<9th Oct Sat>
昨日は会社を休んで、着物でお出掛け。
秋晴れの素晴らしいお天気ですから、出掛ける前に我が家の庭で写真撮ろ。
ほんのり赤くなった紅葉と、今年は大豊作で毎日食べてうんざり気味の料理アップルの木を背景に。
紺地に花柄の着物は娘時代に和裁をかじった時に自分で縫ったウールですが、これもウールには見えない柄なので、私同様、金糸がたっぷり入った朱色の帯を合わせましょう。
ご一緒する胡蝶蘭さんがウールになさるということだったのでこれにしたのですが、最近日本からお持ち帰りになったピンクの可愛い着物は若い頃にお母様が仕立てて下さったものだそうです。
でも、ウールの着物って意外に出番がないですからね、今回やっとしつけ糸を取られたそうです。
これもウールには見えない格調高い柄ですから、光沢のある帯を合わせましょう。素晴らしい表情の童が3人勢いよく描かれた品の良い帯です。
ということで、二人とも自家製のウール着物ですが、40年経ってうんと体重が増えても着られるというのが着物の良さですね。
胡蝶蘭ご夫妻と共通の友人と4人で行ったのは、ハイドパーク横のランカスターゲート駅近くにあるテーマ・レストランで、ベル・カントBel Cantoという名前が示す通り、コンセプトはオペラで、食事をしながらオペラ歌手の歌が聞けるというのが売り物(→こちら)。
2008年秋にパリにあるベル・カント第一号店に行ったことがあるのですが(→こちら )、このロンドン店も内装も雰囲気もそっくり。
私が頂いたのはフィッシュ・スープとポークの頬肉。 パリ店に比べたら味もプレゼンテーションも劣るのは仕方ないけど、充分美味しかったです。
あちこちにオペラっぽい衣装とか置いてあってそれらしい雰囲気を作っているのは両店同じですが、パリではウエイターとウエイトレスの格好はしていても実際に注文取ったり給仕してなかったのに(クローク係はやってたけど)、ロンドン店ではそれもやらされてしっかりこき使われてて、満席のお店で皆さん大忙し。
テノール、バリトン、ソプラノ、メゾソプラノと一人づついたのもパリと同じですが、このソプラノのエミリー嬢は美人だし、歌も上手でした。 但し、ソプラノだからと言ってなんでも歌えるわけじゃないのに、魔笛の夜の女王までやらなくちゃいかないのはちょっと痛ましかったですが・・。
暗かったのでシャープな写真は撮れませんでしたが、テーブルの間で歌っているのがメゾ・ソプラノ。
女性二人は綺麗だし、バリトンも長身でハンサム。きっと容姿も大事な採用基準なんでしょう。でも、まあ、容貌の乏しい男性が多いテノール界ですから、テノール君は仕方ないですね。
ソロや重唱でポピュラーなアリアを十数曲は歌ってくれたでしょうか、ROHとかに出てる歌手と比べるわけにはいきませんが、ここでこれだけ歌えれば文句無し
お店は木、金、土の夜だけの営業で、歌手は60人くらいいて交代で出演し、パーティとかの出張出演も斡旋してくれるんですって。
で、是非お勧めかと言われたら、そうですね、フル値段では高過ぎてちょっと・・ですが、半額オファーとかあれば、面白い経験になるでしょうから、行ってみて下さい。
私たちはTravelzooの大幅ディスカウントで半額以下で行けてラッキー&大満足。着物イベントとしても最高でしたしね。
でも、一度で充分かな。だって、ROHでうんと安く超一流の歌手がまじかで聴けるわけで、今日行ったフィガロの結婚なんて舞台横の席で9ポンドでしたよ。
いや、オペラハウスに行くのと比べちゃいけないですし、一度行ってみたかったこのレストランにやっと行くことができて、嬉しかったです