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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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Simón Bolívar Symphony Orchestra of Venezuela 

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<28th June Thus>

晴れまた急に夏が来て(すぐ去るんでしょうけど)、暑いロンドン。

トロイヤ人の切符は人に譲って家にいましたが、またテレビ2台でサッカーとテニスを観戦。ウィンブルドンではナダル選手がなんと早々と敗退してしまいましたが、我らがアンディ・マレー選手の邪魔者であるナダルが消えて嬉しいかも。それだけじゃなく、無名のチェコ人ロソル選手は目元涼しげな美青年なので、私は最初から彼を応援。

いつも順不同のブログ記事、ストックホルム旅行はちっとも進みませんが、まず一昨日聴いたコンサートについて。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

6月26日、ロイヤル・フェスティバル・ホールのSimon Bolivar Symphony Orchestra of Venezuela(Youth orchestra改め)のコンサートに行きました。


ベネズエラの貧困層の子供たちに楽器を演奏させることで犯罪から守ろうとする音楽教育運動に基づいて多数存在するオーケストラの中から選抜された十代、二十代の集団ですが、今や大変な人気で、私が切符を買ったのは1年半近く前ですが、馴染みのないプログラムにも拘わらずすぐに売り切れだったようです。

曲目の違うコンサート2回分買っておいたのですが、19日は例のアラーニャ夫婦のラ・ボエームと重なってしまい行けたのは1回だけでしたが、生で聴くのははじめてのユニークなオーケストラ、大人数の迫力と若いエネルギーに溢れた素晴らしいコンサートとなり、更に大物サプライズゲストも登場して、大いに盛り上がりましたアップ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


トレードマークのカラフルなジャンパー姿でマンボ~ッ!(ウエストサイド物語)を叫び、客席にジャンパーを放り投げるのを見たかったのですが、平均年齢も上がってオケ名からユースを外した彼らは、これからはイロモノではなく一人前の音楽家として認めてもらいたいということなんでしょう、普通のタキシード姿で常識的な大人の振る舞いで通しました。


ラテン的大騒ぎが見られなくてがっかりですが、それでもやっぱりちょっと違うわけで、コーラス席の最前列ど真ん中の席の私は目の前にいるもの凄い人数の若者の熱気に圧倒されました。一体何人いるんでしょう、こんな大きな編成のオケをここで聞いたことはないです。なんせ、ヴァイオリンだけで50人くらい、コントラバスが13人、広いロイヤル・フェスティバル・ホールの舞台に所狭しと並ぶサマを(後ろからでも)見るだけでも壮観。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
クリップ

Esteban Benzecry: Rituales Amerindios (Amerindian rituals) - pre-columbian tryptic for orchestra
Richard Strauss: An Alpine Symphony

Gustavo Dudamel conductor

Simón Bolívar Symphony Orchestra of Venezuela


曲目も彼らに相応しい選択だったと思います。19日はベートーベン中心でしたが、この日の一曲目はラテンアメリカの前衛的な現代曲で、途中で眠くなったりもしましたが(目立つ席で着物姿ですからうとうとするわけにはいきませんが)、技術的には荒っぽい部分もあり、もっと洗練された演奏のできる有名オケはいるのでしょうが、でもこれだけの人数が創り出す音の迫力はもの凄いし、ちょっと例のマンボー!的な箇所もあり、あのリズムはやはりラテンならではかも。


2曲目のアルプス交響曲も私ははじめてですが、リヒャルト・シュトラウスが十代の時の登山経験にもとに作曲した50分一楽章の情景描写音楽で、夜が明けて登山がはじまり、途中のんびりと牛のカウベルが聞こえたり、雷雨にあったり道に迷ったり・・・という説明を読みながら聴いたらよく理解できました。聴く方も弾く方も小難しい観念的な理解は不要でしょうから、人生経験の少ない若者演奏者でもひけ目を感じることなく表現できだろうし、音楽自体は高尚であっても、敷居の高いクラシック音楽をこういう身近なところから入るのも良いでしょう。もちろん、物量作戦による雷雨シーンとかの迫力は凄くて、私はティンパニ奏者のすぐ後ろにいたので、ズンズン響いてきました爆弾
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    


もちろん、このオケを世界的なレベルにまで引き上げたのは弱冠31歳の指揮者グスタヴォ・デュダメル君。彼自身このプロジェクトの恩恵を受け、17歳でこのオケの音楽監督になり、今やロスアンジェルス・オケの常任指揮者にまで出世。この大所帯をまとめるだけでも大変だろうに、今日も難しいシュトラウスを暗譜で楽しげに降り、私は真正面から彼の表情をたっぷり楽しみましたチョキ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

クラッカー2曲終わるとすでに観客はやんややんやの総立ち状態なんですが、アンコールは何だろう、と思って楽譜を覗き込んだら、あら、ラインの黄金ですって。


そしたら、舞台袖から毛皮のケープと角付き帽子を被った大男がのっしのっしと。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


おおおお、なんと、ブリン・ターフェルではないですか目 


アイパッチして、槍持って、ヴォータンしてる~にひひ

もう一度楽譜をよく見たら、なるほど、ヴォータンのモノローグって書いてあるわ。来週4日間はここサウスバンクでブリン・フェスティバルだから、リハーサルしてるついでなんでしょうが、出てくれてありがとう。後ろからだと彼の歌はほとんど聴こえなかったけど、皆の喜ぶ顔を見るだけでも面白かったです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


  London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ところで、この音楽教育の素晴らしいアイデア、スコットランドでも実践してるですって。こないだテレビでスコットランドの恵まれない子供たちがデュダメル君指揮でこのオケと共演するのを観たのですが、来年はベネズエラで共演するんだそうです。学校のカリキュラムには音楽教育はないイギリスでは貴重な機会です。


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ストックホルム3日目前半 市庁舎見学

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<30th June Sat>

テレビでテニスを観ながら、だらだらとブログ用のストックホルムの写真選び。千枚近くもあるので結構大変なんですが、全て選び終わりました。一番時間が掛かるのは写真選びですから、ここまで出来ればあと一歩DASH! 6月は旅行以外にもオペラ4回、バレエ2回、コンサート4回に行ったので早く旅行記を片付けてそれらの記事を書きたいのですが、ほとんどすっ飛ばさざるを得ないかも。

テニスしかし、ウィンブルドンテニスで、11時の終了時間を気にしてハラハラしなくちゃならないなんて勿論はじめてだったけど、冗談みたいなギリギリの時間に苦戦の末アンディ・マリーが勝てて本当に良かったクラッカー 錦織君の試合もBBCで途中までですがしっかり放映されましたよ。

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6月10日、日曜日。今日もホテルで朝食をしっかり食べて、いざ出陣。今日はきっと一番たくさん歩かなきゃいけないから。


まず、ホテルから歩いて10分くらいの市庁舎へ。


1920年代に完成した赤レンガの建物、外観はどうってことないけれど、中はまるでテーマパークかディズニーランドみたいで面白いのでストックホルム観光には外せません。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



見学ツアーに参加しないと入れてもらえないので私たちは英語組に入りましたが、中国人の団体グループがたくさん来てました。


市議会の議場は、舟の底みたいな天井が美しいんですが、果たしてこんな落ち着かない空間で議論できるのでしょうか?にひひ




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ブルールームと呼ばれる大広間その1は、イタリアのピアッツァを再現したもので、壁を青く塗る予定だったけどレンガのままの方がよかろうと言うことで、そのままになったそうです。


もちろん屋根は必要なんですが、野外の雰囲気は出てるし、屋根はスクリーンとして使えるので、星空を映してパーティとかしたらきっと凄く素敵。毎年12月にはノーベル賞受賞祝賀晩餐会が行なわれます(受賞式自体はちょっと離れたコンサートホールで)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ノーベル賞受賞者たちはここで食事を終わると、今度はブルールームを見下ろす2階の大広間その2で舞踏会


壁面が金箔モザイクの黄金の間は金ぴかで豪華絢爛キラキラ

ベニスのサンマルコ教会のイメージかしら?


壁一面の巨大な女性の足元にはエッフェル塔や自由の女神も描かれてます。




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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
イタリアを輸入するばかりではなく、北欧らしいすっきりした色合いの空間もあるのはほっとします。


様式の違う部屋がたくさんあるのですが、不思議と調和してるユニークな傑作建物ではないかしら。

小部屋でですが、誰でも無料で結婚式も挙げられるそうです。

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ツアーの後は、106メートルの塔にも上ってみましょう。お金を出せば塔の半分の高さまではエレベーターで行けるし、その後も急ならせん階段ではなく、ほとんどはなだらかな坂を歩くだけなので、展望台までは割と楽ちん。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

 360度のパノラマが広がりますが、ここから見下ろすリッダーホルメン島はストックホルムで一番美しい景色だと思います。


 クリックで、左の写真はオペラハウス、右の写真では国会議事堂と王宮が見えます

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市庁舎見学を終えたら、まだお腹空いてないので、ランチはもちろん抜きで、別の島まで歩きましょう。

着るもので今回この旅行のために買ったのはこのズボンだけですが、スェーデン国旗の色とはビミョーに違うんだけど、努力は買ってください。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

あ、セグウェイに乗ってる人なんて見るのはじめてよ。このグループが走るところも目撃。


今からどこに行くかというと、ヴァーサ号博物館。17世紀の戦艦の展示なのですが、そこまでちょっと距離があるので、どのガイドブックにもユールゴーデン島まで歩いて行けなどとは決して書いてないけど、私たちはもちろん歩くんです。


海なのか川なのか湖なのかよくわからないけど、水際の長いプロムナードは広々として、ずらっと停泊してる大小色んな船/舟を見ながら歩いたら、一時間くらい掛かったかしら。


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    ----続く-----


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2012年前半のスキン写真

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

<1st July Sun>


ムスメが遊びに来て、最近作った編みぐるみ(英語でもamigurumi)のニワトリちゃんを見せてくれました。

ランチを食べて(偶然?にチキンのから揚げ)、カーチャンがトロイヤ人を観にオペラハウスに行った後は、ムスメとトーチャンは夜まで二人でDVD観たりしてたようです。

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早いもので、早くも2012年が半分終わってしまいましたが、半年毎にまとめて載せてる恒例のスキン写真一覧です。


1月から6月までで80枚。いつものように、全部見覚えがあると仰って下さるレギュラー訪問者様には心から御礼申し上げますキスマーク


帰宅が遅くても、なるべくその日に撮った写真を2、3日毎に貼ってるんですが、これで私の半年間の暮らしが一目瞭然。ネットやテレビからパクった4枚以外は私orトーチャンが撮った写真ですが、バレエやコンサートで記事にしていないものもある一方、相変わらず同じオペラを何度も観ちゃいましたねえ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

       ニューイヤー花火(ネット)              マイスタージンガー


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        マイスタージンガー                 くるみ割り人形 

  

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    クリスマス・ツリー・デコレーション            ロミオとジュリエット (バレエ)


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  くるみ割り人形                           くるみ割り人形



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    La Traviata (コステロ/ヤホ)             La Traviata (コステロ/ペレス)  


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     La Traviata (グリゴーロ/バブロ)         La Traviata (カステルノヴォ/バブロ)   



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   ムスメの編み物                          コジ・ファン・トゥッテ



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      ドン・ジョヴァンニ                      アンドレアス・ショル


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      吹雪                               大地の歌(バレエ)


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      スティーヴン・ホフ                    コジ・ファン・トゥッテ


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   フィガロの結婚                           コジ・ファン・トゥッテ  


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       ドン・ジョヴァンニ                   アレクサンドロ・タロー(ピアノ)   

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       フィガロの結婚                     ジョイス・ディドナート


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      ドン。ジョヴァンニ                      ルサルカ


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    ドン・ジョヴァンニ                       エフゲニー・キーシン


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    ナタリー・ドセィ                      アイリーン・ペレ

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     ホフマン物語(ENO)                 ミス・フォーチュン


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     コッペリア(バーミンガム・バレエ)           母の日カード


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      セルゲイ・ポルーニン                   水仙     

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    リゴレット                             アンスネス


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      リゴレット                          ブロッサム   


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     イースター・エッグ                      国会議事堂

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      ミックス・バレエ                         リゴレット


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      サマセット・ハウス                  グリゴーロ (TV)

   

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       ブロッサム                          マリーナ・レベカ

      

 
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     魔弾の射手                        誕生日カード


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         連帯の娘                      ミドル・テンプル・ホール


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      ラ・ボエーム                       トラファルガー広場


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     ラ・ボエーム                         イエスティン・デイヴィース


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      JDフローレス                       ファルスタッフ

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      我が家のシャクナゲ                  シルフィード


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    アルかディ・ヴォロドス                    シルフィード


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     コベント・ガーデン                       サロメ


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      バッキンガム宮殿近く             ダイアモンド・ジュビリー・コンサート(ネット)


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    ダイアモンド・ジュビリー(ネット)                    パゴダの王子



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     ストックホルム宮殿衛兵交代             ストックホルムのオペラハウス

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    ストックホルムのオペラハウス               父の日カード 


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        ラ・ボエーム                      トロイヤ人のリハーサル                     


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     ラ・ボエーム                       トロイヤ人初日



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     ストックホルム市庁舎               ストックホルム市庁舎からの眺め  



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ヴァーサ号とスカンセン野外博物舘 @ストックホルム 

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<2nd July Mon>

テレビでウィンブルドン・テニスを観ようと急いで帰宅したのに、肝心な試合は雨で中止。ったく、今年は雨が多いんだから、と思ったら、6月は観測開始以来最も雨が多い月だったそうですよ。

それじゃあ、テレビの代わりにストックホルム旅行記を進めましょう。

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旅行中一番たくさん歩いた日曜日(トーチャン万歩計21,620歩)、市庁舎見学の後は、歩いてユールゴーデン島に向かいます。


水際を2.5キロを写真撮りながらぶらぶら歩いたら小一時間掛かったでしょうか、ヴァーサ号博物館に着きました。ストックホルム観光の人気スポットのようです。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                                 ↑ これは模型で、実物は全長61メートル

  


ドイツ三十年戦争に参戦するために建造されたものの、1628年に進水してすぐにあっけなく沈んでしまったという情けない木造の戦艦ですが、手間ひま掛けて多くの壮麗な木彫装飾が施されているのは驚きで、当時の戦いの美学が感じられます。1960年代に水底から引き上げられたそうです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


イギリスにはヘンリー8世時代の同じようなメアリー・ローズ号という有名な船があり、引き上げられた直後でまだ放水され続けられている段階の時に見学したことがあるのですが、このヴァーサ号はそれより百年新しくて保存状態も良く(あちこち修復されてはいますが)、更に壮観です。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) ヴァーサ号の後は、すぐお隣にある北方民族博物館に行ってみましょう。

ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムに似た感じですが、お天気の良い日にこんな所に誰も来たくないのか、中はガラ~ン。


一応全部回りましたたが大した物も展示されてないので、お茶とケーキして早々に引き上げましょう。


巨大な坐像は、16世紀のヴァーサ王。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



家London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

北方民族博物館はあっさり終わってしまったので、お天気も良いことだし、同じ島にある野外博物館スカンセンに行ってみましょう。


国内のあちこちから160棟の伝統的な建物を集めて1891年オープンした、愛知県にある明治村のはしりのようなこの公園、一番日の長い季節のこんなお天気の良い日曜日ですもの、きっと家族連れがたくさんいるだろうから、金髪のうんと愛らしい子供たちに会えるわ~ニコニコ



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
     こういう田舎倉がたくさん 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


という期待は完全に外れ、誰もいやしないったら ・・・むっ


手入れは行き届いてるけど古めかしくて、なんか侘しい雰囲気が漂っててあまり魅力ないもんね・・・(有効活用されてませんが、ここは緑の保護地区になってて開発はできないそうです)。

仕方ないから、素敵な北欧ファミリーの代わりに動物ファミリーの写真撮っとこ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                                    ヒツジ ん? 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

市庁舎の塔の上からもこの豪華客船Aidaが見えたので、「まあ、ナポリ港で見たのと同じ船だわ」、と思ったけど、近くでよく見たら、同じではなく姉妹船。ナポリのはAida Bella、これはAida Sol。



 北欧らしい建物の写真を並べておきます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ナイフとフォークビール

2時間くらい歩き回ったらさすがにお腹ぺこぺこショック!


スカンセンの中にもレストランはあったけど、そこもガラーンとして淋しい雰囲気だったのでパスして、出口近くの、イギリスで言えばパブのようなお店に入りました。


スェーデンらしい食べ物ということでサーモンとミートボールを頂きましたが、特にジャガイモが美味しかったです。デザートはチーズケーキ。



結局、これが唯一のまともなディナーなんですが、北欧の食事は高いという評判通り、軽くロンドンの1.5倍はしたような。
   

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



帰りは当然また歩くんですが(市電も走ってるけど)、行きと同じじゃつまらないので、行きに歩いた船が停泊してたプロムナードと平行する道にしましょう。


素敵なフラットがたくさんあって、きっとここは高級住宅街ね。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


お天気が良いのでほとんど外を歩き、美術館とかには行けませんでした。


翌日ロンドンに帰るのですが、フライトは夕方なので、それまで目一杯まだまだ歩き回りますとも。


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ストックホルム最後の日

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<4th July Wed>

くつ昨日はトーチャンとロイヤルバレエを観に行きました。オペラよりバレエの切符は安いのですが、特にミックス・ビルは更に安くて、いつもの舞台横の席で僅か6ポンド。しかし、トーチャンと行く時は軽く何か食べに行くので、そっちの方がうんと高くついてしまい・・・。

テニス今日は寄り道せずに一目散に帰宅して、テレビでテニス観戦。最後の方ちょっとしか観られなかったけど、イギリスの期待を一人で背負うアンディ・マリー選手が準決勝進出を決めてめでたいことです。もっとも彼はここまでは毎年いけてるんですが、この後が問題。でも、今年はナダルが消えて可能性が一気に高まり、74年ぶりの男子シングルス決勝進出というイギリス国民の悲願が叶うでしょうか。ハラハラガーン

ストックホルム最後の日の記録です。クリックで写真はでっかくなりますので。

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ロンドンを最初の日から足のマメ予防に絆創膏を全ての足の指に巻いてたりして万全をつくしたせいか今回は割と楽だったものの、さすがにちょっとちょっとほころびてきましたが、6月11日は最後の日。6時20分のフライトでロンドンに帰る前に半日たっぷり歩き回りましょうあし (トーチャン万歩計は16,085歩)


毎日お天気が良かったので外ばかり歩いて博物館にはほとんど行きそびれましたが、月曜日は多くの博物館が閉まってしまうので、旧市街ガムラ・スタンでやり残したことを済ませましょう。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


まずは、王宮の隣にある大聖堂へ。 週末は何度来てもミサとかあるせいか閉まってたんですが、やっと入れました。

 

王室の結婚式が行なわれる由緒ある最古の教会という割にはこじんまり且つあっさりしてますが、15世紀末作の木彫「聖ジョージとドラゴン」は見事。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


メガネノーベル賞100周年を記念して2001年にオープンしたノーベル博物館、主に歴代受賞者のビデオや写真やパネルの展示だけなのであんまり面白そうじゃないけど一応入ってみましたが、すぐに見学終了。王宮の衛兵交代の時間が迫ってることだしね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
12時に王宮の衛兵交代式がはじまる20分くらい前から場所を陣取った甲斐あってばっちり見えました。


女性兵士がたくさんいるのにはじめて気付いたのですが、胸の膨らみと髪型でわかりますよね。


特に低いランクに多かったのですが、3分の1くらい女性だったのではないかしら。さすが男女平等の先進国。




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


王冠1巨大な王宮にはいくつか博物館があるのですが、唯一王宮見学と共通券になってない王家武儀博物館にもこの際入ってみたら、あまり期待してなかったけど意外に見応えありました、


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

1628年オープンの国内最古の博物館といことで、ヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」で有名な暗殺されたグスタフ3世の服なども展示されてるのですが、特に何台も並べてあった馬車が豪華で素敵。

一番古い展示物の16世紀のヴァーサ王の冠も良い感じ王冠2

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
何度も歩いた風情のあるガムラ・スタンの古い街並みを抜けて、最後は観光客はあまり行かないだろう別の島からこちらを眺めるってのはどうかしら?


と思ってセーデルマルム島に渡ってみたら、あら、お誂え向きの展望台があるじゃないの。






London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

しかし、この展望台、肝心のエレベーターが取っ払われてて、ビルに入る橋を渡るためには道の向こう側の急な階段を上らなきゃいけないので、辿り着くまでが結構大変。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

しかも、ど真ん中に邪魔なエレベーターの出入り口が邪魔で景観がさえぎられちゃうって、あまりにも勿体     
なさ過ぎ・・・むっ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
でも、眺めは抜群虹


あそこ行ったよね、あの辺りも歩いたよね~


お天気に恵まれて堪能した美しい水の都、


とりあえずグッドバイだけど、又来られるといいなドキドキ



これでストックホルム記事は終わりですが、もう一つだけ、まとめ記事をアップするつもり。


  人気ブログランキング  ← アンディ・マリー選手の準決勝進出を祝ってクリックしましょテニス

ウィンブルドン・テニスで悲願達成

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<6th July Fri>

今日はウィンブルドン・テニスの男子準決勝で、二試合目にアンディ・マレー選手が登場。


「私が帰宅するまで試合終わらないでね~。やっぱし生で観たいじゃん」、と願いながら会社から転げるように帰ったら、幸い(?)アンディが3セット目を落としたので、第4セットをまだやってました。(会社でちょこちょこスコアはネットでチェックしてたし、地下鉄が地上を走ってるときはiPhoneで生中継観てたんですが、iPhoneの小さな画面ではボールが見えないわしょぼん



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


珍しくトーチャンが出掛けて留守なので、一人でCome on, Andy!爆弾 とかOh, No! 叫びとか叫びながら観てたんですが、めでたく4セットで勝利クラッカー


なんと、英国人の男子シングルス決勝出場は74年ぶりという快挙で、イギリスでやってるのに外国勢にすっかりお株を取られることをウィンブルドン現象などと馬鹿にされて長年口惜しい思いをしてきたイギリス人(私もね)にとっては大変な喜び。


私が1979年6月に渡英した時はちょうど開催中で、これがウィンブルドンテニス観戦34回目なのですが、英国選手は前半の一週間で全員敗退するのが当たり前だったのが長く続いた後やっとティム・ヘンマン選手が登場して、正直優勝できるとは思わなかったけど、そこそこ良い線行ってくれたので後半も大いに沸きました。そして、ヘンマンが下り坂になった時に登場したのが十代のスコットランド人のアンディ。

期待を一身に背負ってプレッシャーに押しつぶされそうになってる真面目なヘンマンに比べると、ふてぶてしそうなアンディこそずっと待ってた救世主かもと誰しもが思い、毎年ハラハラしながら応援してました。そして彼も健闘して、現在第4シード、4年連続して準決勝にまで進んだのは立派。


流れ星そして、やっと訪れたこの機会。第2シードのナダルが途中で敗退したお陰なんですが、スポーツに運はつきものだし、棚ボタを活かすのも実力のうち。


まだ優勝したわけではないですが、これで悲願達成したので、謙虚なイギリス人はそこまでは望みません。だから、アンディ、日曜の第3シードの対フェデラー決勝では、ここまで到達できた喜びを国民と分かち合いながらリラックスして楽しもうね。


王冠1ロイヤルファミリーも何人か観戦してくれると更に盛り上がって良いよね~。聞くところによると、女王陛下はその日空いてるらしいですよ。女王様はテニスにご興味はなさそうですが、これはただのスポーツではなく国民的イベントなんですから、是非いらして下さいませ。これを逃したら次はいつになることやらですよ~。


おとめ座しかし、女王様のダイアモンド・ジュビリーで皆さん忙しそうなロイヤル・ファミリーが誰も来なくても、必ず観戦してくれて注目を浴びる魅力的な美女ありきで、私も何十回とテレビに映る彼女に見惚れてます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

       

アンディの長年のガールフレンドのKim Sears嬢は、テニスコーチを父親に持つ24歳で、やはりテニスコーチの母親を持つ25歳のアンディとはお似合いのカップル。3年前に一度別れたこともあるけれど、ヨリを戻しところはウィリアム王子とケイトと同じで、雨降って地固まるってことでしょう。


アンディと一緒に暮らしてるキム嬢は、サセックス大学で英語を学んてそこそこインテリなのに仕事を持ってはいないようですが、世界中を飛び回るアンディが現役中はい内助の功に専念して頂ければ、感謝です。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
観客席のお飾りとしての役目も立派に果たしてる青い目のクール・ビューティのキム嬢は何を着てもサマになって本当に綺麗宝石赤


それに、こんな美しいガールフレンドがいなかったら、いつも母親がべったり同行してるのでマザコン男かも思われるかもしれないし。

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

これがお馴染みのジュディ母さんですが、キム嬢と感じが似てますよね? 


ということは、やっぱりアンディはマザコンか。


お父さんは全く話題にもならないし・・・


このお母さんはアンディだけではなく、女子選手の面倒もみてるみたいで、今年は割りといい線行った若い子もいたし、英国のテニス界への貢献度大。 







目ところで、アンディが今日戦ったのはフランスのツォンガですが、なかなか大胆な姿もご披露してますよ。いつの写真かわかりませんが、フフフ、クリックで拡大よ~


                     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



あ、アンディも負けじと、でも英国人らしく謙虚に上半身だけ裸でポーズ取ってる~にひひ              


          London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


車今週末はテニスだけじゃなく、F1レースもイギリスで行なわれるし、ルイス・ハミルトンかジェンソン・バトンだって優勝できるかもしれないわけだから、もし両方で勝てたらどんなに素晴らしいか・・・

って、いかん、いかん、期待し過ぎると失望するから。

3週間後に迫ったオリンピックでも、それの繰り返しになって、疲れるでしょうねえ。


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ストックホルムのまとめ

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
<7th July Sat>

叫びウィンブルドンで思いがけないことが起こりました。なんと、英国人男性が優勝したんです。男子ダブルスの片割れでシェフィールド出身のJonathan Marray(小柄な方)。名前も笑っちゃいますね。あまりにもAndy Murrayと苗字が似てて。デンマーク人と組んだペアはワイルドカードによる出場で、全く期待されていなかったのに、第4シード組を5セットで破り、自分たちもびっくり仰天。最後に男子ダブルスで英国人が優勝したのは1936年ですが、これは男子シングルスの最後の優勝と同じ年。明日アンディが勝てば、めでたさもダブル、今日の優勝は明日の良い前兆かもしれないと皆がつい浮き足だってしまうのですが、いや、アンディにプレッシャーを与えちゃあいけないわ。しかし、そう言えば、英国人が最後にシングルスで優勝したのは1977年、女王様のシルバー・ジュビリーの年だったし(女子シングルスのヴァージニア・ウエイド)、やっぱり今年は特別なのかも。

最後のストックホルム記事です。

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記録のために、6月の3泊4日のストックホルム旅行についてまとめてみました。



メモブログ記事 


金髪イケメン探し


ホテル


6月8日  夕方の散策


6月8日 ホセ・クーラに遭遇


6月9日 王宮


6月9日 オペラハウス


6月9日夜  オペラ 「トスカ」 


6月10日午前  市庁舎


6月10日午後~  ヴァーサ号、スカンセン野外博物館


6月11日  大聖堂、衛兵交代式、セーデルマルム島



走る人トーチャンの万歩計



6月8日(金) 16,579歩

6月9日(土) 15,791歩

6月10日(日) 21,620歩

6月11日(月) 16,085歩

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  合計    70,075歩



がま口財布費用


フライト(ヒースロー空港) 8日10時半発SAS航空/11日ストックホルム(アーランド)空港6時半発SAS 二人往復288ポンド


ホテル Scandic Grand Central (4つ星) 朝食付き3泊で約430ポンド


オペラ  トスカ 2枚でSEK720 (70ポンド) 

その他を含め、合計約1,120ポンドでしたが、これは去年11月の1泊多かったマドリッド旅行とほぼ同じ。航空券代はストックホルムの方が50ポンド高かったけど、ホテルの水準は同じなので、ストックホルムはやっぱり物価が高いということでしょう。


でも、「あら、それでも意外と安く上がるのね」、などと早合点しないで下さいね。まともなレストランでの外食は一回だけという(あとはバーガーキングとか)、貧しい食生活だったからですから。別にケチるのが目的ではないのですが、歩くのに忙しくて。


カメラ追加写真


北のヴェニスと呼ばれるストックホルムは、ジブリの「魔女の宅急便」のモデルになったそうですが、すっきりしながらも優雅で、広々として美しい街でした。物価は高いですが、見所はコンパクトにまとまっているので歩いて回れて、観光に適した街です。私は若い金髪碧眼ハンサム君にたっぷりヨダレも垂らしました。伝統的な美しいオペラで観たオペラが意外に水準の高かったのもボーナス。

記事を書いた時にボツになった写真を何枚か貼っておきます。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ガムラ・スタンのフィンランド教会の裏庭の高さ14センチのアイアン・ボーイは「地球の歩き方」に載ってたので探しに行きました。右は王宮のテラスからの眺め。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

オペラハウスの前にある銅像と、ロビーの絵(イゾルデと「フィガロの結婚」の伯爵夫人)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

オペラハウスの向かいにある有名テノールのジョッスィ・ビョーリング像と、衛兵の中で一番ハンサムだったブラスバンドの指揮者。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

     中央郵便局                       市庁舎の庭  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  ノーベル賞受賞式の行なわれるコンサートハウスの前の像


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涙のウィンブルドン

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<8th July Sun>


ウィンブルドンの男子シングルス決勝で我がアンディ・マレーはやっぱり負けてしまいましたが、


最初珍しく不安定だったフェデラーのスキを狙って第一セットを勝ち取り、第二セットもチャンスがあった時は、

「も、も、もしかしたら勝てるかも・・・。長い不毛の時を経てついに男子シングルスのチャンピオンに英国人かあ・・虹」、という夢も見させてもらったし、


あれくらいの負け具合が丁度良かったと思います。一セットも取れないでボロ負けしたらあまりにも悲しいし、かと言って、大変な接戦になった末に敗れたら口惜し過ぎますもんね。


そもそも今年の目標は決勝まで進むことだった筈だから、ナダルの敗退という幸運も重なって、悲願達成したわけだから、喜ばないと。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



でも、試合後のインタビューでアンディの涙を見た時は誰もがぐっと来ちゃいましたよね・・・しょぼん


嬉し涙の優勝者は珍しくないけど、あんなにオープンに口惜し涙を流した敗者を見るにははじめてかも。ぐっと下唇をかみ締めて我慢するってのが英国人的悲しみ方なんだけど、アンディは若者らしい素直な涙でまたファンを増やしたのではないかしらキスマーク


でも、泣くのも当然よね、開催国なのに76年も優勝できないスポーツ弱小国イギリスの男子代表として期待を一身に背負わされたんだから。俺はそんなこと気にしてないから、というふてぶてし気な態度を取ってたけど、でもやっぱり精神的な重圧は大きかったんだ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

しかし、一生懸命応援しながらスポーツ観戦するのってすごく疲れるから、もうすぐはじまるオリンピックに耐えられるかしらガーン。やる方も国の威信を背負うということではウィンブルドン・テニスの比じゃないわけだし・・・。


ま、それはそれとして、


今日のウィンブルドンのロイヤルボックスは決勝戦に相応しい華やかさでしたね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ケイト妃と妹ピッパの姉妹が花形だったけど、キャメロン首相やロンドン市長のボリス他の政治家が顔を揃え、ベッカム夫婦もいた。


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     


キラキラアンディのガールフレンドのキムちゃんの憂いの表情も美しいしけど、



試合後に登場したフェデラーの3歳の双子のお嬢ちゃんたちの愛らしいこと女の子女の子。お母さんも美人だし。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


でも、ほんと、負けた相手がジョコヴィッチやナダルじゃなくてフェデラーでよかった。これで彼はウィンブルドン優勝7回目でサンプラスとタイ記録になったわけで、それはそれで目出度いことだし。


それに、冷静に見たら、サーブが上手くいかなかったアンディよりフェデラーの方が今日は勝ってて、負けて仕方なしと言わざるを得ないでしょう。これが逆で、それでも負けたら、イギリス人(私も)は口惜しくて今夜は眠れません。
   

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シルヴィア・シュウォルツ(ソプラノ)@Rosenblatt Recital

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<10th July Mon>
「寒いですねえ」、というのが挨拶言葉になってるグレーなロンドンで、昨日、シティのさる広場でビキニのモデルたちが写真撮影してました。「寒いのに可哀相に・・・」という視線(男性からはそれだけじゃないだろうけどべーっだ!)を浴びながら、長い間ポーズ取ってたみたいで、私がジムに行く時も帰る時もいたから、一時間は立ってたんでしょう。なんの撮影か知らないけど(サマー・フェスティバルとか書いてあるような)、モデルも大変ね。写真を拡大すると、東洋人が一人いるのもわかりますよにひひ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

6月は旅行の他にもコンサートやバレエに結構行ったのですが、全部について書くヒマはなく、どれを端折ろうかまだ迷っているんですが、ウィーンフィルとかLSOのハイティンクとか、私が書かなくても他の日本人の方がとっくにレポートしてらっしゃるでしょうから、今日は私が書かなきゃ誰が書く?的なマイナーな歌のリサイタルについてにしましょう。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

6月20日、トーチャンと二人で、ウエストミンスターに行きました。

国会議事堂のお膝元の威風堂々とした雰囲気で、国会議員が多く住んでるに違いない紳士フラットも立ち並ぶまっとうなこの辺りを歩くのは大好き。


ここに来るのはSt. John Smith Squireで行なわれるさるコンサートの時だけと言ってもいいくらいなんですが、これからはもう来る機会がほとんど無いかもしれません。だって、Rosenblattの歌リサイタルシリーズがここを使うのはこれで最後ですから。(来シーズンからはWigmore Hall)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


このリサイタル・シリーズは金融街シティで弁護士事務所を経営するIan Rosenblatt氏が道楽でやっていて、良心的な値段なのに切符が(フローレス以外は)売れなくて損ばかりしてるようですが、最後のコンサートということでまず挨拶に立ったローゼンブラット氏が、ここで軽く百回以上(120回とか言ってたような)やったので思い出がたくさんあると感慨深く仰ってました。私だってイギリスではほとんど知られてなかったフローレスをここで聴いたこともあるし、一抹の淋しさを感じる常連客は多いでしょう。


無名時代のグリゴーロ等、なかなか先見の明のあるローゼンブラット氏の発掘能力は素晴らしいと思うので、知らない歌手でも都合がつけばなるべく行くようにしています。


この日はシルヴィア・シュウォルツという若いソプラノで、ロンドン・デビューのようです。


「こんな名前だから当然ドイツ人と思われていやになっちゃうんだけど、私は純粋なスペイン人なのよね~」、と、丸っきりイギリス人みたいなきれいな英語で話すシルヴィア嬢は中肉中背で凄い美人じゃないけど好感の持てる容姿でオペラでは応用も効いて舞台映えするでしょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
SYLVIA SCHWARTZ Soprano
Simon Lepper Pianist

PAISIELLO Nel cor piu non mi sento
PARISOTTI Se tu m’ami
GLUCK O del mio dolce ardor
HANDEL Giulio Cesare/Piangero la sorte mia/Da tempeste
BELLINI La Sonnambula/Ah! non credea mirarti
  INTERVAL
ROSSINI La pastorella delle alpi/L'invito/La promessa
GURIDI Seis Canciones Castellanas/Alla Arriba, En Aquella
Montana/!Sereno!/Llamala con el panuelo/No quiero tus/avellanas/Como quieres
que adivine/Mananita de San Juan
LUNA El Nino Judio (zarzuela)/De Espana vengo
GIMENEZ El Barbero de Sevilla (zarzuela)/Me llaman la primorosa
    
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

前半はオペラのアリア、後半はスペインの歌を色々歌ってくれたのですが(プログラムの中で一番楽しみにしてたセヴィリアの理髪師の有名なアリアを歌ってくれなかったのはがっかりだったけど)、中低音は滑らかで本当に美しく、すっかり聞惚れてしまいましたキスマーク


むっでも、残念乍ら、高音になると少々不快な声になってしまい、そういう歌手は多いですが、ソプラノはやっぱり高音が出てなんぼですから、大劇場の花形ソプラノになれるかと言うと、うーん、ちょっとね・・・。いっそ、メゾソプラノに転向したほうがいいのではないかしら。

しかし、耳の肥えたローゼンブラット氏のおめがねに叶ったわけだし、生ものであるオペラ歌手を一回だけで判断してはいけないので、彼女がオペラに出てくれたら期待して観に行きます。


一方、ピアノ伴奏者は一回で採点しても良いと思うのですが、サイモン・レパーって経歴は立派なのにひどかった・・・プンプン。音楽学校のマスタークラスとかで伴奏した学生演奏者の方がずっと上手。ローゼンブラットさん、こいつはもう二度と雇わないで下さいねむかっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
日の長いこの季節、コンサートが終わったら素敵な夕暮れ。


さて、ウィグモア・ホールに引っ越す来シーズン、すでにいくつかの切符は売ってて、私は2回分、かぶりつき席を確保してあります。



リストは→こちら をご覧下さいですが、4つ発売になった中で私が買ったのはソプラノのディミトラ・テオドッシュウとテノールのファビオ・アルミリアート(ちょっと前にドタキャンした)。


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二人着物でオテロの初日に

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<13th July Fri>

この10日足らずで3回レストランで女子会があり(3人でイタリアン、7人でギリシャ料理、4人で中華)、楽しく飲み食いお喋りして充実してましたが、やっぱりちょっと太ってしまったかしら?ブタ 頑張ってジムにも行っているんですけど、あ、来週も又あって、タイ料理ですって。ワーイナイフとフォークワイン

素晴らしいオペラを観た日は、帰宅が遅くなっても頑張って速報レポートを書くこともあり、昨夜もまさにそんな感動パフォーマンスのオテロだったのですが、3連チャンの真ん中ではちょっと無理。

忙しい一週間だったので今日もクタクタ。そういう日はすぐに出来る着物記事にしときます。

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7月12日、着付けのA先生とロイヤルオペラハウスに着物で行きました。ヴェルディのオテロ。


先回A先生と着物でお出掛けしたのはテイト・モダーンでの前衛ポップアート「草間彌生展」でしたが(→こちら )、その時はイベントの性質柄二人ではじけ過ぎてしまったかも。


で、反省したわけではないんですが、今回は、対照的に、ぐっとシックな装いにしてみましょう。25年も使ってる古めかしくて落ち着いた色調のオテロのプロダクションにも合うように。


20度以下のロンドンですから、袷でもいいんですが、日本でご覧下さる皆様に暑苦しい思いをさせるのも申し訳ないと思い、二人とも単衣にしました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


A先生の淡い水色の訪問着、写真だと白っぽく見えてしまうのですが、上品なアイスブルーで私は大好き。柄は祇園祭の山車ですから、今まさにぴったりチョキ


不安定な天候の続く中、急に崩れて雨になった上に地下鉄が遅れて大変な目に合われたんですが、「今着なくていつ着るんだ」、という決意で、雨の中を懸命に歩いてギリギリに駆け込んでいらっしゃったんですよ。

ですから、クリックで写真を拡大してしっかり素晴らしいお着物を拝見して下さいましねDASH!

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


一方、対照的に私は意識してあっさりたコーディネートにしてみました。江戸小紋風の小さい柄ですから遠目には無地に見える淡い小豆色の着物と、実家の母のお下がりの帯は(季節感無視ですが)菊柄でピカピカ。これだけ全身光れば、すっきりはしてるけど地味ではないでしょ?


A先生、またご一緒して下さって感謝ですニコニコ


で、これが今年28回目の着物お出掛け(一覧はこちら )。


8月はおそらく一度も着ないでしょうから、できれば今月中に30回にしておきたいところですが、オペラには何度か行くものの来週再来週は仕事も忙しい上に仲間もいないので、果たしてその気になるかどうか・・・。夏物も着たいけど、夏は一体どこに行ったの?状態だし・・・むっ


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オテロ by Verdi 初日のオテロ夫妻にブラヴォー! 

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<14th July Sat>

ムスメが遊びに来てくれて、親子三人家でのんびりテレビ観たりあれこれ楽しく過ごしました。いつもは日曜に来るので仕事疲れが取れて元気なんですが、今日は昨日までの疲れがまだ残っててしんどそうだったのが心配。これから更に忙しくなるようで、来週あたりから週末も働く羽目になるらしく、ここに来られるかどうか・・。でも、職場の人たちがトーチャンの焼くクッキーを楽しみにしてるらしいので、来られなかったら、トーチャンカーチャンが差し入れ持ってってあげるね。

明日も家でごろごろする予定なので、トロイヤ人のストリーミングを観る余裕があるかしら? それを観ないとあのオペラを観たとは言えないかもしれなくて、観るまでは感想が書けまへんがな。

なので、オテロを先に。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
7月12日はロイヤルオペラハウスのオテロの初日でした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
あと2回行く予定で、普通はすべて観終わってから書くことが多いのですが、とても素晴らしいパフォーマンスだったので、感動がフレッシュなうちにまず書いておきます。


故郷で悠々自適に暮らしていたヴェルディが長年のブランクの後に作曲した晩年の作品で、ドラマチックで密度の濃い緊張感が圧倒的な名作ですが、


世界シェークスピア・フェスティバルとロンドン2012のため、5月に同じくヴェルディのファルスタッフの新作をご披露したのですが、一つだけじゃなんだからもう一つってことであれば、7年ぶりのオテロはどうよ、ってことで、この古ぼけたプロダクションの埃を払ったかもしれません。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Giuseppe Verdi – Composr

Elijah Moshinsky – Director
Timothy O’Brien – Set designs
Peter J. Hall – Costume designs
Robert Bryan – Lighting designs
Michael Popper – Movement Director

Sir Antonio Pappano –Conductor
Otello – Aleksandrs Antonenko
Desdemona – Anja Harteros
Iago – Lucio Gallo
Cassio – Antonio Poli
Emilia – Hanna Hipp
Rodrigo – Ji Hyun Kim
Montano – Jihoon Kim
Lodovico – Brindley Sherratt
A Herald – Bryan Secombe


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家舞台と衣装

25年も前から使ってるモシンスキーのいかにも古めかしいプロダクションで、以前観たことあるし(ドミンゴの映像もあり)、今回の私にとってはパフォーマンスのみが重要であり、安い舞台横の見切れ席ですからどうでもいいのですが、すっ飛んだ読み替えが多い中、斬新な創意は感じられなくても、こういうクラシックが舞台が却って新鮮かもしれません。まともな衣装だとやっぱりわかりやすくて助かるし。


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音譜パフォーマンス



クマオテロ

私がこれを最後に観たのは11年前のホセ・クーラで、オハコ役だけあってなかなか良かったのを覚えてます。その後2005年にやった時はベン・ヘップナーだったので、滅多なことではパスせずに一回は観てみるこの私もさすがに萎えてしまって見逃しましたが・・・。


なので、このプロダクションを観るのは11ぶりですが、今回はとても楽しみにしてました。オテロ役のラトヴィア人アレクサンドロス・アントネンコを去年秋のプッチーニの三部作(外套)ではじめて観てとても気に入ったので(→こちら )。


その時の印象でアントネンコはオテロにぴったりに違いないと思ったので期待はかなり高かったのですが、声も歌も容姿も想像以上に素晴らしくて、全ての面で始終うっとり。長身ソプラノのハルテロスと並んでサマになるテノールはそうはいないでしょうから貴重な存在で(来年のドンカルロスでハルテロスと共演するのは意外に小柄なカウフマン・・・)、大柄でノーブルな美貌の二人はオテロ夫妻として本当に絵になるカップルでした。


ビジュアル的にだけではなく、張りがあって力強く、且つ甘さも兼ね備えたたっぷりの美声はプッチーニの三部作のちょい役の時から格段に進歩した堂々の主役ぶりで、彼以上のオテロは今はあり得ないでしょう。黒塗りの精悍な顔はハンサム度も増し、オテロを歌うために生まれてきたと言っても言い過ぎではないですキスマーク 強いて言えば演技面で多少改善の余地はありそうですが(充分上手だったけど、オテロは深いから)、2008年のザルツブルグのオテロでムーティに抜擢され、メトのルサルカにも出たし、他の大劇場も制覇してすでにトップに向かってまっしぐらの36、7歳のアントネンコ、来年夏にこれもお得意のトスカでROHに戻ってくる時にはどれだけビッグになってるのか楽しみクラッカー


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おとめ座デスデモーナ

ギリシャ系ドイツ人のアーニャ・ハルテロスはカーディフの歌コンテストで優勝したのがきっかけで世に出たであろうに、なぜかロンドンにはあんまり来てくれなくて、こないだのプッチーニの三部作(修道尼アンジェリカ)とジョセフ・カレヤと共演する筈だったラ・ボエームをキャンセルしたので、結局2008年のシモン・ボッカネグラでシュテンメの代役で出たシモン・ボッカネグラ(→こちら )以来。ボッカネグラではじめて生で聴いて素晴らしかったので楽しみにしてたのにキャンセルばかりされて悲しかったんだから・・・。


なので、今回も本当に出てくれるのかしらハラハラして待ってたんですが、彼女もオテロ同様、高い期待を上回る素晴らしさで、凄い美人ではないけれどすらっと背が高くてエレガントな容姿と演技と、強い個性はないけれどしっかりしたテクニックと優しい声で魅了されました。2001年も2005年も私の嫌いなアマンダ・ルークロフトだったので、やっと最高のデスデモーナの登場でした宝石赤


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というわけで、ルックスも歌も理想的なオテロとデスデモーナで、カーテンコールもやんやの大歓声クラッカー


例えば先月のラ・ボエームのアラーニャとゲオルギューはさすがの上手さで感心したものの別のオペラであってもすでに何度も聴いてて新鮮味はなかったですが、今回のオテロ夫妻はどんな風に歌ってくれるんだろう、とワクワクしっ放し。


来週再来週とあと2回行くんですが、丸っきり同じでも又聞惚れるし、もしかしたらまた別の魅力を発見するかもしれないし、楽しみだわ~っ!


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さそり座イアーゴ

主役二人に劣らないくらい大切な役である悪役イアーゴがオテロ夫妻と肩を並べるくらい素晴らしかったらどんなに良かったかと思うのですが、残念ながら予想通りルチオ・ガッロが足を引っ張りました。


充分上手なバリトンでかなり何度も聴いたけど声も容姿も魅力を感じたことは一度もないガッロなので私はろくに見もしなかったんですが、皆さん「イアーゴがねえ・・」、と仰ってました。

ROHにはよく出るけどなにをやっても何かが欠けてるガッロにこの難しいイアーゴが上手く出来る筈はなく、悪人としての迫力がなく、声的も軽過ぎ。


私がパスした2005年のイアーゴもガッロだったので、それも観てる人は又こいつか・・とがっかりしたことでしょう。私が観た2001年は存在感も低音の魅力も重量級のアガケだったので素晴らしかったんですが、この日は、全盛期のレオ・ヌッチ(生で聴いたことはないけれど)を想像の中で聴く努力をした私。来週再来週は別のバリトンが歌ってくれるといいなあ・・・(ワラ人形どこに仕舞ったかしら?)



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クマノミカッシオ

若いイタリア人テノールのアントニオ・ポリは今回の嬉しいオマケ。長身で可愛くて、のほほんとした雰囲気はコステロ君に似てて好感度大。素直な声が楽々と出て立派だし、フレッシュで甘い声は強靭なオテロとは対照的でお互いを引き立たせて、出番は少ないけど光ってました。有望株のポリ君に唾つ~けたっとキスマーク あ、この秋にはヴェニスで椿姫のアルフレード、来年3月はベルリンで愛の妙薬のネモリーノだって。11月にアラーニャがネモリーノをキャンセルしたら代役で出て欲しいわあ。


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かさ指揮者

パッパーノ大将がすごいのは充分わかってるつもりだったけど、今回はあらためて超人ぶりに感心。だって、前夜あの長丁場のトロイヤ人を振ったばかりよ。私がトロイヤ人を観たとき彼の疲労困憊ぶりを場面入れ替えの時に目撃してるので、トロイヤ人がいかに大変だったことか。


このオテロも勿論パッパーノのリーダーシップあっても成功なんですが、張り切り過ぎて興奮したのか、それとも疲れるとああなるのか、一段とうるさくて、ガーガーという彼の声が耳障りでした。


声出す指揮者は結構いるのですが(私はいつも近くに座るのでよくわかる)、それって折角丹念に作った料理にシェフ自身が唾を吐きかけるみたいな行為なわけで勿体ないったらありゃしないのですが、パッパーノ大将はROHではなくてはならない大事な人だから、彼だけは声出しても許してあげましょう。来週は慣れてテンション下がるといいけど・・・。


初日なので、演出家のモシンスキー氏(だろうと思うのですが)も登場。歌手が素晴らしいとプロダクションも良く見えてよかったですね。


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長くなってしまったので、その他の人たちについては次回にね。


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トロイヤ人 by Berlioz 新プロダクションの大作オペラ 

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<16th July Mon>

今日から外国のオリンピック選手が到着しはじめましたが、「なーにー、ロンドン、どえらい寒いがね~」と往生こいてることでしょう。朝晩はコートとスカーフ要りますもんね。

でも、暑過ぎると地下鉄に冷房がほとんど付いてないのがバレてしまい、不快極まりないだけじゃなくて、ロンドンの恥をさらすことになりますから、涼しい方が無難かも。

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大スペクタクルの話題の新プロダクションであるベルリオーズのトロイヤ人Les Troyens、6月22日のリハーサルを3幕からのみupperslipで上の横から見下ろし、7月1日はストールサークルの舞台袖から全5幕を観ました。


本フランス語ですが、どんなお話かを2行で説明すると、


木馬で有名なトロイ戦争から逃れたトロイの勇将エネアスが、立ち寄ったカルタゴで女王ディドと恋に落ちるが、ローマ建国という使命を背負ったエネアスがカルタゴを去るとディドは絶望して自害ガックリドクロ


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初日にも行きたかったけど平日だったので休みが取れず(ワーグナー並に長いので5時スタートというサラリーマン泣かせ)、代わりにヒマ人トーチャンに行ってもらったところ、マクヴィッカー率いるプロダクションチームへの拍手が一番大きかったとのこと。

馬たしかに、わかりやすい演出で、前半のトロイ陥落の木馬ならぬメタルの木馬が象徴するグレーで暗~い場面と後半のカルタゴの暖かみのある土色のセットとカラフルな衣装の対照も見事。リハーサルではカルタゴ場面の幕が上がった時に拍手が起こりました。「ほっ、よかった、ずっとあんなダークでヘビーじゃなくて」という安堵でしょう。


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David McVicar – Director
Es Devlin – Set designs
Moritz Junge – Costume designs
Wolfgang Göbbel – Lighting design
Andrew George – Choreography

Cassandre – Anna Caterina Antonacci
Chorèbe – Fabio Capitanucci
Enée – Bryan Hymel
Didon – Eva-Maria Westbroek
Narbal – Brindley Sherratt
Anna – Hanna Hipp
Ascagne – Barbara Senator
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Priam – Robert Lloyd
Hécube – Pamela Helen Stephen
Ghost of Hector – Jihoon Kim
Panthée – Ashley Holland
Hélénus – Ji Hyun Kim
Greek Captain – Lukas Jakobski
Trojan Soldier – Daniel Grice
Iopas – Ji-Min Park
First Soldier – Adrian Clarke
Second Soldier – Jeremy White
Hylas – Ed Lyon

リハーサルはupperslipで横の上から見下ろして全体像がよく掴めたし、7月1日はストールサークルの舞台横から臨場感を味わえたのですが、目玉のメタル・ホースはやはりまじかで観ると凄い迫力で、見切れ席だったので木馬が舞台の奥にいる間は鼻の先しか見えませんでしたが、最後に前に出てくると目の前で見上げるわけですから、オ~ッ!という感じです(7月5日撮影のストリーミングでは馬が前に出てこなかったけど)。


このオペラ、ベルリオーズが心血注いだ傑作なのに、正味4時間と長大なので上演の機会は少なくて(やっても2回に分けられたり)、ベルリオーズ生存中にはいっぺんに上演されたことがなかったのを、1957年にはじめてフル舞台で一気に上演したのがROHだったそうですから、今回も当然意地にでも一気上演するしかないですよね。

やる方は大変でしょうが、通して聴くとワーグナー並の壮大な作品だということが実感できます。一番負担が掛かるのが指揮者でしょうが、いつもエネルギッシュで疲れを見せないパッパーノ大将もさすがに疲労困憊して、場面変換の数分間ぐったりと放心状態でした。その珍しい表情を双眼鏡でよく見ようとしたら彼と目が合ってしまい気まずい瞬間もありましたガーン


お馴染みのギリシャ神話ですが、戦いがテーマの前半のトロイは1850年あたりに設定されていて、「俺は時代の読み替えは嫌いだ」と言ってるマクヴィッカーだけど今回はベルリオーズに敬意を評してこのオペラが初演されたナポレオン3世時代にしたとのことです。


後半のカルタゴはアフリカ風建物と民俗調衣装なので時代を特定する必要がなく、南国の暖かい空気の中でトロイの勇将エネアスも軍服を脱ぎ捨ててチュニック姿となり、カルタゴの女王ディドとの愛欲に溺れるのですが、それに相応しい官能的で甘美な音楽を素直な演出でロマンチックに描いてくれます。


CDかなり前にバービカンのコンサート形式で後半だけ聴いたことがあり、コリン・デーヴィス指揮のLSOとベン・ヘップナーは覚えてるけど、ネットで検索したところ、2000年12月のことでした。

そうそう、オルガ・ボロディナがキャンセルしてがっかりしたんだったわ。そのコンサートの4枚組CDはよく売れてLSO録音販売を軌道に乗せ、グラミー賞も受賞したそうだし、トビー君を見初めたのもこれかもだし、その頃はまだしゃきっとしてたベン・ヘップナーもなかなか良かった記憶もあるので、そのうち聴いてみよう。私は大規模で妖艶なフレンチ・グランドオペラは好きだから。


でも、そんな古いの聴かなくても、ちょっと待てばトロイヤ人はちょっとしたブームになるでしょうね。このマクヴィッカー版はこれからウィーン、ミラノ、サンフランシスコと回るし、来シーズンはNYメトでも。それに、これが一番やりたいと言ってたアラーニャがマルセイユで夢を叶えます(おそらくコンサート形式でしょうけど)。そうだ、まず、この日曜日にプロムスで今回と同じメンバーでコンサートがあります。


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音譜パフォーマンス


対照的な役柄の女性二人の素晴らしさが際立ちましたクラッカー


トロイの王女カッサンドラのアナ・カテリーナ・アントナッチ、久し振りに見たら中年になってましたが、予知能力の彼女が「木馬をトロイに入れちゃ駄目!」と言っても誰にも信じてもらえない苦悩を顔のシワと黒髪と黒い衣装で床を這いつくばって大熱演し、相変わらずの立派な歌唱で前半のトロイ場面は彼女の独壇場。


小柄で痩せててカラスみたいに真っ黒でなアントナッチとは対照的に、カルタゴ女王ディドは長身でふくよかでセクシーな金髪カールの若いオランダ人エヴァ・マリア・ウエストブルック

彼女がオランダでカッサンドラ役をやった映像も見ましたが、華やかな美人で声も優しいウエストブルックはディドの方が合ってると思うし、元々はメゾソプラノのパートですから(リハーサルにはこの役を歌ったことがあるメゾのスーザン・グレアムも来てました)、無理して高音を張りあげる必要もないわけで、まろやかが強調されてとても心地良い声でした。


ウエストブルックはROHにはよく出てくれるので結構な回数聴いてて、何をやっても上手なんですが、今回がベストではないかしら? 「ウエストブルックって誰?」、という時から聴いてた私には、ついにこんな大作の主役を堂々と歌い演じて大歌手に成長したと思うと感慨深いし、今回の功労者も彼女です。


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女性に関して言えば、ディドの妹役のハナハナ・ヒップはROH若手アーチストの一年生なのにすでにこんな役をこなせるのは優秀(オテロのイアーゴ妻もこの人)。エネアスの息子役のバーバラ・セネターも爽やかなズボン少年役でした。


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男の子男性陣はというと、これが様々で、


なんと言っても、今回の一番のアトラクションだったヨナス・カウフマンが降りてしまったのがとても残念しょぼん。代役のブライアン・ハイメルはカルメンで×、ルサルカでだったのですが、今回はってとこでしょうか。安定度が低いのか、リハーサルでは叫んでるだけのようでひどかったけど、本番ではかなり回復、でも時折ぐらぐら・・・。


救いはビジュアル面で、頬ヒゲが似合う精悍な顔は戦士にぴったりだし、なによりも今回はタテヨコでかいウエストブルックと並んでもチンケに見えなかったのがカウフマンより勝る点でしょう。かろうじての身長差だけど、意外に小柄なカウフマンだったら貧相に見えてしまったでしょうから。

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カッサンドラの婚約者もカルタゴの大臣も上手だったけど、テノール好みの私が楽しんだのは、カルタゴの詩人イオパスのジ・ミン・パークと船員役のエド・リオン。二人とも一曲づつしか歌わないけど、それぞれ甘くて美しいアリアで、うっとり。特にROH若手アーチスト時代から応援してるパーク君のリリカルな美声!

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パソコン私が行かなかった7月5日のパフォーマンスが10月までオンデマンドのストリーミングで観られます(→こちら )。但し、ヨーロッパだけ。



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寒いけど、意地で浴衣だ!

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<19th July Thus>

昨日はオテロ、今日は新旧ROH若手歌手たちのコンサート、明日は大学の同窓会と3連チャン。昨日のオテロのことを書きたいけど無理なので、いつものように、余裕のない日の着物記事。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
7月18日、ロイヤルオペラハウスのオテロ(私は2回目)に着物で行きました。


夏の着物を着て出掛けたいんですが、相変わらず日中でも20度以下で肌寒いロンドン、暖かくなるまで待ってたひにゃいつになるやらなので、こうなりゃ意地だ、浴衣で行っちまおう。


浴衣と言っても、こうして半衿と襦袢で着物風にすることも多い有名な高級浴衣、竺仙の綿紅梅宝石赤


オレンジ色の椿柄の帯も夏物ですが、夜はぐっと冷えるので、この上に薄い雨ゴートとだけ羽織ってた歩いた帰り道はしみじみと寒かったわあ雪の結晶



オペラにはトーチャンも行ったんですが、なぜか珍しいことにちゃんとしたジャケット(冬用)とネクタイ姿。一緒に写真撮ればよかった、と後で思い付きましたがtoo late。また今度ね。


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これが今年29回目の着物お出掛けとなり、できれば、間もなく突入するオペラ/コンサートの夏枯れシーズンの前に切りの良い回数にしたいのですが、来週は最後のオテロとドミンゴ先生のガラに行くけど、しばらく仕事も忙しいので無理かしら。



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オテロ再び、美丈夫アントネンコ礼賛

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<21st July Sat>
サンダル昨夜は夕食会の後、タンゴ・クラブに。タンゴは素人では踊れませんから見学だけですが、リタイアしたら何かダンスを習いたいけど、何がいいかな~? トーチャンと一緒に優雅にワルツ、なんてのは起こり得ないので、フラメンコかサルサ、この年では無理でしょうけどタップダンスとか?ジムにサルサとズンバのクラスがあった時には時々行ったんですが、最近なくなってしまったの。
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7月18日、ROHのオテロに又行きました。5回しかやらないうちの3回目で、私には2回目。


初日レポート(→こちら )で書いた通り、素晴らしいオテロだったんですが、 この日はじめてご覧になる仲間数人に、「んも~~、アントネンコがすっごく良いんだから~!ラブラブ!」、と自信たっぷりに言って期待を持たせてしまった手前、ラトヴィア人テノールのアレクサンドロス・アントネンコには初日同様のパフォーマンスをして頂かないと困るわけですが、幸い、レビューで誉められまくって自信が付いたのか、力強くも美しい圧倒的な歌唱をご披露してくれました。


初日はやはり緊張してたのか、最初に登場する大切なシーンで少々遠慮がちだったので実はちょっとがっかりしたのですが、この日はのっけからエンジン全開DASH! そんなにエネルギッシュに飛ばして最後まで持つのかしらと心配になるくらいでしたが、ダークな美声が高らかに響いてブラヴォー、ブラヴォーアップ


インターバルにロビーに集まった女性数人は興奮気味に、「ハンサムだし上手だし、素敵ねえ~」、とキャーキャーラブラブ!


立派な体格と精悍な美貌で実に魅力的なオテロのアントネンコ、10年以上前にこの役をやった時の印象が強くてタイプが同じのホセ・クーラを彷彿とさせるわけで、あとは好みの問題なんですが、私は声も容貌もクーラよりもアントネンコの方が好きラブラブ 

アントネンコの声の方が滑らかだからかしら、私はこの手のロブスト(力強い声質)なテノールにはあまり惹かれないんですが、彼にはノックアウトされましたキスマーク


というわけで、先回と同じ席から又たくさん写真を撮りました。ムーア人という役どころで顔がチョコレート色なので他の人とのバランスが難しいんですけどね。
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まず、これ以上出てこない歌手以外がインターバルの前にカーテンコールをすることはROHではほぼ無いのですが、今回はオテロとイアーゴだけ登場。初日はそうとは知らずカメラの用意ができてなかったのですが、この日はばっちり構えておりました。


実はこの角度から写真を撮るために、そもそも両側の切符を持っていてこの日は逆側に座ろうと思っていたのですが、すでに切符を渡してた友人から分捕って再びこちらに座らせてもらったんです。逆からだとイアーゴの長いアゴが邪魔でしょ? (ご心配なく、来週は反対側から観ます)


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最後の寝巻き姿のカーテンコールもなかなか良い写真が撮れたので、お好きなのをクリックしてご覧下さい。白い袖の内側が茶色くなってるのが見えましたよ。足は茶色のタイツでしたが。


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デスデモーナのアーニャ・ハルテロスにもまた聞き惚れましたが、本当に絵になる長身美男美女カップルですね。役柄にぴったりの歌手を決して期待してはいけないのがオペラですが、今回はビジュアル面でもオテロ夫妻に関してはパーフェクトクラッカー


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初日は力が入り過ぎてガーガーうるさかったパッパーノ大将も、3回目でかなりリラックスしてきたのか、うんと静かでした。エネルギッシュな体の動きと心の底から音楽を楽しんでる表情はいつも通りでしたが。彼のような指揮者が見られるのもこの席に座る大きな利点です。

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Sir Antonio Pappano –Conductor

Otello – Aleksandrs Antonenko
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Cassio – Antonio Poli
Emilia – Hanna Hipp
Rodrigo – Ji Hyun Kim
Montano – Jihoon Kim
Lodovico – Brindley Sherratt
A Herald – Bryan Secombe




うんちイアーゴのルチオ・ガッロはやっぱり皆さんに評判悪かったです。決して下手ではないけれど、オテロ夫妻がこれだけ素晴らしいとうんと見劣りしてしまうのは気の毒と言えば言えるけど。

私は彼を見飽きてるので実はほとんど見てないのですが、一緒に行ったトーチャンの意見「歌い方だけなくて姿勢も表情もずっと同じなのがすごく退屈」、には同感。そう言えば、他のオペラでも彼はいつも同じだわ。いや、魅力的であれば同じでも良いんですけどねむっ、来週、最終日にまた行くんですが、出番の多いイアーゴ、どんな下手な代役でもいいから、他の人で観たいわあしょぼん

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もう一人、カッシオ役のアントニオ・ポリ君についても皆さんに「彼も若くて可愛くて上手よ~ドキドキ」と押し付けたんですが、「ほんと、素敵、素敵」と同意して頂けました。


素直でよく伸びる声と好感の持てるルックスで将来有望な若いイタリア人のポリ君は、強烈な個性はないけれど、純粋無垢な若いテノール役をイメージ通りにできる稀で貴重な存在です。


べーっだ!贅沢を言わせてもらうと、もうちょっと顔がほっそりしたほうがいいかな。ちょっと前の写真を観ると理想的なので、その頃の姿に戻ると更にチャーミングよ、ポリ君。

お願いだから、長身でハンサムで上手なのにデブになってしまった誰かさんの二の舞は踏まないでね。(それでも、愛してるけどね、丸セロ・豚バレスブタ


ポリ君、又、来てね、ロンドンに。若くてフレッシュなうちに(そして願わくばちょっと痩せて)、すぐ来てね~恋の矢


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私は悲しいかな朝が早いサラリーマンの上、このあと2晩続けてお出掛けだし、おまけに今日はトーチャンも一緒なので出待ちはできませんでしたが、仲間のお一人がステージドアで撮ったポリ君の写真を送って下さいました。素顔のポリ君、背も高いし、素朴で爽やかな好青年ですね。



映画カーテンコールの動画を最近全く載せないのは、アメーバブログがそれを廃止してしまったからですが、この日は逆サイドにお座りのPrimroseさんがばっちり撮ってYoutubeに投稿して下さったのでご覧下さい(→こちら )。動くアントネンコはさらに美男子よキラキラ



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ランスへの旅 by Rossini ROH若手アーチスト10周年記念コンサート

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<23rd July Mon>

晴れ昨日、突然、今年久し振りに夏がやって来ました。今日は私、冷房の効き過ぎるオフィスで震えてましたけど雪 昨日も、きっと皆さん喜び勇んで日光浴なんぞしてるだろうに、私は週末出勤でしたもんねしょぼん 陽気も回復し、世間では一気にオリンピック気分が盛り上がっているようので、私も早く仕事を片付けて、人並みにオリンピック・ムードに浸りたいです。でも、オリンピック開催中どうするかを話題にする前に、先週のコンサートの記事を一つ片付けましょう。プロムス以外のクラシック音楽シーズンもいよいよ終盤で、明日のオテロ、明後日のドミンゴ先生ガラが終わると、しばらくなーんにもありませんけど。

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2年間在籍して脇役で散々こき使われるROHの若手アーチストたちのコンサートはちょこちょこ行ってるものの記事にはしてないんですが、今回はこの制度の10周年ということ卒業生たちも参加していつもより豪華なイベントになったことだし、気に入った歌手や呆れてものが言えない歌手について書き残しておきましょう。


毎年恒例のシーズン終わりのコンサートは毎年ちょっとづつ形式が違っていて、セットや衣装を貸してもらえる場合もあるし、役柄に相応しい格好を私服で賄うこともあるのですが、今回はばりっと正装で揃いました。


ロッシーニのランスへの旅Il viaggio a Reims(詳しくは→こちら )は、1825年シャルル10世の戴冠式のために書かれた作品で、おめでたいイベントですから人が死んだり気が狂ったりというドラマチックなことは何も起こらなくて、その戴冠式に出席するためにヨーロッパ中から集まった貴族や召使たちがホテルに居合わせて恋のさやあてしたり馬車が調達できないので式には行けないと騒いだりする他愛もない話です。期間限定作品なので、後にロッシーニは一部をそのまま「オリー伯爵」でリサイクル。


たくさんソロ歌手が必要ということでこのオペラが選ばれたに違いないですが、あまりに人が多過ぎて立ってるだけで精一杯のスペースしかないので芝居はほとんどしないし、服装からは貴族と召使も区別がつかないのには困りました。なので私は途中から筋を追うのを諦め、歌にだけ注目することにしましたが、歌手のレベルは実に様々で、特にテノールは天国と地獄。


Marina Poplavskaya : Corinna

Madeleine Pierard : Contessa di Folleville

Ailish Tynan : Madame Cortese

Kai Ruutel : Marchesa Melibea

Edgaras Montvidas: Cavalier Belfiore

Ji Hyun Kim (Ji-Min Parkの代役): Conte di Libenskot

Jacques Imbrailo : Barone di Trombonok

Kostas Smoriginas: Don Alvaro

Lukas Jakobski : Don Profondo

Matthew Rose : Lord Sidney

Anna Devin : Delia

Hanna Hipp : Modestina

Justina Grigyte : Maddalena

Daniel Grice : Antonio

Jihoon Kim : Don Prudenzio

Pablo Bemsch : Don Luigino

ZhengZhong Zhou : Gelsomino/Zefirino


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アップ嬉しい驚きだったのはテノールのエドガルド・モントヴィダス(在籍2001-2003)。上の写真で真ん中にいる人です。かなり前に彼のアルフレード(椿姫)を2回観た事があるのですが(ROHで代役とグラインドボ-ンのドサ回り)、久し振りに見たら髪が薄くなってたものの、すごく上手になってたのでびっくりラブラブ

素直でリリカルな声が素晴らしい上に長身のハンサムよ。これ程のテノールを放っておく手はないからちゃんとROHに招いてあげなくちゃ駄目じゃないのよ、と思ったら、すでにそれは手配済みで、来シーズン、プッチーニのつばめでグリゴーロとゲオルギューと共演します。ワーイワーイクラッカー  


ダウンがっくりしたのは、ご贔屓テノールのジ・ミン・パ-ク君がキャンセルしたことしょぼんで、トロイヤ人で伸びやかな美声にうっとりして(昨日のプロムスのコンサート版でも素晴らしかった)、一番楽しみにしてたのに・・・


で、その代役が、この場合はどうしてもそうなっちゃうんでしょうが、私が知るヤングアーチストの中では最悪の韓国人テノール、Ji Hyun Kim(現役)。声が中にこもって全然前に出てこない上にルックスでもハンデ最大。テノールはいつも人出で不足だけど、いくらなんでも・・・むっ 頑張って難しい歌をなんとかこなしたけど、この舞台であれだけのソロを歌うレベルではありません。


同じ東洋人男性でも、中国人のジェンジャン君(現役)は長身でかわゆい顔だし、歌もなかなかのものなので、故国でオペラ普及に励めばスターになれるかも。

バスの中では、役柄のせいもあり、最近卒業したコスタスルーカスが光ってました。タイプは違うけど二人とも個性あるし、競争激しい低音歌手の世界でも生き残れると思います。


女性陣はどうかと言うと、


10年間の出世頭はやっぱりマリーナ・ポプラフスカヤ(在籍2005-2007)でしょうが、ご存知の通り、私は彼女のくぐもった声が大嫌いプンプン 今回も「私が主役よ」とばかりに自分だけ途中で衣装も着替え、進むに従ってどんどん濁って、最後はエクセントリックに叫ぶばかり。次に彼女が出る時は耳栓持参もまじで考えなきゃ。彼女がこれだけ世界中で売れてるってことは、私の目が狂ってるってことでしょうが、いつまでも古巣にしがみつかなくても、お願いだから他所で皆さんを楽しませてあげて下さいよお。


現役の中で私が一番好きなアナ・デビンの出番がほとんどなかったのもがっかり。ポプラフスカヤの役を彼女がやればよかったのに。きっと彼女が代役だから。

誰よ、このチビデブのソプラノ? と思ったら、エイリッシュ・タイナン(在籍2002-2004)。ちっこいのは構わないけど、可愛い娘役やるんだから、ダイエットしましょうねぶーぶー  元気一杯の歌はなかなかグーだったけど。


たしかに、女性歌手は、小柄なほうがでか過ぎるよりは多少使い勝手がいいでしょう。


だとすると、今回大きな役をもらった現役ソプラノのマデレーヌ・ピエラード嬢(赤いドレス)はでかいのでテノールを見下げることになりますが、この2年間でかなり上達した彼女、顔も派手で舞台映えするので漫画チックな役で光るのではないかしら? 新作アナ・ニコールとか良いかも。


他の人たちは小さな役なのですが、皆そこそこの出来で、10周年記念に相応しい華やかな舞台になりましたブーケ1 


(切符代はうんと安くて、私の席は6ポンド。これ以上安上がりなエンターテインメントもありますまい)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       

    ノッポのルーカスと小柄なタイナン嬢が隣あわせに立つだけで笑いが取れましたねにひひ

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 八頭身の皆さんの中で一人だけ五頭身の人が・・・ガーン キム君、これからどうするんだろう・・



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暑いけど、ドミンゴ先生ガラ・コンサートに着物で

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<25th July Wed>

サッカー日本の皆様、なでしこ初勝利おめでとうございます。イングランド女子サッカーチームも勝ちました。来週はイングランド女子の試合を観に行きます。

昨日のオテロと今日のドミンゴ先生を中心とするガラ・コンサートでROHのシーズンは終了。キャンセルでご難続きのパフォーマンスについてはあらためて書きますが、まずは手短に今日の着物メモ。

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29度まで気温が上がった暑い日でしたが、ROHのシーズン最後なので、無理して着物で行きました。


外は大して暑くないのですが、苦しいのは会社からオペラハウスまでの冷房なしの地下鉄ショック!

40度くらいはあるのではないかしら? 乗ってる時間は短いからなんとか我慢もできますが。


ロイヤルオペラハウスもオリンピック仕様になってて、下の写真のようなボードが設えられ、オペラとバレエのグッズを売るショップもオリンピック商品しか売ってません。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


紗の着物に絽の帯という最も涼しげなセットにしましたが、しまった、帯の柄がうまく出てないわ。

鏡のない部屋で、後ろでお太鼓作ってから回すというインチキ着付けなんですが、回してからでないと前にちゃんと柄が出てるかどうかわからないのよ。


トーチャンも一緒に連れてってあげましたが、こんな所にまでピカチュー万歩計付けてくるなってのにガーン


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これで今年30回目の着物お出掛け。これでしばらく予定はないので、ちょうど良い時に上手くキリの良い回数にできました。まとめは→こちら


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いよいよオリンピック

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<25th July Fri>

日本男子サッカー、すごーい、強豪スペインを破って、金星ですねクラッカー星

チームGBは終盤でセネガルに同点に追い付かれてしまってがっくり・・・むっ


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ここまで来るのに「やっぱりなあ・・ガーン」という色んな問題があり、果たして世界の笑いものにならないようにちゃんと出来るんだろうかとまだ心配ですが(始った途端にKorea国旗問題でアホなのがばれてしまいましたが)、泣いても笑っても、明日はいよいよ開会式メラメラ


セレモニーのリハーサルの様子が今日ちょっとだけリリースされましたが、実はその中に出て来た巨大なベッドはムスメのボーイフレンド君たちが作ったものなんです。直前に30分間カットされましたが、この部分じゃなくてよかったです。


北京オリンピックの凄まじい人海作戦は無理ですが、イギリスには世界的な有名人がたくさんいるわけですから、それを利用して世界を「おお~っ、落ちぶれたとは言え、さすがかつての大英帝国だ」と言わせてもらいたいものですグー


ドリルお祭り騒ぎだけでなく、この2、3日で緊張感も増し、私の会社があるリバプール・ストリート駅でも、いつもののんびりしたお巡りさんの数も増えたし、異常事態の時にしか出現しない黒尽くめでマシンガンを抱えて顔つきまでキリっとしてる特別警官もパトロールしてます。


砂時計

7年前にパリを負かしてロンドン・オリンピックが決まったとき(その翌日に例の同時テロ事件が起こったのですが)、自分が住んでる街でオリンピックが開催されるなんて一生に一度しかないんだから、それまでにリタイヤして充分楽しめたらいいなと思ったのですが、残念乍らそれは叶わずしょぼん


それならば2週間丸々休暇を下さいと根回して、毎日なにか見に行けるように切符をどっさり申し込んだんですが、最初の抽選で当たったのは僅か一回のみ。何も当たらない人がほとんどだったので、それでも羨ましいと言われたけれど、一つ当たってしまったので敗者復活戦には加われませんでした。


でも、当たったのは一番行きたかったメインの陸上競技場なのでラッキーチョキ 

8月9日の切符は、もし夜までいられるのであれば男子200メートル決勝でボルト選手が出るんですが、残念乍ら午前午後だけの切符なので、長時間観られるけど決勝種目はゼロ。男子十種競技のいくつかと、女子高跳び、男子1600メートル予選とかみたいです。一番安い20ポンドの切符なので豆粒くらいにしか観えませんが、雰囲気は味わえるでしょう。


その後早い者勝ちで買えるときになった時には安い切符は残ってなかったけど、かろうじて女子サッカーGB対ブラジルの一番安い席が買えたので、来週火曜日にウェンブリー・スタジアムに行ってきます。ここは我が家から歩いて行けるくらい近くて、完成してすぐに見学ツアーで中に入ったことはあるんですが、試合は観たことないので楽しみです。


しかし、結局行けるのは2回だけであっても、テレビで中中継を観られればいいやというところまで妥協したのに、直前になって仕事の都合で丸2週間は休めなくなり、実はちょっと不貞腐れてる私むっ


なんとか後半1週間は休暇を取って、開催国として恥ずかしくない程度のメダルが取れるように祈りながらGBを応援します。(すみません、日本選手のことはほとんど知らないので親近感沸かなくて・・・)



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オリンピック開会式

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カメラ写真はクリックで拡大します

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

昨夜の開会式、一日中お天気を心配してたんですが、なんとスタート30分前に雨が降り出して真っ青ガーン雨


でも、ちょっとだけでやんで、セレモニー中はずっと大丈夫だったので、やれやれ。1週間近くカンカン照りが続いた後、肝心な時に濡れちゃああまりにも口惜しいですから、本当によかったですニコニコ


4年前の素晴らしい北京のオープニングセレモニーとどうしても比べちゃうわけですが、あんな一糸乱れぬ迫力の人海作戦はイギリスでは無理なので、全く違う路線で勝負するしかないわよね、ということで、映画監督のダニー・ボイルは北京のパロディと言ってもいいほどのウィットに富んだ人間的で楽しい工夫があちこちに見られる一大エンターテイメントに仕上げてくれました。さすがクラッカー スペクタクル性も十分で、これなら「しょぼかったわね」、とは誰も言わないでしょう。


イギリスの良い点がテーマだったわけですが、歴史的にも文化的にも娯楽的にも一流であることをあらためて世界に示してくれたのが嬉しいですラブラブ


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             ヒツジ 羊や病院のベッドが出てくるなんて、誰が想像したでしょう?

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タキシード姿のジェームス・ボンドは登場するだろうと期待してましたが、なんと女王様を開会式場にエスコートにひひ


バッキンガム宮殿シーンは4ケ月前に撮影されたものだそうですが、有名なコーギー犬も可愛かったですね。


しかし、女王様、嬉しそうなお顔を見せて頂けませんでしたが、ヘリコプターからパラシュートで降りてらした恐怖のせい?べーっだ!


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極秘だった最後の聖火ランナー、私はベッカムかなと思ってたのですが、ある意味それは当たってて、「僕もジェームス・ボンド気取りしちゃおうっと」、と、スピードボートの上で格好良かったですね。次の007は彼でも良いかも? 


それに、実はこのシーンでもムスメのボーイフレンド君たちが作ったものが登場したんです。ボートの後ろの大きなジェット・エンジンはただの飾りなんですが、これがある方が絵になりますもんね。ボーイフレンド君たちは、レンガの家も使ったようですが、全て上手くいって、良かった良かった。


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ロンドンの空から降りてくるって期待するのは、女王様じゃなくて、やっぱりメリー・ポピンズでしょう。
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ミスター・ビーンも大笑いでしたね。共演のSir サイモン・ラトル指揮者も良い味出してました。指揮者と言えば、プロムスが終わってから駆けつけたダニエル・バレンボイムが登場したのも嬉しい驚き。


「聖火台は一体どこに?」というのが大きな謎だったんですが、これも意表をついたアイデアで感動メラメラ


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さっき水泳の北島選手が予選に登場。BBCの司会者が日本語で「ガンバレ、キタジマサン」って言ってくれましたよ。


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