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ベルリンの3つのオペラハウス

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<25th Mar Mon>

仕事の忙しさも佳境に入りましたが、今度の週末はイースター4連休のため今週は短いので余計に大変ショック!。ベルリン記事を書くのは気分転換にはなるけど、どんどん進むために写真中心であっさりと。

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4泊したベルリンで、3夜続けてオペラを観に行きました。

毎晩ちがうオペラハウスでしたが、それぞれのロビーや客席の写真をまとめてみます。


あちこち回って写真を撮るのに忙しくてバーでドリンクを買うヒマはなく、バーのサービスの良し悪しについて評価はできませんが、トイレはほとんど休憩ごとに行ったところ、やはりどこもうんと数が少なくて不便。特にドイツのオペラハウスは平土間の席は途中に通路がなくて一列に長く並んでいるので、真ん中に座るとトイレ行列の戦いに敗れてしまい、トイレの数の多さだけは誇れるROHのありがたさを再確認しました。


オペラ自体についてはあらためて書く予定ですが、それぞれのカーテンコール写真を一枚だけ最後に貼って予告編にしておきましょう。
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13月15日はシラー劇場Schiller Theater愛の妙薬


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ワンピース格安便で手荷物しか持っていけないので着物ではなく、あり合わせの洋服。


宝石赤ムスメが作ってくれた赤い還暦ネックレス(→こちら )が主役なので、モノトーンでまとめ、ラメのカーディガンでちょっと華やかにしたつもり。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


劇場の外観は前の晩の散歩で撮ったものですが、外から見るより中のロビーは意外と広々してます。


元々オペラハウスではなく(たしか芝居小屋)、ウンター・デン・リンデンの国立歌劇場が修復中の間だけ代わりに使う劇場で、いかにもオペラハウスらしいクラシックな装飾のUDLに比べるとすっきりし過ぎてて、夢心地にはなれませんが、レースのような大きな窓ガラスは印象的。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
百年ちょっと前に建てられたそうですが、やっぱり当然今回の3つのオペラハウスの中では一番地味。


でも、客筋はもちろん悪くないので、トーチャンも外さないようにネクタイなんぞして一応それらしく。


     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ご覧の通りの小劇場なので、バロックオペラやせいぜいプッチーニだったらいいけれど、大オーケストラが売りのワーグナーにはあまりに小さ過ぎて、今年は折角ワーグナー生誕二百年でたくさんやってる筈なのに残念でしたね。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


私たちの席は最前列のほぼ真ん中だったのですが、前に充分なスペースがあったので休憩時間にはすぐにトイレに走れて楽勝チョキ

目の前に歌舞伎の花道のようなスペースができていて、カーテンコールだけでなくオペラの途中でも時々ここまではみ出てパフォーマンスしてくれたので、まじかで観るのが大好きな私は大満足ニコニコ  これで68ユーロは安い。


というわけで、席の良さと値段の安さと、後で書きますがパフォーマンスの素晴らしさで、印象が決して悪くないシラー劇場でした。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) 2 3月16日は、この旅行を思い立った理由であるクラウス君のローエングリンを観にドイチェ・オーパーDeustche Operに。


この日もムスメの手作りの赤いネックレスで、スカートは昨日と同じでトップだけ変えてみました。


     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


長いワーグナーなので開演は6時。早目に到着したら外はまだ明るくて、日中の写真も撮れましたが、こうして見ると更に味気ないコンクリートの建物って感じだわむっ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


でも、中はなかなか洒落てて悪くないです。ここには3年前に来たことがあり、その時は何人かの方と歓談してたのであまり回れなかったですが、今回は隈なく探検もでき、何枚かバルコニーに飾ってあったワーグナーのリングに因んだ新しい漫画風絵画も面白かったです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

でも、ベニア板のような壁がチープな客席はいただけませんねプンプン  


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


平土間の前から11列目で長い列のど真ん中だったので出るのに手間取り、トイレにも出遅れたし、最後のコート受け取りにもえらく時間が掛かりました。コートの混乱を避けるために、いつもROHでするように、休憩時間にコートを取りに行ったのに、「途中で帰るのでもない限り返しません」、と言い張られ、しかもコートを席に置いておくのも駄目だと・・・。私たちはホテルまで歩いてすぐだからいいけど、家が遠い人は不便よねむかっ 
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ドイツのオペラハウスは私の知る限りカーテンコールが凄くしつこいので、早く去りたい人はそれに最後まで付き合わずにさっさと出て行けってことでしょう。


そう、カーテンコールはあまりに延々と続くので、クラウス君追っかけでベルリンに来たという私ですら、途中でうんざりしたくらい。(左の写真は最後のカーテンコールではなく、途中の幕)


今日の席はオーケストラストールで71ユーロ。ドイツって(ミュンヘン以外は)切符代が安くて羨ましいです。


旧西側の中心にあるのですが回りは殺風景だし、行くこと自体にワクワクできるオペラハウスではありません。


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33月17日の日曜日はコーミッシュ・オーパーKormische Operでチャイコフスキーのマゼッパ。


前の二つのオペラは航空券より先に切符をゲットして楽しみにしていたのですが、この日のは買ってませんでした。どうせたくさん売れ残るのはわかってたし、ここに来ること自体がいわばプランBで、結局切符を買ったのは開演20分前。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
外観はぱっとしませんが、中はこじんまりとしてるけどオペラハウスらしい華やかもあってそこそこゴージャス宝石緑

バーもいくつかあって、大袈裟過ぎずあっさりし過ぎず、なかなか良い雰囲気。

大急ぎで駆けつけた私たちは着替える余裕もなくカジュアルな格好だったのでここにいるのが申し訳ないような場違いな気持ち。


やはり、オペラハウスに行く時はこざっぱりして行かないと居心地悪いのはわかっているんですが、この日は開演が6時と早いことに気付いたのがギリギリだったので、駅から走ったんです。


日曜日には他のエンターテイメントはほとんど無いみたいなのに、ここだけはやってたのもありがたかったし、この3つのオペラハウスの中ではロケーションはベスト。ブランデンブルグ門からも近い旧東側の一番素敵なエリアで、帰りすがりに見たブランデンブルグ門の夜景も素敵でした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


客席も素敵でしょ? 写真で見たらもっと安っぽいキラキラさかと思ってたんですが、なかなかどうして、クラシックで本格的な堂々としたオペラハウスです。天井のシャンデリアもゴージャスで、私はやっぱりこういう雰囲気が好き。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

どうせ大した歌手は出ないので、中に入れるだけでいいわと一番安い席を買ったんですが、立たない限り舞台は半分しか見えないけど、11ユーロでもちゃんとしたシートで、前に椅子に言語が選べる字幕も付いてました。他の二つのオペラハウスは舞台の上にドイツ語字幕があっただけだから、この点でもここは優れてます。


因みに、その字幕はかなり小さくて位置も低いので読みにくかったですが(舞台の上には設置されておらず)、ドイツ語、英語、フランス語の他になんとトルコ語がありました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
というわけで、ロケーションと言い、クラシックな内装と言い、字幕装置と言い、トータルではここがベストなのに、有名歌手は出ないし、勿体ないことです。


切符代は、たしか一番高い席が66ユーロと、やはり良心的なので、ベルリンのオペラファンは恵まれてますよね~。


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


尚、コミックオペラという名前でも喜歌劇ばかりやるわけではないようで、現代に読み替えられているこのマゼッパは暗くて血生臭いプロダクションでした。できれば、ここでは明るく軽やかなバロックオペラが観たいです。




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愛の妙薬@ベルリン 爽やかな若いテノール(ポリ君)にぞっこん

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<27th Mar Wed>

雪の結晶いつまでも寒いロンドン。気温はベルリンより高い筈なのに、あの時よりうんと冷たく感じるのは、ベルリンの時ほど厚着してないせいかしら?

ベルリン記事、観光ばかり続けず、3つ観たオペラのことも時々混ぜましょう。観た順番にね。

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$London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

3月15日、シラー劇場にドニゼッティの愛の妙薬を観に行きました。ローエングリンと同じ時に切符を買いましたが、歌手の知名度の差でしょう、こちらは結構切符が余ってて、めでたく最前列ほぼ真ん中をゲットチョキ


実は、仕事も忙しいこの時期にクラウス君詣でに無理して旅行を計画して、もしクラウス君がキャンセルしたら目も当てられないないなあ・・、どうしよう・・と迷った時に後押ししてくれたのがこのオペラで、去年ROHのオテロのカッシオ役(→こちら )で初めて聴いて大好きになった若いイタリア人テノールのアントニオ・ポリ君が出ると知って、しかも抜群の席が空いてて、その上えらく安い!、というのが決め手になったようなものです。これで、クラウス君とポリ君、両方キャンセルことはよもやあるまい、と期待度アップ&心配度ダウンで、ゆったりとした気持ちでベルリン旅行を楽しみにすることができました。


で、そのポリ君はどうだったかと言うと、(って、評価はタイトルですでに明らかでしょうけど)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

この日は27歳になる1週間前だったという驚くべき若さですが、立派な声量とコントロールはすでに一流クラッカー

 

期待も大きかったんですが、それ以上の素晴らしさで、ちょっとはにかんだ演技がキュートな堂々の主役ぶりに私はすっかり虜になってしまいましたドキドキ  


カウフマンみたいに暗くはなくてイタリアンな明るさでありながら厚味のある声なので、こんな軽い役じゃなくて、重いヴェルディとかでも既に出来るのではないかしら? 


ちょっと古めかしいタイプの好青年という感じのルックスは古典的なプロダクションでより映えそうだし、正統派テノールとして前途超有望なポリ君、この夏はグラインドボーンのファルスタッフにも出ますが、きっと爽やかで魅力的なフェントンでしょうねえ。


でも、そんなちょい役には勿体ない大物テノールで、おまけに長身ハンサムという期待の星キラキラのポリ君をまじかに聴けて大感激でしたラブラブ!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

              特に横顔にうっとりキスマーク


$London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Conductor Andriy Yurkevych

Producer Percy Adlon
Sets Frank Philipp Schlößmann
Costumes Kathi Maurer
Chorus master Eberhard Friedrich
Adina Anna Samuil
Nemorino Antonio Poli
Belcore Gyorgy Ligeti
Dulcamara Renato Cazzaniga
Giannetta Adriane Queiroz


他の人はどうだったかと言うと、

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
アディーナのアンナ・サミュイル(っと読むのかな?)は、こぼれんばかりのオッパイのグラマー姐さんですが、意外に年増だったので、若過ぎるポリ君とはバランスが取れないのが残念だけど、歌はそこそこでもドレス姿は素敵だし、総合点では主役の魅力はまあ充分かな。

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

恋敵ベルコーレ軍曹役のGyorgy Ligetiは、歌はどうってことない普通のバリトンだけど、長身でスリムでシャープな身のこなしとキザな演技が抜群で面白かった。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

そして、面白さではなんといってもこの人で、爆笑の連続だったのはインチキ薬売りのドゥルカマーラのRenato Cazzaniga。声も楽々とよく出たし、この役でならどんな一流オペラハウスでも拍手喝采まちがいなし。この夜も一番受けてました。
  
家現代に読み替えてあるプロダクショは、村なのか映画撮影所なのかすらよくわかりませんでしたが、いつも誰かがアッカンベー的におどけてて、最前列正面の席でしたから、ずっと楽しくて楽しくてニコニコ。(下の写真は、今回のキャストではなくヴィラゾン等ですが、暖かい雰囲気はわかって頂けるでしょうか?)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

クラッカー実は、トーチャンがベルリンで一番楽しめたのはこのオペラだそうです。こないだROHでアラーニャで2回観たばかりでおなじみだったせいもあるでしょうが、初めて観るローエングリンよりも、たしかにこの方が楽しめたに違いなくて、一日中歩き回って疲れてたけど、私も一睡もしないであっという間に時間が経ちました(翌日のローエングリンはそうはいかず、でしたけど)。

これでオペラ遠征の楽しさがわかったトーチャンはまたどこかに連れてって欲しいと思うかしらん? (ごめんね、来月のクラウス君追っかけのハンブルグは留守番で)



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ベルリン3日目の観光 絵画館とベルリンフィルのコンサートホール

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<29th Mar Fri>

折角のイースター4連休だというのに、珍しく体調を崩してダウンガーン。仕事がモーレツに忙しかった昨日の午後に胃痛がはじまったので、「わっ、これが仕事のストレスというやつだろうか、一人前のサラリーマンみた~い」、と感心したのですが、どうもそうではなくて、食あたりのようです。休日出勤する予定だったけど、忙しすぎて申請できなかったので諦め、どうせ最寄の地下鉄も工事で閉鎖だし、仕方ないので家でおとなしくしてましょう。明日のヌッちゃんナブッコ初日には這ってでも行きますけどね。ぐったりしながらも、ベルリン記事は続けます。

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<3月16日(土)>


青空が気持ち良い土曜日、夕方6時からハイライトであるクラウス君のローエングリンがあるので、観光する時間はあまりありませんが、2箇所行ってみましょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


まず、ポツダム広場近くの文化フォーラムKulturforumにはいくつか美術館などがあるのですが、その中の絵画館Gemaldegalerieに。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
展示室は国別なのですが、その中でもアラビア数字(1、2、3)とローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)の部屋に分かれてて、歩く距離を最短にするために内側にあるローマ数字の部屋をまず見たら「おお~っ、すごい、名作ばっかり」、と感激したのですが、


外側のアラビア数字の部屋に駄作は集められているようですので、時間のない方は内側だけ回りましょう。



明るくて白い開放的な建物で13世紀から18世紀の名作が並ぶ中、


あ、黒い服を着た醜いデブ男がいますよべーっだ!


などと言う失礼な冗談はさておいて、


私が気に入った絵のうち、フェルメール、カラヴァッショ、ボッティチェリの写真を貼っておきましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ナイフとフォークギャラリーのセルフサービスのカフェでランチはしつこくソーセージ(トーチャンはシュニッチェル)。ポテトサラダが美味しかった。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


次は絵画館から歩いてすぐのフィルハーモニーPhilharmonieへ。色も目立つけど、見る角度によって形が違うユニークな建物です。


ちょうど築50年のベルリン・フィルの本拠地で、もちろん生コンサートを聴ければ一番良いのですが、今回は行ける日に良いコンサートがなかったので見学だけ。シーズン中は毎日1時半から一時間半のガイドツアーがあり(3ユーロ)、私た参加したグループは12人のうち5人が日本人、3人がイギリス人で、ドイツ人はいなかったので、解説は英語のみ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ロビーはとても広いので、ここで待ち合わせる時はしっかり指定しないと駄目ですが、この壁の写真を目印にするとわかりやすいかも。


一見、別にどうってことないオーケストラの写真に見えるのですが、団員さんたちをよーく見て下さいね。


そう、全て同じ人なんです。写真家自身がモデルとなって、合成に手間隙かけた作品ですから、クリックで拡大して下さいね。


横に長い写真ですが、サイズ一生懸命弾いてる弦楽演奏者と退屈しきってるお客さん(かな?)の対比が面白いので、待ち合わせ相手が遅刻しても退屈しません。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

おお、これがテレビでよく見るフィルハーモニーの客席で、なるほど舞台を囲むような構造になってます。でも、歌手が出る時は後ろの席は嫌だわ。オケだけの時は指揮者の顔が見られていいですけどね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

「人がいる時は舞台の写真撮らないで下さいね」とガイドのお姉さんが言ってたけど、英語がわからないらしい日本人グループは遠慮なくバシャバシャ撮ってたので、私もこっそり。


すぐ隣にあるよく似たデザインでちょっ小さい建物は小ホールで、できたのは少し後ですが、ロビーも客席もメインホールとそっくりで、統一感を重視したようです。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


戦後の焼け野原が再開発されたポツダム広場周辺の中心はテント屋根のソニーセンター。映画博物館やお店などが入ってます。大きなキリンさんが目印のレゴランドも。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


茶色のビルは、前日に展望台に上ったコルフトビル(その時の眺めは→こちら


地下鉄拡張等でそこら中が工事現場のようなベルリン、水運搬パイプがあちこちで見られました。


屋内にいては勿体ないような青空でしたが、雪もしっかり残ってて寒いので、外に長い間はいられません。オペラの前にゆっくり食べてる時間はないので、駅のスタンドで買ったお寿司ややきそばをホテルでかっ込んで、さあ、いよいよクラウス詣ですDASH!


そして、翌日は郊外のポツダムへと、ベルリン旅行はまだ続きます。



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桜の帯でオペラに

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<30th Mar Sat>


2日前に起こった胃痛以来ほとんど食べてませんが、痛みは無くなって元気になったので、今日は予定通り着物でロイヤルオペラハウスに行きました。レオ・ヌッチのナブッコ初日。


今年は青色系の着物が続いているので、今日は赤っぽいのがいいかなっと・・


それなら、これはどうかしらん?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


20歳の頃に誂えてもらったはじめての色無地で、日本にいたらもっと地味な色に染め変えしたりするんでしょうけど、海外ですから、この年になっても図々しくこのまま着続けてしまいましょう。


海外遠征などによく利用するポリ着物で、これと色も柄もそっくりな一枚もあるのですが、それはダミーであって、あくまでこちらが本物。汚れては大変と大切に仕舞ってあるのですが、それではなんのために実家から運んできたのかわからないですから、ブログで見て頂けるうちにどんどん纏わないとね。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
この雪輪の帯もよく登場しますが、巻き方を変えて反対方向にすると、ほら、前も後ろも桜の花びらがちょっとだけですが散ってるでしょ。


桜の帯と呼ぶのは大袈裟ですけど、早くも散り始めていると聞く日本の桜に思いを寄せているわけです、異国で桜


ロンドンは異常な寒さで、この週末に夏時間がスタートするというのに、今日も我が家では雪までちらついたほどなので、今日も道行コート着用。


椿柄ですが、これは実家の母のお下がり。


今月はなんだか忙しかったのと天候不順のせいで、椿柄の季節に着そびれてしまいました。


なので、これが今年の着物お出掛けのまだ9回(まとめは→こちら )。


この寒さはまだ続くらしいのですが、来月はもう少し機会があるでしょうか?


寒さにもうんざりしてるし、第一、暖かくなってくれないと3週間後の私の誕生日に綺麗な桜の下で写真撮れないよ~しょぼん  



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ローエングリン@ベルリンは、白鳥の騎士の一人舞台 

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<31st Mar Sun>

夏時間開始で1時間短い日曜日。このまましばらく食欲ない方が努力しないでダイエットできていいなあと思っていたんだけど、そうはうまくいかず、元気になってしまいました。その代わり、今度はトーチャンが「お前の病菌が移って、胃腸が変だし、なんだかぐったり」、とか言い出して、まるで一昨日の私みたいな症状・・。ストレスが原因かもしれない胃痛ってうつるものなの? テムズ河のボートレースは、母校ケンブリッジがオックスフォードに負けたし、今日はろくなことなかったね、トーチャンしょぼん

ベルリン旅行から2週間も経ってしまいましたが、時系列に書いてきて、やっときっかけとなったクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)のオペラの番が来ました。4日前には東京で歌曲リサイタルもあったんですよね。羨ましい~むかっ Wigmore Hallでも歌ってくれないかな、シューベルトの「水車小屋の娘」(細かいテクニックより、まっすぐな美声で勝負する彼に向いてるとは思えないけど)。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


3月16日、ベルリンのドイチェオーパーにワーグナーのローエングリンを観に行きました(劇場の様子は→こちら をご覧下さい)。


1月に切符を買った時には私の好きなかぶりつきは残ってなかったので、前から11列目で妥協。そのおかげで、カーテンコールの全体像はばっちり良い写真が撮れましたけどね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                                カメラ以下の写真はクリックで拡大



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Director: Kasper Holten

Design/costume: Steffen Aarfing

Lighting: Jesper Kongshaug

Conductor: Donald Runnicles


Lohengrin: Klaus Florian Vogtキラキラ

Elsa: Ricarda Merbeth

Telramund: Gordon Hawkins

Ortrud: Christine Goerke

Heinrich: Gunther Groissbock

King's Herald : Bastiaan Everink



でも、やっぱりもうちょっと近くでクラウス君の透明感のある清らかでまっすぐな美声を浴びたかったというのが本音。去年秋のミュンヘン(→こちら )ではかなり隅っこだったけど前から2列目だったので、私たちの側で歌ってくれた時は目の前からストレートに響いてきて身震いしちゃいましたけどね。


とは言え、それは私がいつもあまりに近い距離から聴くのに慣れているのでちょっと物足りないと感じるだけで、決して悪い席ではなく、立派な声量のクラウス君はもちろんしっかり聴けたわけですから、満足しないとね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


実はこの日のクラウス君は、最初1、2度あやうい箇所があり、声がひっくり返ってしまって、ほんの2秒くらいですが、とても醜い音を出してしまい、ドキっとしたのですが叫び、でもそういう珍しい声が聴けるのも生の醍醐味だし(4日前の東京のリサイタルでも、途中で途切れてやり直したそうですね)、そんな一瞬があると、上手く歌えている部分が尚更すばらしく聴こえたりもするわけですよ(←アバタもえくぼ状態)ラブラブ!


進むにつれて調子が出てきたクラウス君、最後は見事な熱演と熱唱で、ほとんどずっと双眼鏡でうっとり見惚れていたのですが、「ああ、私は本当にベルリンまでこれを観るために来たんだわ。キャンセルされなくて本当によかった・・・」、と安堵&感謝。日本人もたくさんいらしてましたが、皆さんは余計にそう思われたことでしょう。


近かった分ミュンヘンの方が音的には感激したけど、ビジュアル的には完全にベルリン版の圧勝キラキラ


そりゃ、Tシャツにトレーナーズボンの大工さんだったミュンヘンと比べたら、ご覧の通り、白鳥の翼がとてもよく出来ているおかげでそれは麗しい白鳥の騎士でしたものキスマーク

特に、結婚式の祭壇でエルサ嬢が待っているところに、舞台奥から現れて、真正面の私の方にゆっくり近づいてくる花婿は金髪の美青年ラブラブ!  これはもう結婚式の究極の女の憧れそのものよね。隣に座るくたびれた初老男が私には似合っているのはわかっているけど、しばし花嫁になったつもりでドキドキしながら美しい夢を見させてもらえましたラブラブ指輪


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


このプロダクションは、その他大勢は死人という想定みたいでちょっと気味悪いのですが、そんなことは全く気にならないくらいまともでロマンチックに見えたのもクラウス君の美貌が一役買ってるのはたしかで、これがROHのローエングリンである百貫デブのヨハン・ボータだったら、漫画だわぶーぶー


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ダウンしかし、残念ながら、素晴らしかったのはローエングリンだけで、他に上手な人が誰もいなかったので、ミュンヘン版と比べると全体的にはうんとレベルの低いパフォーマンスでしたむっ


それがすぐにわかったので、クラウス君が出ない場面は居眠りしてよっと。朝から美術館やコンサートホールの見学で歩きっぱなしで疲れてたしね。おかげで、えらく短く感じたローエングリンでしたが、こんな良い席でも切符代は僅か71ユーロでしたから、惜しいとも思わず。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


悪役夫婦に大失望で、特に久し振りに見たChristine Goerkeはえらく太ってて、おまけにえらくぼやけた声になってたのでがっかり。来シーズンのエレクトラが彼女なんだけど、これではあんまりだ。


というわけで、全体の出来は前日のシラー劇場の愛の妙薬に負けましたが、クラウス君のピュアな声が聴けただけでも、ベルリンまで行った甲斐は充分あり、とりあえずめでたしめでたし、ってとこでしょうか。4月下旬のハンブルグのマイスタージンガーも楽しみアップ


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ベルリンから雪のポツダムへ日帰り観光 サンスーシ宮殿等

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<1st Apr Mon>

イースター4連休は結局、家でごろごろごろ。寒かったし、我が家が使う地下鉄は不通だし、どうせどこにも行けないからいいんだけど、明日から又仕事で忙しい毎日がはじまるかと思うだけで体調がまた悪くなりそうだから、考える余裕もなくすためにベルリン旅行記をせっせと進めよう。
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                         カメラ写真はクリックで拡大します

3月17日(日)

金曜日と土曜日に無事に切符を買ってあったふたつオペラを観終えた後の日曜日は観光用に空けてあったので、足を延ばして30キロ離れたポツダムまで行ってみましょう。


ホテルの向かいのシャルロッテンブル駅から郊外電車S線で40分、ポツダム駅に着き、そこからバスに乗ってサンスーシ宮殿Schloss Sanssouciへ。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

夏の観光シーズンはすごく混んでるそうだけど、今日は、日曜日なのにガラーンとして、電車もほぼ貸切状態だったし、タイム制の宮殿入場券もすぐ買えました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ぶどうぶとう棚の上にある宮殿を見上げるのが一番美しいらしいのですが、この季節じゃ駄目ね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

池が半分凍ってますがな~


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ヘッドフォンオーディオガイドで宮殿内をグループ見学。


フりードリッヒ大王(=フりードリッヒ2世 1712-86)が自ら設計したこだわりと愛着の居城ですが、


へえ、ホックニーに題材にしてもらええて壁一面の大きな作品にしてもらえたほど有名な王様なんですね王冠1


文化サロンでもあり、仏哲学者ヴォルテールも3年間滞在したそうですし。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

平屋で12部屋とこじんまりしてて、金々ピカピカロココ風キラキラ


サンスーシという名前もフランス語で、without worry「憂いのない」と意味。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

お庭にあるたくさんの像は、寒さから守るためにほとんど箱入り娘&息子。


こんな季節に開いてるのは黄色い宮殿だけだし、像も覆ってあるし、道理で誰も来ないから電車が貸切状態だったわけだ。


でも、寒いけど、せっかく来たんだから、意地にでも広いサンシーシ公園を散歩するわよ。雪の公園って綺麗だしね、と無理矢理思い込んで・・・。




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


雪そろそろ体が冷えてきた・・


いいなあ、あの子は、雪ゾリで引っ張ってもらえて。私は、遠くに見える新宮殿まで雪の中を歩かにゃならんのよ。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ガイドブックのどこにも書いてなかったけど、新宮殿はイースターまで閉鎖だそうです。そうと知ってたら、ポツダムまで来なかったかもしれないんですけどねむかっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ま、こんな大きなお屋敷に暖房入れるだけでも費用が大変でしょうから仕方ないけど、寒いとぶーたれる訪問者を哀れに思ってか、お土産屋さんだけはオープンしてたのでしばし暖を取ってから、


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

すぐ後ろにあるポツダム大学の双子ビルを通り過ぎたら公園を出て、バスで街に戻りましょう。


有名なポツダム会議が開かれたツェツィーリエンホーフ宮殿もあるのですが、ちょっと遠い上に、また公園の中を歩かなくてはならないみたいで、もうこれ以上は外を歩き回りたくないので諦めて、暖かいレストランにでも行こうよ~、トーチャンあせる


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ポツダムは古い建物もたくさん残ってる美しい街並みで、城門も残ってます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

  あちらの白い建物は市役所                  工事中の映画博物館


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

18世紀に祖国を追われたユグノーのオランダ人たちが集まって住んでたオランダ人街は赤レンガのかわいい一角。


レストランもいくつかある中で、

あっ! さまよえるオランダ人という名前のレストランがあるじゃないの! 


そりゃもうここで決まりよね! (オペラに詳しくない方のために説明すると、そういうタイトルのワーグナーのオペラがあるんです)




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ナイフとフォークビールランチタイムというには遅い時間だったけど、お店の人は親切で、素朴な料理も熱々で美味しかった。

私心具たくさんのフィッシュスープうお座と豚の足ぶーぶーを頂いたんですが、長い時間待ったのはきっと注文してから巨大な豚を料理してたんでしょうね。この旅行中はじめて食べるちゃんとしたお料理で、付け合せのザワークラフトもすごい量だったけど全部平らげて、体があったまりましたメラメラ 

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


見逃した所も多いので、ポツダムには又良い季節に来ることにして、早々とベルリンに戻りましょう電車

30キロ離れた所まで来ても一日乗り放題切符が7ユーロという驚きの安さなので、ポツダムをフルに楽しめたとは言えないけど、不満は無し。


それならば、今夜は、ポツダムから早く帰った場合のプランBとして考えてあったコーミッシュオーパー(コミックオペラ)にオペラを観に行くことにしましょう。チャイコフスキーのマゼッパ。


開演は7時半くらいでしょ、と思っていたけど、ホテルに帰って調べたら、うっそ~、6時なの~!?


すでに5時10分過ぎだけど、間に合うかな~? と着替えもせずにホテルを飛び出し、地下鉄で6つめのフりードリッヒ通り駅から数分間走ったら、開演20分前に着いて、舞台を横から見下ろす11ユーロ(最低価格)の切符が買えました。

オペラのことは別に書きますが、期待はしてなかったけど上手な歌手が一人いて、行ったよかったと思えたパフォーマンスでした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

星空終演後は近くのブランデンブルグ門の夜景写真を撮りに行きましょう。


日中はシーズンオフでも賑やかなこの界隈もこんな寒い夜はとても静かで良い雰囲気でした。

こういうのは私の安カメラでは無理だから、トーチャンに任せましょう。クリックで拡大して見てやって下さいませ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

走る人トーチャンの万歩計は、12,642歩


大した数ではないですが、寒い中をよく頑張ったものです。私はダウンジャケット3枚重ねの上に帽子も

2重、スカーフも2枚してるのでまだ我慢できるんですが、頑固でやせ我慢のトーチャンは薄着で帽子も手袋もなしだったので、さすがに手が冷たくて動かなくなったという馬鹿野郎。


翌日は夕方ロンドンに帰りますが、その前にもう一つ、ここは外せないベルリン名所を見学します。




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マゼッパ(チャイコフスキー) ベルリンで観た3つ目のオペラ

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<3rd Apr Wed>

雪の結晶寒~い! (仕事が)忙し~い!DASH!

でも、終わりに近づいたベルリン記事、このペースで一気に進めま~す!

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3月17日の日曜日、ポツダムから帰った夜、他にすることもなかったので(寒いから外は歩き回りたくない)、ベルリンのコーミッシュ・オーパーに行きました。オペラハウスの様子は→こちら でどうぞ。


一等地にあるブランデンブルグ門からも近いロケーション抜群のオペラ劇場だし、いっぺん中に入ってみたいじゃ~ん、という程度だっただけで、この日にやってたオペラが特に観たかったわけではないのですが、結局、なかなか話題のホットなオペラを、そうとは知らずにであっても、観ることができて興味深かったです。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


まず、このオペラハウスは、ロンドンのENO同様、自国語に翻訳して上演することをポリシーとしているところ、今回は例外的に(或いは試験的?)、オリジナル言語(この場合はロシア語)でやることになったという画期的な企画で、そのためにデジタル字幕装置も設置したとのこと。


クラッカー素晴らしいことですね、それは。字幕がなかった時代はまだ意味もあったでしょうが、言葉と音楽は一体ですから、耳で聞いて理解できなくても、できればそのままにしておくべきです。ENOもそうしてくれないかな。そしたらもっと頻繁に観に行くのに。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


どんなお話?


マゼッパは、プーシキンの抒情詩を基にしたいるんですが、どんな話かを2行でまとめると、


マゼッパはピョートル大帝に叛いてスェーデンと通じ、破滅した実在のコサックの首長で、70歳で若い女性と相思相愛になり、その復讐にマゼッパの謀反を大帝に密告した彼女の父親を処刑。夫と父親の間で苦しんだ彼女は発狂・・。


うわーっ、陰惨そのもの・・ガーン


その上、このプロダクションは現在に読み替えて、実際の革命やらテロやらの残酷なニュース映像を舞台に映し出すので、ますます悲惨度アップ。現代の状況に上手く当てはめた狙いは当たったと思いますが、あまりに現実的過ぎて正視したくなかったです。


 プロダクションの写真を2枚

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


幸い、私たちの最低値段の席からは舞台が半分以下しか見えない上に、はじめて接するオペラなので筋を追うために字幕を必死に読む必要があり、舞台のスクリーンも歌手たちの演技も見る余裕がなく、ほとんどCDを聴いてるような状態でしたが、クラシックな雰囲気の美しい劇場とチャイコフスキーの美しい音楽を現代のリアルな政治問題と結びつけるのも違和感あるし嫌だから、それでちょうどよかったわ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


そんな席だったので、舞台の芝居ほとんど見ませんでしたが、唯一の例外が若いテノール君で、彼が出てる時だけは字幕はいい加減に読み流して、姿をずっと目で追いましたラブラブ! 


Ales Brisceinというチェコ人ですが、全く、掃き溜めに鶴キラキラと言ってもいいくらい、彼だけ声量も歌唱も抜きん出ていて、しかも、ハンサムではないけれど、背丈もあるし、精悍な風貌が兵士のユニフォームにぴったりで、彼が聴けただけでも今夜ここに来た甲斐があったというものです。

マリアに想いを寄せる青年役でしたが、出番が少ないのがとても残念。彼のレンスキー(オネーギンの)なんかさぞや素敵でしょうに。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

  キャストはこちらを拡大してご覧下さい。


他にまあまあだったのは、マリア役のソプラノAsmik Grigorianだけかしら?

検索しても出てこなかったけど、女優のアン・ハサウェイ似のすらっとした美人でもあり、将来はなかなか有望かも。でも、折角、若い青年が慕ってくれてるってのに、危険思想の爺さんに恋するなんてお馬鹿な娘だこと。


中年おやじ二人は、下手くそ、引っ込め~!という程ひどくはなかったけど、一流劇場で主役はとてもできないレベルだしマリアの母親などは他の三流劇場ですら出て欲しくないです。


というわけで、予想通り、3つのオペラハウスの中では全体の水準は一番低かったですが、11ユーロはお得だったし、美しいオペラハウスでゆったりできたのは、ベルリン最後の良い思い出です。


そして、マゼッパも含め、観たオペラ3本ともテノールが傑出していたのが、テノール好きにはなにより嬉しいことでした。


カバンベルリン記事はあと一つ、最後の日の観光で終わりです。





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ベルリン最後の日

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<6th Apr Sat>

やっと寒さが和らいだ土曜日。お散歩でもしたい気分ですが、悲しいかな、私は休日出勤しょぼん

でも、忙しくても夜は出掛けるんだ!と今日まで3夜連続でオペラとバレエに行きました。そんな毎日ではブログが捗りませんが、今夜は夜更かししてでもベルリン最後の日のことを書くぞ~。

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3月18日(月)

夕方の便でロンドンに帰る前に、最後のベルリン観光に励みます走る人

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


カバンその前に、短い一日を効率良く行動するために、荷物をベルリン中央駅に預けておきましょう。前の晩に下見してコインローッカーは小さすぎて大して大きくない私たちの荷物さえ入らないことがわかっていたので、荷物預り所に直行。たしか一つ5ユーロ。


地下鉄お店もたくさんあるガラス張りの巨大なモダンな駅は複雑な構造ですが、美しい外観の写真を撮るために外に出てみましょう。だけど、すごく寒くて小雪もちらついてたので、次の目的地は僅か歩いて10分くらいなのですが、地下鉄にしよまい。新路線のきれいな新しい駅ですしね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ここは外せない観光名所ですから、随分前からオンラインで予約しておきました。


東西ドイツ統一後に中央政府の議事堂となったドイツ連邦議会議事堂の屋上の新しいガラスのドームは、イギリスでは超有名な建築家サー・ノーマン・フォスターの設計。


以前は建物とマッチするドームがあったのですが、この斬新なデザインのドームの下が議会場で、エコロジー効果も優れているらしいです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ヘッドフォン言語が選べるオーディオガイドで自分のペースで見学するのですが、イヤホン付きで、しかも番号とか押さなくても、らせん状のスロープの床に嵌め込まれた装置でどこにいるのか察知して説明してくれるので、両手が自由なのは便利。


← ヤッホービックリマークと、ミラーにいくつも写る自分たちに手を振るおのぼりさん観光客が二人いますよ。

どこのアホだか、クリックすると顔見られるかもべーっだ!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


上りと下りは別のスロープですが、内部も美しいし、外の眺めももちろんグー。



今日は生憎グレーですが、すぐ近くのブランデンブルグ門の向こうの新しい建物は米国大使館。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
アップこの旅行中、高い所に上るのは、テレビ塔(→こちら )、コルコフビル(→こちら )に続いてこれが三箇所目ですが、時間がなくて一箇所しか行けない方は是非このガラスのドームがお勧め。


高さは大したことないですが、ここだけ無料だし、なんと言ってもユニークなドームが美しく、特に私たちはイギリス人のデザインということが余計に嬉しかったです。


外は雪。


でも、このドームは屋内で暖房付きかと思ったのは間違いで、てっぺんがオープンだったので、寒かったわ~雪の結晶


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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さて、中途半端に残った時間をどう使おうかと迷った末、寒いから屋内で過ごすことにして、折角だからちょっとだけでもペルガモン博物館に行こうということになり、地下鉄で博物館島まで行ったのですが、3年前はそんなことなかったのに、館内に持ち込めるのはカメラだけですって(カメラケースすら駄目)。


でも、他のものは全て置いてけと言われても、数少ないコインロッカーは満杯だし、荷物預け所も大変な混雑。パスポートや帰りの切符も置いておくのも嫌だったので、入館はギブアップ。私は前回しっかり見学したのでいいんですが、このシステムはちょっとね。そんなこと言うのなら、コインロッカー増やせっむかっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


じゃあ、デパートにでも行くか。

KaDeWeカーデーヴェーにしよう、とまた地下鉄で。


巨大デパートという評判の割には全然大きいと思いませんでしたが、ランチが目的ですから、別に。


ナイフとフォーク3年前にも来たことある最上階のセルフサービスのレストランで遅めのランチでしたが、なんとレジで重さを計って、それで値段が決まるシステム。それなら、こんなに山盛りにしなくてもよかったけど、お腹が空いてたから、もちろん全部食べましたよ。色んなものを少しづつ食べられるのが一番好き。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   


今日のトーチャン万歩計は11,049歩


歩数の合計も含め、まとめの記事をもう一つ書きますね。ベルリンで買ったものもお見せしますよ。



 
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ベルリン旅行のまとめ

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<7th Apr Sun>

寒さが和らいだ週末。今日はムスメが遊びに来てくれましたが、風邪気味で元気なかったのが気掛かりです。彼女も仕事がフルにはじまって頑張らなければいけないのに、肉体労働のフリーランスですから大変です。

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3月14日から18日までの4泊のベルリン旅行のまとめリンクです。後で自分で見る時に便利なので。


2年前にムスメが独立してからトーチャンと二人だけで旅行に行くようになり、主にオペラ鑑賞も兼ねたヨーロッパの主要都市巡りをしているわけですが(ナポリ、マドリッド、ストックホルム)、このベルリンもそのテーマに沿ってはいるものの、今回ははじめて「ついでになにかオペラを観よう」というのではなく、「大好きなテノールの追っかけ」だったわけです。


で、巻き込まれたトーチャンですが、観光もオペラも楽しんでくれたようで、まずは大成功。お目当てのクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)もちゃんと出てくれたし、おそらく観光シーズンから外れてるおかげで飛行機代も安かったし(イージージェットで二人往復175ポンド)、ホテルもリーズナブルだったし(4泊で263ユーロ)、オペラ切符代も信じられないくらい安かった。


異常な寒さだったのは少々辛かったですが、そのおかげで美しい雪景色も見られたのはラッキー。


トーチャンはドイツは実質的にはこれが初めてなんですが、考えてみればそれは当然かも。だって、イギリス人はドイツ観光なんてしませんから。なぜかと言うと、両国は色んな面で似てるので、物見遊山の意味がないってことでしょう。私も、ベルリンの街を歩いているのに、ロンドンにいるような気がしたこともしばしばでした。


ロンドン同様、大都会であるベルリンは、何度行っても見るものがあるし文化的イベントも多いし、また訪れる機会は必ずある筈なので(修復中の国立歌劇場が再オープンしたら絶対行く!)、今回はそう欲張らずにゆったりと見学したつもりです、これでも。恒例のトーチャンの万歩計の5日間の合計も62,295歩と、いつもより少ないですしね。


ホテル ホテル


カメラ観光


14日(木) ホテル界隈の散策   9,630歩


15日(金) その1 テレビ塔、大聖堂、博物館島     


15日(金) その2 ブランデンブルグ門、雪の公園、ポツダム広場   19,063歩 


16日(土)  フィルハーモニア、絵画館    9,911歩


17日(日)  ポツダム、サンスーシ宮殿    12,642歩


18日(月)  連邦会議議事堂    11,049歩 



音譜3つの歌劇場  ドイチェ・オーパー、シラー劇場、コーミシュ・オーパー


オペラ鑑賞 15日(金)   愛の妙薬 (ドニゼッティ)


オペラ鑑賞 16日(土)   ローエングリン (ワーグナー)

          

オペラ鑑賞 17日(日)   マゼッパ (チャイコフスキー)   

  


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

格安便で手荷物だけなので、会社の人たちへのお菓子を買ったらほとんどスペースの余裕がなくなってしまいましたが、一つだけ、KaDeWeというデパートささやかな買い物をしました。


今日来たムスメにモデルになってもらって写真を撮ったこれです。


いい年して又、こんなもの!と自分でも呆れますが、ラメで光ってるピンクのキティちゃんバッグ、可愛いでしょ? (25ユーロ)


世界的アイドルのキティちゃん、私は最初から大ファンなのですが、ヨーロッパでは国によって売ってるアイテムが違うので、これも立派なお土産で旅行の良い記念だしにひひ、ジムのプールに行く時にちょうど良いサイズなので実用的。

   
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


今月末にまたクラウス君の追っかけで友人とハンブルグのマイスタージンガーを観に行きますが(今、日本でも彼の出演でやってますよね)、トーチャンとの次の旅行は6月にスコットランドへのドライブ旅行を計画してます。



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サッチャーさん死去

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<8th Apr Mon>


今日、マーガレット・マッチャー女史が87歳で死去しょぼん


テレビでは特番が続々と放映され、彼女が首相になった直後の同じ年に渡英した私には懐かしい映像がたくさん出てきて、感慨深いことでした。


まさに「鉄の女」、本当に凄い女性でした。頭脳とガッツと美貌で雑貨屋の娘があそこまでのし上がったわけですから。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


実はうちのムスメのファーストネームはマーガレットなんです。

お祖母ちゃんの名前でもあったので(愛称はマギーではなくペギーでしたが)、トーチャンは自分の母親と同じ名前をそのまま付けたという認識でしょうが、私にとってはそれだけではなく、英国史上初の女性首相で尊敬するサッチャー女史に因んだ名前であるという気持ちもありました。

トーチャンが気付いていたかどうかわかりませんが、そんな私の気持ちを知ってもきっと嫌だとは思わないでしょう。


何年か前にバービカンでなにかのガラコンサートがあった時にお見掛けしたのですが、一人では歩けないほど弱っていて痛ましいことでしいた。同じ年の女王陛下はいまだに矍鑠として現役バリバリなのに。


ともあれ、今夜はサッチャーさんの冥福を祈りながら、思い出に浸ることにしましょうブーケ2




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アンスネスの渋過ぎるピアノ・リサイタル@Wigmore Hall

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<10th Apr Wed>

サッチャーさんのお葬式は来週水曜日に決まりましたが、「国葬」で女王陛下ご夫妻もご臨席というのは凄い。国葬state funeralってチャーチル首相以来みたいで、ダイアナ妃はもしろんのこと、あれだけ国民に好かれたエリザベス皇太后ですらそうではなかったですからね。女王様とサッチャーさんはあまりうまくいってなかったという話ですが、、女王様も彼女の偉業は認識なさってたということでしょう。サッチャーさん自身は、そういう大袈裟なお葬式はして欲しくないと言ってたそうですけどね。形にしなくても、私の偉大さはわかってるでしょ、とでも言いたげなサッチャーさんに拍手クラッカー 水曜日は会社を半日休んでランチに行くのですが、折角だから丸一日休んでお葬式パレード見に行こうかしら・・

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
昨日、4月9日、ウィグモア・ホールでノルウェイ人ピアニスト、アンスネスLeif Ove Andsnesのピアノリサイタルがあり、大ファンの私はもちろん喜び勇んで出掛けましたDASH!


彼を聴くのは初めてのトーチャンも連れてってあげましたが、私が「彼って凄く上手よ~、あんな軽やかでピュアな音色出せるピアニストは他にはいないんだから」、と散々褒めちぎって期待が高過ぎたせいだけでなく、トーチャンの評価は決して高くなかったです。それも当然、私自身もかなり失望してしまったリサイタルでした。 彼の演奏は何度も生で聴いてますが、私にとっては今回が最も期待外れだったかな・・汗


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Beethoven Piano Sonata No. 22 in F Op. 54

Bartók Suite Op. 14

Beethoven Piano Sonata No. 28 in A Op. 101

interval

Liszt Pensée des morts S173 No. 4

Chopin Nocturne in C minor Op. 48 No. 1/ Ballade No. 4 in F minor Op. 52

アンコールはショパンのワルツ2曲。

しょぼん何が悪かったの?


まず、彼は今ベートーベンに心酔しているようで、ピアノコンチェルト全曲を録音中なのですが、なぜかベートーベンは私の琴線には触れないのに、それでもまだ熱情とか月光とかは好きだけど、知的な彼が選んだのは暗くて地味なソナタ2曲だったので、2曲の間に弾いたバルトークが私にとっては救いだったくらい。


まあ、それは私の好みの問題なのですが、でも、果たしてベートーベンでアンスネスの良さが充分発揮できるのでしょうか? 自分のやりたい曲を弾いて新境地を開く心意気には拍手ですけど・・、


清らかで爽やかなタッチが彼の真髄なのに、前半はやけに重かったのは、トーチャンが言うように「右のペダルを踏み過ぎなんじゃないのか」、ってことだったかもしれません(トーチャンはピアノが弾けるし、物理学専攻だったので音の伝わり方のウンチクもたれてくれました)。

フレンズ予約では席が選べないので私たちは最前列だけど鍵盤側ではなくピアノの底をやや右側から見上げる席だったので手は全く見えないけどアンスネスの足が目の前にあったせいもあり、こんなにペダルを踏むところを熱心に見たコンサートも初めてでしたわ(笑)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
このコンサートはBBCラジオで生放送してて、曲の合間の説明やアンスネスのインタビューをイヤホンで聴いてたのですが、インターバルに「後半はもっと暗いですから」と彼自身が録音で言ってた通り、リストもショパンも暗くて重かった・・・ダウン

最前列だと低音が特によく聴こえてしまうので余計そう思ったのかもしれませんが、でも、このホールの同じような席で聴いた3年前のアンスネスのショパンは爽やかで明るくて感激でしたけどね(→こちら )。

アップアンコールはショパンのワルツを2曲。弾く方も聴く方もショパン・ムードになっていたのですんなり入れ、最後の有名なOp.34 No.1でやっとショパンらしい甘美な演奏を聴くことができて、暗いままで終わらなかったのは嬉しかったです。


でも、ほとんどずっと演奏中は沈痛な面持ちだったことから察するところ(いつもは淡々としてるのに)、きっと感情的な思い入れも深かったに違いなく、それで疲れてしまったのか、それともアンコールは少々練習不足だったのか、ミスタッチは極めて少ない確実なテクニックの彼にしてはちょっとぎこちなくてと完璧ではなかったように聴こえました。それとも、いつもは手が見える席で「すごーい!」と視覚的に惑わされるのに、今回は音だけを冷静に聴かざるを得なかったのも一因かしら?

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


などと、いつもと違う状況で、アンスネスの新しい面に接することができて、期待外れではあっても、それはそれで新鮮だったかもしれません。iPlayerで聴いてみたら、又違って聴こえるかもしれないしね。 


でも、謙虚すぎて、抜群の実力の割には人気のないアンスネス、このプログラムであちこちツアーするようですが、ウィグモア・ホールにはぴったりでもあまりに地味なので果たして切符が売れるのかしらと、ファンとしては心配になります。たとえ売れても、彼らしさが出せないわけだし・・。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


私としては、早くベートーベン熱から冷めて欲しいと願ったりしちゃいますが、次に彼を聴くのはいつかな、なにかな、と思ったら、チェッ、やっぱりベートーベンか(来年3月4日のバービカン→こちら )・・・むっ

    

   


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ナブッコ by Verdi ヌッチ拝みに3回

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<13th Apr Sat>

昨夜は、瀟洒な住宅街にあるこじんまりしたペルシャ料理屋で女子会。3人ともファンであるクラウス君をサカナにして飲むワインは格別ワイン サフランライスとかのお料理も美味しかったし。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ROHでは初登場のヴェルディのナブッコの第一チームに、3月30日、4月4日、6日の3回行きました。


定番の舞台横の席、片側だけしか売ってくれなくて、3回とも同じ角度で、しかも深い舞台だったので後ろの方は見えなくて、ちゃんと見たとは言えないのですが、いつものようにビジュアル面は軽視の私、歌が聴こえればいいのよ、と半ば負け惜しみ言いながら、見えた範囲での感想を書いておきます。


どんな話かと言うと、


ナブッコは娘が二人いる古代バビロニアの王様で、イスラエルとの対立、強欲な悪い娘との確執、良い娘に影響されてのヘブライ教への改宗、というまるで異教徒だったリア王がヘブライ教徒になって、偉大な王様になるという、丸っきりキリスト教徒側から書かれた筋書きなのがしらけますが、旧約聖書に基づいているから、そりゃ仕方ないか・・・。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Daniele Abbado

Composer Giuseppe Verdi
Designs Alison Chitty
Lighting design Alessandro Carletti
Movement Simona Bucci
Video design Luca Scarzella

Conductor Nicola Luisotti
Nabucco (Nebuchadnezzar) Leo Nucci
Ismaele Andrea Caré
Zaccaria Vitalij Kowaljow
Abigaille Liudmyla Monastyrska
Fenena Marianna Pizzolato
High Priest Robert Lloyd
Anna Dušica Bijelic
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

家舞台、衣装、演出ジーンズ

上の写真3枚はプロダクションの写真ですが、そうか、こういうセットだったのか。
ご覧の通り、全てグレーで暗いばっかりですが、それはスタイリッシュと言えなくもないし、現代(1950年代かな?)に読み替えるのも構わないのですが、決定的に気に入らなかった点が2つ。

まず、敵対する異民族であるバビロニアとイスラエルの人たちの衣装がまるで同じなので、どっちがどっちなのかわからない。コーラスの男性の中でしょっちゅう出てくるのでお馴染みになってて個性的なおじさん二人がいて、その一人がバビロニア、もう一人がイスラエル側だったので、「こっちのおじさんがいるからXX人たちなんだわ」、と判断したけど、はじめて見る人は混乱するだろうがむかっ

もう一つは、舞台は大きな砂場になってて、たくさんの人が動くと白い細かい砂煙りがもうもうと立つこと。口の中に砂が入るってる歌い手にとっては最悪なわけで、出演者の健康を害する演出なんて最低最悪。皆さんお気の毒しょぼん

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すでにスカラ座でご披露済みなので驚きはしなかったし、初日のカーテンコールでは私にはブーイングは聴こえませんでしたが、

こいつらがプロダクションチームです。演出のダニエル・アバトは有名指揮者クウディオ・アバドの息子だそうですが、お父さん、注意してやって下さいよね。砂はオーケストラ団員の上にも降ってきて、あれでは楽器も痛むでしょえっ
そう言えば、ほとんど人は動かなくて突っ立って歌う場面がほとんどだったのは、砂の害を考えてだったのかしら? 動かないこと自体、すごく退屈な演出だったから更に怒るけど。ビジュアル重視のメトロ新聞の評価は一つ星という滅多にもらえない不名誉だったけど、さもありなんだわ。

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音譜パフォーマンスカラオケ

カーテンコールの写真はほぼレオ・ヌッチに集中目

ご存知のように若いテノール君が好きなこの私がなぜ爺さんバリトンばかりを狙うんだろうと、自分でも笑っちゃいましたが、なぜかヌッチは昔から好きなんですラブラブ!

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でも、ヌッちゃんたら、日本にはしょっちゅう行くくせにロンドンにはほとんど来ないので(そういうオペラ歌手が多過ぎるむかっ)、この13年で僅か2度目(先回は4年前のリゴレット→こちら )。当然これが最後かもと覚悟もしなくちゃいけないでしょうから、撮影にも力が入りますDASH!
で、ヌッちゃんはどうだったかと言うと、枯れて歌も演技も良い味出してるのはさすがの貫禄だけど、嗚呼、でも、当たり前だけど全盛期の声の輝きは失せてるわけで、声量も他の人たちに負けてるし(大声の人が多かったので)、彼が誰だか知らない人は「なんなの、この爺さん」、と思ったかもしれません。

私としては複雑な気持ちで、かつて憧れだった男性がすっかり老いぼれてしまったのを見るのは懐かしさと悲しさが混じって・・(この年になって同窓会とかに出たらきっと実例もあるでしょうねガーン)。

結局ヌッちゃんとは生きる時代が違ったということで諦めるしかないけど、70歳越してもマフィアのボスみたいな洒落たスーツを着こなしてダンディだったし、やっぱり視線はずっとヌッちゃんを追ってしまった私。いくつになっても歌うことを楽しんでるヌッちゃんを見るのは感動的ですしね。

彼の出る日はキャンセルに備えて5回分全て確保してあったけど、仕事が忙しい時期にさすがに5回は行けず、3回だけにしときましたが、まじかに生ヌッちゃんを充分見られて満足。

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とても難しい役である悪い娘役のアビガイッレは、大好きなLiudmyla Monastyrska嬢。アラーニャと共演したアイーダで初めて聴いてその美声にうっとりしました。

でも、次のサイモンと共演したマクベス夫人と言い、今回のナブッコと言い、迫力路線をまっしぐらで、それができるソプラノは少ないから賢い選択なんでしょうが、私としては、リュドミラ嬢の優しく麗しい声も聴きたいです。

以前よりぐっとすらっとして容姿も改善したリュドミラ嬢は、低音が課題とは言え、立派な声量で吼えまくってくれて、今回の歌手陣の中では予想通りダントツの歌唱力でしたクラッカー




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ナブッコのもう一人の娘は、恋人もいるし魅力的な女性という設定なんでしょうが、Marianna Pizzolato嬢の太ってることったら・・ブタ おかげでリュドミラ嬢が引き立ったわけですが、チャーミングな女性を舞台で演じる人がここまでデブなのは怠慢そのもので、怒りさえ覚えますパンチ!
いくら、容姿は二の次のオペラとは言え、観客に対して失礼だし(ブスは仕方ないけど、デブは自分の責任)、第一、整った顔立ちなんだから痩せれば美人なんだろうし、とびきりの美声なんだから勿体無さ過ぎ。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

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というわけで、女性二人の優れた歌唱力が目立ちましたが、二枚目役の脇役テノールAndrea Caréは、容姿も歌もギリギリ合格というレベルで(写真写りは良いけど)、今構想中の私のお気に入りテノールのリストには入れてあげません。


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来週月曜からは第二チームの番が来て、ナブッコ役はプラシード・ドミンゴ
ドミンゴ先生が出るというだけで切符が凄い争奪戦となり、安い席は一枚しか買えなかったけど、テノール時代からなぜか彼には惹かれないので一回でいいわ。尊敬すべき(尊敬はしてるの)偉大なドミンゴ先生は体調管理もばっちりなのでキャンセルはしないし、第二チームと言っても変わるのはナブッコだけで他は同じ顔ぶれですしね。




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ようやく春が来た日に、指揮者サー・コリン・デーヴィス死去

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<14th Apr Sun>

イギリス人指揮者Sir Colin Davisが今日お亡くなりになりました。今シーズンはLSOがバービカンで祝85歳の特別企画をいくつか企画したのに、去年9月、最初のコンサートを病欠。その後「全てキャンセルしました。復帰は未定」という連絡を受け取ったので、もう二度と生で聴くことはないだろうと思っていました。去年12月の女王様が舞台に上がって下さったコンサート(→こちら )もコリン爺の筈だったのにね。

そう言えば、2年くらい前だったか、ROHで彼が(なんのオペラか忘れましたが)、私の目の前で指揮台へ上るステップを踏み外してはげしく転げ落ち叫び、数分間床に横たわっていたことがあり、全く動かない靴だけ見えていたので、もしかしたら・・・、とぞっとしたこともありました。最近コリン爺がバービカンで指揮する時は、手すりと椅子付きの特製指揮台を使っていたのが痛ましかったです。ちょっと前にバービカンで、たしか同い年のバーナード・ハイティンクが元気に指揮するのを見て、病に臥せるコリン爺を思い浮かべたものです。クラシック音楽家の中では指揮者が一番長く現役でいられるわけですが、弱っても最後まで楽しみながら頑張ったコリン爺に合掌ブーケ2

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思い切りのんびりできてリフレッシュできた週末。6月のスコットランド旅行のホテル予約も概ねできました。

晴れ

やっと春が来て、今日は20度くらいまで気温が上がったので、近所の公園にトーチャンと散歩に行きました。


テニスコートや子供の遊び場は、今までに見たこともないくらいの混みようでしたが、


私は、あることが心配で偵察に来たんです。



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ちょっとだけ咲いてる桜の一種(かな?)もありましたが、


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水仙が今頃咲いてるんですもの、例年より1ケ月近く遅れてるわ。

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ってことは、やっぱり・・・ガーン

は~、おそれた通り、八重桜はまだ蕾も固くて小さくて・・しょぼん



嗚呼、これでは9日後の私の誕生日の記念写真、毎年桜の下で撮ってるのに、今年は望みゼロだ・・・


節目の年だから、今年は着物でと思っていたのに、凄くがっかり・・・ガックリ



↓ 去年は、ほら、こんなに満開だったのに桜
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明日は、コリン爺に比べたらまだまだ若いドミンゴ先生のナブッコ。


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ヴェロニク・ジャンスのフランス歌曲リサイタル @Middle Temple Hall

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<16th Apr Tue>

ボストン・マラソンの惨事でロンドンは警戒体制をステップアップ。明日のサッチャーさんのお葬式、日曜日のロンドン・マラソンと続きますから。明日は午後だけ休む予定だったけれど、結局丸一日休みを取り、お葬式ウォッチに行こうかとも思うのですが、テロの危険のことはさておいても、やっぱりテレビで観る方が却って臨場感あるかしら? 

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4月11日、トーチャンと、私が大好きなエリア及びホールのコンサートに行きました。


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テンプル界隈は、王立裁判所を中心に法律関係の事務所などがひしめく独特の雰囲気のある一画で、道路から路地に入るのに扉を開けなくてはならなかったりして閉鎖的なんですが、静かでとても素敵(前回来た時にたくさん写真撮りました→こちら )。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
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その中心にあるMiddle Temple Hallは、エリザベス1世時代に法律家によって1562年に建てられたホールで、当時は女王様も頻繁に食事に訪れたという由緒正しく美しい歴史的スポット王冠1


今では晩餐会等のイベント会場としてでなく、法律関係の人たちによって日常的に集会所として使われているそうです。

木組みの天井が素晴らしく、一般大衆も入れる建物の中では、ロンドンでも最も美しい建物だと思いますので、機会があれば是非どうぞ。


手っ取り早い方法は、ここで時折開かれる歌のリサイタルですが(→こちら )、元々数が少ない上に、有名歌手が出るのは年に数回のみ。5月20日は、テノールのジョセフ・カレヤの予定だったのですが、「やーん、フローレスの「湖上の美人」と重なってる~!どうしよう」、とちょっとだけ迷っているうちに売り切れてしまいました(その後、このコンサートは延期に)。


値段(最高45ポンド)によってセクションは決まってますが自由席なので、良い席を確保するためには早くから並びます。


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私たちの席は15ポンドという安さなので一番人気らしく、左側の壁の硬いベンチ席なのですが、そこだけすでにぎっしり。ど真ん中にすでにトーチャンが座っているのが見えるでしょうか?


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そして、もっとお得なのは、ホールを見下ろす5ポンドのギャラリー席。身を乗り出さないと観難いですが、ゆったりしたスペースで一流の歌を聴けて、しかもインターバルにはワイン飲み放題ですからねがま口財布チョキ


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ワインコンサートが半分終わって、さあワイン。

ほとんど一番乗り~DASH!


天井が素晴らしい豪華なお部屋が2部屋あり、こんな所で頂くワインは安物でも美味しいわ。


右の油絵は、1949年に国王ご夫妻(現女王様のご両親)ご臨席の晩餐会の様子ですが、450年前のエリザベス一世の晩餐会はキャンドルライトでさぞや美しい情景だったことでしょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
  
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さて、今日のコンサートは、フランス人ソプラノのヴェロニク・ジャンス(ピアノ伴奏はジュリアス・ドレイク)。



Duparc、グノー、ドビュッシー、プーランクでしたが、こんな厳しいイギリス的ホールではなく、もっとふんわりソフトでフランスのエスプリが漂ってくるような場がぴったりの洒落たフランス歌曲でした。あまり変化に富んだプログラムではなかったですが、私はジャンスの声が大好きなので、始終うっとりニコニコ


長身で気品ある容姿と端正なバロック歌唱が素晴らしいジャンスは、これまでに2度ROHのバロックオペラで聴いたことがありますが(カリストとニオベ)、こういう軽やかな歌曲も素敵。

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ワンピース前半の黒いドレスの方が大人のフランス女性という感じで46歳の彼女にぴったりですが、後半の赤いドレスも、前からだとつまらないけど、背中のドレープが凝ったデザインでした。上半身しか写真撮れなかったのは残念ですが、どちらのドレスも細いシルエットで、軽く180センチはある彼女にはとてもお似合いキラキラ


オペラでも舞台映えするエレガントな容姿で貴婦人とかぴったりの彼女、ROHの来シーズンのドン・ジョバンニのドンナ・エルヴィラです。


ブリュッセルのモネ劇場にもいつか行きたいと思っているのですが、ジャンスも出る10月の「皇帝ティトの慈悲」が最有力候補。


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サッチャーさんのお葬式の名残のある辺りでランチ

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<17th Apr Wed>


今日は前から友人とランチの予定だったので会社を午後休むことにしてたのですが、偶然サッチャー

さんの国葬がレストランのすぐ近くのセント・ポール寺院で行われることになり、それなら、家でテレビ観るなり、ついでに沿道ウォッチするなり、いずれにしても一日休んじゃおう、と。


で、結局、テレビで観ることにして、朝からテレビを2台並べてしっかり観ましたが、大勢参列してたサッチャー内閣の元閣僚さんたちは老けても面影はそのまま残ってて(ROHでお見掛けする人たちもいます)、あの頃は政治が華やかだったのでしょうか、久し振りだけど爺さんたちの名前もしっかり覚えてました。単に私が若かったから記憶してるというわけでもないと思うんですよね。


そんなわけで、参列者が早い時間から三々五々集まってくるのが一番興味深かったわけですが、皆さん笑顔で挨拶し合い、大笑いしてる人もいて、天寿を全うした人のお葬式って和みますよねラブラブ


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午後1時半くらいにバンク駅に着いたら、お葬式が終わって1時間半も経つのにまだ物々しい警戒体制で道路も閉鎖中。参列者とおぼしき人たちがぞろぞろ歩いてて、高級車や送迎バスが台待機してたので、皆さん歩いて10分足らずのセントポール寺院まで往復したってことでしょうか? 


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高い壁の堅強な建物は英国銀行Bank of Englandで、金塊がごっそり置いてあるらしいですよ。私は以前すぐ隣のビルで働いてましたが、武装護衛付きの戦車みたいな車が出てくるのをよく見掛けました。

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左: 英国銀行から道を隔ててすぐのギリシャ柱の建物は旧王立取引所Royal Exchange。


右: こちらのギリシャ柱の建物はマンション・ハウスで、金融街シティの市長さんの居所。その隣にあるレストランに予約してあるのですが、ここは通せんぼだから、迂回しないとね。


レストランの前は封鎖されてたので、お巡りさんがお店の人に予約を確認してから通してもらえましたが、こちら側からも写真を撮ろうと思っていたのに、すぐに中に誘導されてしまいました。


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ナイフとフォーク

1 Lombard Streetという住所をそのままお店の名前にしたレストランはシティでは有名で、いかにもそれらしい金融マンたちがビジネスランチしてますお金 (→こちら


その雰囲気に溶け込むべく、ビジネスウーマン風いでたちの私ですが、女王様はじめお葬式のパールのネックレスの女性たちに影響されて、私も今日は真珠にしよ。


こういう場所では写真は撮りにくいので最初は遠慮してたんですが、ハンサムな金融マンやウエイターがいたので我慢できなくなり、えーい、もう大胆にパチパチしちゃえっ!ラブラブ!

そして、 ご丁寧に、隣のテーブルのピンクのネクタイの若い育ちの良さそうなおにいさんだけアップで狙って・・・べーっだ!


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走る人


コーヒー3コースディナーの後は場所を変えてお茶しましょうということで、すぐ近くのコンラン卿のCoq d'Argentへ(→こちら )。最初の写真の船のような茶色い縞のビルの最上階です。

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ビックリマークあら、嬉しい、テラスから考古発掘現場が見下ろせます。


古代ローマ時代、ここに神殿があったらしく、すでに貴重な物品をざくざく掘り出したことが話題になってるんですよ。

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ここにはちょっと前まで住友銀行等が入居してたビルがあり、発掘が終わったらブルンバーグ社の大きなビルが建つ予定のようです。ご覧のようにすでに新しいビルがいくつも建てられていて、更に大きく変わりそうなこの辺り、私が働いていた時とはすっかり様変わりだわ。


このレストランは屋上に芝生の庭があることが売り物だったんですが、投身自殺する人が相次いでシティの自殺名所になってしまった今、やっぱりというか、お庭には出られないようになってました。私は行ったことがあり、良い眺めなのに残念。


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4月生まれの3人のランチ会でしたが、楽しく喋りまくっていたらあっという間に5時になってしまいました。解散した後、私は折角だからセントポール寺院に行ってみました。桜も咲いて、すっかり春だし。


お葬式は5時間前に終わったのに、まだたくさんの報道陣や警察官がいました。


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というわけで、平日にのんびり食事したりするだけで贅沢な気分になれた上、国家的イベントの臨場感も少し味わえました。


明日は会社の戻りますが、アフターファイヴィに楽しみもあって、モーツァルトの魔笛を観に行きます。



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ドミンゴのナブッコ

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<19th Apr Fri>

わーい、嬉しい、週末が来た~!、と喜ぶのも、これで50代で最後。真剣に引退を考えなければいけないお年頃ですが、でもドミンゴ先生のように72歳になっても現役で頑張ってる人もいますしね。人生様々。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

4月15日、ナブッコはレオ・ヌッチからプラシド・ドミンゴにバトンタッチされました。


ヌッチ爺拝みは3回行ったのに(→こちら )、ドミンゴ先生はこの一回だけなのは、切符争奪戦が熾烈なドミンゴ先生の日はいつもの安い席が一枚かろうじて買えてだけということもありますが、責任感の強いドミンゴ先生はまず絶対キャンセルしないから、一回だけでも安心なんです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Daniele Abbado

Composer Giuseppe Verdi
Designs Alison Chitty
Lighting design Alessandro Carletti
Movement Simona Bucci
Video design Luca Scarzella

Conductor Nicola Luisotti
Nabucco (Nebuchadnezzar) Plácido Domingo
Ismaele Andrea Caré
Zaccaria Vitalij Kowaljow
Abigaille Liudmyla Monastyrska
Fenena Marianna Pizzolato
High Priest Robert Lloyd
Anna Dušica Bijelic


この日が初日でロールデビューのドミンゴ先生、72歳でまだ新しい役に挑戦する意気込みと努力には本当に頭が下がりますラブラブ

テノールから転向したわけですから、当然バリトンにしては声が軽くてリリカル過ぎるし低音の魅力も迫力もなくて、ヴェルディ先生が聴いたら、「わしが想定したナブッコじゃない! 重さが足りん!」、と褒めてもらえもしれませんが、さすがテノール時代に華やかな主役で大成功した大スター歌手だ、観客を引き込むツボを心得てて、淡々としたヌッチと比べると、盛り上げる演技は上手。

ヌッチよりも声量もあったし、なるほど、まだこれだけ歌えるのであれば、まだ引退したくないだろうな。

などと、なぜかテノール時代ですら全く魅力を感じなかったこの私がこれだけ褒めてるのにクラッカー、なんでご当人がこんな浮かない顔してんの?シラー

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   

写真たくさん撮ったのに、上の2枚がかろうじて撮れたちょっと嬉しそうな表情で、残りは下の写真みたいにしょぼくれた顔ばっかりむっ

オペラに興味のない人にも知名度の高いドミンゴ先生には、オペラ界を代表してダンディに輝いてて欲しいのに、猫背になった上にこんな悲しげな顔されたら、余計に年食ってみえちゃうじゃないですかぁしょぼん まだ72歳なんですから。これじゃあ、禿げててもヌッチの方がしゃんと背筋が伸びて、マフィアのボスみたいなスーツ姿が素敵でしたよぉ。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    なんか、背も縮んだ? モグラ

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     


絶大な人気のドミンゴ先生の初日だと言うのに、カーテンコールもそんなに盛り上がったわけではなかったのは、ドミンゴ先生のこの悲しげな表情のせいだったかも、とすら思ってしまいました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
というわけで、この役は何百回も歌ったであろうヌッチと、72歳にして初めて挑戦するドミンゴを聞き比べることができたのは興味深かったですが、タイトルロールの割には出番は少ないし、作品としてのオペラの出来がイマイチな上に今回はこんな血の通わないプロダクションで、この年になっても折角頑張ってるお二人がちょっと気の毒だったほど。
超有名なコーラス曲もあまりに静かに、しかもただ突っ立って歌って感動薄かったですしね。

ニコニコその中で一人、えらく張り切って始終嬉しそうだったのが指揮者のニコラ・ルイゾッティ。私の席からは彼の指揮振りがばっちり見え、舞台がつまらない時はエネルギッシュで若々しいルイゾッティを見ると私も元気が出たのでした。



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春はピンクだ! 着物でオペラに

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<20th Apr Sat>

昨日はROHの来シーズン説明会があり、今年は平日の午後なので私は行けませんでしたが、初めてメイン客席での開催とあって、カルロス・アコスタやドミンゴ先生も登場して豪華だったようです。明日の日曜日はカウフマンとフローレスのコンサートが重なるし、明後日の月曜日は初回のOpera Awards(→こちらもあるし、オペラ歌手が集まるので、きっと出たがりのドミンゴ先生も出席なさるんでしょうね。などと、あれこれ賑やかなロンドン。折角だから今日みたいなピッカピカの晴れなるといいね。で、結局、私、明日はカウフマンの方に行きます。できれば着物でと思ってますが、その前にこないだのドミンゴ先生のオペラに着物で行った時のことを記録しておきましょう。

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4月15日、やっと仕事も一息ついたし、ドミンゴ先生のナブッコに着物で行きました。


今年は冬が長かったのですが、やっと春が来た喜びを表すようなピンクにしてみましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


しかし、こんな甘~いピンク(実際には写真よりももっと濃くて更にかわゆい)、もうすぐ60歳になる女じゃなくて、どう見ても20代の乙女の着るものだろうがパンチ!


と、呆れてらっしゃる方も多いでしょうが、


はい、自分でもそう思います、もちろんべーっだ!


でも、反省はしてません。


だって、この日は褒めて下さる方も多かったし、目が合っただけの方も皆さんとても嬉しそうな表情をして下さって、「日本のキモノというのは、季節感を表すものなのね」、ということを印象づけることができたと思うので。


それに、西洋では、老婦人でも綺麗な色の服を着るのは当たり前ですからね、これくらい序の口でしょ。


でも、これが4月最初の着物お出掛けとは、今年はペースが遅いこと。

機会を全て生かせば、今月はあと4、5回着られるけど、仲間がいてコミットするわけではないとなかなか

その気にならなくて・・・。



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ヨナス・カウフマンがヴェルディとワーグナーを

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<22nd Apr Mon>

明日の誕生日は会社を休むので、職場の皆さんに今日カード頂いたり「ハッピーバースデー」と言って頂いたりして、すでに誕生日モードに突入祝日。今日トーチャンに偵察に行ってもらったところ、やっぱり公園の八重桜は全然咲いてないので、毎年恒例の桜並木の下で記念写真を撮るのは諦めてしょぼん、午前中は家でブログでも書いてましょうかね。ムスメの手描きカードもご披露する予定ですので、見に来て下さいね。午後からはトーチャンとあちこち出掛けます。
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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
4月21日、ロイヤルフェスティバルホールで人気ドイツ人テノールのヨナス・カウフマンのコンサートがありましたが、今日のイブニングスタンダード新聞の評価は、なんと5つ星クラッカー

そこまで素晴らしかったかどうかは、もうこのレベルだと趣味の問題なのでなんとも言えませんが、歌唱力は文句なく卓越したカウフマンが絶好調で歌うのを、最前列ど真ん中の誰よりも近い席で全身に浴びた私は幸せ者でございますラブラブ
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

同じ日にバービカンでフローレスが歌ってるのを知らない筈はないので(しかもそっちはディドナート姐さんという強力な助っ人)、「おいらの方に来てくれて感謝だぜ。一人だけど、こっちに来て良かったと思ってもらえるようにサービスするからなDASH!」、とでも意気込んだのか、カーテンコールは嫌と言うほど何度も出て愛嬌をふりまき、アンコールは4曲も歌ってくれて、スタンディングオベーションで大いに盛り上がりました。

前半はヴェルディ、後半はワーグナーと、今年生誕2百年を迎える二人のプログラムでしたが、オケの水増し演奏がちと長過ぎた気はしますが(特にワーグナーは長い序曲と短い歌の組み合わせだったから)、結局3時間近い長いコンサートになり(もう終わりだろうと思って帰った人も結構いた)、あれだけ歌ってくれたら文句は言えないでしょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) Philharmonia Orchestra
Jochen Rieder conductor
Jonas Kaufmann tenor



Giuseppe Verdi: Overture, Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Oh! fede negar potessi from Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Quando le sere al placido from Luisa Miller
Giuseppe Verdi: Overture, Nabucco
Giuseppe Verdi: O inferno! Sento avvampar nell'anima from Simon Boccanegra
Giuseppe Verdi: Cielo pietoso, rendila from Simon Boccanegra
Giuseppe Verdi: Prelude to Act 1 from La Traviata
Giuseppe Verdi: Io l'ho perduta! from Don Carlos
Giuseppe Verdi: Overture, La forza del destino
Giuseppe Verdi: La vita è inferno from La forza del destino
Interval
Richard Wagner: Ride of the Valkyries from Die Walküre
Richard Wagner: Ein Schwert verhiess mir der Vater from Die Walküre
Richard Wagner: Overture, Die Meistersinger von Nürnberg
Richard Wagner: Am stillen Herd from Die Meistersinger von Nürnberg
Richard Wagner: Prelude to Parsifal, Act 3
Richard Wagner: Amfortas! Die Wunde! from Parsifal


アンコールは4曲で、(おそらく)ワーグナーの歌曲2つ、ワルキューレの一番有名なとこ、最後はおそらくマクベス(ヴェルディ)からAh, la paterna mano (Macduff's aria)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
2年前のコンサート(→
こちら )でも同じ席だったのですが、あの時はヨダレと唾がすごくて、タキシード汚してたし、目の前の私にツバが飛んできました。今回は譜面台があったせいでちょっと遠かったせいもありますが、なぜかほとんどヨダレもツバもなかったのは不思議。歯の矯正は先回も今回もしてましたが、今回はそう目立たなかったので、種類を変えたのが理由でしょうか? (左の写真で歯の矯正が見えるでしょ?)
尚、譜面については、本人が最初に「最近忙しいので、精神安定剤として今日は譜面を置いておくのさ」と言い訳してましたが、意外にもヴェルディよりもワーグナーの方で必要だったみたいで、特にマイスタージンガーはかなり目で追ってました。

カメラ一年半ぶりにまじかで見て、「あら、白髪が増えてちょっと老けたわね」、とは思ったもののむっ、私好みではないとは言え、渋みも加わって超ハンサムなカウフマン様キラキラ、長いカーテンコールだったし、写真はどっさり。連写で軽く200枚は撮ったので選ぶのが大変でしたが、下から見上げるまずい角度ですけど、色んな表情のカウフマン様を見て下さいね。クリックで拡大しますので。先回のタキシードから今回は燕尾服にグレードアップして更にカッコいいですしね。

映画一つおいた席のPrimroseさんの動画は→こちら  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

というわけで、たしかに超一流の感動的なコンサートではありましたが、まるでバリトンのような野太い声(今やバリトン役をしてるドミンゴ先生よりカウフマンの方がバリトンっぽい)はあまり好みではないので、「うーん、ルイーザ・ミラーはやっぱり丸ちゃん(マルセロ・アルバレス)でなくちゃ、とか、ワーグナーは絶対クラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)の方が良いわあ」、とか思ってしまったのでしたショック! 「贅沢言うんじゃねえっパンチ!」、って、石が飛んできそうですけど。

カウフマンのワーグナーの全オペラは生で聴いたことがないので意見を言う資格はないかもしれませんが、今夜もヴェルディの方が私はうんと楽しめました。今まで生で聴いたカウフマンのオペラで一番好きなのがドンカルロなので、もうすぐROHで聴けるのは凄く楽しみ。
そして、昨夜は聴き逃したフローレス王子、明後日またバービカンに違う演目で出てくれるので、そっちは行きます。

それにしても、カウフマン、フローレス、そして私にとっては真打とも言えるクラウス君を週末にハンブルグで聴けるし、テノール好きの私にとっては恵まれた一週間ドキドキ、もうすぐ耳が遠くなるかもしれない年齢なんだし、他にも何が起こるかわからないわけだから、楽しめる時に楽しんでおかないとね、とことさら感じる今日この頃。


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