Quantcast
Channel: 着物でオペラ in ロンドン
Viewing all 3001 articles
Browse latest View live

湖上の美人 by Rossini 昨夜の初日

$
0
0

<18th May Sat>

怒涛の5月も半分終わり、今週末は久し振りに家でのんびり。明日はムスメが遊びに来るのですが、今日は家であれこれ片付けましょう。今夜はドンカルロは止めて、TVユーロヴィジョン・ソング・コンテストを観ることにしましたが、一昨日の予選で印象的だったルーマニア代表のカウンターテナー君が楽しみ。

魔笛、ドンカルロと書くことは溜まる一方ですが、昨夜は湖上の美人の初日だったので、まずそれについて朝のうちにちょっとだけ書いちゃいましょう。

------------------------------------------


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                                   カメラ以下の写真はクリックで拡大


待ちに待ったロッシーニの湖上の美女La donna del lagoの新プロダクションの初日ベル


なんと、当日の午後になってネットでコリン・リーが病欠と発表され、彼が出ることなんてすっかり忘れていたにも拘わらず、大好きなテノールなのでがっかりガックリ


それ以外でも、なんだか失望することの多くて、やたら長く感じた夜でした。


クリップまず、原作はウォルター・スコットの小説なので、しっかり出来た話なんでしょうけど、深い心理描写はできないオペラにするとえらく薄っぺらい話を無理に引き伸ばし、ドラマが展開する部分はえらくあっさりで、皆が「XXが好き~」って歌ってるばかりの印象なので冗長で退屈ぐぅぐぅ


王冠1スコットランド国王が絡んだ愛の三角関係なんですが、湖で出会った美人(反逆者の娘)に惹かれて求愛するが、彼女には恋人がいて、王に刃向かった彼女の父親の命を助けてやるから俺のものになれとまで脅迫しても頑として断られ、最後は「わかったよ、好きな男と一緒になれってんだ。親父も許してやるぜ」、とめでたしめでたし。これじゃあヘンデルじゃないの(あ、ドラマ欠如でも私はヘンデルのオペラが大好きですから)。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
セットは製作初期段階でちらっと見てたんですが、なんだか野暮ったいなあと思っていたところ、やっぱりプロダクション・チームはカーテンコールで大いにブーイングされてしまいましたね。スコットランド=タータンチェックとメル・ギブソンの映画Braveheartってあまりにも単純で、でもまだそこからアイデアを膨らませてデザイン的に工夫のしようもあるだろうに、全くベタで斬新さゼロ。羊の生贄場面だって、あそこまでリアルにしなくてもいいのに。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
特に、去年のフォルスタッフで余ったパネルに描いたのではないかと思われる古めかしい写実的な風景画がまずかったのではないかしら? 大きならせん階段はそれなりに効果があったと思うけど。


衣装は、スコットランド国王役のフローレスが何度も着替え、どれも丁寧に作ってあって可愛い~、と思っていたら、最後はやり過ぎのタータンチェックでコケましたが、楽しめました。対照的に、ディドナートは赤毛のカツラと薄汚れたドレスだけでつまんな~い。衣装デザイナーはゲイか?


はじめて聴くオペラですが、音楽的には、私が今までに聴いたロッシーニで一番つまんない作品だと昨夜は思いました。でもそれは最後のメゾソプラノの超技巧アリア以外は聴いたことがなくて馴染みがないからであり、何度か聴いてるうちには聴き慣れて良さがわかるかもしれないし、歌手のテクニックを要するという点では聴き応えのある作品です。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

Director John Fulljames
Set designs Dick Bird
Costume designs Yannis Thavoris
Lighting design Bruno Poet
Choreographer Arthur Pita

Conductor Michele Mariotti
Elena Joyce DiDonato
Uberto Juan Diego Flórez
Albina Justina Gringyte
Serano Robin Leggate
Malcolm Daniela Barcellona
Douglas Simon Orfila
Rodrigo Micheal Spyres(Colin Leeの代役)
Bertram Pablo Bemsch
Un Bardo Christopher Lackner


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

カラオケ救いはパフォーマンスが素晴らしかったことで、フローレスディドナートは絶好調。しっかり芯のあるパワフルなフローレスと、繊細なディドナート、さすがですクラッカー


ROHに初登場(少なくともこの14年間では)のダニエラ・バルチェローナをはじめて生で聴くのを楽しみにしてましたが、期待以上の出来で、どの音域も継ぎ目がなくスムーズで、コロラチューラも軽やか。彼女のことは知らないROHの聴衆も「お、上手じゃないか」、とびっくりしたでしょう。

しかし、彼女はディドナートの恋人のズボン役なんですが、その男らしいことと言ったら叫び  長身なだけでなく誰よりも男性的な容貌と振る舞いで、あれが女性だとはとても信じられません。


唯一残念だったのは、コリン・リーのキャンセルで、もし出てたら、四つ巴の歌の競演がきっと素晴らしかっただろうにむっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

         女の子                               男の子


代役のマイケル・スパイヤーズは健闘したし声も悪くないので普通の役だったらなかなか良いかもしれませんが、ディドナートを横恋慕するロドリゴ役は、超高音から超低音まで出さなくてはならず、並のテノールでは無理。低音はまずまずだったけど、高音がヘナヘナな時も何度かあり、「ああ、これがコリン・リーだったら、力強い声でフローレスさえも吹き飛ばしたかもしれないのに・・・むっ」、と想像してばかり。早く治って、2回目からは出て下さいね、絶対に。


というわけで、いつもは同じ役で比較することの多いフローレスとコリン・リーの競演を聴き逃したのは残念ですが、少なくともあと3回は行くので、また違う意見を持てるかもしれません。


人気ブログランキングへ


魔笛 by Mozart 2チーム比較

$
0
0

<19th May Sun>

ムスメが遊びに来て、ランチの後、親子3人でガーデン・センターへ。共稼ぎ時代から庭はトーチャンの管轄なので、そんな店に行くのなんて20年ぶりくらいかも。歩いてでも行けるくらい近いのに、この充実したガーデンセンターに行ったこもなかったし。最近ムスメが引っ越したフラットは、庭はないけど少し土のあるテラス付きなので、ムスメも植物の知識はゼロなのに色々買い込んで、大丈夫かしら?

魔笛の2チーム比較です。

------------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

       ↑Aチーム             ↓Bチーム

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


モーツァルトの魔笛(英語だとmagic flute)についてはついては以前の記事をご覧下さい(→こちら )ですが、


要するに、

一応おとぎ話で、ハンサムな王子様が悪者にさらわれた可愛い王女様を助けるストーリーなのですが、途中で善玉と悪玉が入れ替わったりして混乱。話の進展に関係のない人たちもたくさん登場し、モーツァルトも入っていたというフリーメーソンの儀式らしきものも出てきたりして構成もバランスが悪い作品。

でも、音楽は素晴らしいし、時代も場所も設定が自由なので演出家の腕の見せ所。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


今回は2チームあり、有名歌手はいっぺんに出さず、わざと分けてあるところが、例によってせこいROHむっ
赤字がAチーム、青字がBチームですが、甲乙ではなく、出た順番です。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Die Zauberflöte


Director David McVicar
Designs John Macfarlane
Lighting designs Paule Constable
Choreography Leah Hausman
Conductor Julia Jones

Pamina Ekaterina Siurina Sophie Bevan
Tamino Charles Castronovo Andrew Staples
Papageno Christopher Maltman Simon Keenlyside
Sarastro Brindley Sherratt Matthew Rose
Papagena Susana Gaspar
Queen of the Night Albina Shagimuratova
Monostatos Peter Hoare Alasdair Elliott
First Lady Anita Watson
Second Lady Hanna Hipp
Third Lady Gaynor Keeble
Speaker of the Temple Sebastian Holecek
First Priest Harry Nicoll
Second Priest Donald Maxwell
First Man in Armour David Butt Philip
Second Man in Armour Jihoon Kim



家ワンピースセットはシンプルですが、横の安い席からはほとんど見えず。衣装は、パパゲーノとパパゲーナ以外(特にパパゲーナはひどい)は素敵で、特に夜の女王一味のドレスは大好き。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  


Aチームで一回(4月18日)、Bチームで二回(5月3日と9日)、計3回観ました。


王冠1まず、私にとっては一番大事なタミーノ王子は、雲泥の差で、Bチームのアンドリュー・ステイプルズの勝ち。

若いイギリス人のアンドリュー君は、7年前にサドラーズのコジ・ファン・トゥッテで歌はとても気に入ったテノール君(→こちら )。金髪でデブだったので密かに「白豚君ブタ」と呼んでいて、今回やっとROHに出られるようになったけど、きっともっと膨れてるんだろうなあと思って、ルックスは全く期待してませんでした。


だけど、おお、なんと、随分ほっそりして普通の体型になったら、なかなかハンサムじゃないのキスマーク 長身の彼と小柄なパミーナは若くてフレッシュで素敵なイギリス人カップルだったしラブラブ


滑らかで細すぎない広範囲に歌えそうな声質と立派な声量で素晴らしいROHデビューを果たせて良かったね。又来てね。


しかし、なぜこんなに上手でしかもイギリス人なのに、場末のサドラーズからROHに出世するのにこんなに長い間掛かったんだパンチ!  しかも、来シーズンも出演予定なししょぼん 

  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


対するアメリカ人のカストロノーヴォは知名度ではずっと上だけど、声がダークで重過ぎる上に声量がなくて伸びの悪い声で全く魅力ないので、そこそこ知名度のあるテノールの中で聴きたくない筆頭。でも、なぜかよく出るのよね、ここにむっ。 7月のプッチーニのつばめは、グリゴーロがキャンセルしただけでがっかりなのに、代役がこいつだなんて・・。今回は、奥様のシウリーナとの共演だったから仕方ないけど、来シーズンはディドナートとマリア・スチュアーダで共演するんだと・・。ゲロゲロショック!

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

パミーナ姫はAチームのシウリーナの勝ち。

二人とも可憐で良かったけど、軽やかな声がこの役に向いてるので、このところ躍進めざましいビーヴァンでも叶いません。

シウリーナは何をやっても上手だから好きだけど、でも次回は旦那(カルトロノーヴォ)は連れてこないでね。尚、今回は二人の6歳になる息子ちゃんが、歌わない役でしたが、出てましたね。最終日のカーテンコールは両親に挟まれてたそうです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

道化役のパパゲーノは、天然の明るさでAチームのマルトマンの勝ち。歌唱力は甲乙つけ難いイギリスを代表するバルトン二人だけど、キーンリーサイドは深刻な役では俳優並みに上手いし、今回も細かい所まで工夫して変化に富んだ演技だったけど、キャラに合わない役を一生懸命演じれば演じるほど痛々しくて・・。もうパパゲーノは歌わない方がいいのでは? 来シーズンは彼の良さが充分生かせるウォツェックだから期待してるけど。


パミーナの父親のザラストロはAチームのシェラットの勝。 正しい年齢と貫禄と歌唱力で(つまり全て)、マシュー・ローズの敵う相手ではありません。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

夜の女王はずっと同じソプラノで、Albina Shagimuratova、はじめて聴く名前ですが、艶と張りのある美声が気持ちよく突き抜けての素晴らしかったことクラッカー  プレミエのディアナ・ダムラウ以来のヒットだ。出番は短いけど、夜の女王が上手だと盛り上がるんですよね。ありがとう。


というわけで、勝ったのはAチームが3人、Bチームが1人でしたが、私にとってこのオペラはテノールの比重が高いので、軍配はBチームに。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   




人気ブログランキングへ

応急処置の着物お出掛け

$
0
0

<21st May Tue>


まだ今月は一度も着物を着ないうちに20日が過ぎてしまい、これではいけないと、昨夜のオペラ「湖上の美人」で着ることにしました。


いつものように鏡もない会社の会議室で着付けしてたんですが、さあ帯を締めようという段階になって、


あ~っ、無い! 帯締めが! 叫び


忘れてもうた! アホ~えっ


昨日はムスメが遊びに来てて余裕がなかったので大慌てて支度したのがいけなかったんだな。


着物と帯はすぐに決まっても、帯揚げと帯締めを選ぶのが一番時間が掛かるので、急ぎながらも特に帯締めを散々迷って決めたのに・・・。(と言いながら、実はどれにしたのか覚えてないのが不思議、というか、ついに年のせいで脳みそがどうかなっちゃったの、私?)


で、仕方ないので、諦めてまた洋服に着替えようと着物を脱いだのですが、


着物の時はトーチャンが駅まで車で送ってくれるとは言え、折角重いのに一式運んで来たんだし、そんなに簡単にギブアップしてどうする!、と思い直し、


結局、肌色の帯揚げを丸めて帯締め代わりにし、小物が包んであった紫色の風呂敷を帯揚げに。大慌てだったので、ひどい着付けですが。


もちろん、こんなこと日本では絶対できないでしょうが禁止


えーい、ここはイギリスだ、わかる人はいないから、これで行っちゃえ~DASH!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

と、思ったら、


なんと、


こんな日に限って、日本人の団体と思しき初老のお金持ちそうな人たちが凄くたくさんいたんです・・・。


ゲッ、まずい・・・ガーン


ひっそりとしたテラスで写真を撮り、トイレではおば様方とは目を合わせないことにしよう。ロビーでも日本人がいないことを確かめて、ご一緒した方にワインをご馳走になりました。


こんな妙な姿をご披露するのも憚られるんですが、着物お出掛けはこれまでブログで全て記録しているので、これも海外ならではの笑い話として載せてしまいましょうべーっだ!


帰宅してから撮った写真では、せめてちょっとましに見えるよう、ブローチを付けてみました。


この単衣のグレー掛かった青い紬は私の大好きな色。日本で着物仲間から頂いたものですが、オペラハウスで着るには地味ですが、こないだの誕生日パーティの赤いレースのミニドレスで羽目を外した反動でしょうか(→こちら )。


いつも違う帯を合わせていますが、今回は二十歳の頃に親に買ってもらった生成り色のキャンバス地のようなモダンな柄の帯にしました。


というわけで、今まで色んな小物を忘れて、その場しのぎの代用品で済ませていますが(例えば、襟芯と帯板は新聞紙、帯枕は脱いだ服とスカーフ或いはストッキング)、今回のように外から見えてしまうものを誤魔化したのは初めてかも。


やっぱり、1ケ月でも着物を着ないと、細かいことを忘れてしまうってことでしょうから、なるべく機会を逃さず着ないとね。今年は当然回数がとても少なくて、まだ13回だし(→こちら )、これでは最低記録確実ダウン


と、反省する端から、明日のコンサート(バービカン)も明後日のオペラも洋服の予定って、だちかんがね(名古屋弁で「駄目じゃないのよ」という意味)。




人気ブログランキングへ

湖上の美女 by Rossini やっと4人揃い踏み

$
0
0

<24th May Fri>

また真冬になってしまったロンドン。思い切り寒くて、健康には自信のある私も珍しく風邪気味で、咳と鼻水で苦しんでますカゼ。熱はないので普通にしてますが(但しジムに行っても運動はせず、ジャクチであったまったりデッキチェアでお昼寝)、昨日一昨日のコンサートとオペラの最中に咳しないようにするのが苦しかったです。今週末はバンクホリデーの3連休ですが、月曜日にオペラに行く以外は家でおとなしくしてよっと。

-------------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


昨夜(23日)、ロッシーニの湖上の美人の3回目に行ってきました。(初日の様子は→こちら 。セット写真もあり)


17日の初日、20日とも病欠した南アテノールのコリン・リー、どこが悪いかわからないけど、両日ともキャンセルの発表が当日の午後でした。ってことは、ギリギリまで迷ったってことだから、治る見込みはあるわけで、今日こそ出てくれるといいがと祈ってましたが、でも、27日の収録に備えて今日も安静にしてんのかな、と半ば諦めてたところ、やっと出てくれました。


おとめ座La donna del lago London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Director


John Fulljames

Set designs Dick Bird
Costume designs Yannis Thavoris
Lighting design Bruno Poet
Choreographer Arthur Pita

Conductor Michele Mariotti
Elena Joyce DiDonato
Uberto Juan Diego Flórez
Albina Justina Gringyte
Serano Robin Leggate
Malcolm Daniela Barcellona
Douglas Simon Orfila
Rodrigo Colin Lee
Bertram Pablo Bemsch
Un Bardo Christopher Lackner



コリン・リーはROHによく出てくれるので何度も聴いたことがあり、今日は病み上がりのせいか、出足は不安で絶好調とは言えなかったし、テノールには珍しい低音も出さなくちゃいけないのにほとんど聴こえないくらいで、その点は代役だったマイケル・スパイヤーにうんと劣るけど、「えーい、テノールは高音が出てなんぼじゃ~DASH!」、とばかり高い部分は張り切ってくれました。


力強くスコーンと突き抜けた声の素晴らしかったこと!爆弾


代役君スパイヤーの時に感じたフラストレーションによる胸のつかえが一気に取れました。 コリンの高音とスパイヤーの中低音ががっちゃんこしたら理想的ですが、ここはやっぱりテノールにとっては命の高音安定度でコリンの勝ちアップ

27日の収録の日は、フローレス王子をも吹っ飛ばしてくれるくれることを祈りましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


しかし、そのフローレス王子(今回は国王役なので王子と呼んじゃまずいわね)、相変わらずの快進撃なので、負かすのは無理かも。何度聴いても簡単に、しかも声量たっぷりでコロコロ転がる声は、もう神業クラッカー 

まさにフローレスあってのロッシーニで、名作とは言えないこのオペラも彼のおかげで日の目を見るわけもんね。


私の席からは客席が見渡せるので、彼の声が響き渡っている時に、皆の「ほ~っ!」、という雰囲気を感じると、更に感動が増します


王冠1スコットランド国王役で、最後はぷっと吹き出してしまうほど大袈裟なタータンチェック衣装に身を包み、長くて重そうなガウンを上手くあしらえなくてモタモタ四苦八苦する姿が可愛かったわあニコニコ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


二人のテノールの競演も聴き応え充分な上にズボン役のダニエラ・バルチェローナもますます冴えだけど、このオペラはやっぱりエレーナ役が中心なわけで、最後の驚異的なコロラチューラのアリアで毎回見事に締めくくるジョイス・ディドナートのテクニックと貫禄は抜群。


彼女が最大の喝采を浴びるのは当然ですベル


あ、でも、フローレスったら、妬いてるのか、後ろでアカンベーしてる?にひひ (クリックで大きくしてね)

             


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



最後のアリア以外は全くお馴染みがなくて初日は退屈だったこの駄作オペラも、3度も聴いてるうちに耳に慣れてきて、ロッシーニらしい良さが段々わかってきました。ほぼ突っ立って歌うだけのコーラスが全てつまんないけど、素晴らしいソロの四つ巴(ディドナート、フローレス、バルチェローナ、リー)のおかげで、ドンカルロにも匹敵する高い水準のパフォーマンスになりましたキスマーク こんな凄い出演者のオペラが二つ重なるなんて、ROHじゃ滅多にないから、まさに5月は予想通りのシーズン最高潮。


コリンもいつもの実力が出せれば、映画館で生中継される27日はもっと盛り上がって、この公演のピークになるでしょうから、とても楽しみベル


あ、こっちを優先しちゃったけど、ドンカルロのまとめレポートがまだだわね。



人気ブログランキングへ

ドンカルロ by Verdi キャンセル女に振り回されて

$
0
0

<26th May Sun>

3連休の真ん中。寒さが緩んで好天気だったけど、家でゆっくりできて、あれこれ片付き、やっとドンカルロもアップできます。明日はまた湖上の美人ですけど。

-------------------------------------------


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

5月4日、7日、11日と3回観たんですから、今更ですが、ヴェルディのドンカルロの感想を書いておきます。

ストーリーやオペラについては以前の記事(→こちら )をご覧下さいですが、


要するに、


王冠116世紀に絶大な権力を誇ったスペインの国王フィリッポ2世の息子ドンカルロと後妻エリザベッタ妃とのラブロマンスをでっちあげたシラー原作のスケールの大きなオペラで、2008年にROHで初登場して以来、同じプロダクションでNYメト等あちこちの大歌劇場をたらい回しされてて、ROHではこれが2回目のリバイバル。日本でもご覧になりましたよね? 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


軽い乗りのベルカントオペラとヴェルディの重厚な歴史オペラを比べちゃいけないけど、ROHで並行して上演されてるロッシーニの湖上の美人よりは内容も音楽もずっと深くて優れた名作キラキラ


私はこの5年間でこれを10回くらい観てますが、いつも豪華歌手をずらっと揃えられないしょぼいROHには珍しく、今回はなかなかの顔ぶれでした。・・・当初の予定としては・・。


でも、嗚呼、そうは上手くいかないもので、やっぱり降板騒ぎばかりが話題になってしまいましたむっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Nicholas Hytner
Designs Bob Crowley
Lighting design Mark Henderson
Movement Director Scarlett Mackmin
Fight director Terry King

Conductor Antonio Pappano
Don Carlos Jonas Kaufmann
Elizabeth of Valois Anja Harteros/Lianna Haroutounian
Rodrigo, Marquis of Posa Mariusz Kwiecien
Princess Eboli Béatrice Uria-Monzon
Philip II Ferruccio Furlanetto
Grand Inquisitor Eric Halfvarson
Tebaldo Dušica Bijelic
Count of Lerma Pablo Bemsch
Monk Robert Lloyd
Flemish Deputy Michel de Souza
Flemish Deputy Ashley Riches/Daniel Grice/ZhengZhong Zhou/Jihoon Kim/John Cunningham
Voice from Heaven Susana Gaspar

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ロンドンのオペラファンにとっては、今回やっと箱ふぐポポ(マリーナ・ポプラフスカヤ)から開放されるということでやれやれと安堵だったのですが、しかし、出てくれる予定なのがアーニャ・ハルテロスということで、「本当に出てくれるんかな? 多分駄目よね」、と半ば諦め気味でした。

そしたら、案の定、2月末に「7回出るって予定だったけど、3回だけにするわ」、とわがまま仰ってガーン

でも、結局、実際に出てくれたのはリハーサルと初日だけで、2回目以降は扁桃腺炎と言う理由でトンズラ走る人。ご主人がドイツで病気らしいのですが、だったら最初から出るって言うんじゃない!等々ROHのサイトで盛り上がりました(→こちら )。
パッパーノ大将がこの頃に「この頃の歌手は簡単にキャンセルし過ぎる」、と怒ってたのも、彼女のせいであるところも大きいに決まってます。本当に人騒がせ。 

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

しかし、たしかに、ハルテロスが出るって言わなかったら他の有名なソプラノを引っ張ってこられたかもしれないのにと腹が立つものの、冷静に考えれば、ROHとは相性が悪いのかキャンセルばかりしてるバーバラ・フリットリでも出てくれない限り、可能性が高いのはポポ嬢だとロンドンでは誰しも怖れているので、それを阻止できただけでもハルテロス嬢に感謝しないといけないんでしょうね。ありがとう。


このキャンセルの女王様、この1、2年で4つもキャンセルして(ラ・ボエームと修道尼アンジェリカは全公演、オテロとドンカルロは一部)、さすがのROHも堪忍袋の緒が切れたに違いなくてむかっ、もう2度と呼んでもらえないでしょうが、そうだとしたらとても残念。だって、やっぱり上手だったんです、今回のドンカルロも。

私が聴いたのは初日だけですが、出だしが少々不安定だったものの、それすらスリリングだったし、声量もあって、とにかく魅力的な歌唱でした。すらっとして気品のある容姿も王妃役にはぴったりだし。一回聴けただけでもラッキーなのはわかってるけど、せめてもう一度出て欲しかったです。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  
     代役エリザベッタはグーアップ                   代役エボリはブーダウン 

代役のリリアンナ・ハルトニアンが最初に登場した日のことは速報した通り(→こちら )、無名のおばさんだけど張りのある美声で、足を引っ張ることなく大役をこなし、少し余裕の出た2度目は演技もリラックスして、なかなか良かったです。長身細身首の長いハルテロス嬢と比べると、余計ずんぐりむっくりに見えてしまったのは不運ですが、この人も聴けて嬉しかったです。


同じ代役でも、大失望だったのは、エボリ皇女のベアトリス・ウリア・モンゾン。 名前すら聞いたことなかったものの、4月のOpera Awardにノミネートされてたし、すごく期待してたのに、なんですか、あの全く魅力のない声は。他の有名歌劇場でこの役を歌ってるらしく演技は堂に入って上手だったけど、彼女が歌っている間は退屈なので、録画で観るのであれば彼女の部分は早送りします。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

問題含みの女性陣に対し、男性軍はとても充実してました。あの人気実力ともに今ナンバーワンのカウフマンがタイトルロールなのにかすんでしまう程、皆さん素晴らしかったクラッカー

いえ、ヨナス・カウフマンももちろん凄く良かったんですよ。そんなに好みじゃないとは言え、絵になる美男子だし。でも、先回も彼だったので、私にとっては新鮮味に欠けたし、テノールなのにまるでバリトン声の彼、やはり本物のバリトンに対しては分が悪い。因みにドンカルロはもう一人いて、カウフマンが出ない最後の2回はロベルト・アロニカでしたが、はなから興味なし。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

今回一番楽しみだったのはロドリゴ役のマリューシュ・キフィエチェン(最近はクヴィエチェンって呼ぶのかな、ポーランド人って発音が難しいからいやだわ)でしたが、期待以上の素晴らしさで、朗々とした声がよく伸びて、先回までのサイモン・キーリーサイドに声では勝ったと思います。演技はちょっとあっさりし過ぎて、サイモンの方がやっぱり役者が上だけど。キフィエチェンはROHのドン・ジョバンニの中でも私にとってはナンバーワンだし、あの朗々とした声がきっととても好きなんでしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
低音に魅力は感じない私ですから、声が特に好きなわけでもなく、プレミエからずっとこの役なので嫌という程聴いて飽きてる筈なのに、フィリッポ2世のフルッチョ・フルラネットは歌も芝居も実に見事。何度聴いても感心で、低音歌手の良さを認識させるべきオペラの真髄は今回もまたフルラネットでした。
・・・そろそろ違う歌手で聴きたいけど。

というわけで、ハルテロスがキャンセルしたこともあり今回は3回で打ち止めましたが、この4時間半近い大作をまじかでたっぷり聴けて充分満足。

同じベルディでも、ドミンゴすら出てたのに観客の反応は冷めてたナブッコに比べると、全ての面でずっと盛り上がって、
パッパーノ大将もご機嫌でした。



人気ブログランキングへ

ゲルギエフの60才お誕生日ガラ・コンサート

$
0
0

<28th May Tue>

昨日までの3連休は良いお天気だったのに、一回オペラに行っただけで、あとはひきこもっていたのは勿体なかったかな。今日から又冬に逆戻りで寒いったら。

今月はオペラだけでも忙しいのに、コンサートもあって充実。

------------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
5月22日、バービカンのLondon Symphony Orchestraのコンサートに行きました。


一年以上も前に買った切符ですが、「あら、ゲルギエフ指揮者の祝60歳バースデー・ガラ・コンサートですって。私の60歳の誕生日も近いから便乗しちゃおうっと」、という魂胆でした。手の平をひらひらさせる指揮は嫌いなんだけど。


1ケ月前にバービカンから連絡があって、「舞台を拡張するので、あなたがお持ちの最前列から移動して頂きます」、と言われ、前から6列目の一番高い席に座られてもらえたのもラッキー(最前列が定番席の私は、時々同じ理由で移されちゃうけど、時にはうんと後ろにされて憤慨することもあり)


本当の誕生日であった5月2日にサンクトペテルブルグで行われたマリリンスキー第二劇場のグランド・オープンの超豪華メンバーのガラに敵う筈がないのはわかってますが、それにしても、ここまで差を付けられたら、やる気のないのがばれちゃいましたね。LSOが企画したんでしょうか、お世話になってる常任指揮者であるゲルギエフ先生のめでたいイベントの割に、ロシア人を中心とした出演者が実にしょぼかったしょぼん


でも、一人だけ上手な人がいたので、そのめっけものを忘れないためにも記録しておきます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Shostakovich Piano Concerto No 2
Paganini Violin Concerto No 2, Third Movement (‘La Campanella’)
Ravel Tzigane
Sarasate Zigeunerweisen
Berlioz Act Five from ‘The Trojans

Valery Gergiev conductor
Leonidas Kavakos
violin
Alexander Toradze
piano
Ekaterina Semenchuk
Didon
Sergei Semishkur
Aeneas
Ed Lyon
Hylas / Iopas
Lukas Jakobski
Panthee / Narbal
Claudia Huckle
Anna
Duncan Rock
1st soldier
Gary Griffiths
2nd soldier
Grace Durham
Ghost of Cassandre
James Platt
Ghost of Priam
Szymon Komasa
Ghost of Chorebus
Rick Zwart
Ghost of Hector
London Symphony Chorus
London Symphony Orchestra


前半は、ガラらしく、ピアノとヴァイオリンによる華やかでお馴染みの曲ばかりを集めて、それなりにわかりやすい盛り上がり方となりました。


ショスタコーヴィッチのピアノコンチェルトを弾いたのはAlexander Toradzeという禿げ頭のおじさんで、私はこの人でラフマニノフ3番を聴いたことがあるのですが、安定した職人芸で手堅いけど、なんか力が入ってない感じでぱっとせず。


ヴァイオリンのレオニダス・カヴァコスはロンドンではしょっちゅう出てるので、いつか聴きたいとずっと思ってるけど、そういうのに限って行かないじゃないですか? なので、やっと生で聴くことができて嬉しいです。特に、これだけの腕前の人が弾くチゴイネルワイゼンは聴き応え充分。


カヴァコス、写真から想像してた容貌とは違い、長身で意外にすっきりして整った顔つきなんだから、すっきり散髪してヒゲそって、ばりっとしたスーツを着ればなかなか良い男だろうに、わざと格好悪く見せようとしてるみたいな時代遅れの長髪にださい眼鏡と無精ひげにだぶだぶのチャイナ柄のシャツ、、。

演奏も、細かい動くが上手ですごいテクニックを持っているのに、惜しいことにショーマンシップ不足で、ひょろっと突っ立って淡々と弾くだけ。あまり派手なアクションするのも嫌いだけど、これでは顔も体も表情が乏し過ぎ。ビジュアル面も大事よね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


後半はコンサート形式のオペラで、ベルリオーズの大作トロイヤ人の第五幕。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

有名歌手は全く出てないので一流のパフォーマンスは望めないだろうと期待は低かったのですが、

案の定、エネアス役のテノールSergei Semishkur は響かない硬い声で聴いてるのが辛いくらいひどくて・・・むっ


でも、ダイドー役のメゾソプラノEkaterina Semenchuk が登場したら、一気に水準が上がり、艶のある美声にうっとり。しっかりものにしてる役のようで、彼女だけ暗譜で余裕の演技付き。彼女を聴けただけでも行った甲斐がありました。彼女のアムネリスやエボリ、さぞや素敵でしょうねえキスマーク


終盤うんと盛り上がったのは彼女のおかげです。


最後は全員からお決まりのハッピーバースデートゥーユー音譜と花束ブーケ1がマエストロに捧げられましたが、ゲルギエフ先生ったら、もっと嬉しそうな顔で大袈裟にしゃしゃり出てもいいのに、やけに謙虚だったこと。あちこちでお祝いガラやってもらってうんざりしたんだろうか?


代わりに、誕生日が9日しか違わない私がご相伴にあずかって気分良かったので良いんですけどね。ありがとうございました。


出演者はぱっとしなくても、客席は身なりも立派な招待客が多くて、いつもとは違うおハイソな雰囲気が漂ってました指輪。音楽界に貢献なさってる富豪チェスキーナ洋子さんも久し振りにお見掛けしました。

人気ブログランキングへ

イメネオ by Handel タイトルロールは美男子バリトン

$
0
0

<30th May Thus>

今年はこの50年で最も気温の低い春だと発表になりましたが、ほんとに寒い。明日は20度くらいになるという予報だけど、あてになるもんか。先週も同じこと言われて、薄着で出掛けたら、風邪ひいちゃいましたもんね(すっかり治りました)。

------------------------------------------


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


昨日からトップに載せてるハンサムな男性は誰だろうと思ってらっしゃる方も多いでしょうが、昨日、バービカンであったヘンデルのイメネオのコンサート・オペラでタイトルロールを歌ったイタリア人バリトンのヴィットリオ・プラートです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
オペラファンでもきっと知らない無名のバリトンでしょうけど、背も高いし、ご覧の通り、オペラ歌手というよりもモデル系の容貌の彼(私の好みではないけど)、これで歌が上手なら鬼に金棒なんですが、そうは上手くいく筈がないですよね、信じられないくらい下手くそでしたむっ


ったく、どうしてこんな人がこの役で出られるの?パンチ!


これだけの容姿なんだし、オペラは諦めて、他の道で頑張ったほうがいいのではないでしょうか?


もう一人のバリトンも劣らず下手だったので、指揮者クリストファー・ホッグウッドの趣味を疑うわ。その上、カウンターテノールのDavid Danielsも出る予定だったんですよ、実は。それが避けられたのは幸いだったけど、この二人が思い切り足を引っ張って、私がここで聴いたコンサート・オペラの中では最低の水準ダウン


イメネオは、ヘンデル最後のイタリアン・オペラで、ヘンデルらしい美しく華やかなアリアがわんさか。

古代ギリシャが舞台で、海賊にさらわれた巫女さんRosmereを勇者イメネオが救出し、そのご褒美に嫁にくれと言い、彼女の父親も賛成するが、彼女にはティリントという恋人が。こういう場合、最後は愛し合う二人(ソプラノとカストラート)が結ばれるのが当たり前なんだけど、なんとこのオペラでは、普通は横恋慕しても振られてしまうバリトンを彼女自信が婿に選ぶんですね、これが。どういう経緯で変心したのか、その部分で居眠りしちゃったのでわからないけど、この手の話にありがちなゼウスとかの神様の干渉もなく、彼女なりに考えたのかしら?



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) Handel Imeneo

Academy of Ancient Music
Christopher Hogwood conductor
Rebecca Bottone Rosmene
Lucy Crowe Clomiri
Renata Pokupić (David Danielsの代役) Tirinto
Vittorio Prato Imeneo
Stephan Loges Argenio

Choir of the AAM


女性軍も、本当は上手なのに、実力を出せない人が二人。


大躍進中の金髪イギリス人ソプラノのルーシー・クロウは、風邪ひいてたのか、いつもの清らかさがなく、声がちょっとかすれてたのが残念。


ダニエルズの代役でメゾ・ソプラノのズボン役のレナータ・ポクピックも、3年前のROHのタメルラーノ(→こちら )では脇役で光ってたのに、今日は、テクニックはなかなかだけど、輪郭のはっきりしない声に聴こえてしまい、ちょっと失望。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
黒いスーツ姿は素敵でしたけどね。コンサートオペラのズボン役では皆さんそれなりに工夫して男っぽい衣装なんですが、レナータ嬢は靴にまで気を配り、細かい所まで洒落てました宝石ブルー
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


アップそんな中で、唯一人、高らかに響き渡った声は、二人の男性から求愛されて板ばさみになるヒロイン役のレベッカ・ボトン
イギリス人ソプラノの彼女、何度か主に新作オペラのちょい役で聴いたことがあるのですが、細いけど立派な声量と、きれいに付き抜けるユニークな声の持ち主だといつも思ってました。その実力が認められて、最近は色んな分野で活躍してるようですが、こんな素晴らしいヒロインぶりを聴けて嬉しいです。貴女がいなかったら惨めなコンサートになってたでしょうから、救ってくれてありがとう。いつもはボーイッシュな雰囲気だけど、今日は紫色のドレスでフェミニンでチャーミングだったし。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
しかし、


歌はナンでも、ホッグウッド指揮の弾けるようなオケ演奏は素晴らしくて、これならヘンデル先生もそうお怒りにはなりますまい。

最前列だったので、譜面で顔が隠れたりしてろくな写真が撮れなかったけど、やっぱり至近距離から聴くのが好き。


さあ、明日は、またしつこく湖上の美人だ。最後だから気合を入れて聴いてきましょう。




音楽(クラシック) ブログランキングへ

明日は女王様の戴冠式60年周年

$
0
0

<1st June Sat>

オ10回、コンサート3回、バレエ1回と強行スケジュールだった5月が終わり、今日はムスメが遊びに来てくれたので、3人でのんびり。


ベル明日(6月2日)は、女王陛下の戴冠式60周年。


私が生まれて40日後ですが、そう言えば、実家の母が、「戴冠式の様子を映画館でカラー観たのは、お前が生まれてすぐだった」、と言ってました。この映像はイギリスではBBCで生中継されたものですが、皇太后もチャーチル首相も反対する中、中継を主張したのは、頭の固い王室に新風を吹き込もうとした女王の夫君フィリップ殿下だったとのこと。


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

祝日リージェント・ストリートにはためくお祝いディプレー。

まだ実際には見てませんが、嬉しいことに1953年とか60年とか書いてあるので、これも勝手に自分のことに関連させて、便乗祝いさせて頂きましょうかねにひひ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

この時、女王様は今のうちのムスメと同じくらいの年頃だったわけですから、随分若くして重大な責任を背負わされ、それから60年間の長きに渡って滅私奉公で国のために身を捧げた女王様にあらためて感謝。

     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



ビックリマークあっ、


私が昨日、5回目を観終わったオペラ「湖上の美人」のフローレスも、戴冠式に参列したお偉方とそっくりのかっこうで、一言お祝いをと申しております。


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

「椿姫さん、素晴らしいカーテンコール写真撮ってくれてありがとう」って、私にまで感謝してくれるかしら。連写で何百枚撮ったことか・・・


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

王冠1 女王様、戴冠60周年、おめでとうございます。


この記念すべき時にロンドンでオペラに出演できて、しかも、僭越ながらこのような衣装で舞台に立たせて頂き、身に余る光栄に存じます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

スコットランド国王役ではありますが、いずれ独立するかもしれないとは言え、スコットランドはグレート・ブリテンの一部で、女王陛下のご母堂もスコットランド出身でしたね。


そんなスコットランドの血も混じる女王様ご一家とグレートブリテンの皆様の繁栄を祈りつつ、あと3回歌わせて頂きます。


  London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
私はさすがにもうこのオペラには行きませんが、フローレスのタータンチェックのおかげでスコットランドが身近に感じられ、なにかスコットランドに因んだ服とかないかしらとゴソゴソ探してました。


来週半ばからスコットランド旅行に行きますからね、トーチャンと。


このオペラの舞台となったカトリン湖にも訪れる予定ですが、左の写真の絵のように山に囲まれた美しい湖なのかしら?


人気ブログランキングへ


午後のティー・パーティに着物で

$
0
0

<2nd June Sun>

王冠160年前の戴冠式の実況中継を丸々テレビでやってたので観てたんですが、ものすごく長い宗教セレモニーでした。あれを、27歳の若さで堂々とやってのけた女王様は凄い、とあらためて感心。

-------------------------------------------

                                    カメラクリックで写真は拡大します


友人が開いた午後のティー・パーティにトーチャンと行ってきましたコーヒー


イーリングにあるクリケット・クラブの貸切部屋でサンドイッチやケーキを頂きながら、30名ほどの参加でしたが、爽やかな天気で気持ちの良かったです。袷の着物でも暑くもなく、パーフェクトな北国の夏。


プレーしてたのは12、3歳くらいの少年たちですが、子供がクリケットしてるのを観るのは初めて。いまだにルールも理解できないスポーツなのですが(野球の先祖みたいなものだと思うのですが)、緑の芝生と赤いレンガのレトロなクラブハウスがとてもイギリス的な雰囲気でしょ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


この若草色の紬は、相棒の着付けのA先生が何度かこれをお召しになって一緒に出掛ける度に、私が「素敵ねえ、大好き!」、と褒めちぎった着物なのですが、それを、なんと、私の60歳の誕生日パーティでプレゼントして下さったんですプレゼント


実はA先生は体調を崩してしばらく着物はお召しになれないので、今日は私が代わりにはじめて纏って、パーティにいらしてたA先生にも見て頂けました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    


帯は白地の博多献上。どちらかというと、くっきりメリハリの利いたコーディネートが好きな私ですが、今日は爽やかさを強調して、グリーンと白ですっきりと。背景がグリーンの芝生なので溶け込み過ぎでしょうけど、ふんわり優しい雰囲気を目指して。




人気ブログランキングへ

ROHあれこれ & 女王様の戴冠式60年記念ミサ

$
0
0

<4th June Tue>晴れ


1半日休暇を取り、1年に4回のROHサポートフレンズ切符バトルに参戦DASH!


毎回、うまくいくかしらとドキドキで、問題がある時も多いのですが、今日は今日とて、10時の開始と同時にサイトがほとんどフリーズ状態になってしまい・・・・ガーン。 仲間に連絡したら、私だけではないことがわかってちょっと安心しましたが、15分近く、固まってしまった画面に向かって罵りながらパンチ!(トーチャンは、これを嫌がってか、外出)、イライライライラ・・えっ   毎度のことながら、どっと疲れるし、心臓に悪いったらありゃしない。


結果はどうだったかって?  ・・・うーん、オペラはまあまあってとこでしょうか? 今回の目玉は新プロダクションのパルシファルシシリアの夕べの祈ですが、前者はタイトルロールがカウフマンでもクラウス君でもなくブタサイモン・オニールだし、後者はフグ箱ふぐポポなので、あまり気合が入りませんでしたけどね。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
去年秋の白鳥の湖           

  
2昨日、ロイヤルバレエの婚約中のプリンシパル・カップル、アリーナ・コジョカルヨハン・コボルグ退団が発表され(→こちら )、急なニュースにバレエファンは動揺してます叫び いきなり明日のマイリングが最後の公演になってしまいましたもんね。


でも、ご心配なく、7月のロイヤルバレエ日本公演には予定通り出演するとのことですから。




そんな中、


3今日はROHの上階にあるクロア・スタジオというバレエのレッスン場で、二人のファースト・ソロイストのトーク・イベントがあり、運よくリターン切符が拾えたので、行って来ました。

福岡出身の崔由姫 Yuhui Choeさんと、ウィーンっ子のYohannes Stepanek、司会はキャラクターダンサーとして芸達者なGary Avis
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
実は先日、オペラ「湖上の美人」を観にきてた由姫さんに仲間たちと声を掛けたのですが、まじかで観る由姫さんはすらっと長身で、やはり普通の人とは違うオーラが出てました。

その時とおそらく同じブルーのドレスとアニマル柄のハイヒールに素足の由姫さん、可憐な声で(もちろん英語)でおっとりインタビューに応えて、チャーミングでした。舞台メイクと素顔ではまるで別人に見えますけどね。

で、こんなイベントまで企画されるくらいだから、そろそろプリンシパルに昇格できるのかしらね?と仲間たちと言い合ったことでした。コジョカルが辞めたらプリンシパルが又一人減るわけだし、28歳の由姫さんにとっては絶好のチャンスですもんね。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ヨハネス・ステパネックに実は私は秘かにホの字で、ちょい役でよく出る彼に、主役を差し置いて視線が固定されてしまうこともしばしばラブラブ (踊りが上手だと思ったことはないけど)。


彼がオペラ好きであることは知ってましたが(その割には、一度もオペラで会ったことはないけど)、この対談で、なんと5歳の時からオペラが好きで、オペラの初日パーティにしょっちゅう潜り込んでコネ作りに励んだ成果か、今度ここでオペラのアシスタント・ディレクターになるんだよ、と嬉しそうに話してくれました。オペラとバレエはもっと協力すべきと強調してたので、橋渡し役になれたらいいね。 


司会の伊達男ギャリー・エイヴィスは話も上手だし、なかなか楽しいイベントでした。小さな場所なので写真は撮れませんでしたが。


 

王冠1そう言えば、今朝は女王様の戴冠60年を祝うミサがウエストミンスター寺院で行われ、テレビ生中継を観ることができました。60年前の戴冠式に比べるとうんと短かくて、皆さんにこやか。かなりお腹が大きくなったケイト妃も元気そうで、色々あったけど、今は上手くいってるファミリーに囲まれて、お幸せそうな女王様の笑顔が素敵でした。ピッカピカの晴天だったし、ヒマだったら、沿道で手を振りたかったですが、今日は、そんなわけで切符争奪戦の真っ只中だったので、行けなくて残念。


                         カメラこちら に写真がたくさん載ってます。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



人気ブログランキングへ

スコットランドに行ってきます

$
0
0

明日(6日)から1週間ほど、スコットランドに行って来ますカバン


車車で行くのですが、明日は最初の宿泊地エジンバラに着くだけで一日掛かり。

私は運転しないので(免許は持ってるけど)、トーチャンが頑張ってくれてる間、助手席でたっぷり昼寝できそうにひひ  私にはナビゲート役も務まらないということは、結婚当初に何度が試した結果、トーチャンもわかってくれたので、それ以来ずっと楽チンさせてもらってます。


言いだしっぺは私ですが、例のごとく、計画は全てトーチャン任せで、私は付いていくだけ。


今回はいつものような強行軍ではなく、車で古城巡りするのが主な目的の筈なので、一日に三万歩も歩くことはないでしょう。   ・・・・・ないと思いたい。


トーチャンは学生時代に大体回ったようだし、私もエジンバラ周辺だけは行ったことはあるのですが、お互い随分前のことなので、今回は初心者向けコースで、ネス湖にも勿論行きます。


お天気は、少なくとも前半は良さそうなので、イングランドにはない山が見られるのが楽しみです。登山はしませんけどね。     ・・・・しないと思いたい。


遠くても国内旅行なので気は楽だし、最近手に入れたiPadでなるべく現地で旅行レポートは済ませるつもりですので、リアルタイムで一緒に観光する気分が味わって頂けるかもしれません。


一応、13日(木)に戻る予定ですが、余分に休暇も取ってあるので、お天気や気分次第で短縮或いは延長の可能性もあり。




人気ブログランキングへ

真夏のエジンバラに到着

$
0
0
正味8時間のドライブで, エジンバラに無事到着。

途中、 菜の花畑や羊の点在する緑の野原等、やはりイギリスのカントリーサイドは世界一美しいと感激ヒツジ

ピッカピカのお天気で, ホテルは海辺なのですが、海水浴してる人までいました。

今日撮った写真はサイズが大き過ぎてアップできないので、明日は小さいサイズで撮ってみます。

取り急ぎ。



すみません

$
0
0
元気にスコットランド旅行中ですが、慣れない方法で記事を書くのは困難ですし、写真もたくさん撮ってるので選んでる時間の余裕もありません。

エジンバラはとても美しい街なので、ちゃんと整理して記録に残したいです。

スキン写真だけはなるべく毎日更新するよう努力しますが、記事はロンドンに戻るまで待って頂くことになるかもしれません。

明日はインヴァネスに移動して、その後もう2箇所に滞在し、おそらく、13日に戻ります。

尚, この記事はいずれ削除しますので、コメント欄も外します。

ネス湖

$
0
0
日が長いので, 毎日遅くまで頑張って観光してます。
夜は11時でもまだほのかに明るいのです。

時間はたっぷりあるので, ちゃんt毎日、レストランで食事もしてます。

昨夜は夕食後にすぐ近くのネス湖にドライブしました。

裏の道を走って湖畔に下りるあぜ道を見つけました。

なぜか写真が記事に添付できないので,帰るまで待って下さいね。明後日戻る予定です。

湖上の美女 by Rossini やっと4人揃い踏み

$
0
0

<24th May Fri>

また真冬になってしまったロンドン。思い切り寒くて、健康には自信のある私も珍しく風邪気味で、咳と鼻水で苦しんでますカゼ。熱はないので普通にしてますが(但しジムに行っても運動はせず、ジャクチであったまったりデッキチェアでお昼寝)、昨日一昨日のコンサートとオペラの最中に咳しないようにするのが苦しかったです。今週末はバンクホリデーの3連休ですが、月曜日にオペラに行く以外は家でおとなしくしてよっと。

-------------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


昨夜(23日)、ロッシーニの湖上の美人の3回目に行ってきました。(初日の様子は→こちら 。セット写真もあり)


17日の初日、20日とも病欠した南アテノールのコリン・リー、どこが悪いかわからないけど、両日ともキャンセルの発表が当日の午後でした。ってことは、ギリギリまで迷ったってことだから、治る見込みはあるわけで、今日こそ出てくれるといいがと祈ってましたが、でも、27日の収録に備えて今日も安静にしてんのかな、と半ば諦めてたところ、やっと出てくれました。


おとめ座La donna del lago London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Director


John Fulljames

Set designs Dick Bird
Costume designs Yannis Thavoris
Lighting design Bruno Poet
Choreographer Arthur Pita

Conductor Michele Mariotti
Elena Joyce DiDonato
Uberto Juan Diego Flórez
Albina Justina Gringyte
Serano Robin Leggate
Malcolm Daniela Barcellona
Douglas Simon Orfila
Rodrigo Colin Lee
Bertram Pablo Bemsch
Un Bardo Christopher Lackner



コリン・リーはROHによく出てくれるので何度も聴いたことがあり、今日は病み上がりのせいか、出足は不安で絶好調とは言えなかったし、テノールには珍しい低音も出さなくちゃいけないのにほとんど聴こえないくらいで、その点は代役だったマイケル・スパイヤーにうんと劣るけど、「えーい、テノールは高音が出てなんぼじゃ~DASH!」、とばかり高い部分は張り切ってくれました。


力強くスコーンと突き抜けた声の素晴らしかったこと!爆弾


代役君スパイヤーの時に感じたフラストレーションによる胸のつかえが一気に取れました。 コリンの高音とスパイヤーの中低音ががっちゃんこしたら理想的ですが、ここはやっぱりテノールにとっては命の高音安定度でコリンの勝ちアップ

27日の収録の日は、フローレス王子をも吹っ飛ばしてくれるくれることを祈りましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


しかし、そのフローレス王子(今回は国王役なので王子と呼んじゃまずいわね)、相変わらずの快進撃なので、負かすのは無理かも。何度聴いても簡単に、しかも声量たっぷりでコロコロ転がる声は、もう神業クラッカー 

まさにフローレスあってのロッシーニで、名作とは言えないこのオペラも彼のおかげで日の目を見るわけもんね。


私の席からは客席が見渡せるので、彼の声が響き渡っている時に、皆の「ほ~っ!」、という雰囲気を感じると、更に感動が増します


王冠1スコットランド国王役で、最後はぷっと吹き出してしまうほど大袈裟なタータンチェック衣装に身を包み、長くて重そうなガウンを上手くあしらえなくてモタモタ四苦八苦する姿が可愛かったわあニコニコ

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


二人のテノールの競演も聴き応え充分な上にズボン役のダニエラ・バルチェローナもますます冴えだけど、このオペラはやっぱりエレーナ役が中心なわけで、最後の驚異的なコロラチューラのアリアで毎回見事に締めくくるジョイス・ディドナートのテクニックと貫禄は抜群。


彼女が最大の喝采を浴びるのは当然ですベル


あ、でも、フローレスったら、妬いてるのか、後ろでアカンベーしてる?にひひ (クリックで大きくしてね)

             


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



最後のアリア以外は全くお馴染みがなくて初日は退屈だったこの駄作オペラも、3度も聴いてるうちに耳に慣れてきて、ロッシーニらしい良さが段々わかってきました。ほぼ突っ立って歌うだけのコーラスが全てつまんないけど、素晴らしいソロの四つ巴(ディドナート、フローレス、バルチェローナ、リー)のおかげで、ドンカルロにも匹敵する高い水準のパフォーマンスになりましたキスマーク こんな凄い出演者のオペラが二つ重なるなんて、ROHじゃ滅多にないから、まさに5月は予想通りのシーズン最高潮。


コリンもいつもの実力が出せれば、映画館で生中継される27日はもっと盛り上がって、この公演のピークになるでしょうから、とても楽しみベル


あ、こっちを優先しちゃったけど、ドンカルロのまとめレポートがまだだわね。



人気ブログランキングへ

PR: 今までにない部屋探しサイト「Nomad.(ノマド)」

$
0
0
理想の部屋を登録して物件を紹介してもらえる、新しい部屋探しサイト「Nomad.」

スコットランドから戻りました

$
0
0

<13th June Thus>


カバン今夜、7泊8日のスコットランド旅行から無事戻りました。


車スターリングから正味7時間、休憩2回ののドライブで、帰宅したのが夜9時半でしたが、スコットランドよりは約1時間日没が早いとは言え、まだかなり明るいので助かりました。


4箇所に宿泊し、走行距離2,300キロ、撮った写真は二人合わせて2千枚以上


iPadでリアルタイムで更新しますとか言ったのに、全然できなくてすみません。


なんせ、日が長いので、夕食後にも散歩したりドライブしたりして、目一杯忙しかったんですよ。


お詫びに、


カメラ「どの写真がベストだろうねえ」、


「そりゃ、一番貴重なのは、あの牛じゃないか?」


「うん、そうだね」、


と、帰りの車の中で合意した取っておきの写真をいきなりご披露してしまいましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

おうし座角のあるハイランド牛は滅多にいなくて、ドライブ中ずっと探していたのですが、3回しかお目に掛かれませんでした。それも、走行中だったり、遠過ぎたりして、昨日やっとロモンド湖畔で、危険を冒して道路で車を止めてまで、なんとか写真が撮れた時にはとても嬉しかったですクラッカー


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


概ね天気にも恵まれて、夫婦喧嘩もせず、楽しい旅でした。ずっと運転してくれたトーチャンに感謝。


明日の金曜日もまだ休暇中なので、旅行記をどんどんアップする予定メモ

写真を選ぶだけでも大変ですが、振り返りながら思い出作りができるのもブログのおかげでしょう。


留守中、ランキングにクリックして下さって、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。



人気ブログランキングへ

スコットランド初日 ホテルとその周辺

$
0
0

スケジュールは全てトーチャンまかせだった7泊8日のスコットランド旅行の第一日目ですが、写真はクリックで拡大します。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
6月6日(木)


車9時半出発。長旅だけど、トーチャン、運転よろしくね。


晴れ青空の下、ほとんど高速道路を北上し、湖水地方あたりから山の景色に変わる景色に、私も居眠りもせず、看板とか一切なく美しいカントリーサイドにうっとり。


エジンバラまで約700キロ、途中2回高速道路の休憩所でお茶や食事をしながら、ちょっとだけ渋滞に巻き込まれながら、9時間掛かってホテルに到着。ロンドンからは遠いから、飛行機電車で行って向こうでレンタカーしようと私は提案したんですけどね、トーチャンが車で行くと言い張って・・。


ホテルホテルは、プレミエ・インという、「29ポンドで泊れる」というのが宣伝文句の格安ホテルチェーン。

しかし、いつでもどこでも29ポンドというわけではなく、2年前にベルファストで泊ったときには平日は29ポンドだったけど、なんせ6月のスコットランドはハイシーズン。日によって75ポンドから92ポンド(素泊まり)もしたので、決して安くなかったですが、トーチャンは雰囲気の良いホテルに泊りたいとか望んでないみたいで、機能的で駐車が簡単であれば充分と思ってるようです。ま、とりあえずそこを押さえておくけど、私がゆっくりもっと良いホテルかB&Bを探そうと思ったけど、とてもそんな余裕はなくて、仕方なくここで妥協むっ


エジンバラ、インヴァネス、フォート・ウィリアム、スターリングとプレミエ・インにばかり4箇所に泊りましたが、外見は異なっても部屋は基本的に同じデザインなので、妙な気分すらしましたドクロ。さすがにトーチャンもこれで飽きたに違いので、次はきっと違うホテルにしてくれると思いたいですけど・・・。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


エジンバラの中心ではなく、数キロ離れた港に近いLeithリース地区に3泊しましたが、窓を外は目の前が海で、可愛い灯台もあって気持ち良い景色。快晴だったので、夕方でも水辺で日向ぼっこしたり、なんと海水浴してる人までいました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
走る人早速お散歩しましょう。


もちろん真っ先に見に行くのは、私がエジンバラに行きたいと思った理由のひとつであるブリタニア号というロイヤル・ヨットで、ホテルから歩いて6、7分。


王冠1この船は1953年からから1997年まで王室外交で世界中を周った後、経費削減のために航海を中止して、今はここにずっと停泊して博物館になってますが、明朝、内部を見学するので、詳しくはその時に。


ナイフとフォークビールオーシャン・ターミナルというショッピングセンターに接していて、お店はすでにほとんど閉店してましたが、ブリタニア号を見下ろすイタリアン・レストランの上階のテラスで夕食。

どうってことのないピザとパスタでしたが、光る海を眩しく眺めながら、明日から本格的にはじまる観光に思いを馳せて、ワクワク音譜

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

カバン街に何軒があるネスというお店の可愛いタータンのバッグ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
この湾岸地区は新しい建物ばかりのすっきりしたエリアで、広々としたスペースに洒落た高級フラットがたくさん建ってて、エジンバラの中心の古い街並とは全く違う雰囲気が素敵でした。


ホテルの近くには24時間オープンのスーパーもあるので、明日の朝食のパンや果物とか調達しましょう。


エジンバラの日没は10時過ぎですが、今日はきっと美しい夕焼けだから、ホテルの裏の灯台に急ぎましょうDASH!



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


カップルもいたし、三脚で本格的に夕陽の写真を撮ってた人たちも数人いて、ロマンチックな夕暮れでした。灯台を見ながら食事のできる洒落たレストランも何軒かあり、結局私たちは機会がなかったけど、シーフードが美味しそうだった。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

私は寒がりなのでジャケットにスカーフだけど、半袖でも大丈夫なくらい暖くて、滅多にない北国の夏日。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

        三日月 やっと暗くなったので、ホテルの窓から夜景を撮りましょう。今回唯一の夜景写真です。


人気ブログランキングへ

エジンバラ その1 ブリタニア号、国会議事堂、ホリルードハウス宮殿

$
0
0

<15th June Sat>

ROHの湖上の美人の録音がBBCラジオで放送され、スコットランド旅行の写真の整理をしながら聴きました。5回も生で観たのですが、聴けば聴くほど好きになるオペラで、特にオペラの舞台となった湖にも行ったし、登場人物に縁のあるお城にも行って親近感がぐっと増したので更に感激ラブラブ

-------------------------------------------


<6月7日(金)> 曇りのち晴れくもり晴れ                   カメラ 写真はクリックで拡大



さあ、エジンバラで二日間歩き回るハードな日がやって来ましたロケット



12時間以上、食事とバス乗車以外はずっと立ったり歩いたりで長い一日でしたが、この日が旅行中で一番気温の変化が激しくて一日のうちに冬と夏が来たので、ジーンズのジャケット、毛糸のカーディガン、綿の長袖シャツ、薄手のヒートテック2枚とボレロ、毛糸の帽子とスカーフを着たり脱いだりで忙しかったです。一方、旅行中ずっと半袖シャツとジャケットといういでたちで通したトーチャン、鈍い人は楽でいいわね。


昨日はあんなに暖かったのに今日は朝からどんより曇ってひんやり。外にずっといると、手袋持ってくればよかったと後悔したほどでした。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

まずはホテルから歩いてすぐブリタニア号の見学に行きましょう。


港に着いたら、あら、バグパイプが聴こえるビックリマーク


近づいてみたら、大きな客船が着いたので、キルト姿の女性が桟橋で行進しながらウエルカム演奏してました音譜


しかし、Quest for Adventureという大きな船と比べたら、肝心のブリタニア号が貧弱に見えてしまうわね汗



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


-------------------------------------------


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ブリタニア号は1953年から44年間、王室外交に貢献した4,715トン、長さ126メートル、高さ43メートルのヨットで、エリザベス女王ご夫妻が設計の段階から関わり、細かいところまで好みに合わせたお気に入りの船。


1997年に王室経費削減のために手放すことになった時のお別れセレモニーのことはよく覚えていますが、幸せな時を過ごした思い入れの多い船と別れるのが余程辛かったのでしょう、決して感情を表さない女王様がすごく悲しい顔をなさって涙を拭ってらしたのが痛ましかったですしょぼん  たしか、ブリタニア号にさよならしたのが一番悲しい出来事だったと仰ってたし。


進水式は1953年4月16日。私が生まれるちょうど一週間前なので、いわば私と同い年のわけですが、まだまだ元気に航海できるのに44歳の若さで無理矢理リタイヤさせられて博物館になってしまっのは不本意なこと。まだ現役でいたいのに尼さんにさせられてしまってようなものかしら。お金のために、生殺しになって悲しい運命だこと・・・あせる

 
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

でも、女王様にはお気の毒ですが、だからこそ私たち一般人も足を踏み入れることができるわけで、私がエジンバラに行きたいと思った大きな理由と言ってもいいくらい。

オーディオガイド付きで、日本語もありましたよ。


200人以上の船員が働いていたわけですから、将校や水兵、色んなランクのキャビン等たくさんあり、全て見学したのですが、やっぱり興味があるのはロイヤルファミリーが過ごした所ですから、アップする写真もそれを中心にしますね。宮殿ではなく、カントリーハウスをイメージしてデザインされたとのことです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

↑ 女王様の寝室は花柄でフェミニンブーケ2


↓ 隣にある夫君フィリップ殿下の寝室は、軍人らしくすっきりと凛々しく椅子

      → 唯一のダブルベッドは、チャールズ皇太子とダイアナ妃の新婚旅行の際に備えたそうです


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

日向ぼっこやゲームをなさった広いデッキと、そのすぐ中にあるバー付きのくつろぎ部屋カクテルグラス

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ナイフとフォーク世界中の要人が招かれた晩餐会用のダイニングルームは、プライベートディナーに貸し出ししてるそうですよ。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ダイニングルームの隣にある広い居間には床に釘付けされたグランドピアノもあり、ノエル・カワードが演奏したこともあるそうな。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

少人数のダイニングルームと船員キャビン。

あちこちにロイヤルファミリーのリラックスした写真が飾られているのですが、離婚して去った人の写真はなし。でも、気さくなダイアナ妃は船員たちのスペースもよく訪問して船員たちに人気があったと書いてありました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ダイアナ妃が息子たちに駆け寄って抱きしめた有名な場面のデッキはこの辺かしらね?


-------------------------------------------


コーヒーハンバーガー

見学後はショッピングセンターの中にあるカフェでブリタニア号を見下ろしながらサンドイッチとスープで軽く済ませ、バスで10分の街の中心に行きましたバス


まずは、スコットランド国会議事堂が無料で見学させてもらえます。


でも、UKの一部なのに国会議事堂って?



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
そうなんです、スコットランドは特別扱いしてもらってて、1707年の統合以来消滅してた国会が2000年に復活し、更に再来年にはUKから独立するかどうか国民投票も予定されてます。私はNoという結果になるような気がしますけどね。


一等地にあるこのモダンな建物は、スペイン人による設計で、外部はコンクリート、中は木でできていて、後で違う角度から眺めて写真撮ったので凝ったデザインの全体像がわかって頂ける筈ですが、建設費用がえらく掛かったのが問題になったのも当然でしょう。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

------------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
王冠1次は、国会議事堂のすぐ隣にあるホリルードハウス宮殿に。The Palace of Holyroodhouse


ここは現役の宮殿で、来週は女王様がいらして滞在なさるイベントがあるそうです。


しかし、売り物はなんと言っても、悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュワートにまつわるエピソードが多いことで、写真撮影禁止なので内部の写真はないですが、優雅だけど陰惨な雰囲気が漂ってるので、こんなどんよりした日がぴったりかも。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

隣には廃墟となった修道院があり、メンデルスゾーンはここで交響曲第三番「スコットランド」のインスピレーションを得たとのこと音譜


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

いて座アーチェリーの試合が行われていたためにお庭に入れてもらえませんでした。標的が見えないので、彼ら(退役軍人や警察官)がどれくらいの腕前なのかわかりませんが、ユニフォームは様になってます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


晴れカフェでお茶してる短い間に、あれ~、急に雲がふっ飛んで青空になってるじゃないの。宮殿の印象も明るくなってしまったこと。


お日様が照ったら急に暖かくなったので、すぐ前にあるホリルード公園の丘に上ってみましょう。もう夕方なので、てっぺんまで行く時間はないでしょうけど。


北のアテネと呼ばれてるらしいエジンバラには丘が多いのですが、この日はこれから歩きに歩き、もう一つの丘にも上って、絶景写真を撮りまくったので、それは次回ずらっと並べます。




音楽(クラシック) ブログランキングへ

エジンバラ その2 二つの丘からの眺め

$
0
0

<14th June Sun>

今日は父の日。ムスメがカードとプレゼントを持って遊びに来てくれました。

カードは近いうちにご覧に入れますが、プレゼントは任天堂のDSゲーム「どうぶつの森」。200ポンドもするんですが、そんな高い物を親に買ってあげることができるようになったことが感慨深いですが、トーチャンとムスメは仲良く長い間一緒にそれで遊んでました。カーチャンはブログ書きに精を出したので、どんどん進みます。

-------------------------------------------

<6月7日(金)> 夕方から晴れ晴れ                カメラ写真はクリックで拡大


この日はブリタニア号、国会議事堂、ホリルードハウス宮殿を回った後(→こちら )、急にお天気が良くなったので、目の前にあるホリルード公園の丘に上ってみましょう。


標高250mですから、Arthur's Seat(伝説のアーサー王の玉座)という頂上まで行っても大したことはないでしょうが、夕食までには街に戻りたいので、ちょっとだけですけどね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

斜面の黄色い花はgorse(日本名ハリエニシダ)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


走る人結局、往復で2キロくらいは歩いたでしょうか。

途中で「わーっ! 良い景色~! 写真、写真~ラブラブ!」、と立ち止まってばかりいたので、1時間(4時半から5時半まで)掛かりましたが、実に爽やかで気持ちの良いウォーキングでした。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

国会議事堂が左手に、ホリルードハウス宮殿が右手、彼方には海が見えます。
         

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

             その対照的な二つの建物をズームアップ  


 
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ギリシャ柱と塔のあるカールトン・ヒルには、夕食後に行ってみましょう。右の写真で、彼方に見えるのがエジンバラ城。「北のアテネ」と呼ばれているそうですが、エジンバラ城のある丘がさしづめパルテノンでしょう。


-----------------------------------------

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ロイヤルマイルというメイン通りにはお土産屋さんもたくさんあり、タータンのスカーフを2枚買いました(タータン好きドキドキ)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ナイフとフォークビール

夕食はスコットランド名物ハギスにしようと決めてたので、最初に見つけたカジュアルなレストランに入りました。


ヒツジハギスは羊の内臓の挽肉で、イングランドではゲテモノ扱いされてるんですが、私は好きです。


今回の旅行で3回色んな形で食べましたが、どれもあっさりし過ぎてつまらなかったくらい。もっと強烈でもいいのに。


ジャガイモとturnip(カブ)が添えられて、ウィスキーソースが掛かってます。


トーチャンはサーモンのフィッシュケーキ。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

エジンバラは起伏に富んでいるので、橋の上まで階段で上ったりしないと、道の向こう側に行けません。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   エジンバラ城には明日行きます。             Princes Street Gardens

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

さすが北のアテネだ、ギリシャ風建物も多い。これはたしか美術館だけど、今回は時間がないので博物館、美術館の類は予定に入ってません。ここもパス。

赤毛の髪の毛付きのタータンベレー帽のグループ。こんなのを被るのは観光客でしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ガラス張りの下は鉄道駅。         


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
スコット・モニュメントは、スコットランドが誇る文豪サー・ウォルター・スコットの記念碑(高さ61m)。


実は39年前にエジンバラに一日だけ寄ったことがあり、覚えているのはエジンバラ城とこのモニュメントだけなので、すごく懐かしかった。



      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



------------------------------------------             


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
さっき、ホリルード公園の丘から眺めたカールトン・ヒルに階段を上って到着。


パルテノン神殿を模したコンクリートの柱は、ナポレオン戦争戦没者記念碑としてもっと立派なものを建てはじめたのだけれど、途中で資金が尽きて打ち切りになり放置されたままのできそこないのナショナル・モニュメント


隣の高い塔はネルソン・モニュメント。




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ここから頂上のアーサーズ・シートが見えますが、結構たくさんの人がまだいます。明るいうちに降りてこられるのでしょうか? あ、モニュメントの上に立ってる輩がいる!



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

山を背にしたホリルードハウス宮殿はことさら美しい。 港や島も見えますが、雲が出てきて昨日ののような美しい夕陽は拝めそうにないので、そろそろ帰りましょう、と思ったのが9時。日没までにはまだ1時間もあるしね。


というわけで、後半はお天気に恵まれて素晴らしい散策ができ、エジンバラ初日は大満足チョキ


で、恒例の万歩計はというと、長年こき使ったので寿命がきたのか、やけに少ない歩数だったので信用できないですが、推定では2万5千歩くらいか? 


まだ一日目なので元気一杯でですが、翌日また一日中歩き回ったら、ちょっとへこたれました。



人気ブログランキングへ

Viewing all 3001 articles
Browse latest View live