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エジンバラ城
<17th June Mon>
今日まで休暇なので、トーチャンとウィグモア・ホールのランチタイムコンサートに行きました。英国の若いピアニストのベンジャミン・グローヴナーのリサイタル。
明日からは久し振りに会社に行きます・・・
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<6月8日(土)> 朝からピッカピカの晴天
公園でウォルター・スコット記念碑がひときわ目立ちます。
お城の入り口の前に仮建設中の観客席は、8月のミリタリー・タトゥー用。お城がバックのドラマチックな設定でバグパイプ大集団等のパフォーマンスや花火が行われます
エジンバラ城に行ったのですが、9時半のオープンに15分出遅れただけなのに切符発売所はすでに行列ができてて、40分も待ちました さすが、エジンバラ観光の要だ、皆が来るのね。
でも、中はとても広いので、混んでる感じは全くしなくて気持ちよく過ごせました。
丘の上には、昨日行ったギリシャ風神殿のできそこないも見えますね。
何を着るのかが難しくて、トーチャンみたいに選択の余地がない人は楽でいいけど、昨日も一日の中で冬と夏が来たし、朝は晴れててもお日様が隠れたらうんと冷えるだろうからなあ、と心配しましたが、幸い、写真ですぐ後ろにいる女性みたいに袖なしでも寒くないし、私のようにヒートテック2枚重ねた上に黒い薄手の体型隠しを着てても暑くないという、理想的な爽やかさ。湿気がないですからね。この日は夕方7時くらいまでは太陽が出てて、旅行中でも一番眩しいくらいの日差しと青空でした
あちこちにむき出しの岩。
青空にはためく水色と白のスコットランド国旗。でも、スコットランドがもし独立したら(再来年に国民投票)、ユニオンジャックからこの部分を取り除いちゃうのかしら? そしたら赤と白だけになってサマにならなくなっちゃうけど。
な~んだ、無理して丘に上らなくても、ここからエジンバラ中が見下ろせるじゃないの。
色んな時代の色んな建物が混じっているので統一感はないけど、自然の要塞を生かしたスケールの大きな立派なお城です。
革ジャンとキルトの組み合わせがかっこいい。
最古の部分(12世紀初頭)である聖マーガレット・チャペルのステンドグラスには超美人が。
毎日13時に大砲が撃たれるのですが、その前になにかセレモニーがあるかもと思って早くから場所取りしたのに、兵士(今日は女性)が直前に出てきて一発ドカーンとしただけ。つまんな~い。
白い天井の部屋は、悲劇の女王メアリー・スチゥアートの居所。
博物館や昔の様子を再現してる所もいくつかあって、全部詳しく見てると一日では足りません。私たちは一応全部ざっと見渡しましたが、暗いので写真はほとんど撮らず。一番撮りたかった肝心の王冠等のお宝だけは撮影不可だったのが残念。
広くて見るものがたくさんあるエジンバラ城ですが、入場料は他とほぼ同じなので(どこも15ポンドくら)、とてもお得な観光地です(しかも私はどこでもシニア割引付き)。
エジンバラを訪れるのは、フェスティバルとミリタリータトゥーが行われる8月がベストに決まっているのですが、混むのを避けて今回は6月にしました。
でも、これで街の様子も大体わかったし、中心にホテルが取れなくても、今回のように郊外にバスで行けばいいわけですから、次回は是非8月に来たいものです。電車なら4、5時間で行けるし。
古いものと新しいものが混在するエジンバラは起伏に富んだ美しい街で(北のアテネと呼ばれてますが、街自体はアテネよりずっと美観)、イングランド住民があまり来ないようなのは勿体ないことです。その代わり、世界中から観光客が来てくれて、スコットランド中のあちこちに「左側運転」と注意書きされたのが笑えたし、ドイツやオランダの車もたくさん見掛けました。私たちが泊ったホテルではフロントやレストランでは多くのポーランド人が働いてたし。
一通りざっと見学してお城を出たのが3時過ぎ。
もちろん、これから街を歩き回るのですが、長くなるので今日はここまで。夕食はハリー・ポッターに縁のあるカフェでした。
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父の日にムスメの手描きカード
<18th June Tue>
友人の家を訪問して帰宅が遅くなったので、スコットランド旅行記ではなく、ムスメのカードの写真だけご覧に入れます。
一昨日の日曜日はイギリスでも父の日で、ムスメが恒例の手描きカードを持って遊びに来てくれました。
この日、任天堂DSゲーム「どうぶつの森」をトーチャンにプレゼントしてくれたのですが、カエル君が持ってる金色の如雨露(じょうろ)は、このゲームに出てくるんだそうです。
ムスメは先月引越したのですが、そこにはちょっとしたテラスに土もあるし、鉢植えの植物などもいくつか置いて、急に園芸に目覚めたことも、このデザインになった理由でしょうか。
彼女が職場に持って行くクッキーを前日にどっさり焼いてあげたトーチャンにとっては、忙しい合間を縫って描いてくれたカードだけでなく、長い間一緒に新しいゲームをプレーできたのも父の日の嬉しいプレゼントだったに違いありません よかったね、トーチャン。
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エジンバラ最後の日 ハリポタ縁のカフェで見たものは?
<19th June Wed>
昨日からカーディフの歌コンテストが始まりましたが、初日に出た中国人のテノール君、やめときゃいいのにのっけからハイC連発の連帯の娘のメザミアリアを歌って、肝心なところで大きく外れちゃったね
エジンバラ旅行記、できるときにどんどん進めましょう。
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<6月8日(土)> 写真はクリックで拡大
サングラスが要るほどお日様が眩しい土曜日、エジンバラ城(→こちら )を3時過ぎに出てから、まず、昨日歩けなかった旧市街の中心に行ってみましょう。
メインストリートのロイヤルマイルはベタな観光地でお土産屋がたくさんあるし、やっと、期待通り、バグパイプ演奏のバスカーもいました
トップが王冠の形をした聖ジャイルズ大聖堂St Giles' Cathedral、なにーっ、内部で写真撮影するためには2ユーロ払えだと? さすかケチで有名なスコットランド人だ
でも、そんなの無視して撮ってる人が何人かいたので、私もすばやく一枚だけ撮っちゃお。どうってことないけど、スコットランド国旗の色の天井だけは美しい。
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博物館や美術館は今回は一切予定に入っておらず、もっぱら外を楽しむのが目的でしたが、モダンな外観のスコットランド国立博物館には30分だけ寄ってみましょう。
でも、吹き抜けのホールの開放感は素晴らしかったけど、カテゴリーが多過ぎの上、広い割には展示物が少なくて、質もいまいち。
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夕食は絶対にここ。
the elephant houseは、「ハリー・ポッター誕生の地」として有名なカフェで、JKローリング女史がエジンバラのカフェで長居してハリポタを書いたという話は聞いたことがあったけど、ここだったのね。
名前の通り、象さんの絵やアイテムがたくさん。人気店ということで混んでるにちがいないと思ったけど、時間が早かったせいかガラガラで、のんびりできました。
昨日はジャガイモ、一昨日はパスタ。今日はお米が食べたいから、タイ・グリーン・カレーにしよ。本場の味ではないけど、パブご飯として定着しつつあり、ここれもマイルドなスパイスさで美味しかった。ロンドンで買うとえらく高いけど役に立った「地球の歩き方」。
トイレに行ってびっくり
ハリポタ礼賛の落書きがぎっしりで、こんな所で写真撮るなんて下品きわまりないけど、これは是非ご覧にいれなくては
最初の写真の天井には、日本語で「ハリポタと成長できて幸せ,、ありがとう」と書いてありますよ。最後の写真のDraco Foreverって、私が書いたんじゃないですけどね、なにか書けと言われたら、同じこと書くかも
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レストランやバーが立ち並ぶグラスマーケット地域、こんな晴天の日は外でドリンクするには最高。
アッシャー・ホールはクラシック音楽だけではもたないみたいで、色んなのやってますが、それでも時々したイベントがないので、フェスティバル以外は音楽文化不毛の地なのかも。両隣もシアターだけど。
何度もPrinces Street Gardenに来てしまうけど、立体的なので上から見下ろす芝生がきれいだし、見上げるお城もマジェスティック
お城を背景にしたシアター。ライトアップしたらさぞかし美しいでしょう。街中にカモメが飛んでます。
シャクナゲがあちこちに咲いてました。 やたらでかいのはアザミの葉っぱ?
ちょうどスコット・モニュメントに着いた時にお日様が隠れてしまい、黒いだけの姿しか撮れずに残念。
急に気温も下がって、ここで超ミニのタータンでバグパイプ吹いてた美人のおねえさんは寒そうで可哀相だった。
通りを隔てた所にあるニュータウン(18世紀時点で新しかったというネーミング)にもちょっと行ってみたけど、寒いので散歩はやめて、タータン柄のシートが可愛いバスで港地区にあるホテルに帰りましょう 8時前にホテルに着いて、今日は休息。
これで、お天気にも恵まれて美しく見えたエジンバラは終わり、明日は北上してネス湖観光の拠点インヴァネスへ移動します。
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夕暮れの裏ネス湖で目撃した物体は・・・
<26th June Wed>
ウィンブルドンテニス、ナダル選手に続いて今日は昨年優勝したフェデラーも敗退。邪魔者が二人も消えて、今年こそはイギリスの期待を一身に背負ったアンディ・マレーが悲願の優勝なるか!
アンディはスコットランド人だから、そっちはもっと盛り上がってるでしょうね。私も楽しかったスコットランド旅行を思い出しながら写真をご披露します。
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6月10日(月)
日中は古城巡り(ダンロビン城とコーダー城)をしましたが、昨日のように又インヴァネスの街まで1マイルも歩くの嫌だし、時間節約のために夕食はホテルのレストランで済ませ、夜のドライブに行きましょう。、「地球の歩き方」におすすめドライブコースとして載っていた裏ネス湖見学。
ネス湖は南北に38kmと細長い湖で、東側のB道路が裏道ですが、観光施設は全くなく、あまり車も通らない細い道に、所々、車が2、3台止まれる駐車スペースがあり、湖畔に下りられる狭いあぜ道ができてます。知らないと見つけられないかもしれませんが、これも地球の歩き方に書いてあったので、2箇所で駐車して下りてみました。
反対側のA道路からはおそらく湖畔には下りられないので、ネス湖に車でいらっしゃる方は是非こちら側を走ってみましょうね。
インヴァネスから約10キロのネス湖に着いたのが8時半近くですが、日没までまだあと2時間近くもあるので明るいし、暖かくて快適だったので、30分以上湖を眺めてました。段々夕暮れていくネス湖の神秘的だったこと。
旅行中で唯一のツーショット写真は、岩の上にカメラを置いて自動シャッターで。
湖に浸かって釣りしてるおじさんもいて、私たちの後から下りてきて湖面に石投げてた若者グループを怒鳴りつけてました。
日中は観覧船がたくさん行きかって、もしネッシーがいたとしても(ネッシー伝説はうんと古くて、なんと千五百年!)、そんな時には絶対に姿を現さないでしょうから、
出てくるとすれば、こんな静かな夕暮れの可能性が高い筈。
と、思っていたら、
おお~、
なんと、湖面を漂う黒い物体が!
形も、ほれ、よく写真で見るのに似てない?
サイズからすると、赤ちゃんネッシーか
あ、こちらに近づいてきますよ~
なーんだ、アヒルの親子か・・・
岸辺近くまで泳いできて、私たちの足元まで来てくれました。
岸にはお父さんダックもいましたが、見張ってるんでしょうか? それとも、自分だけネッシーに襲われないように安全圏にいたのでしょうか?
ほんと、6羽の子ダックちゃんたち、ネッシーに食べられないように気を付けてね。
どちら側にもほとんど建物はないのですが、対岸に観光ボート乗り場と白い素敵なお屋敷が見えます。
翌日はそこから船に乗ってネス湖クルーズするのだ。
夜9時、湖面に光る夕陽が美しいったら
静かでミステリアスで、この旅行の中でも最も印象に残る風景でした
← 写真だと平らに見えますが、実際にはかなり急な坂になってるあぜ道で、これはまっすぐだし見つけやすかったけど、もう一つ下った所はくねくねで草木を掻き分けながら、滑りそうになりながら下りたんですよ。トーチャンは滑って転んだ
翌日は、普通の明るくて賑やかなネス湖観光をしましたが、それはそれで、「うわーっ、これがネス湖か、感激だなあ。ネッシー目撃できるかな~」、と興奮する世界中からの観光客の様子に別の楽しみ方ができました。
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生活が変わります。ちょっと予定は狂ったけど・・・
急遽、ウィグモア・ホールに独テノールDaniel Behleの水車小屋の娘を聴きに行きました。端正で立派な歌唱で、耳の肥えたウィグモアの観客にも大受けでしたが、残念ながら私の琴線には触れず。歌って、要するに好みですもんね。
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さて、
この度、私の生活に大きな変化が訪れることになりました。
ずらっと並んだにこにこマークから察するに、例えばトーチャンに愛想をつかされて離婚するとか悪い方向に向かうのではなく、なにか嬉しいことなんでしょうね?
は~い、そうで~す
ここで数年間、「あ~、こんな時間に追われる生活はしんどいから、早くリタイヤ生活がしたい!」、とぼやき続けてきましたが、やっとその夢が実現することになったんです
但し、完全に退職するのではなく、勤務時間半減のパートタイム勤務になるだけなので、云わば中途半端なセミ・リタイヤですが、半分でも念願叶って、すっごくハッピー
一気に辞めてしまうより、まずこうしてソフトランディングして様子を見られるのは理想的ですから、ラッキーなことと感謝してます。
定年退職制度のないイギリスでは(退職金もなし)、自分で引き際を決めなくてはいけないのですが、単に60歳になったからそうさせて下さいと願い出たわけではありません。
仕事量の変化と後継者の解決という状況が重なった今、退く絶好のチャンスであると判断し、紆余曲折もあり実現までに半年以上掛かりましたが、やっとめでたく来月から実行できることになったんです。
しかし、週に二日半ということに一応なっているのですが、そこはお互いのために臨機応変にという取り決めで、実は7月は忙しいので、のっけから8割方は出社の予定。
しかも、普段はせいぜい週1、2回のトーチャンのアルバイト(お兄さんちの単純作業。大学出のする仕事ではないけど、忙しいお兄さんを助けるために)が特殊事情で一時的に超多忙となり、毎日行くことになったので、なんと私が家事をしなくてはならない羽目になってしまったではないか・・・・
10年以上も掃除すらしたことないし、ゴミ出し日すら知らないんだぞ、私は!(←威張るな、そんなことで)
はあ~~ 、
そんなわけで、半分ではあっても待ちに待ったリタイヤ生活が、悠々自適どころか戦々恐々のスタートになりそうですが、おそらく今年中には二人でゆったりと暮らせるようになる筈なので、もうしばらく頑張りましょう
なんだか、良いお知らせなんだか悪いニュースなんだかわからなくなりましたが、7月のブログは意地にでもこのままのペースで頑張るつもりですので、よろしくお願いします。
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ネス湖観光 古城とクルーズ
<29th June Sat>
今日はまるで夏みたいに良いお天気でした。あ、夏か、今は。寒い日が多いから、とてもそうは思えないのよ。用事があって家で忙しかったんですが、スコットランド旅行記、少しづつでも前に進めないといつまで経っても終わらないので、また半日分だけ。王道の表ネス湖観光。
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6月11日(火) 写真はクリックで拡大
2泊したインヴァネスを発って、今日は次の宿泊地であるフォート・ウィリアムに向かいます。
昨夜は夕暮れの神秘的なネス湖の雰囲気を静けさの中でしみじみ味わいましたが、今日は普通の観光コースで、世界中からの観光客と一緒ににぎやかに楽しめるといいな。
昨日とは反対側で交通量の多い道路ですが、ここにももちろん所々に停車スペースがあるので、これから見学する廃墟の城をまず眺めてみましょう。
ネス湖観光で誰でも行くアーカート城Urquhart Castle は1230年築城。1296年にエドワード1世率いるイングランド軍に包囲されて破壊されたという悲しい歴史の舞台。スコットランドはイングランドとの戦いに明け暮れるのですが、ほどよく廃墟になった姿が絵になりますねえ。
ドロムナドロケット発のネス湖クルーズは、2時間コースだとここで下船して1時間単位で見学できるのですが、私たちはクルーズの予定ではなかったので、ここまで車で来て、時間を気にせずにじっくり見学。ビジターセンターやお土産物店もあり、さすがネス湖観光の中心、充実してます。カフェでランチ。
お城から見下ろすネス湖には複数の船がいつも行き交ってるのですが、それを見てたらやっぱりクルーズしてみようということになり、ドロムナドロケットまで戻りました。(「ネス湖は車から見えるから、それで充分やろ」、「いやや、ブログネタのためにも観光船に乗らなあかんねん」、というやりとりがあり)
わーい、紫色のネッシーだ! (水面に浮いて前進できるようにエンジン付きのようですが、本物と間違えられたらまずいから敢えてこんな色にしたんだろうか?)
船付場にさっきのネッシーが見えます。 ほとんど家はないですが、この斜面には羊も
湖から見るアーカート城がこのクルーズの唯一のハイライトですから、それっ!一斉に写真撮りだ。ほら、トーチャン、船に乗れて良かったでしょう?
ドロムナドロケットに戻って、土産物買いとトイレ休憩。カフェは混み過ぎでパス。
これでネス湖ともお別れ。可能な限りの方法で堪能できて満足。
湖エリアをドライブし、5つの湖を通り過ぎたのですが、一番美しかったのがこのLoch Oich。
大きなネス湖とは全く雰囲気の違う小さな湖で、湖面に映る対岸の緑がビューティフル!
3時半。おだやかな湖面からでご覧の通り、風はないのですが、本格的に曇ってきちゃいましたね。これからいよいよ山岳地帯に向かうのでお天気は大切なのに・・。 (続く)
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2013年前半のスキン写真
<30th June Sun>
素晴らしい晴天の日曜日だったけど、ムスメが遊びに来たので外出はせず、皆でムスメの部屋の整理。ムスメが5月に引っ越したフラットは結構スペースがあり、ずっと住む予定なので、今まで我が家に置いたままになっていたモノをごっそり持ってってもらいました。思い出の品がだんだん減るのは淋しいけど、もうすぐ知り合いが滞在するので、部屋を片付ける良い機会で、たくさん捨てて、すっきり。
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1953年生まれの私にとっては特別な年である2013年もあっという間すらなく折り返し点が来てしまい、年齢と共に加速度が増す時の早さに愕然とするばかりですが、恒例の半年分スキン写真一覧です。
1月から6月までで89枚と、いつもよりちょっと多かったですね。クリックで拡大します。
例の如く、全部見覚えがあると仰って下さるレギュラー訪問者様には心から御礼申し上げます
オペラやコンサートの記事は何日も遅れたりパスしたりせざるを得ないのですが、カーテンコール写真だけは帰宅が遅くなってもなるべくその日に撮ったのを貼ってます。湖上の美人セットと最初のエジンバラの一枚以外は全て私もしくはトーチャンが撮った写真です。
私の半年間の仕事以外の行動が一目瞭然なんですが、カーテンコール写真ばかりでなく、旅行写真もたくさんあるのが嬉しいです。今年はなるべく旅行に出ようというのが目標で、すでにベルリン、ハンブルグ、スコットランドを楽しみました。
今年後半はパートタイム勤務になり余暇時間が増える筈なので、オペラやコンサート以外のロンドンの楽しみに手を広げるのが目標で、次回はもう少し幅広い種類の写真を並べてみたいものです。
近所のクリスマス飾り コベントガーデンのトナカイ
湖上の美人のセット 地下鉄150周年
ジョセフ・カレヤ シラグーザ
初雪のリス ムスメの編みネコ
ムスメの手描きバースデーカード for トーチャン オネーギン(バレエ)
ローエングリン@ミュンヘン (昨年秋) オネーギン(バレエ)
ジョイス・ディドナート Thurrock ROH ワークショップ
イエスティン・デイヴィース トスカ
Written on Skin ヴィットリオ・グリゴーロ (ラ・ボエーム)
トスカ ベルリン(博物館島)
Written on Skin ベルリン(フィルハーモニー)
ポツダム(サンスーシ宮殿) ナブッコ (ヌッチ)
ベルリン(連邦議事堂) ベルリン(連邦議事堂)
ナブッコ(ドミンゴ) セント・ポール寺院
魔笛 ヨナス・カウフマン
シャーデより ホァン・ディエゴ・フローレス
ハンブルグ(マイスタージンガー) ハンブルグ歌劇場
マイヤーリング ドン・カルロ
ハンブルグ倉庫街 ハンブルグ市庁舎
ドン・カルロ バヤデーレ
バヤデーレ 湖上の美人
我が家のシャクナゲ 湖上の美人
ゲルギエフ60才ガラ 湖上の美人
湖上の美人 湖上の美人
イネメオ 湖上の美人
エーリング・クリケット・クラブ エジンバラ(他人の写真)
エジンバラ城 エジンバラ城
ダンロビン城 ネス湖
エジンバラ(ホリールードハウス宮殿) エジンバラ(ホリールード公園)
エジンバラ城 手描きの父の日カード
グロリアーナ スコットランド(Bauar)
ダンロビン城 スコットランドの鉄道橋
ネス湖 シモン・ボッカネグラ
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グロリアーナ by B.Britten 女王様の戴冠祝いオペラ
<2nd July Tue>
やっぱり夏はすぐに去ってしまったけど、パートタイム勤務にしてもらってはじめてのめでたい平日オフ 折角だから家に閉じこもってないで、久し振りにプールにでも行こうかと思ったけど(6月はジムを1ケ月停止してたの)、やることがたくさんあって無理。今週末に迫ったイベントのためにお琴の練習もしなくちゃならないし、ブログも、旅行だけじゃなくて、オペラ記事も溜まってる。一つ片付けましょう。
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ベンジャミン・ブリテンのグロリアーナGlorianaを、6月20日の初日と24日の2回観ました。
現女王陛下の戴冠祝いにブリテンが60年前に作曲したオペラですが、初演の評判が悪かったせいか上演機会は少なくて、言いだしっぺのROHですら、今回の初日が通算僅か14回。
グロリアーナとはエリザベス1世のことですが、彼女が若い男に入れあげたり、他の女性が自分より派手なドレスを着てるのが気に入らずに盗んだり、王室を称えるべきイベントなのに、歴史的にも重要な偉大な女王の欠点を強調しすぎたのが理由でしょうか。醜い素顔までさらけ出すし。
だって、音楽は悪くないですよ。私はラジオ生放送も聴いたので、3回聴いたことになりますが、最初は全く馴染みがなかったので退屈でしたが、聴くたびに良さがわかって(こういうことは私の場合よくあります)、最初の展開が遅いのと長過ぎるのがナンですが、ブリテンにしてはわかりやすくて美しいメロディもあり。色んな種類の音楽が混じってるのも好きです。
ストーリーは、エリザベス1世に寵愛を受けたエセックス伯爵が最後は反逆罪で処刑されるという史実に基づいていて、伯爵の名前であるRobert Devereuxというタイトルのドニゼッティのオペラもあります。
プロダクション (写真はクリックで拡大)
新プロダクションですが、写真でご覧の通り、カラフルで素晴らしかったです。初日はちょっとブーイングもされちゃったけど。
60年前の現女王様が村のフェスティバルで舞台をご覧になるという想定で、若い女王様も登場するし、そういう村祭りには野菜コンテストも付き物なので舞台いっぱい野菜は出てくるわ、全員に衣装をちゃんと作る予算がないのか1950年代の服のまま出てくる脇役もいるし等々、心にくい2重構造になってます。劇中劇なので、場面が終わると出演者が急ぎ足になっったり装置を目の前で替えたり、カードを掲げる子供だちが出てきたりして、村人総出で(演出家?はBブリテン自身のようです)、舞台裏まで見えてしまう田舎芝居の雰囲気がよく出てます
一見豪華な主役準主役の衣装もセットも、わざとカラフル過ぎて安っぽく見えるようにしてあって、女王様をお迎えする村の精一杯の歓迎ぶりが感じらし、場面も衣装も何度も変わるし、バレエや歌手たちのダンスもあり、ビジュアル的には最高に楽しめました。
歴代の王様たちが(全員ではないけど)ずらっと登場したのも、王室と言えばイギリス王室でしょ、という自信の表れであり、タイミング良い戴冠60年祝いでした。
Director Richard Jones
Designs Ultz
Lighting design Mimi Jordan Sherin
Choreography Lucy Burge
Conductor Paul Daniel
Elizabeth I Susan Bullock
Robert Devereux, Earl of Essex Toby Spence
Lady Essex Patricia Bardon
Lord Mountjoy Mark Stone
Penelope, Lady Rich Kate Royal
Sir Robert Cecil Jeremy Carpenter
Sir Walter RAleign Clive Bayley
Lady-in -Waiting Nadine Livingston
Blind Ballad Singer Brindley Sherratt
Sprit of the Masque Andrew Tortise
パフォーマンス
英語オペラでもあり、出演者はほとんどイギリス人で、皆さん、しっかり準備もしたようで、上手でした。
エリザベス1世役のスーザン・ブロックは、ROHではリングのブリュンヒルデやRシュトラウスのエレクトラ等でよく出るのですが、私は一度も良いと思ったことがなく、声自体が弱いのがその理由だけど、今回も、初老女王を見事に熱演して演技賞と努力賞は差し上げるけど、魅力のない声が足を引っ張り、彼女が長々歌う場面だけすごく退屈だった。
私のご贔屓テノールであるトビー・スペンスがエセックス伯爵ですが、喉頭ガンから回復して立派なパフォーマンスを見せてくれて嬉しい限り。
やけに低音が多くて、彼の魅力である清らかな高音があまり聴けなかったのは残念だけど、何度も着替えたちょうちんブルマー姿も可愛くて、正直ちょっと老けたなとは思ってけど、元気なトビー君をたっぷり見られて満足 ミュンヘンばかり行かないで、もっとロンドンに出ろ!
でも、もう一人のテノールに負けちゃったね
トビーを負かしたのは誰かと言うと、Sprit of the Masqueというちょい役のアンドリュー・トーティス(→こちら
)。
ケンブリッジ大学2002年卒にしては老けてみえるけど、ハンサムではないけどうんと長身で、なんといっても立派な声量が素晴らしくて、特に美声ではないが、厚みもあってなんでも歌えそう。ぺッ!(ツバつけた音)。グラインドボーンどさ回りのコジに出てたらしいけど、次は見逃しませんよ
もう一人、無名でも光ってる人がいて、女王の侍女役のナディーン・リヴィングストンの張りのある美声が高らかに響きわたりました。
あとの準主役たちは、中堅バリトンのマーク・ストーンも、パトリシア・バードンも、もちろんすらっと素敵なケイト・ロイヤルも何度も聴いてるのでお馴染みですが、皆さん上手。
ENO音楽監督だった指揮者のポール・ダニエルズにも拍手。
プロダクション・チーム エリザベス1世と2世の間の歴代の王様、女王様
折角の記念的リバイバル、現女王様もいらして下さったら最高でしたけどね。でも、オペラはお好きではないようだし、公務で毎日ご多忙ですもんね。代わりに、こんな可愛くて若い60年前の女王様が出てくれました。私が生まれた頃はこういうファッションだったんだ。
と言うことで、トビー君だけが目的だったのに、怖れたようなヘンテコな音楽じゃなかったし、お金を掛けた楽しいセットと衣装、更に上手な新人テノール発見というオマケまでついて、実り多いオペラ鑑賞でした。
明日は丸一日出勤して、夜はオペラ(シモン・ボッカネグラ)。
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この夏、日本に行きます
4年ぶりに日本に行くことになりました。
8月に3週間。そんなに長く行けるのも、パートタイム勤務にしてもらったおかげで、7月にたくさん働く分、8月は開放してもらおうって魂胆。
しかし、
えッ、真夏の日本?
涼しいロンドンで快適に過ごせるのに、なにを好き好んで蒸し暑い日本になんぞ? 飛行費代も一番高いってのに、
と皆に呆れられてるけど、オペラやコンサートがシーズンオフである夏が普段の生活を崩さずに留守にできる唯一の季節なのよ。
それに、今年は還暦でもあり、お盆に大規模な同窓会とかあるかもしれないし、と期待したわけね。
結局、同窓会はないのでがっかりだけど、今だに涼し過ぎる日が多いロンドンだと、暖かい所に行けるのが楽しみですらあるわ ・・・後悔するに決まってるけど ・・・それどころか、慣れない蒸し暑さでぶっ倒れるかもしれないな・・
で、特にスカイツリーに興味があって建設中から熱心にウォッチしてたトーチャンも連れてってあげようと思って二人分の切符を手配しようとしたのに、「日本に夏に行くのは嫌だ。君一人で行ってくれば」、と言われてしまったわ。先回(4年前)も夏だったけど、そんなにぶーたれなかったのでハッピーだと思っていたんだけど、そうか、やっぱり不快だったのね。ごめん。
しかし、そういう魂胆だったわけではないけど、こういう手順で堂々と一人で行けることになったのは正直しめしめ。 トーチャンが行きたくなくても、最初から「あなたは留守番ね」って言ったら可哀相だもんね。
先回(→こちら )はムスメのボーイフレンドまで連れて観光ガイドに徹した結果、友人知人にはほぼ全く会えなかったし、ほとんど日本語も喋らずじまいという滅私奉公だったけど、
よーし、今回はそのリベンジで、遠慮なく自分の好きなことだけするぞ~
と、欲張って日程を組んだら、ジャパンレイルパスという海外在住者用のJR乗り放題切符を買うんだけど(新幹線はのぞみには乗れないけど)、すでに愛知県を拠点として、東に3往復、西に3往復、群馬から広島まで駆け回るスケジュールが出来ました。
観光なんか一切せず、冷房の効いたところで日本語だけでお喋り三昧、テレビや日本映画もたっぷり観て、本の立ち読みも長時間できるし、ショッピングも自分の興味あるものだけ(たとえ買わなくても)ぶらぶら見るだけでも楽しそう。新しい歌舞伎座や温泉も行けそうだし、花火大会の切符も確保
こんなチャンスは滅多にないから(先回一人で行ったのは、なんと7年前)、これを自分への最大の60歳の誕生日プレゼントにしようっと。幸い、一時的にせよトーチャンがアルバイトで稼いでくれて、私の収入が今月からパートタイムになったために半減するのを補ってくれるし、円安傾向なのも追い風。
それで、準備として、
あと1ケ月ちょっとで出発だけど、それまでに今やろうとしているのは、体重減らし
なんでも美味しい日本に滞在すると当然ながら一気に太るけど、それを見込んで、帰って来た時に今の体重になるように事前に減量するのが目標。先回は胆石の発作が出て太らずに済んだけど、胆嚢摘出したし、今回はそれは大丈夫な筈。今回は胃腸でも壊さなければ4,5キロ増という予想なので、この1ケ月でそれだけ減らすのは絶対無理だけど、できれば2キロくらいは落としたいものだ。いや、それくらいは根性でやり通すんだ!、と自分を追い詰めるために宣言してしまおう。
「よーし、明日からダイエット開始だ」
食事はちゃんと取るけど、お菓子に手が伸びそうになったら、「これを我慢すれば、その分、日本で美味しいお煎餅が食べられるんだぞ」、と叱咤すれば、けっこう効果が上がるような気もするの。今月は仕事が忙しくてもジム通いも頑張るつもりだし。
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ヴェルディのオペラに着物で2回
<4th July Thus>
午後だけ働くつもりだったのに、ついずるずると丸一日働いてしまったじゃいなの。だって、忙しい同僚を置いて帰れないでしょ。来週はもっと忙しいので、最初から毎日フルに働く予定で、パートタイム勤務になったものの最初はやっぱりうまくいかないものね。明日は丸一日休むことになってるので、帰りにスーパーでトーチャンの嫌いな食料をどっさり買い込んで、ふだん家で食べられないから楽しみにしてたら、「僕も明日は休むことにした」、ですって。ははーん、ウィンブルドンテニスをテレビで観たいわけね。私もアンディが昨日負けたら(もうちょっとで負けそうだった)、明日は出社しようと思ったわけだけど。第一試合のジョコヴィッチ選手がすんなり勝てますように・・。いえ、彼を応援するわけじゃなくて、コンサートに行く前に第二試合のアンディが観たいだけよ。
しかし、アラーニャとゲオルギューの二人は、別れたあとも痴話喧嘩を世間にさらしてみっともないったら。騒ぎの発端は勿論アンジェラで、「ロベルトによく殴られたの」、なんて言うんだもん。アラーニャも暴力亭主だと言われたらそりゃだまっちゃいられないでしょうから、事実無根と反論するのはいいとしても、彼女からのラブラブメールまで披露するという意味のないことしえ、どっちもどっちだわ。弁護士まで巻き込んでるらしいから、明日から「つばめ」がROHではじまるけど切符がたくさん売れ残ってるアンジェラさん、話題になってよかったね
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今年はやけに少ない着物お出掛けですが、ヴェルディのシモン・ボッカネグラ2回に着物で行きました。
ガラス張りのポール・ハムリン・ホールは、夏は遅くまで明るくて良い雰囲気でしょ。
6月27日の初日は、実家の母のお下がりの亀甲柄のオフホワイトの単衣の紬で。
この青地に花柄の帯は応用範囲が広くて便利なんですが、こういうカジュアルな帯の手持ちが少ないので、違う色のが欲しいなあ・・・。紬もほとんど持ってないので、もう少し増やしてもいいかしら・・・。
なんてことをちょっとでも思っていると、日本で適当なの見つけたらついゲットしちゃいそうだなあ。
着物ショップには見学だけでも行きたいと思ってるけど、見るだけで済ませるしかないお高いお店で目の保養専門にするほうが安全そうだ。
私にしては地味なブルーグレーの花柄小紋と黒い帯はどちらも頂き物。そう言えば、帯揚げも帯締めもお下がりだ。 皆で利用できるところが着物の良い点ですね。
鏡の前には、水差しに入ったお水が置いてあり、私はもっぱらこれを頂いてます。水道水ですが、安上がりなだけでなく、バーでドリンク買うよりうんと早いのでイライラせずに済むのがポイント。第一、シャンペンなんぞ飲んだら、切符代より高くついてしまう。
これでやっと今年17回(一覧は→こちら )。来月初めに日本に行く前にせめて20回にしてみたいものだが・・・。夏の薄物も着たいしね。
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Iestyn Davies @Wigmore Hall
<5th July Fri>
ロンドンにしてはとても暑い日でしたが、ウィンブルドンテニスは、心配した通り、準決勝の第一試合が長引いたので、その次のアンディ・マレー選手の試合は、ちょうど私たちが家を出る時にはじまって、帰宅する直前に終わった・・・ ウィグモア・ホールに行ったからだけど、コンサートは素晴らしかったので、まあ良しとしましょう。
スコットランド旅行記は1ケ月経ってもまだ終わらないけど、他のこともリアルタイムで挟みながら気長に続けるしかないわね。
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今夜、ウィグモア・ホールにご贔屓カウンターテノールのイエスティン・デイヴィースのリサイタルをトーチャンと一緒に聴いてきました。
今シーズンはイエスティン君がここに4回もここに出てくれるというので百ポンド奮発してサポートフレンズになったのに、回を重ねる度に人気が出たので、最後なのにこの日の切符はかぶりつきが取れなくて、前から8列目
決して遠くはないけれど、小さなホールなので音がすぐ壁に跳ね返って、私の好みよりは響き過ぎ。やっぱり、声がストレートに聴こえる最前列がいいなあ
でも、徐々に慣れて、絶好調のイエスティン節を楽しみました。イアン・ボストリッジ夫妻も客席にいましたその蚊トンボ博士とは来週、ROH地下小劇場で共演するので、もちろん行きますとも。
Iestyn Davies countertenor
Thomas Dunford lute
Jonathan Manson viol
Johnson
Have you seen the bright lily grow?/Care-charming sleep From the famous Peak of Derby
Danyel
Mrs M E her funeral tears for the death of her husband /Why canst thou not/Can doleful notes?
Campion Never weather-beaten saile more willing bent to shore
Nico Muhly New work* (world première)
Dowland
Come again! Sweet love doth now invite/In darkness let me dwell/Can she excuse my wrongs/Flow my tears/Now, O now I needs must part
プログラムは、エリザベス王朝とスチュワート王朝時代の歌が主で、中にはワールドプレミエという新曲もあったのですが怖れたほどヘンテコではなく、典雅な英語の歌を歌わせたら、イエスティン君に叶う人はいないでしょうから、もう本当にうっとり
リュートとヴィオラ・ダ・ガンバの独奏も一曲づつあり、二人ともとても上手だったので、「水増しすんなよな~」、という気にはなりませんでした。
Sky Artsために録画してたので、テレビでいつか観られるといいけど。
演目の中ではやっぱりダウランドがベストでしたが、実は茶目っ気のある最後のアンコールが妙に印象に残ってしまいました。
それは、なんとStingのヒット曲Every Breath You Takeだったのですが、スティングが我らがジョン・ダウランドの曲をあんな風に歌ったことへのリベンジのようです。イエスティン君が歌う前に「これはオフレコだから」、と説明した時、リベンジではなくreverse favourという言い方をしてましたが、スティングのポップソングを16世紀風に歌ったのが素晴らしくて、こういうアレンジで他のポップソングを歌うCD作ってくれたらいいのに、と思ったのは私だけではあるまい。私はクラシックとポップのクロスオーヴァーは好きじゃないけど、これはとても美しくて面白かったので。
尚、スティングの2006年のthe LabyrinthというCD、私は決して嫌いじゃなかったけど、彼の歌うダウランドのCome AgainをYoutubeでご覧下さい(→こちら )。
レジデントと称するイエスティン君の今シーズンのウィグモア・ホールのこれまでのコンサートは、
2012年11月のヘンデル尽くし(スピノジ指揮) →こちら
2013年1月のブリテン生誕百年(カンティクルズ) → こちら
2013年2月 主にパーセル → こちら
今日は舞台裏のグリーンルームに挨拶には行きませんでした。コンサートが終わってもまだテニスは続行中で、5セットになれば間に合うかもしれなかったので。かぶりつき席じゃないと列の先頭になれませんから待ってる余裕がなかったの。それに、蚊トンボ先生らが訪れて仲間うちで盛り上がる所をお邪魔しても悪いし。
でも、客席をぐるっと見渡して私とたしかに目が合ったし、いつも写真を必死に撮ってる日本人ファンが今日もいるということはわかったと思います。先回は彼のFacebookに私が撮ってブログに載せた彼の写真を紹介してくれたし、今回もここに探しに来るかもと思って、速攻でやっつけてみました。
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歴史的なテニス勝利の日に、ケントのお城でお琴弾きました
<7th July Sun>
30度越したのではないかしら、今日は。滅多にないイギリスでは猛暑。
ヤッホー、やっと、ウィンブルドンテニスでイギリス人が77年ぶに男子シングルス優勝の快挙 地元なのに外国人が活躍するのをウィンブルドン現象などと揶揄されて長年口惜しい思いをしてきたけれど、アンディ・マリー選手のおかげでやっと雪辱を晴らすことができて、イギリス国民は狂喜。思えば、私がこの国にやってきたのは1979年のウィンブルドン・テニスの最中だったので、今年で35回目になるわけだ。しかし、少なくとも結婚してからは毎回欠かさず男子決勝戦はテレビで観てたのに、ああ、なんということ、こんな大切な年にどうしても用事ができて出掛けなくてはならず、ほんのちょっとしか生で観られなかったのは残念。大急ぎで帰宅する車の中でラジオ実況を聞きながら、「アンディは最初の2セット勝ったから、3セット目はジョコヴィッチに勝って欲しいわあ」、と実は切に願ってたんです。そんな日が来るとは思ってもみなかったけど、そうしないと、間に合わないかもしれなかったのよ。実際、家に着いた時は、「あと1ゲームで試合が終わっちゃうかも」というギリギリのタイミング。結局それからしばらくやってたけど、よかった~、優勝の瞬間に間に合って。ブログ書きながらテレビで全試合観ましたが、結果がわかってるから安心して観られるのもいいですね。これを生で観てたらハラハラしてスリルあり過ぎ。内田光子さんも観戦してましたね。
アンディのガールフレンドのキム嬢はクールビューティだけど、なにもこんな暑い日に長袖着なくても。色は涼しげなこのレースのドレスはヴィクトリア・ベッカムのデザインだそうだけど、「貴女のこのドレス着るから、観にきてね」ってことだったのかしら?ベッカム夫人自身は裸に近い黒いスリップドレスだったけど。
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で、国家的行事の日にどこに行かなきゃならなかったかと言うと、我が家から車で1時間半くらいのケントのお城。
チディングストン城Chiddingstone Castle(→こちら
)では、(知りませんでしたが)毎年この時期にJapan Dayというイベントがあるそうで、その一環としてお琴を弾かせて頂きました。
暑かったけど、ちゃんとした着物姿をお見せしようと、袷の着物を着ました。
知り合いのフルート/尺八奏者の方に声掛けて頂いて合奏や独奏したのですが、なんせお琴の練習する余裕などない生活で、これは1年近くも前に決定していたので、「よし、それまでにレパートリーも増やそう」、と殊勝に思ったのですが、やっぱりそんな時間はないまま、本番が来てしまいました
ここ数日、必死で練習したのですが、悲しいかな、この年になると、いくら努力しても若い時の腕前には戻らないんでしょうね。でも、まあ、下手な素人演奏でも人前で披露できる日本の伝統芸があるのはラッキーだし、端くれの端くれでもミュージシャンの気分を味わえるだけでも嬉しいので、ぼちぼちやっていきたいと思います。
来月日本に行くのも、実は3年前にネットで買ったお琴を持ってくるのが目的の一つで、二面あれば仲間と合奏したり、糸が切れた時の予備もできて安心。今は糸が切れるのを怖れて、なるべく音を出さないようにして練習してる有様ですが、新しいお琴は自分で簡単に糸が締められるという画期的なお琴なので、やっとちゃんと練習することができます。
今日は、3人で1時間ちょっとの演奏で、私は「六段」、「春の海」、「弦の調べ」(沢井忠夫)を合奏で、一人で「かなりや」と「雨」(いずれも坂本勉)を弾きましたが、満足のいく演奏からは程遠かったけど、大きくずれたわけでもなく、途中で糸が切れなかっただけでも良しとしましょう。
2時からだったので、ちょうどアンディの試合がはじまったばかりで、普段テニスを観ない人でもこんな国家的行事だからこんな所に誰も来ないだろうと思ったら、小さなホールではあっても、立って聴いてた人もたくさんいて、盛況でした。テニスのスコアが気になってラジオ聴きながらだった人はトーチャンだけだったかもしれないけど
お庭では弓道と射合いぬきをやってました。小さいけど絵に描いたような美しいお城で、テニスのせいでゆっくり見学できなかったけど、日本古美術コレクションも素晴らしいそうですが、毎年ジャパンデーやってくれるなんて嬉しいですね。
とにかく、緊張の日が終わって一気に気楽になり、アンディも勝ったし、お天気は最高で、ケントのカントリーサイド景色も美しく、素晴らしい日になりました。
来週は毎日フルに働いて、更に毎晩出掛けるので忙しいですが、好天気も続きそうだし、気分良く過ごせそうです。
アネッテ・ダッシュのウィーン歌曲リサイタル @Wigmore Hall
<9th July Tue>
スコットランド旅行記、次回の写真の準備はできてるし、今日アップする予定だったけど、代わりに今夜のコンサートについて書いちゃおう。今日やらないとお蔵入りになっちゃいそうだから。
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今夜、ウィグモア・ホールでドイツ人ソプラノ、アネッテ・ダッシュを聴いてきました。
私にとっては3年前のROHのフィガロの結婚の伯爵夫人(→こちら )が素敵だったし、最近ではクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)のバイロイトのローエングリンのお相手役なので何度もYoutubeで観てるお馴染みさんなのですが、ロンドンでの知名度は低く、空席が目立ち、600席足らずの小さなホールなのに半分しか埋まってなかったなんて、折角バイロイトで主役をやる程の人が出てくれたのに勿体ないったらありゃしない。
Helmut Deutsch piano
Mahler
(From Des Knaben Wunderhorn):
Rheinlegendchen
Trost im Unglück
Zu Straßburg auf der Schanz
Lied des Verfolgten im Turm
Wo die schönen Trompeten blasen
Urlicht
Wer hat dies Liedlein erdacht
Ich ging mit Lust
Verlorne Müh
Scheiden und Meiden
(interval)
Zemlinsky
Altdeutsches Minnelied
Das bucklichte Männlein
Entbietung
Meeraugen
Schoenberg
Wie Georg von Frundsberg von sich selber sang
Warnung
Mädchenlied
Der Wanderer
Korngold
Schneeglöckchen
Die Sperlinge
Was Du mir bist?
Mit Dir zu schweigen
Welt ist stille eingeschlafen
アンコール シェークスピアのソネットに基づいたコルンゴルトの My Mistressナントカ(英語)
今年4月にドイツのケンペンという街の元教会で同じプログラムのコンサートがあり、オランダ在住のレイネさんがいらして詳しくレポートしてらっしゃるのですが(→こちら )、その時は自国でもあり曲の説明を彼女がしてくれたそうですが、今夜はそれはせず、たくさんの曲を淡々と全て暗譜で歌ったのみ(アンコールの前にちょっとだけ英語で喋ってくれましたが)。
マーラー、ツェムリンスキー、シェーンベルク、コルンゴルトというウィーンの作曲家ばかり集めた演目で、レイネさんと違い私には全く馴染みのない曲ばかりの上、予習もせず、プログラムも買わなかったので、内容が全くわからず、歌曲鑑賞としては全く片手落ちなのは反省してますが、でも長身の金髪美人である彼女の豊かな表情と、低音と中音が厚みがあって特に素晴らしかったし、私好みの声なので、お恥ずかしい限りの浅い鑑賞ではありますが、「音」として聴き惚れながらとても楽しめました。
フィガロの結婚で素晴らしかった張りのある高音がほとんど聴けなかったのはちょっと残念でしたが(高音が少ない上に、わざと遠慮がちにしたのか、それとも調子悪くてかすれたのかはわかりませんが)、それを充分補ったふくよかで艶のある中低音の魅力でした。前から2列目だったのも嬉しくて、やっぱり生の声がストレートに迫ってくるのが私は好き。
耳の肥えたウィグモア・ホールの聴衆には勿論彼女の良さがわかって拍手喝采
彼女もとても嬉しそうでしたが、でも、なんと、花束贈呈がなかったのはびっくり。普通、女性はお花、男性にはシャンペンがもらえるのに、切符の売れ行きの悪いアーチストにはそれをけちるってことでしょうか? アネッテが気を悪くしないといいけど・・・。せめて、ここでお花マーク付けときましょう
実は彼女は秋に又ロンドンに来てくれるんです。
9月23日、あの素晴らしいミドル・テンプル・ホールだし(→こちら
)、こんな華のある実力歌手を見逃す手はありませんよ(詳細は→こちら
)。私はもちろん手配済み。ワーグナーも歌ってくれますよ。
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まだ続くスコットランド旅行、山岳地方へ
<12th July Fri>
今週は公私共に忙しく、パートタイム勤務になったのに毎日出勤だし、夜は今日まで4連ちゃんでオペラとコンサート(昨日はつばめ、今日はトスカ)。しばらく快適な日が続いてるのに、明日はなんと30度ですって。それは暑過ぎる。冷房効いてない地下鉄がほとんどなんだから。
1ケ月も過ぎてまだのろのろ続いてるスコットランド旅行の駒を一つ進めましょう。
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6月11日(火) その2 写真はクリックで拡大
6月7日から13日までのスコットランド・ドライブ旅行も終わりに近づき、日中はネス湖をはじめいくつかの湖を愛でましたが(→こちら )、これからいよいよ次のハイライトである山岳地帯に入り、今夜は一泊だけフォートウィリアムに宿泊し、平らなイングランドに住んでいる身には貴重な山の景色を楽しむ予定。
・・・だったのに、
あれ~、今までぴっかぴかのお天気が続いていたのに、肝心な所で急に崩れちゃいましたよ 私は割と晴れ女なんですが、ここにきて運が尽きたってことでしょうか。まあ、ここまで晴天が続いただけで充分ラッキーなんですが(この後また回復)。
でも、悔し紛れに言うわけではないですが、変化に富む雲に見え隠れする山の景色も神々しくて印象的だったので、また違うスコットランドの魅力に触れた気分。
途中で寄った見晴台にある兵士の像。イギリスで一番高い山、標高1334メートルのベン・ネヴィスが見える筈なのに、雲に隠れてしまって残念だけど、暗雲たれこむ山々は結構感動的で、まるで墨絵。
次に寄ったのは、Glenfinnanという谷(ベンは山、グレンは谷)。
← この航空写真はもちろん私が撮ったものではないですが、自然と人工的なものが入り混じって壮観だし、ハリーポッター映画のロケに使われたので、ハリポタ・ファンにはお馴染みでしょ?
ハリポタが通ったホグワーツ校、スコットランドだとは本には書いてないけれど、著者もスコットランド人だし、絶対にスコットランドのハイランドがモデルでしょう。貧乏人だったJKローリングがハリポタを書いたエジンバラのカフェにも行ったでしょ(→こちら )。
先日見たレンガの鉄道橋の方がもっと美しかったけど(→こちら
)、1897年建造のこのGlenfinnan Viaductはカーブしてるのが美しい特徴。コンクリートなので、どうしても長年の化学変化で汚くなっちゃうのは仕方ないですね。
でも、立派に現役で、ほら、ちょうど電車が通り過ぎていきました。蒸気機関車だったらもっと絵になるんでしょうけどね。
塔の上に立っているのは、18世紀半ば、イングランドとの戦いに敗れた有名な若き悲劇のヒーロー、ボニー・プリンス・チャーリー。
今回のホテルは同じチェーンのプレミエ・インなので部屋の設えはほぼ同じで、機能性だけの味気ないホテルなのはわかってたけど、壁の絵までどこも同じでなくてもいいのに・・・
フォートウィリアムの街もどうってことのなくて見所もないので、時間節約のためにレストラン併設のファミレスで夕食を済ませ、ベン・ネヴィスから最も近いB道路をドライブしてみましょう
うちのトヨタ車。10年経ったから、そろそろ買い替えないといけないかな。この旅行で酷使したし。時間に余裕ができる筈だから、国内ドライブ旅行にもどんどん行く予定だしね。ってペーパードライバーのぃせに勝手に決めるな!
ちぇっ、こんな近くまで来ても、ベン・ネヴィスはやっぱり見えないぜ
でも、夜だし誰もいないド田舎のマイナー道路で雲の中の山景色に囲まれて、静かで風もなく、大自然というよりはなんだか映画のセットの中にいるようでもあり、閉ざされた空間の中で不思議な気持ちになりました
普通の服装の哲学者みたいな風貌の老人がこんな淋しい所(行き止まりなのよ、この道は)一人で歩いていたのもシュールな場面だったし(幽霊だったかも?)、この旅行で一番思い出に残りそうな場所の一つです。
これで夜の9時前後なんですが、
あ~っ! やっと探し求めてたハイランド牛にはじめて遭遇~ 滅多にいなかったですよ。
もこもこの毛と長過ぎる前髪が愛嬌あって可愛い~ 黒いのもいる。
お母さん牛にも角があるのね。
こちらは珍しくはないけど、羊ちゃんたちもいました。顔の黒い種類の羊ほど可愛くないけど、子供連れだと微笑ましくて、道を堂々と闊歩する羊ファミリーに道を譲ってあげましょう。
この翌日はロッシーニの湖上の美人の舞台となったカトリン湖のクルーズもしました。
いま忙しいのでその日のことをアップできるのはいつになるやらですが、8月6日に日本に行くまでには絶対に済ませるのだ!
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シモン・ボッカネグラ by Verdi 再会した父娘の悲劇
<14th July Sun>
「婆さんや、暑いから冷たい麦茶でも飲みたいね」、なんていう会話はイギリスではまずありませんが、昨日今日はそうでした。昨日は30度を軽く越して、いやー、暑かった。湿気は少ないので外は快適だけど、冬用にできてる家の中は暑さが篭って不快 そんな夏の週末、土曜日は食生活改善と体作りのセミナーに。今日は、明後日から我が家に滞在するお客様のためにムスメの部屋をお片づけ。とりあえず放り込んでおける広い屋根裏部屋があってよかった。
7月のROHはバレエがない分、オペラばっかりで忙しいったらないんですが、写真とざっくり感想だけ備忘録として残しておきましょう。
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6月27日の初日と7月3日の2回、ROHのヴェルディのシモン・ボッカネグラを左右から一回づつ観ました。
シモン・ボッカネグラはジェノヴァの総督で、幼い時に行方不明になった娘との再会を果たすが、恨みを持つ部下に毒殺されるという話で、細かい設定でかなり無理のある展開なので感情移入は難しいけど、ヴェルディらしい重厚さのある渋い作品で、リゴレットと同じ久し振りに会った父娘の悲劇。
華やかさに欠けるのでヴェルディのオペラとしてはそんなに人気がない上に、3年前にドミンゴ先生が歌ったのをまだ皆が覚えているので、「えーっ、又これやるの~?!」、と思われて、今回は切符の売れ行きが悪く、ダンピングもされたようです (注:ダンピングは高い席だけなので、私には縁がありません)
80年代のモシンスキーのプロダクションは笑っちゃうくらい古臭いんですが、それが却って新鮮で、まるでカビの生えてそうな衣装は豪華な上に役柄に忠実なので(最近のオペラではこれは珍しい)、とてもわかりやすく、音楽にも合ってました。
芝居が下手といえば、アメリアの恋人であるガブリエレ役のテノール、ラッセル・トーマスはひどかった。もっとも、小柄な黒人の彼は例え迫真の演技をしてもイタリア人美男子という元々の設定からあまりに外れているのでハンディキャップが大き過ぎるわけだけど、これではアメリアとのラブシーンもケミストリーが全く無し。
んですが、男らしく力強いテノール声はなかなかのもの。彼だけが聴いたことのない歌手で不安材料だったし、無名の彼には期待はしてなかったけどど、これは嬉しい驚きとなりました
というわけで、全体のレベルがなかなかだった歌手陣ですが、でもやっぱり、何が一番素晴らしかったかというと、それはオーケストラで、「そう、流れるようなヴェルディってこれだわ」、と感激させてくれた指揮者パッパーノ大将には毎度のことですが感謝。
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