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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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1月は頑張った着物お出掛け

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<2nd Feb Sun>

今日はムスメが一日遊びに来てくれて、不要な物を捨てようと、皆であれこれ整理しました。ポケモングッズとかがたくさん出てきて、一つ一つ懐かしんでいたのですが、結局、思い出のある物はなかなか捨てられず、引き続き保管することに・・。古いオペラ雑誌も捨てる前にざっと斜め見しようと思うとつい読みふけってしまうし、これではいつまで経っても片付かんなあ。

ドンジョヴァンニのリハーサルはその日のうちに記事アップした後はずっと仕事も遊びも忙しくてブログ書いてるヒマがなかったけど、今日は着物お出掛け2回分の備忘録を手短に。

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11月24日は、季節限定の梅柄の帯を主役にしましょう(ちょっと早過ぎるかな?)。



頂き物ですが、コーヒー染めコーヒーって珍しいでしょ?


イギリスでは梅の花は咲かないので、「あらっ、季節感があって良いわねっ!」、と思ってくれる人はいませんが、帯が引き立つように着物は同系色にして、帯締めの赤を指し色に。


一日中着物で過ごしたのですが、


まず、「着物は持ってるけど着たことがないから着てみたいわ」、と仰る西洋人女性のお宅で着付け。


人に着せるのは自分で着るのとはかなり違う技術なのでいつも苦労するんですが、今日はもう一人の方と協力して二人掛かりで奮闘DASH!  上品なピンク色の素敵な訪問着がよくお似合いです。



今日は最初ですから近くのレストランでランチしただけですが、同じメンバーで来週は博物館に繰り出そうという計画です。


   

                                夜はトーチャンとオペラ「マノン」。


     




21月27日はバレエ「ジゼル」に。


私の着物姿を数多くご覧になってる方とご一緒だったので、新しいのを見て頂きたくて、買うつもりはなかったので夏に名古屋のコメ兵でつい手が出てしまったピンクの花柄小紋にしました。

(買う気がないのなら、なぜそんな所に行くんだよ~っと自分で突っ込みたくなるけど、そこはそれ、コメ兵だでねべーっだ!

主張しないい着物なので合わせられる帯はたくさんあるけど、どれにしようかな?


長い間見捨てられてる帯がいいわよね。


それなら、3年ぶりに登場するこの青地に赤い花柄の縮緬帯はどうだ? 何の花かはわからないけど。


着物も帯も花柄ってのも野暮だけど、なかなか可愛いコーディネートになって、バレエには向いてるかも。



口紅

というわけで、 1月は雨はよく降ったけど暖かい日が多かったし、新年会が重なったこともあり、8回も着物で出掛けすることができました。去年が全部で36回だったから、今年は早いペース早いだこと! (2月はスローダウンでしょうけどね) 

今年のまとめは既にスタートしてます(→こちら )。



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アンドレアス・ショルが二通りのスターバト・マーテル

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<3rd Feb Mon>

イギリスのあちこちで洪水の被害が出てて、ロンドン近郊でもテムズ河畔はジャブジャブ。そんな大変な時に明日から地下鉄ストライキだとパンチ!。すでに足並みは全く揃わない見込みなんだけど、私はバスと電車で明日は意地にでも二人目のマノンを観に行くのだ! 

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1月31日はバービカンにカウンターテナーのアンドレアス・ショルを聴きに行きました。


あれっ? ショル兄の写真は?


すみません、今回はカーテンコール写真がないのです。


なぜかと言うと、カメラを構えたら隣のオヤジに叱られたので、気の弱い私はめげてしまい・・・。


たまーにそういうことは起こりますが、まあ、今日は写真なくてもいいかって気もするので、そんなに気にしてません。これが、素敵なドレスの花形女性歌手だったりしたらすごく悲しいですが、ショル兄は以前と全く変わってない上に、「なに、又、これなの~っ?」、というくたびれた黒いスーツに黒いシャツ(微妙に色が違うところがダサい)、今日はその下に黒いTシャツ着て、靴はまたえらくカジュアルな黒いヒモ付き布シューズ。


共演がまたぱっとしないソプラノで、地味な容貌に、黒地に大きな赤い花柄という全く洗練されてないドレスで、今まで見た女性歌手の中ではワーストの部類。


しかし、このオヤジが今後ちょくちょくこの席に座ったらやだなあむっ


つるっぱげのデブという異様な風貌だから、見たことあれば覚えてると思うんだけど、一度も見たことことない奴が、メンバーで且つ余程気合が入ってないと取れない最前列の真ん中という抜群の席に座ってるって不吉だわあ。友達にもらったのなら救いだけど、ジャージー着てる気味悪いオヤジに友達なんかいるんだろうか・・・。 先週、バービカンの来シーズンのかぶりつき席をどっさり買ったばかりなのに、不安でたまりませんガーン


それはさておき、写真が全くないのも淋しいですから、バービカンホールの客席やロビーの写真を貼っておきます。特にロビーは華やかさの微塵もない殺風景な所でしょ?



Vivaldi
Stabat Mater
Wassenaer Concerto Armonico No 2
Vivaldi Salve Regina
Wassenaer Concerto Armonico No 3 in A major
Pergolesi Stabat Mater

Academy of Ancient Music
Andreas Scholl countertenor
Klara Ek soprano

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で、ショル兄はどうだったかと言うと、・・・これが、


えらく声が小さかったです。

私は何度か聴いてるので、決して声量を誇る人じゃないのはよくわかってますが、それにしても、今日は一体どうしちゃったの、と心配になるくらいの張りのないしょぼい声しょぼん

さすがベテランらしく、声のコントロールは素晴らしくて、それなりにメリハリもあり、ショルらしさを少しは感じさせてくれる甘い声の時もあり、曲の雰囲気はよく伝えたと思うのですが、こんなに小さな声で果たして後ろの席まで届くんだろうか。私は最前列ど真ん中という彼から一番近い席だったので充分聴こえたけど、こんな人がどでかいNYメトの舞台に立ってたのかと思うと、痛ましくてたまりませんしょぼん 

男が裏声で歌うなんてと気味悪がられてただろう日陰者のCTを陽の当たる場所に引き上げたのはヨーロッパではショル兄に功績によるところが大きいと思うし(アメリカではDダニエルズでしょうなあ、嫌いだけど)、CTの中で男性的魅力という点では、長身美男子のショル兄は、後頭部は薄くなった今でも私にとっては一番のダーリンなので、いつまでも元気に第一線で活躍して欲しいけど、これではもう駄目かも・・・・ガーン

これまで、例えばジャル君(若手CTのジャルスキー)と共演した時みたいに風邪で不調だったこともあるけど、この日はそういうのとは違う気がするのよね。


    

                    この日も座った最前列席と、私の席からの眺め


ショル兄はイギリスでは今でも大した人気で、切符代が比較的安かったこともあるとは言え(私の席は35ポンド)、売れ行き不振のバービカンでずっと前から売り切れてたのは凄いことです。でも、最近はおらが国さのイエスティン君とか素晴らしいCTがたくさん出てきてる中で、果たしてショル兄人気は持ち応えられるのか?

この日はやんやの喝采で、スタンディングオベーションしてる人もほんの一部にせよいたのは、コンサート全体に対しての評価か? それとも、他のCTを聴いたことがない人たち? もし、今が旬のCTたちと混じって歌ったら、ショル兄だけ極端に声量が劣るだろうし、この日のソプラノは、ショル兄とデュエットする時はソロで歌った時より明らかにうんとボリュームを下げてたぞ。(因みに、当初はカミラ・ティリングの予定だったのが代役になり、同じスェーデン人のクララ・イークは下手ではないけど、あまり惹かれませんでした。

   

   

ということで、なんだかなあ・・というコンサートでしたが、スターバト・マーテルをヴィヴァルディとペルゴ

レーシの両方で聴けたのは嬉しかった。

スターバト・マーテルについては→こちら をご覧下さいですが、キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみが題材で、ぐっと胸に迫る内容を、美しいラテン語と英語訳を見比べながら聴きました。(ショル兄は楽譜を見ながら歌ってました)

ヴィヴァルディのを生で聴くのは初めてでしたが、ペルゴレーシは10年くらい前にプロムスでショル兄が歌ったのを聴いたことがあり、妹(姉かも)であるエリザベス・ショルとの美しいデュエットは素晴らしくて、いまだに忘れられません。

そんなこんなで、今までのショル兄の歌唱や姿がよぎって複雑な気持ちの夜でしたが、ブログ開始以来のコンサート4回の記事を以下まとめておきます。

手紙

2009年3月 バービカン (→こちら ) ヴィヴァルディにうっとりラブラブ!


2010年4月 バービカン 中世吟遊詩人発掘コンサート (→こちら ) マイク使ってたからなあ・・カラオケ


2010年12月 バービカン (→こちら ) 折角のジャルスキーとの共演だったのに、風邪ひいてたねカゼ


2011年6月 ウィグモア・ホール(→こちら ) こじんまりしたウィグモア・ホールがやっぱり一番ぴったり宝石ブルー



    

                カメラ2011年6月のウィグモア・ホールにて



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リッチモンドとコベントガーデンに着物で

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<5th Feb Wed>

昨夜は、地下鉄ストライキの中、オペラを観に行き、3回目のマノンは色んな意味で途中で帰ろうかとも思ったけど、結局最後まで観て、冷たい風雨の中、バスと、スト破りして走ってるノーザンラインでうんと遅く帰宅。今日もなんとか、本数限定で走ってる地下鉄で会社へ。今日は休みたかったのに忙しかったから苦労してまで出勤したけど、明日はどこにも行くもんか! 溜まってる記事も書かなくちゃだし、そうだ、冬季オリンピックも明日から競技開始なのよね。・・開会式は明後日なのに・・。テレビ観戦しよっと。

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先週土曜日(2月1日)は、迷った末に着物で一日過ごしました。


娘時代の卵色のウールの着物は季節限定の柄ですから、1月か2月に着ないとね。


梅の赤さが派手過ぎるので、毎年これが最後かもと思いながら着てますが、私自身もしくは実家の母の手縫いなので愛着があり、なかなかギブアップできません。今より体重が10キロ少なかった40年前の採寸なので、合わせ幅が足りなくて着付けしにくいですが、それでもまだ着られるのが着物の素晴らしい点です。



    


電車まず、オーバーグランドでリッチモンドへ。


青空なんだけど、風が強くて冷たいわ~、寒いわ~雪 


着物の裾もめくれてしまい、あ~れ~叫び   美しい街並の写真も撮れましぇ~んショック!


お金持ちの街リッチモンドには素敵なレストランやカフェがあるのですが、今日は窓からテムズ河を臨むカジュアルなフレンチChez Lindsayで新年会ランチ。


企画して下さったのは食事法講師の一美さんで、12月の忘年会(→こちら )に続き、顔の広い一美さんにはお世話になります。彼女の食事法レッスンの生徒さんの集まりなので、一度だけレッスンに参加したものの、トーチャンの料理で上げ膳据え膳の私は(最近は割りと料理してますけどね)、ちょっと肩身が狭いんですが、優しい皆様にお仲間に入れて頂いて、楽しい時を過ごしました。一美さんの回りに集まるのは多様な方面で活躍なさってて向上心も強い方ばかりで、いつも刺激を受けますアップ


総勢14名で賑やかに、あっという間に3時間経ってしまいましたが、偶然お隣に座った方がこのブログをはじめた頃からずっと訪問して下さっているということが一番嬉しかったです。このサークルでは趣味も異色な上に着物なんか着てて変だったでしょうが、そのおかげで椿姫だと気付いて頂けたわけですから、着物で行った甲斐があったというものです。


ナイフとフォークランチの様子は、一美さんのブログでご覧下さい(→こちら )。 注文したものも全て彼女と同じです。



ワンピースその後、リッチモンドで少し時間つぶし。予定外にジャケットやスカート、ブラウスを買ってしまって大荷物になってしまい、階段上ったりするのに着物の裾を持ちあげなくちゃならないのに、ひーこらひーこら。



夜はROHのオペラ。


話題のドン・ジョヴァンニの初日カクテルグラスですから、やっぱりこれも着物だとなんか嬉しいです。バルセルナからいらしたFB友達さんとも初めてお会いするので、着物は目印になるかもしれないしね。


目

それにしても、横にいる男性のシャツとズボン(靴も)のド派手なことったら! オペラハウスでは浮くいでたちね。


って、もっと妙な格好の私に言われたくないでしょうけど・・べーっだ!



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来シーズンのバービカン(2014/2015)

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バービカンの来シーズンのコンサートが発表になり、一年分まとめて売り出されています(→こちら )。

一般発売は2月10日DASH!開始ですが、会員である私はすでにめぼしいものはゲット済み


私の偏った好みで選んだコンサートですから参考にはならないかもしれませんが、一応どれを買って、どれを買い増すかもというリストを作ってみました。


今シーズンについては一年前のまとめ記事(→こちら )で、「ここ数年で一番ぱっとしないラインアップ」と嘆いてますが、来シーズンはもっと貧弱で(オペラ歌手のスーパースターが来ないので)、かなりがっかりですけどねしょぼん



    


1購入済みのコンサート (赤字が私にとってのセールスポイント)

25 Sept 2014 Thus £15-65

Bel canto arias by Bellini, Donizetti, Rossini, Carafa, Mercadante and Pacini.
Orchestre de l’Opéra de Lyon
Riccardo Minasi
conductor
Joyce DiDonato mezzo-soprano
ディドナートは嫌と言うほど来てくれますが、これがその中ではベストではないかしらと思って

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4 Oct 2014 Sat £10-35

Monteverdi L'incoronazione di Poppea
Academy of Ancient Music
Richard Egarr
director/harpsichord
Anna Caterina Antonacci Poppea
Sarah Connolly Nerone
Marina de Liso Ottavia
Iestyn Davies Ottone
Matthew Rose Seneca

私にとってはこれがシーズン中一番のホットチケットで、お目当てのイエスティン君以外にもアントナッチとサラ・コノリーが出る

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10 Oct 2014 Fri £15-55

Handel Alcina
English Concert
Harry Bicket director/harpsichord
Joyce DiDonato Alcina
Alice Coote Ruggiero
Anna Christie Morgana
Christine Rice Bradamante
Ben Johnson Oronte
Wojtek Gierlach Melisso
Anna Devin Oberto
実はアルチーナは生で初めてで、ディドナート姐さんで聴けるのなら本望

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3 Nov 2014 Mon £15-65

Mussorgsky Boris Godunov
Mariinsky Opera
Valery Gergiev conductor
Cast to include:
Mikhail Kazakov Boris Godunov
Mikhail Petrenko Pimen
Evgeny Akimov Prince Shuisky
Alexei Markov Shchelkalov
Andrei Popov Simpleton

スケールの大きな舞台になりそう

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10 Dec 2014 Wed £10-45

Handel Messiah
Academy of Ancient Music
Richard Egarr
director/harpsichord
Ailish Tynan soprano
Tim Mead counter-tenor
Jonathan Lemalu bass-baritone
Choir of the AAM

最近上手になったらしいCTのティム・ミード君

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11 Jan 2015 Sun £10-38

Schumann Das Paradies und die Peri
Sir Simon Rattle conductor
Sally Matthews Peri
Mark Padmore narrator
Kate Royal soprano
Bernarda Fink alto
Andrew Staples tenor
Florian Boesch bass
London Symphony Chorus
Simon Halsey
chorus director
London Symphony Orchestra

なんだかよくわからないけど、ご贔屓テノールが2人出る
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23 Jan 2015 Fri £10-35

Rameau Gavotte and Variations in A minor
Bach-Busoni Chaconne in D minor
Franck Prélude, choral et fugue
Chopin Barcarolle
Chopin Two Mazurkas
Chopin Ballade No 3 in A flat
Granados Three pieces from Goyescas
Benjamin Grosvenor piano

子供の時から見守ってきたイギリスの若手ピアニストNo.1のベン君、また進歩したかな?

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20 Feb 2015 Fri £15-45
Vivaldi L’Oracolo in Messenia
Europa Galante
Fabio Biondi
director/violin
Magnus Staveland Polifonte
Marianne B. Kielland Merope
Vivica Genaux Epitide
Marina De Liso Emira
Julia Lezhneva Trasimede
Franziska Gottwald Licisco
Xavier Sabata Anassandro
ユリア・レジネバが出るなら、なんでも

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4 Mar 2015 Wed £15-45

Handel Hercules
The English Concert
Harry Bicket
conductor
Matthew Rose Hercules
Alice Coote Dejanira
Lucy Crowe Iole
James Gilchrist Hyllus
Choir of The English Concert

レヘンデルのオペラ/オラトリオには全て行きます

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20 Mar 2015 Fri £15-65

Beethoven Sonata No 21 in C, Waldstein
Prokofiev Sonata No 4 in C minor
Rachmaninov Preludes from Op 23 (Nos 1-7, 10) and Op 32 (Nos 8, 10, 12, 13)
Evgeny Kissin piano

演目にはあまり惹かれないけど、去年より切符代も下がったキーシンだし、良い席が買えたので

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6 Jun 2015 Sat £10-35

Dowland If my complaints could passions move
Britten
Lachrymae
Vivaldi
Stabat Mater
Nico Muhly Sentences (world premiere)
Iestyn Davies counter-tenor
Nico Muhly conductor
Lawrence Power viola
Britten Sinfonia

ごった煮プログラムだけど、イエスティン君のための書き下ろし曲や、こないだショルで聴いたヴィヴァルディのスターバト・マーテルも
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28 Jun 2015 Sun £10-38

Sibelius Violin Concerto
Pablo Heras-Casdo conductor
Joshua Bell violin
London Symphony Orchestra

ヴァイオリン協奏曲の中では一番好きなシベリウス、下手な演奏なら聴きたくないけど、Jベルなら

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2 July 2015 Thu £10-38

Brahms Piano Concerto No 1
Dvorák The Wild Dove
Dvorák The Golden Spinning-Wheel
Sir Simon Rattle conductor
Krystian Zimerman piano
London Symphony Orchestra

久し振りのツィマーマンの弾くブラームス


サーチドリル



2どうしようか迷ってる/その時になってヒマだったら行くかもしれないコンサート


17 Oct 2014 Fri £15-35

Brahms Sonata No 1 in G major
Brahms Sonata No 2 in A major
Brahms Sonata No 3 in D minor
Leonidas Kavakos violin
Yuja Wang piano

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19 Oct 2014 Sun £10-38

Panufnik Symphony No 10
Schumann Piano Concerto
Strauss Ein Heldenleben
Sir Antonio Pappano conductor
Piotr Anderszewski piano
London Symphony Orchestra

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4 Nov 2014 Tue £15-45

Rodion Shchedrin Levsha (The Left-Hander)
The Tale of the Cross-Eyed Left-Hander from Tula
(UK Premiere)
Mariinsky Opera
Valery Gergiev
conductor
Andrei Popov The Left-Hander
Edward Tsanga Ataman Platov
Vladimir Moroz Tsar Alexander I / Tsar Nikolai I
Kristina Alieva The Flea
Maria Maksakova Princess Charlotte
Andrei Spekhov English Under-Skipper
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11&13 Nov 2014 Tue&Thu £10-38
Balakirev Russia
Rachmaninov Piano Concerto No 2
Rachmaninov Symphony No 3
Valery Gergiev conductor
Denis Matsuev piano
London Symphony Orchestra

マツエフ君は何度か出るけど、その中ではこれが私好み

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18 Nov 2014 Tue £15-45
Rameau Daphnis et Églé (Pastorale héroïque)
Rameau La Naissance d’Osiris (Acte de ballet)

Choir and Orchestra of Les Arts Florissants
William Christie conductor
Reinoud Van Mechelen Daphnis
Élodie Fonnard Églé
Arnaud Richard Grand Prêtre / Grand-Prêtre de Jupiter
Magali Léger Amour / Pamilie
Pierre Bessière Jupiter
Sean Clayton Un Berger
Sophie Daneman staging
Françoise Denieau choreography
Alain Blanchot costumes
Christophe Naillet lighting
ラモー没250年記念はバレエらしい

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12 Jan 2015 Mon £15-45

Schubert Winterreise
Ian Bostridge tenor
Thomas Adès piano

蚊トンボ博士の冬の旅は聴き飽きたけど、伴奏がトーマス・アデス

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3 Apr 2015 Fri £10-45

Bach St Matthew Passion
Academy of Ancient Music
Richard Egarr
director/harpsichord
James Gilchrist Evangelist
Matthew Rose Jesus
Elizabeth Watts soprano
Sarah Connolly alto
Andrew Kennedy tenor
Christopher Purves bass
Choir of the AAM

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17 Apr 2015 Fri £15-65

Salonen Nyx (UK premiere)
Ravel Shéhérazade
Ravel Valses nobles et sentimentales
Strauss Rosenkavalier Suite
New York Philharmonic
Alan Gilbert conductor
Joyce DiDonato mezzo soprano

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6 May 2015 Wed £10-35
Barbara Hannigan in Focus I

Mozart Overture to La Clemenza di TitoStravinsky Souvenirs de mon enfance
Stravinsky Pastorale
Haydn Symphony No 49, La Passione
Stravinsky Act One, Scene 3 from The Rake’s Progress
Mozart Overture to
Idomeneo
Mozart Bella mia fiamma, addio
Stravinsky Pulcinella Suite
Britten Sinfonia
Barbara Hannigan soprano/conductor


7 May 2015 Thu £10-30

Barbara Hannigan in Focus II

R Strauss Dance from Capriccio (1941)
Schoenberg Six pieces for piano duet
Berg Hier ist friede Op 4 No 5
Chausson
Chanson Perpetuelle
Johann Strauss arr. Schoenberg
Lagunen Walzer
Mahler Piano Quartet
Schoenberg String Quartet No 2
Britten Sinfonia
Barbara Hannigan soprano/director
Written on Skinで素敵だったバーバラ・ハニガンだけど、一体彼女がなにするんだろ?

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着物トリオでミュージアムへ

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<9th Feb Sun>

冬季オリンピック開会式にはムスメが作ったモノも、30秒くらいでしたが、テレビに映りました。バレエのすぐ後に出てきた労働者たちの赤いシャベル,やスパナ、ドリル等で、ギリギリに作ってトラックで運搬中にどこかで足止め食ってたらしいので、無事に到着してよかったです。

オリンピックと言えば、早くもイギリスは女子スノーボードで銅メダル取れましたクラッカー ウィンタースポーツ施設などほとんどない国にしては快挙なのではないでしょうか。これで税金の無駄使いという批判もかわせて関係者はほっとしていることでしょう。

スノーボードと言えば、ムスメのBF君がスノーボードをやるためにフランスに1週間行っているので、ムスメが今日から3泊で遊びに来ています。オリンピックTV観戦だけでも忙しいのに、これではブログやってるヒマないですが、一昨日の着物お出掛けの写真貼っときます。

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2月8日の金曜日は朝から着物で外出。


2週間前に外人さんを含む着物トリオ(→こちら )で出掛けた時、次は ヴィクトリア&アルバート・ミュジーアムでやってる真珠展に行こうという話が決まっていたので、



こじつけるのが好きな私は、長い真珠のネックレス(勿論ニセモノ)をなんとか利用しようと考えて、帯締めに巻きつけてみたんですが、


      




あ~ら、残念、


「それがね、真珠展はもう終わっちゃったんだって」、ということで(自分でも調べろっ!)、折角のアイデアはパア・・ガックリ

 


外人着物ファンのFさん、先回は友人から譲られたという素晴らしい訪問着だったのですが、サイズが大き過ぎて着付けが難しかったので、今日は私が持参した着物と帯を使って頂きました。

グレーピンクの小紋は洗える着物だし、銀の帯は使い古して締めやすいので、これで練習して、早く一人で着られるようになるといいですね。


・・・しかし、さすが西洋人女性は腰の位置が高くて、また帯が高いところにいってしまったわ。





   


お天気も良いし、真珠展は終わってしまっても、予定通り、サウスケンジントンのV&Aに行ってみましょう。


    



色んなものがある大きな博物館ですが、今日はそりゃ日本セクションに行かなくちゃね。


鎧や兜、食器等の他、着物もいつも何枚が展示されてる前で写真を撮ればサマになるし、当然注目も浴び、小学生グループの女の子たちが私たちを見て目を丸くしてたし、日本で着物を何枚も買ったというアメリカ人の老婦人が嬉しそうに話し掛けて下さったし、写真を撮らせて下さいという人もいました。


日本文化に興味を持って下さる方たちに着姿をご覧頂くことで満足できるし、ここは着物お出掛けのメッカかも。いつ行っても見学客が少ないのが淋しいですけど。


   


    



    


ナイフとフォーク館内のあちこちで写真を撮った後はランチにしましょう。



セルフサービスのカフェでもたくさんの視線を感じましたが、残念ながらここはいつも混んでるんですよね。ウィリアム・モリスの部屋(シャンデリアの写真)で座れたらいいのですが満席だったので、ミュージアムの向かいにあるホテルでゆったり遅めのランチを頂いたのでした。


その後、夕方まで着付けレッスンとお喋りで、充実した平日のお楽しみでした。


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テオドーラ by Handel 恋と殉教のオラトリオ

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2月8日の土曜日、バービカンでヘンデルのオラトリオ「テオドーラ」を聴いて来ました。


カメラ今回は例のハゲオヤジがいなかったので、写真は撮れました。最前列からは角度が悪いんですが、クリックで拡大します。


歌手の皆さんは揃って素晴らしくて感動でしたが、晩年のヘンデルの熟練さといつもの華やかさは充分なものの、耳に残るアリアもなくリブレットもぱっとしない割には正味3時間以上と冗長な印象で、当初からヘンデルのオラトリオの中では上演回数が一番少なく不人気なのもうなづけます。今回は演奏も歌唱も超一流だったので楽しめましたが、これを下手くそがやった日にゃ拷問だ。


敬虔なキリスト教徒の殉教とロマンスがテーマで、


4世紀のアンティオキア(現南トルコ)の王女テオドーラはキリスト教祖で、ローマ総督が彼らの神に生贄を捧げろという命令にガンとして背き、捕らえられて売春婦にされてしまう。キリスト教に改宗したローマ軍人の恋人が身代わりとなって救出されるが、罪を被った彼を救うべくローマ総督のところに出向き、「彼は悪くないから、私だけ処刑して」、「いや、僕が罪人だ」、と庇い合うも、「それなら二人とも死刑」とあっさり。

オペラだったら、悪代官は「よし、お前たちの愛の強さには負けた。許してやる」、ってなりそうなのにね。


でも、ロマンスあり葛藤ありでドラマ性はあるので、ザルツブルグ音楽祭や、フルオペラとしてグラインドボーンでも上演されてます。 



Handel Theodora


The English Concert
Harry Bicket conductor
Rosemary Joshua soprano
Sarah Connolly mezzo-soprano
Tim Mead counter-tenor
Kurt Streit tenor (Andrew Kennedyの代役)
Neal Davies bass
Choir of Trinity Church Wall Street


実はこれ、この6日前の2月2日にニューヨークのカーネギーホールでもやったそうですが(→こちら )、歌手は少し違ってて、当初の予定で同じなのはサラ・コノリーとニール・ディヴィスの二人だけ。タイトルロールはローズマリー・ジョシュアの代わりにNYは ドロテア・レシュマン、カウンターテナーはDダニエルズ。
バービカンのテノールはアンドリュー・ケネディの予定だったので、全て英国人で揃えようとしたようですが、結局カーネギー・ホールのチームのカート・シュトレイトが代役に来てくれて、ちょっと英米混合。

でも、CTのティム君がキャンセルしなくて本当によかった。「大西洋をひとっ飛び、助っ人に行ってやるぜ。おいらの方が有名なんだし、客も喜ぶだろうて」、ってディヴィッド・ダニエルズが言い出したら嫌だもん。
         

ワンピース

私は女性陣二人の歌唱が特に素晴らしいと思ったのですが、衣装に関しては、二人とも、なんと言うか・・・叫び




  


まず、タイトルロールのローズマリー・ジョシュア


彼女はありふれたドレスじゃなくていつもユニークな衣装で楽しませてくれるので期待してたんですが、今回は度肝抜かれました。


だって、え~っ、舞台で歌うのに、トレンチコートって・・・目




風変わりにも程があるってもんですが、果たしてこれは元々トレンチコートだったのを裾だけタックして舞台衣装にしたものなのか、それともトレンチコート風デザインの舞台衣装として誂えてもなのか、最前列で並んでかぶりついてた友人お二人と「どっちなんだろうね?」、一緒に首をかしげました。


目の前なので素材もわかるのですが、このデザインのトレンチコートにしては布地が薄くて光沢があるので、やっぱりこれはドレスの一種かな?とも思うし(それなら違う色にすればいいのに)、でも、それにしちゃ上半身はきっちり縫ってあるから、やっぱりコートをアレンジしたのかな、とも思うし・・。


はたまた、遠くの席でご覧になって、「ドレスにシミとかできたので隠すために急遽コートを羽織ったのかな?」と仰った方もいて(途中で脱がなかったから、それもあり得る)、話題沸騰の衣装でしたが、このたくし上げスタイルはコートとして着たらとてもお洒落なのは明らかで、やっぱりジョシュアはセンスがあると思いました。


(追記: レイネさんから教えて頂いたのですが、これはオランダのバウという人のデザインの衣装で高かったようです。)


     



服のセンスと言えば、もう一人のサラ・コノリーは変わったセンスの持ち主だと思うことが多くて、いやもっと端的に言えば、「うわっ、センス悪っ!」、といつも思うんですよね(プライベートのコーディネートは素敵ですけどね)。


なので、この日も期待は低かったんですが、果たして、又、品の良くないプリント柄ですかぁかお


まあ、もっと趣味悪かった時もあるし、今日のはまだ普通か。


でも、この柄でも、素材がゴージャスだったら救われるんでしょうが、薄っぺらでチープな感じなのが残念。


それに、こういうダボダボなデザインはデブ女が着ればいいのであって、スタイルも良くて顔もギリシャ彫刻風美女であるサラ様は長所が活かせるようなシンプルで上品なドレスをお召しになって頂きたいものです。     


でも、衣装はともかく、こんな素晴らしく上手なソプラノとメゾソプラノのベテランがイギリスにいてくれるのはとても嬉しいですクラッカー  特にサラ様は音符をほとんど見ずに歌い、今まで聴いた中でベスト。彼女自身もとても満足だったらしく満面の笑みニコニコ



    



直前に代役になって私を喜ばせてくれたのが、NY組にも入ってたクルト・シュトレイト。ROHにも何度か登場してるし、去年ブリュッセルのモネ劇場で観た皇帝ティトの慈悲にも出てたアメリカ人テノールで、テクニック的には特に上手いとは思わないけど、まっすぐ伸びる声が心地良いし、長身でかっこ良いおじさんなので結構好き。

トーチャンも、「誰がベストシンガーだったと思う?」と聞いた時に、「皆上手だったから選ぶの難しいけど、テノールに一番惹かれた」、と言ってたので、華があるんでしょうね、彼には宝石ブルー

 



    


以上3人は何度も聴いててその実力はわかっているので、最初から期待してましたが、一番心配&楽しみだったのはカウンターテナーのティム・ミード


彼も何度か聴いたことはあるけどほんの脇役で、こんな大役で聴くのは初めてだし、いつも出だしは良いんだけどすぐに締まりがなくなってヘナヘナになってしまうティム君に果たしてこんな長丁場の主役が務まるのでしょうか? でも、最近の彼のことを褒めてらした方もいるので、あの情けないティム君もやっと成長してくれたのかも、とはらはらワクワク。


で、どうだったかと言うと、はい、期待通りコントロールが進歩してうんと上手になってて、仲間も皆、ティム君のことを褒めてましたクラッカー

長いので最後の方はちゃっと緩んでしまった感もあるけど(私が飽きたこともあり)、まず声量が立派なのがCTにとっては高得点(こないだのショル兄とはえらい違い)。低音に少々難があって1、2度地声になってしまったけど、まろやかでよく伸びる声はいわゆる女の腐ったCT声ではないのが私には一番アピールする点で、これをDダニエルズで聴かずに済んで本当に良かった・・・。


ティム君は長身で顔も悪くないから、こういうロマンチックなヒーローにはぴったりなのも売りものにできる要因で、昨今のCT百花繚乱時代でもフルオペラで二枚目役が視覚的にはまる人はそんなに多くはないので、ティム君にはそれを生かして更に躍進して欲しいものです。


で、同じイギリス人CTということでイエスティン君(Iestun Davies)とどうしても比べてしまうわけですが、コロラチューラはティム君の勝ちだけど、好みはあるにせよ声自体の美しさと鮮明度では私の軍配はイエスティン君に上がります。 でも、これでティム君はイギリスNo2の地位を確立したと思うので、CTヨーロッパ勢に二人で挑戦してね。


今年になってすでにロビン・ブレーズ(→こちら )、ショル兄(→こちら )、ティム君とCTを三人聴いたわけですが、来月早々イエスティン君をENOのロデリンダ(ヘンデル)で観ます(→こちら )。

更に、ウィグモアホールで6月にイエスティン君2回(→こちら と→こちら )、7月にはクリストファー・エインズリーのリサイタルもあるし(→こちら )、秋にはいよいよ真打登場でフランコ・ファッジョーリがイドメネオでROHに出てくれるとのことで、楽しみです。




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もう一人のマノン 

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<12th Feb Wed>

冬季オリンピック観戦で忙しいのに(ちゃんと観るのはフィギュア・スケートだけですが)、日曜日から泊りがけで遊びに来てるムスメと一緒に不要品の整理が捗りました。でも、こんなことばかりやらせると、もう遊びに来てくれなくなるかもしれないので、これくらいにしとかないとね。

今夜はドン・ジョヴァンニに行きました。リハーサルと初日を観てから少し間があいたけど、私のドンジョ祭りはまだまだ続き、もしかしたら回数記録更新するかも・・。ドンジョについて書きたいことはたくさんあるけど、その前にまず、マノンを片付けましょう。

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2月4日 その日の夜から地下鉄ストライキが始るという日にROHのマノンを観に行きました。


今回はマノンだけ二人いて、先月2度行ったエルモネラ・ヤホ(→こちら ) に続き、今日のマノンはアイリーン・ペレスなので、比較するためにもそりゃ行かなくちゃね。



Director Laurent Pelly

Dramaturg Agathe Mélinand
Set designs Chantal Thomas
Costume designs Laurent Pelly
Costume designs Jean-Jacques Delmotte
Lighting design Joël Adam
Choreography Lionel Hoche

Conductor Emmanuel Villaume
Manon Lescaut Aileen Parez
Lescaut Audun Iversen
Chevalier des Grieux Matthew Polenzani
Le Comte des GrieuxAlastair Miles
Guillot de Morfontaine Christophe Mortagne
De Brétigny William Shimell
Poussette Simona Mihai
Javotte Rachel Kelly
Rosette Nadezhda Karyazina


3年半前のプレミエのネトレプコとグリゴーロ組(→こちら )と比べたら当然切符の売れ行きがうんと悪くて、この日は一番高い席がかなりダンピングされ、それでも売れなかったとみえて、オーケストラストールを学生に10ポンドで叩き売り。どおりで客席の雰囲気がいつもと違ってたし、あり得ない場面で笑いが起こったりして(教会でマノンに誘惑されて、デグリューが陥落する一番良いシーンよむかっ)、オペラ超初心者で溢れたオペラハウスでした。


で、ROHの狙いである新規客獲得のためにこのパフォーマンスは果たして役立ったのしょうか?



    


メキシコ系アメリカ人のアイリーン嬢は何度か聴いていて、あまり声が好みではないし特に上手だとも思わないので、今回の期待は彼女の愛らしさ。


小柄で可愛いアイリーンは、こないだのヤホが素材の悪さを必死の演技で克服したのと比べると、自然に振舞ってナチュラルな魅力をたっぷり見せてくれました。

オペラを初めて観る人にとっては、ビジュアル面は大切でしょうから、アイリーン・マノンはうってつけで、オペラにはちゃんと役柄に合う容貌の人が出るのだという美しい誤解を招いたことでしょうべーっだ!


オペラの名誉のためには歌でもしっかりして欲しいわけですが、これがかなり問題で、最初は普通だったけど、どんどん声がしょぼくなってきて、超不調にガーン


うわーっ、こんなんだったら、今夜から地下鉄ストライキ開始で帰りの足が心配だから途中で帰ろうかなと本気で思ったけど、最初のインターバル後から調子が戻ったので、結局最後まで見て、可憐でフォトジェニックなアイリーン嬢の写真をものにすることができました。


ということで、やはり予想通り、歌唱力と演技力ではヤホの勝ち、マノンとしての魅力はアイリーンの勝ちですが、初めて観る人にもこのドラマチックで音楽も素晴らしいオペラは充分楽しめたと思います。カーテンコールのアイリーン嬢は最初から涙うるうるで(死ぬ場面から泣いてた)、とても嬉しそうだったので、最後までいてよかった。


それに、あのしつこい映像が邪魔臭いドン・ジョヴァンニを見た後では、このマノンのガラーンとし過ぎてつまらない舞台が「すっきりしてる方が歌手の歌と芝居に集中できていいわ」、とすら思えて、演出のローラン・ペリーを見直しました。


アイリーン嬢は、もうすぐ始るトゥーランドットと、5月のトラヴィアータ(椿姫)にも出てくれますが、特に椿姫は大好きなコステロ君との夫婦共演なので楽しみ。


    



    

マシュー・ポレンザーニは、前回2回と同じで、やっぱりちょっと失望したけど充分上手なので何度も聴く価値あり。


でも、平土間にたくさんいたオペラが初めての若者たちに
とっては、ルックスがネックでしょうね、残念ながら。

こんなオッサンがどうしてあんな可愛いマノンと恋人になれるんだ?って、普通だったら思いますもんね。


ま、オペラに足を踏み込んだらすぐに「役柄に合う容貌の歌手が出ることは少ない」、という現実が嫌でもわかるんですけどね。


でも、それだからこそオペラって凄いと思うんですよね。上手に歌える人は貴重なので、その難関を突破した人の顔や体型、年齢なんて二の次、三の次で、①全く役柄から外れてるけど歌の上手な人と、②ルックスはぴったりだけど歌がイマイチ、という人を比べたら、オペラは長いし、誰でも①を尊重するでしょ? 


ひらめき電球

あ、今日発表になったニューヨークのメトロポリタンオペラの来シーズンにマノンがあり(同じプロダクション)、ダムラウとグリゴーロだって。いいなあ。



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ドン・ジョヴァンニに出てくる人たち

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<13th Feb Thu>

4泊してったムスメを送りがてら、彼女の手料理でランチ。

オリンピックのフィギュアスケート観戦で忙しいのに、昨日のNYメトに続き、今日は早くもWigmore Hallの来シーズンが発表に。ニューヨークはおそらく行かないけど、地元のウィグモアには身近なホールで、歌モノで何度か行くことになりそうです。特にカウンターテナーのファッジョーリとチェンチッチが楽しみ。CTに関して言えば、イエスティン君は来ないけど、ショルとジャルスキーは来てくれます。詳細は→こちら でご覧下さい。あっ!、マドリッドも出てるけど、すぐには付いていけないわ。

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明日は又ドン・ジョヴァンニに行くのですが、昨日の公演は日本でも映画中継があったそうね。それには間に合いませんでしたが、ドン・ジョヴァンニの登場人物をご紹介します。2006年の記事のコピペですが(→こちら )、あの頃はヒマだったのね・・。


写真は今回の新プロダクションですが(クリックで拡大)、ヴィクトリア時代のイギリスに設定されてて、色んなイメージがプロジェクターで投影されるのが賛否両論が、ごちゃごちゃし過ぎて、よく工夫されてるとは思うけど、私は好きではありません。


   


恋の矢色情魔のドンジョヴァンニがやりまくった挙句、行きがかり上殺人まで犯してしまい、改心を拒んで地獄に堕ちるというお話ですが、彼を巡って出てくるのは「ったく、どいつもこいつも・・」、という人ばかりで、だからこそ面白いわけです。


王冠1ドン・ジョバンニ  (スペインの貴族)

2千人以上をモノにした稀代の色事師で女たらしの悪い奴と思われているのですが、「一人の女しか愛さなかったら、その他大勢女性に対して失礼だろ?」という論理には妙に説得力があるし、金持ちでも貧乏でも美人でもブスでもデブでも痩せでも黒髪でも金髪でも差別しないのは立派です(できれば夏はやせっぽちがよくて冬はふくよかなのがいいけどとちょっとだけ贅沢言いますが)。ここまでくれば博愛主義と言ってもいいくらいだし、彼に口説かれて一時的にせよ女として幸せを感じ自信を持たせてもらった女はたくさんいるわけです。

都合の悪いことは召使に濡れ衣を着せたりして姑息なところもあるのですが、女性に関しては信念に基づいて行動し、周りから不道徳と責められても、「改心しないと地獄に引きずっていくぞ」と行きがかり上殺してしまった(正当防衛と言えなくもない)騎士長の亡霊に脅されても、「俺は意気地なしじゃねえぜ。これが俺の生き様なんだ」と潔く地獄に堕ちて行きます。

でも地獄に行ってもきっと女性を幸せにするのが俺のミッションと切磋琢磨するのでしょう。或いは生まれ変わって信念を貫く肝のすわった男です。事実そういう男は世の中に後を発たないわけで、彼の生まれ変わりかもしれません。頑張れドン・ジョバンニ、フォーエヴァー!


ドン・ジョバンニは、大したアリアがあるわけでなし、一番大事なのはキャラクターなのだと思います。ひどい男だわと言いながら女性は3人ともジョヴァンニに惹かれているわけですから、彼に彼に魅力がないとオペラが盛り上がりません。


ビール レポレロ  (ドン・ジョバンニの下男)

フィガロと並んでオペラ界では一番有名な召使。ここではご主人の女性攻略の大切な手助け役で、モノにした女の記録もする几帳面なところもあり。こんなことやるのはおいら嫌なんだとぶつくさ言ってるけど、お金であっさり丸め込まれてしまうし、それにおこぼれも頂戴したり海外遠征にもお供して変化に富んだ興味深い仕事に就いているわけで、ドン・ジョバンニ亡き後もし御清潔で御誠実なご主人様に仕えたら退屈して、きっと前の雇い主と同じような人のところに転職するのではないでしょうか?


レポレロも歌唱力より芝居っ気の方が大事かも。おどけ役なだけでなく下男の悲哀さも出さなきゃならないので、ドンジョバより演技力が要るのではなかろうか。


宝石赤 ドンナ・エルヴィラ  (ドン・ジョバンニが棄てた女)

ひどい男に棄てられて悲しい思いをしている可哀相な女がいるから慰めてやろうという優しい心根で近づいたら、なんと怒ってる対象は自分で、とんだヤブヘビ。あんたひどいじゃないの、と詰め寄るだけじゃなくて、他の人に「こいつは悪者だから」と言いふらして彼の邪魔をしまくる恨み女。でもまだドン・ジョバンニを誰よりも愛していて、それはいいけど、なんとか愛の力で自堕落生活から救ってあげるなんて無理なことを本気で思ってる思い込み女。ドン・ジョバンニが一番避けなきゃいけない一途な迷惑女ですが、一番わかりやすくて純粋。


男二人が大したアリアが無くてキャラ主体なのに比べると、エルヴィラ嬢とアンナ嬢はかなりの歌唱力が要求されます。エルヴィラは怒っている場面が多いので、力強い声のソプラノが向いてます。


   


宝石紫 ドンナ・アンナ  (ドン・ジョバンニに父親を殺されて復讐を誓う女)

この女、私は嫌いです。ドン・ジョバンニに惹かれているのに、婚約者も安全弁としてキープして、慰めてあげたいから早く結婚しようと親切な申し出にも、「私がこんなに苦しんでるのによくそんなこと言えるわね! それよりも貴方も一緒に復讐すると誓うのよ」、なんて命令して結婚を引き伸ばす二股女。ドン・ジョバンニが部屋に侵入してきたなんて言ってるけど、当時の上流階級のお嬢様の部屋に簡単に入れるはずないから、人払いをして自分で招き入れたんでは?彼は言い訳しないけど。


エルヴィラよりも高い声が必要でコロラチューラも必要な難しい役だと思います。



カエルドン・オッタヴィオ (ドンナ・アンナの婚約者)

私が相談投おばさんで、彼から「婚約者が復讐第一、結婚はその後って言ってるんですけど、僕どうしたらいいんでしょう?」と相談を受けたら、「そんな勝手なのとはすぐ別れて、他の女探しなさい。でないと一生尻に敷かれるわよ」と即答えます。


二股女のドンナ・アンナにコケにされる丸っきりのアホですが、美しいアリアが2曲ある得な役で、必要なのは素直な美声だけ。


ブーケ1 ツェルリーナ  (結婚式を控えた村娘で、ドン・ジョバンニの今日のターゲットの一人)

この娘はしたたかですよ~。結婚式の日に「君程の女性があんな田舎者と結婚して村に収まるのは勿体ないよ。僕のところにおいで」とドン・ジョバンニに口説かれると、「そうやって道を踏み外す女はいるのよね」と冷静に判断しながらも、「でもちょっと遊んじゃおうかな。それにやっぱり私って野良仕事するにはゴージャス過ぎるわよね。マゼットが嫉妬して怒ってるけど、単純な彼をなだめることなんてチョロイからとりあえず甘えておこうっと」。一応、結婚すると約束したんだから守らなくちゃいけないわよね、と殊勝なことも思ってるけど、これで一旦もっと上の世界を夢見てしまったツェルリーナは、この先貞淑な村の奥さんでいられる筈はなくて、椿姫のような道を辿ってお金持ち社会でのし上っていくにちがいありません。


女性3人の中では一番軽くて難易度も低い役なのですが、でも、したたかさは歌には出さずにあくまで気の良い農民の花嫁さんでいかないとね。


モグラ マゼット  (ツェルリーナの婚約者の村の若者)

なぜツェルリーナのような美人で頭も切れる女性がこんなぱっとしない農民にいちゃんと結婚しようと思ったのわかりません。結婚式の日に花嫁が羽振りの良い男といちゃつくは、レポレロに変装したドン・ジョバンニに暴力を振るわれてと怪我するは、踏んだり蹴ったりの可哀相な青年です。私が村の仲人おばさんだったら、この善良なおにいちゃんにはオツムの程度が同じような素朴なおねえちゃんを紹介します。長い結婚生活には釣り合いってものが大切でしょ?


脇役なので若い駆け出しバリトンしか出ないので、お気軽にROHの現役若手アーチストもしくは卒業生を出すことが多い。



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これまでのROHドン・ジョヴァンニの歌手一覧

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<15th Feb Sat>

ロケット日本の皆様、羽生君の金メダル、よかったですね! 日本の事情に疎い私、羽生君のことは知らなかったのですが、先週チーム種目で初めて観て、その可愛らしさとしなやかさに惚れ惚れラブラブ 昨夜やってる時はオペラ観てたんですが、敢えて結果を知ることは避けて、帰宅してからすぐにハラハラしながらテレビ観ました。スポーツは結果がわかってたら面白さ半減ですもんね。

同じ日にイギリス女子選手もスケルトンで金メダル取りました。冬スポーツは苦手な国ですから、冬季五輪開始以来僅か10個目の金メダルなんですが、この種目は前オリンピックでも金メダルを獲得してるので、今後もこれにお金注ぎ込んでなんとか続けようとするのかも。雪山はないし、氷も張らない温暖な国なんだから無理して頑張ることないと思うけど。

雪の結晶日本は大雪で大変そうですが、イギリスは雨による洪水に加えて、昨夜は歩くのもしんどかった程の強風。 ロンドン中心のホルボーン駅前ではその影響か、建物の石の壁が道路の車に落下し、キャブの運転手が死亡叫び 

私、まさにそこを午後に大雨の中で歩いてたし、オペラ帰りもホルボーン駅まで歩き、一緒にオペラに行った友人は事故現場となったスポットを惨事の20分くらい前に歩いていた筈。 ぞ~~ガーン

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私はドン・ジョヴァンニ祭りの真っ只中ですが、観ていると、過去のドンジョバに出た色んな歌手たちが思い出されてくるわけで、この機会にできれば役柄ごとに順位付けてみようかしら、とか考えてます。


実はこれまでブログの中で、以下3回、ドンジョバの歌手たちを比較してますが、

① 2007年夏のDGはシュロット(ネトレプコがデキる前)で、それまでのチームとの比較(→こちら

② 2008年秋のキーリンサイド組対クヴィエチェン組の比較(→こちら

③ 2012年春のフィンリー組対シュロット組の比較(→こちら


メモ今日はまず、私がオペラ通いを始めてからROHで観たドン・ジョヴァンニのキャストを拾ってみました。


12002年にプレミエだったプロダクション

Director Francesca Zambello
Designs Maria Bjornson


宝石赤       2002年1月  2002年2月  2003年9月

Don Giovann Bryn Terfel Simon Keenlyside Gerald Finley
Leporello Alan Held Ildebrando D'Arcangelo Erwin Schrott
Donna Anna
Adrianne Pierzonka Christine Goerke Anna Netrebko
Don Ottavio Rainer Trust John Mark Ainsley Ian Bostridge
Donna Elvira Melanie Diener Ana Maria Martinez Nuccia Focile
Masetto Ashley Holland Darren Jeffery Darren Jeffery

Zerlina Rebecca Evans Natalie Christie Rosemary Joshua
Commendatore Robert Lloyd Andrea Silverstreilli Robert Lloyd



宝石ブルー2007年
Conductor   Ivor Bolton

Don Giovanni: Erwin Schrott
Leporello: Kyle Ketelsen
Donna Anna: Anna Netrebko
Don Ottavio: Michael Schade / Robert Murray
Donna Elvira: Ana María Martínez
Masetto: Matthew Rose
Zerlina: Sarah Fox

Commendatore: Reinhard Hagen


宝石緑2008年の2チーム

Conductor Charles Mackerras Antonio Pappano
Don Giovanni Simon Keenlyside Mariusz Kwiecien
Donna Anna Marina Poplavskaya Pacticia Ciofi
Don Ottavio Ramón Vargas Ian Bostridge
Donna Elvira Joyce DiDonato Emma Bell
Leporello Kyle Ketelsen Alex Esposito
Masetto Robert Gleadow  Levente Molnár
Zerlina Miah Persson Rebecca Evans
Commendatore Eric Halfvarson Eric Halfvarson

宝石紫2012年の2チーム

Conductor Constantinos Carydis Constantinos Carydis
Don Giovanni Gerald Finley Erwin Schrott
Leporello Lorenzo Regazzo Alex Esposito
Donna Anna Hibla Gerzmava Carmela Remigio
Donna Elvira Katarina Karnéus Ruxandra Donose
Don Ottavio Matthew Polenzani Pavol Breslik
Zerlina Irini Kyriakidou Kate Lindsey
Masetto Adam Plachetka Matthew Rose



22014年の新プロダクション


Director Kasper Holten

Set designs Es Devlin
Costume designs Anja Vang Kragh
Lighting design Bruno Poet
Video designs Luke Halls
Choreography Signe Fabricius

Conductor Nicola Luisotti
Don Giovanni Mariusz Kwiecien
Leporello Alex Esposito
Donna Anna Malin Byström
Donna Elvira Véronique Gens
Don Ottavio Antonio Poli
Zerlina Elizabeth Watts
Masetto Dawid Kimberg
Commendatore Alexander Tsymbalyuk


得意げふーん、そう言えばそんな人も出てたっけ、という印象薄い人も結構いますが、記憶をたぐって思い出してみるのも楽しそうだ。





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ユジャ・ワンのピアノリサイタル

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<18th Feb Tue>

昨日は午後3時から五輪アイスダンス競技をライブでしっかり観ましたが、美男美女がたくさん出てきて実に美しいスポーツですね。フィギュアスケート、イギリスではオリンピック以外ではほとんどテレビで観られないので、今回は時差で大変でしょうが来月は世界選手権も行われる日本の皆様が羨ましいです。

今日の夕方の。トーチャン「どこ行くの?」、私「・・・・・・・」、「まさか、またドン・ジョヴァンニじゃないだろうな」、「・・・・・・・・・ガーン」。 でも、今日は行って良かった! だって、ついに犠牲者が出て、テノールが違う人でしたもんね。 そのことは又あらためて書きますが、その前に一昨日のコンサート記事をアップしておきましょう。

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ロンドンには、ポリーニ、アルゲリッチ、バレンボイム、ペライヤ等の巨匠も来てくれるのですが、彼らはもう何度も聴いたし、聴く度に上手になることは望めない大ベテランよりも、生で聴くのであれば世界のトップグループにのし上がったばかりの若いアーチストがエキサイティングでワクワクします。


27歳になったばかりで既に輝かしい経歴を持つ北京出身のユジャ・ワン(王羽佳)、今月バービカンでロンドン・シンフォニー・オーケストラのfeatured artistとしてオケとの共演3回、ソロリサイタルを一回やってくれるので、理想的なかぶりつき席が直前に放出されたのを運よくキャッチして、2月16日のバービカンのリサイタルに行ってきました。 ありがたいことに切符は15ポンド、キーシンの四分の一なので、トーチャンも連れてってあげました。



Prokofiev
Sonata No 3 in A minor, Op 28
Chopin Sonata No 3 in B minor, Op 58
interval

Kapustin Variations for Piano, Op 41
Chopin Nocturne No 1 in C minor, Op 48
Chopin Ballade No 3 In A-Flat Major, Op 47
Stravinsky Petrouchka: Three Movements for Piano


アンコール(5曲)

①ラフマニノフのヴォッカリース

②わからないけど、ストランヴィスキーかな

③ショパンのワルツ

④ホロヴィッツのカルメン変奏曲

⑤Tea for Tea 「二人でお茶を」



超技巧派のピアニストとして知られているらしいユジャ・ワンですから、ガンガン系の曲は期待以上の素晴らしさで、最前列の斜め後ろから見上げて、手もばっちり見えたのですが、その目にも留らぬ速さと正確さに仰天叫び

こんな小柄な上にそんなに力を入れて鍵盤叩いているようには見えないのに、あんな迫力ある音が出るのでしょうか。背中と腕の筋肉が演奏に伴ってピクピク動くのが観察できたのも興味深かったです目



    


サンダル

素足も目の前にあるわけですから、実によく見えましたが、あんな高いピンヒールでよくペダルを踏めるものだとびっくり。歩くのもは本当にしんどそうでしたよ。


ワンピース実は、前半は違うドレスだったんです。まさか着替えると思わなかったので写真がないのが残念なんですが、体の線がしっかり出る銀色のラメ入りの長いドレスはチャイナ服風の深いスリット入りで、シルバーのハイヒールはさらに細いピンヒールででした。


シルバードレスは座ると太ももまで丸見えでしたが、足には自信があるんでしょう、よくミニスカートで登場するようですが、後半のタイトな黒いミニスカドレスもよく似合ってて、写真で見るより細い足でしたよ。


     


顔はネットの写真で見たより素朴な感じであどけなくてチャーミングなユジャちゃん、最後はこんなにたくさんの人が立ち上ったのをここで見たことがないと言う凄いスタンディング・オベーションクラッカーでしたが、それはもちろん彼女が若くて可愛いからではなく、もちろん演奏が素晴らしかったからです。


    


静かな曲はまだまだで、叙情性が不足なので、ショパンのソナタとかどショパンに聴こえなかったし、バラードはまあまあだったけどノクターンはぎこちなくて、ガンガン系の曲と比べると拍手も少なかったでしたが、速くて力強い曲は期待以上の正確さと凄まじい迫力でした爆弾


最初のプロコフィエフも得意なガンガン系で素晴らしく、ジャズっぽい演奏も上手でKapustinのVariationsも良かったですが、一番実力が発揮できたのはやっぱりぺトリューシュカとカルメンのヴァリエーション。こういうのが上手なピアニストが私の一番好きなタイプですドキドキ 彼女の弾くカルメンはYoutubeで聴けます(→こちら )。


2月20日はLSOとラフマニノフ3番を弾いてくれるのですが、もちろん売り切れだし、その日はオリンピックの女子フィギアスケート決勝なのでリターンも狙いませんが、きっと素晴らしいコンサートになるに違いないです。


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二人着物でホテルのアフタヌーンティとコンサートへ

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2月19日は仕事には行かず、あちこちで忙しく充実した一日でした。


カチンコまず、トーチャンと近所の映画館でLego The Movieを3Dで。評判良い映画ですが、期待通りストーリーもレゴ積みもよく出来ててとても面白かったし、子供より、大人のほうが細かい点で楽しめる映画です。


五輪フィギュア・スケートの女子SPをちょっとだけ観て、私は着物でお出掛け。

   


青地の紅型風京友禅は3年ぶりかしら、娘時代に白地から染めてもらったのに地味に染まり過ぎてずっとお蔵入りになってたのをロンドンに来てから着てます。御所車が刺繍された朱色の帯と組み合わせるのははじめてですが、古典的な雰囲気でなかなかグーではないでしょうかチョキ(←グーと言いながらチョキ出してるじゃん)


で、気張ってどこに行ったかというと、ロンドンでは一番格式も高い超高級なクラリッジス・ホテルざんすよキラキラ


前から一度行ってみたかったClaridgesのアフタヌーンティー、お値段が高い上に3ケ月前から予約しないと取れないらしいのでなかなか機会がなかったのですが、この度、日本からいらしたブログ読者の方が着物でご一緒して下さるということで、3ケ月前から楽しみにしてました。



   


王侯貴族やセレブ御用達ホテル、有名人のプライバシーを守るためでしょう、「写真はお控え下さい」と確認メールに書いてあったのですが、滅多に来られる所じゃないし、人の写らないところを手早くこっそり・・。内緒ね。


  



と遠慮してたら、なーんだ、ウエイターがお客さんグループの写真撮ってあげてたりしてするじゃないの。


じゃあ、私も撮っちゃお。5時からティーが始って、しばらくしたらガラガラになったしね。


白が基調のインテリアで、モダンなシャンデリア(V&Aミュージアムにあるのとそっくり)がポイントですが、あまりゴージャスな感じじゃないのがちょっとがっかり。


雰囲気が違う二つのセクションの境目が私たちの席なので、両方見られたのはよかったですけど。



    


3段トレーでいっぺんに出てくるのが普通ですが、ここは別々に出されて、まずサンドイッチと中は暖かいお芋のシュークリーム。続いてスコーン。(写真は二人分)。


スコーン1個食べたら結構お腹一杯になってきたし、その後のケーキは甘くてヘビーで、とても全部は食べられないので、ご一緒したKさんと二つづつ頂いて、残りは箱に入れてもらってトーチャンへのお土産にしました。

    

  

アールグレー茶を頂きながら、これでお値段50ポンド(+12.5%のサービスチャージ)。

私のような庶民は滅多に来られませんが、終了時間近くになったらお茶だけでも座らせてもらえるかもしれませんね。雰囲気はロンドンでピカ一とは言えないけど、サンドイッチもケーキもさすが美味しかったですよ。


数ある高級ホテルのアフタヌーンティからクラリッジスを選んだのは、この後に行くウィグモア・ホールが近いからで、7時ちょっと前にホテルを出て歩いて数分で到着。


    


Piotr Anderszewski piano

Bach Ouvertüre nach französischer Art BWV831
Beethoven 6 Bagatelles Op. 126
Schumann Novellette in F sharp minor Op. 21 No. 8
Beethoven Piano Sonata No. 31 in A flat Op. 110

アンコールは2曲で、バルトークとバッハ。


彼のような中堅ピアニストでロンドンにもよく来てくれる人のコンサートって、いつか行こう行こうと思いつつ、案外行かないもので、アンデルジェフスキーを生で聴くのは実ははじめて。


3日前のユジャ・ワン(→こちら )の曲芸のような派手な超技巧演奏とは違う落ち着いた大人の思慮深い演奏はウィグモア・ホールに相応しく、音楽通の常連たちから温かい拍手を受けた彼は二日前にも同じプログラムのリサイタルをここでやって、2回とも席が充分埋まるということも支持されている証拠。常連さんの意見とは違うかもしれませんが、私はベートーベンが一番こなれてて良いと思いました。


   


私の席は舞台を横から見る席で見晴らしはいいのですが、暗いのでカーテンコール写真は上手く撮れず・・。


   


でも、大丈夫。ここは舞台の後ろにあるグリーン・ルームで出演者に挨拶ができるんです。


記念ツーショットもお願いしましょう。 ハンガリーとポーランドのハーフである彼は40代半ばの男盛りですが、想像より素朴な感じだったかな。


ご一緒したKさんは彼の大ファンであちこちのコンサートに出向いてらっしゃるので、アンデルジェスキーとも顔なじみであるばかりでなく、ちゃんと彼に名前も覚えてもらってて、素晴らしいファンとアーチストの繋がりです。


ここにもたくさんのファンが列をなし、彼の人気のほどがわかりました。

    


Kさんの貝殻の柄の総柄小紋、優しい色合いが素敵ですね。帯は椿姫さんにお会いするから椿柄と仰って下さり、初対面でしたが、とても楽しい半日を過ごすことができました。


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これまでのドン・ジョヴァンニ比べ

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<23rd Feb Sun>

ソチ五輪も終わってしまいましたね。外出してて閉会式は見逃したので、後で観るんですが、昨日のフィギュア・スケートのガラは生中継で観ることができて、楽しめました。イギリスチームは金1個、銀1個、銅2個で、ウィンタースポーツが全く盛んでない国としてはまあまあの成績で、90年ぶりのメダル数タイ記録。

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ROHのドン・ジョヴァンニもいよいよ明日の最終日を残すのみとなりましたが、ここまで来たら又行っちゃうわけで、ついに鑑賞回数新記録樹立クラッカーガーンパーチョキ


私がROHに通い詰めはじめてからのドン・ジョヴァンニの出演歌手の一覧を先日アップしましたが(→こちら )、今日はドン・ジョヴァンニ役について順位を付けてみましょう。


ROHでドンジョを歌わせてもらえるバリトンは皆さん歌も人気も一流なわけですから、歌唱力の良し悪しではなく、私がどのドンジョヴァンニだったらイチコロになるかというの個人的オトコの好みが基準です。ドン・ジョヴァンニってそこがポイントと思うので。難しいアリアがあるわけではなく、キャラ作りが最重要で、「女たらしで不誠実で、なんてひどい奴なんだ」、と怒りながらも回りの人たちが惹かれる気持ちが理解できるかどうかがオペラの成否を支配すると言ってもいいくらい。


まず、出演にリストアップすると、


2002年の前回プロダクションのプレミエはサイモン・キーンリーサイドとブリン・ターフェルのダブルキャスト、

2003年はジェラルド・フィンリー、

2007年はアーウィン・シュロット、

2008年は再登場のサイモン・キーリンサイドとマリューシュ・クヴィエチェン、

2012年はどちらも再登場のフィンリーとシュロット、

2014年の新プロダクションに再びクヴィエチェン


以上、延べ9名(実際には5人)。


すでにバラバラと比較してて、結果は明らかなのですが、あらためて順位付けすると、


1ベストは現在進行中のクヴィエチェン

2その次は6年前のクヴィエチェン

33位は2007年の若い時のシュロット

44位はそれよりもちょっと年を食ったシュロット

5次はプレミエの時のサイモン・キーンリーサイド

6残念乍ら体調不良だったキーンリーサイド

72013年の再登場時のフィンリー

82003年のフィンリー

9ドベはブリン・ターフェル (あくまでも、私の好みですから、あしからず)



ブリン・ターフェルは、たしかこれがロールデューだったけど、それまで得意役だった下男レポレロの物腰が抜けず、全く貴族として気品がなかったのが敗因。特にダブルキャストの演技派サイモンの毅然たるドンジョと比較された日にゃ欠点がさらに強化されちゃって損しましたね。

おまけに、ブリンにとっては極めて不利な衣装で、彼だけ上半身裸にならなかった・・・。

あれ以来、ブリン・ドンジョが実現してるのかどうか知りませんが、でかくて存在感はあるんだし、もうちょっと気品を出せればクマゴローみたいなドンジョヴァンニが好きっていう女性もいるかも。




    


歌唱力では定評のあるジェラルド・フィンリー、目を瞑って聞けば文句なく立派なドンジョに違いないけど、いくら立派な演技力をもってしても、あの奥目は誠実なイメージが強過ぎて、まじめなでお堅いジョバンニは魅力に欠けます。 他に知的な役がたくさんあるんだから、そういうのやってれば良いと思うんだけど、キャラに合わないとわかっていても女性歌手がカルメンやりたがるのと同様、やっぱりモテ男のドンジョをやってみたいんでしょうかね。



      


            

サイモン・キーンリーサイドの冷徹で陰湿で複雑なドンジョは鮮烈な印象で、俳優並みの演技力のサイモンは身のこなしから徹底して精神的サディスティックな雰囲気を醸し出してました。 

あのクールさでは女性に対する温かい感情は微塵も感じられず、病的にカラダの要求だけというドンジョ像があってもいいし、他の人たちが多かれ少なかれ自身のキャラを滲ませているように見えるのに対し、サイモンのドンジョはイメージに従って実に巧妙に作られ演じられたようで、さすがサイモン。演技賞は差し上げます。 もちろん、サイモンは他のプロダクションでは又違うドンジョバを立派に演じているに違いないですしね。

    

アーウィン・シュロットは2回登場したドンジョの中では最初と2度目で一番変化を遂げた人。

最初はラテンのいい加減さを絵に描いたような、クルクルと悪戯坊主のような青春の真っ只中の若いピチピチ・ドンジョはまるで「フィガロの結婚」の鼻血ドバドバ少年ケルビーノの延長みたいで、女性に対する素直な憧れも感じさせて心温まる青年ドンジョ。若い男好みの私にはたまらなくチャーミングでメロメロになったのでした。ネトコちゃんもこの共演でシュロットに陥落したんでしたよね?


5年経ったら、当然乍ら若さと明るさは消えて、苦味走った大人の魅力はあったけど、なんか急に老けてしまったようで、「若い時の彼を観ておいてよかった」、と思ったのでした。若い時は楽々と出る豊かな低音とナチュラルな歌唱が素晴らしいと思ったけど、その新鮮味がなくなると鼻歌風の歌唱が気になったし・・。




    


パンパカパーンの一位は、今回のマリューシュ・クヴィエチェンクラッカー


彼も2度登場してますが、常にキビキビと動き回って精悍そのものなのは変わらず。 そして今回はさらに歌唱力が上がり本当に素晴らしくて、何度聴いても唸るくらい上手。バリトンにはあまり興味のない私が言うのですから本物です。クリアで重過ぎない美声はこの中では一番好きな声だし、色んな要素を含んで一番バランスが取れてるのが彼だと思います。


別のプロダクションで演出家の意向も異なるのでドンジョ像も少し変わり、2008年前の感想には「極めつけのワルで、悪人であることを楽しんでいる残忍マゾ男」と書きましたが、今回は懲りすぎた演出のせいでもしかしたら真実の愛を欲しがってるのかもと思ったりもして実はよくわかりません。 でも、そんなことはどうでも思えるほど、あまりにも普通の衣装でもクヴィエチェンの迫真の演技とメリハリのある歌唱で、私にとってはやはりダントツ。私にとってはこれ以上のドンジョはいないかも。

いや、私好みのテノールっぽい北欧男ピーター・マッテイならもっと惚れるかも、とも思うし、来年の日本公演に出演するイルデブランド・ダルカンジェロも観たいわ。


   


ドンジョヴァンニ以外の役についても、できれば思い出しながら成績付けたいとは思ってはいるのですが、全員について順位つけてる余裕はないので、書くとしても印象に残った人だけリストアップすることになるでしょう。


では、明日、最後のクヴィちゃんを愛でてきますね恋の矢 

うっとりするくらい素敵なマンドリン伴奏のセレナーデ、日によって出来が違い(だから、何度聴いても飽きないのだ)、声が乾いてることもあるんですが、明日は最高に甘いセレナードでとろけさせて欲しいです。



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着物でステージドアに

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<26th Feb Wed>

一昨日ドンジョヴァンニの最終日で、7回目でしかも舞台がよく見えないにもも拘わらず、素晴らしいパフォーマンスに感動した翌日の昨夜は、トゥーランドットで退屈しまくり・・ガーン 好きなオペラではないので、一回しか行きません。

2月も引き続き着物お出掛けに頑張っているのですが、ヒマを見つけて少しづつ記録のためにアップしときましょう。

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12月18日のドン・ジョヴァンニに着物で行きました。


午後はオリンピックもテレビ生中継で観なくちゃだったので、観戦は途中で諦めるにしても、なるべく長く観られるように、外出直前に手早く着付けられると便利。


となれば、そりゃ羽織だ。帯揚げや帯締めが要らないので選ぶ時間も節約できる上、なんと言っても羽織が隠してくれるので、帯なんかきれいに結べてなくてもいいですもんね。


それに、今年は暖冬で、羽織を着る機会があまりないうちに春が来てしまったようなのですが、やっぱりたまには羽織もいいかな、と。


よく雨も降るので、洗えるセットにしよかな。

となれば、一枚しかない洗える長羽織だ。


化繊でも、背景がゴージャスだと、サマになるでしょ?
     



羽織にした理由はもう一つあり、


それは、ドン・ジョヴァンニ終演後にステージドアで出待ちするかもしれなかったからですが、羽織着てれば充分暖かくて、このままでOK。


そんなに長くは待たなかったし、今日は皆さん出てくるのが遅かったようで、折角数人の有名歌手がいるのに収穫が少なかったのは残念ですがむっ


   


一番写真を撮りたかったドンナ・アンナ役のスゥーデン人ソプラノのマリン・ビストロムをモノにできたのでよしとしましょうニコニコ


合格綺麗~キラキラキラキラ


オペラ界で美人度ナンバーワンじゃないかしらね。 


あ、もちろん歌も上手なんですよ。美しいだけで役がもらえるほど甘くはないですからね。ワイルドな歌い方なので下手だと思う人もいるかもしれないけど、深みのあるリッチで艶っぽい声が私は大好き。


長身のスゥーデン人マリンよりも頭一つ背が低いイギリス人ソプラノのエリザベス・ワッツも大きな花束を抱えて元気一杯。彼女の溌剌としたツェルリーナもなかなか良かったです。


奇しくも、この二人は、まさに「女であれば、でかくてもちっこくても、美人もそうでないのも、細くても太くても全て愛する」というドン・ジョヴァンニのナンパのポリシーを体現してますねにひひ


二人の舞台姿もアップしておきますが、ROHと言えば、明日は年に4回の切符争奪戦なので爆弾、これから作戦を練らなくては! 今回はカウフマンの出る新プロダクションのマノン・レスコーが目玉です。



     


                 

     ワンピース  このドレスを、次回チビコロちゃんが着たら、全く違うデザインに見えるでしょうね


    

     このドレスは、どんな体型の人でもそれなりに素敵に見える筈ぶーぶー


(着物記事もドンジョヴァンニ記事も、ヒマを見つけて細々と続く予定)



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着物お出掛け2回 お琴とオペラ

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<27th Feb Thus>

今日はROHの夏の期間の切符販売開始でしたが、サポートフレンズの人数が増えてるみたいで、その度に不利になる感じ。特に今回はカウフマンのマノン・レスコーやディドナートのマリア・ストゥラーダの新プロダクションがあり、おまけに「えーっ、又なのっ!」というほどやってるラ・ボエームですらグリゴーロとゲイルギュー共演とあって、後回しにしたらろくな切符が買えませんでした。

ま、それは予想通りなので仕方ないとして、愕然としたのは、一秒を争う激戦で頭に焦ったせいか、はたまた年のせいで頭がボケたか、旅行に行く日と重なって取ってしまったこと叫び。旅行のことを全く忘れていたのであればまだしも、ちゃんと旅行の前日は避けたのに、なんと旅行中で絶対行けない日の切符を買ってしまうなんて、お馬鹿な私。切符争奪戦、15年くらいやってるんですが、なんか疲れてきた?

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2月23日の日曜日は、お琴グループのお弾き初め。


普段お稽古にはほとんど行かなくて、「仕事が減ったらちょっとはお琴に力入れるのかと期待してたけど、さっぱりね」、と先生にも皮肉言われっぱなしなんですが、不思議なことにちっとも自由時間が増えた気がしないんですよね。 



お琴を運んだりとか結構動かなきゃいけないので、カジュアルな化繊の着物に気楽な半幅帯にしました。どちらも夏に日本で買ったもの。


椿柄の帯に合わせて足袋にも椿って、ちょっとしつこかいかしら?


    

演奏者は全部で6人でしたが、着物でいらして下さるお客様もいらっしゃるということで、演奏者も3人着物でお迎えしました。



私は北海民謡調、花と少女、こ手毬の3曲を合奏。

こういう場では刺激を受けて、「よし、頑張ろう」と思うんですけどね・・。


    


   


その翌日、2月24日のドンジョヴァンニの最終日にも着物着ました。


ムスメのボーイフレンド君のお母様がオペラ好きということで田舎からわざわざ出ていらして、ドンジョヴァンニと翌日のトゥーランドットにご案内したのですが、着物に初めて接するわけですから、具象柄がわかり易いだろうと思い、花柄小紋に御所車の帯はどうかしら?


先週クラリッジス・ホテルに行った時と同じ帯で(→こちら )、着物も色柄とも似た感じなのでそっくりな雰囲気になってしまいましたが、この青い花柄の着物は春が来ると纏ってみたくなるんですよね。今年は暖かくてすでに水仙など咲いて春が早く来たイギリスですコスモス 

   

2月は5回着物で出掛け、これで今年はすでに13回と出だしは上々。まとめは→こちら


ドンジョヴァンニのことを書けないうちに、「連帯の娘」に突入で、まず明日はリハーサルを観に行きます。



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連隊の娘のリハーサルに二人のマリー!

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<28th Feb Sat>

楽しみにしてたのに、ネトレプコがファウストから降板叫び 「この役は私に向いてないから」、ってことですが、向いてないかどうか、いっぺんやってみればいいのに。これまで、もっと難しいロールデューでいきなり生中継とかやっちゃう勇気あるネトコちゃんなんだし、ファウストなんて簡単じゃないの? それにROHの観客は優しいし最近は滅多に来てくれないネトコちゃんが出てくれるだけで大喝采だったのに、残念。それにしても、誰が代役になるのか心配・・ガーン。(ソニア・ヨンチェヴァだといいなあ、或いは前にも出た美人のマリン・ビストロムという線もありか?)。トスカにブリン・ターフェルが代役で出ることにもなったし、オペラ歌手にキャンセルにつきものですが、実は今日もROHでドラマチックな降板劇があったんです。

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今日は、ドニゼッティの楽しい喜劇オペラ「連隊の娘」のリハーサルでした。


オペラとプロダクションについては、7年前のプレミエ時の記事をご覧下さいですが(→こちら )、他愛ないストーリーで、


赤ん坊の時に戦場で拾われたマリーは、連隊全員の娘として育てられ幸せに暮らしていて、トニオという恋人もいましたが、実は貴族の娘とわかったので館に連れて行かれ、公爵の息子と結婚させられそうになったけど、連隊の助けで結局恋人との結婚を許されてめでたしめでたし(ほら、文章ひとつで書けちゃった)。


がま口財布幸い舞台横の一列目が取れたので(リハチケは激安)、いつもの3列目の硬いベントシートではなく肘掛付きでソフトな椅子に座れて贅沢気分も味わえてハッピーだったばかりでなく、


このプロダクションはプレミエ時から嫌というほど観てるし、主要キャストは先回と同じなのでつまんないわあ、と思っていたところ、妙な事態になって面白かったです。



La fille du régiment


Director Laurent Pelly

Dialogue Agathe Mélinand
Set designs Chantal Thomas
Costume designs Laurent Pelly
Lighting design Joël Adam
Choreography Laura Scozzi
Conductor Yves Abel
Marie Patrizia Ciofi/Anna Devin
Tonio Juan Diego Flórez
Sulpice Pietro Spagnoli
La Marquise de Berkenfeld Ewa Podles
La Duchesse de Crackentorp Kiri Te Kanawa
Hortensius Donald Maxwell

始る前に「マリー役のチョーフィはchest infectionで苦しんでますので、フルには歌えません」というアナウンスがあり、たしかに声量を抑えてスタート。私は舞台から近いのでよく聴こえたし、チョーフィの優しい声はこうしてソフトに歌う方が素敵だわと私は思ったのですが、でも、ちゃんと歌わないのも難しいのか、段々青筋立てて必死に頑張ってしまい、かわいそうに、第一幕が終わる頃には声はヘロヘロ・・。
ガーンうわーっ、なんと痛ましい。今日は写真撮影のために出る必要あるのであれば、演技だけして歌は他の人に歌ってもらえばいいのに(こういうことはちょくちょくあり)、と思ったら、やっぱり幕間にダウン。
でも、チョーフィにはカーテンコールにも出て欲しかったですけどね。体調悪いのにあんなエネルギッシュにおてんば娘を大熱演してくれたプロ根性には脱帽で、きっと絶大な拍手だったに違いないですから。


  


代役はアイルランド人のアンナ・デヴィン


2、3年前にROHのヤングアーチストだった時から大好きなソプラノなので喜んだ私。私だけでなく、観客にとって彼女はお馴染みだし、ここで育てたアーチストなわけですから、このチャンスを活かして欲しいという親心のような応援の雰囲気の中、彼女の細い澄んだ歌声がきれいに突き抜けて、さっきまでの苦しそうなチョーフィをハラハラしながら聴いたのとは対照的な明るいムードになりました。


緊張してるのか、演技は硬くて(徐々にこなれてきたけど)、ナタリー・デセーの名人芸(特に豊かな表情)には遠く及ばない、あまりにも慎ましいマリーでしたが、キャラに合わないことをして損してるチョーフィの例もあるし、なにも無理にナタリーの真似をしなくてもいいわけで、アンナは上品でおっとりしたマリー像を作り上げてくれるでしょう。ここまで来たら、初日は彼女に全部やってもらいたいものです(私は初日も行きます)。 


      


      

トニオは又ホアン・ディエゴ・フローレスかあ・・。


さすがに飽きたしなあ、最後の2回は別のテノールが出るのでその方が新鮮で楽しみかも。


などと思ってた私ですが、失礼しました!、やっぱりフローレスは偉大で、他の誰がこの役をここまで歌い上げることができるでしょう。特に好きな声ではないですが、上手なテノールは私にとってはやっぱり一番の楽しみ。



    


今回の大きな話題はキリ・テ・カナワの出演で、カメラマンがたくさんいたのは彼女の存在が大きかったに違いないです。


イギリスでは有名な喜劇タレントのドーン・フレンチの爆笑演技と比べると、コメディセンスに欠けるキリはちっとも面白くないんですが、今回は彼女にしかできない試みが用意されているので、彼女の存在価値がぐっと上がります。


それは、もちろん歌があることで、これまでと違い、この公爵夫人は一曲歌ってくれるんです。近くの席だったので彼女が持ってる音符の表紙が見えたのですが、プッチーニのエドガーというオペラで、これは以前のパフォーマンス・スタイルに戻すことになるらしいです。キリの歌声にもちろん全盛期の輝きはないですが、一昔前のトップソプラノの歌が聴けるのは貴重。


でも、やっぱり、もう少し面白い演技してくれないかなあ。ドーン・フレンチの演技の録画で練習したらいいんじゃないかな?



シュルピス軍曹は今回ここでは初めてのピエトロ・スパニョーリ


セヴィリアの理髪師のフィガロが最高でしたが、今回も美声を披露してくれて、歌唱面ではこれまででベスト。でも、演技面ではちょっと控え目過ぎたかな。フィガロのように大袈裟にやればいいのに。でも、男性的魅力もあるどて腹ハゲオヤジで、さすがスパニョーリ。


というわけで、見飽きてるから退屈するかもと思ったのですが、予想外の展開となって、面白かったです。


5回分の切符を持ってて、「さすがに全部は行かんだろ」、と思っていたのですが、どんなことになるのか俄然楽しみになってきたので、全て行くことにしました。


たとえチョーフィが全快しても、彼女のマリーは何度も観てるので、代役大歓迎。願わくは、毎回違うマリーが聴きたい。



 
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昨日と今日のハイライト

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<3rd Mar Mon>


オランダ在住のブログ&着物仲間のレイネさん(→こちら )が3泊で我が家にお泊りになってて、昨日今日と二人で昼前から着物であちこち行って忙しいのでブログの更新ができてませんが、予告編として、取り急ぎ、ハイライト写真を2枚アップしておきます。



昨日はENOのロデリンダで出待ち。イエスティン君と。


これは、ずっと前から計画してたことでしたが、


なんと、今日は嬉しいサプライズがあり、


じゃじゃーんアップ



連隊の娘の初日後にさる所で、フローレス王子を待ち伏せし、深夜になってからツーショットをモノにしましたクラッカー


上機嫌で歌いながら現れたフローレス(その時私はちょうどトーチャンに「最終地下鉄は何時なの?」と電話してたんですが、電話口で歌声が聞えたそうです音譜)、レイネさんと私とのスリーショットの写真を撮ってくれとアシスタントらしい女性に頼んでました。


因みに、今日のマリー役はチョーフィで、「具合悪いけど歌います」というアナウンスがあり、やっぱり本調子ではなかったけど、大奮闘してくれました。出来には満足してなかったようですが、写真撮らせてもらえました。




しかし、遊びまわった後にはツケが回ってくるわけで、明日から毎日仕事で忙しくなりそう・・しょぼん


ブログはぼつぼつ更新しますので、気長にお待ち下さいね。




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ネトレプコの代役発表(グノーのファウスト)、私は一勝二敗

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2月28日にキャンセル発表になったネトレプコの代役ソプラノ(二人でシェア)が今日発表になりました(→こちら )。



    

出生街道まっしぐらのソニア・ヨンチェヴァSonya Yonchevaは、ネトコ降板と聞いてすぐに私が代役で来て欲しいと思ったブルガリア人。


一年前のラ・ボエームのムゼッタで素晴らしかったので(→こちら )、今年5月に彼女がアムステルダムでファウストに主演すると聞いて、アムス旅行を考えてた私はそれに合わせて行こうと思ってたんです。結局、彼女がキャンセルしたのでアムスにも行く気が失せてしまったのですが、張りのある済んだ美声のヨンチェヴァをロンドンで聴けるのであればこんな嬉しいことはありません。


但し、ヨンチェヴァが4回出るうち私が切符を持っているのは1回だけ・・・しょぼん


ベルリンをキャンセルしたヨンチェヴァは代役候補筆頭だったけど、スケジュール上全公演は無理らしく誰かとシェアする公算大という巷の噂だったので、「どうか、私が行く日にヨンチェヴァが歌ってくれますよう・・・」、と祈るような気持ちで待っていたのに、残念、ちょっと外れちゃいました。


でも、まあ、一回当たっただけでも良しとせねばね。その頃、ミュンヘンで椿姫もやる予定らしいヨンチェヴァが無事来てくれて、聴けますようにと祈る日が続きそうです。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏ロボット



今回のファウストは3回分しか切符を持ってないのが無念ですが、ネトコめのせいの全部で4枚しか買わせてもらえず、トーチャンも連れてってやろうとしたら3回しか行けないですもんね、プンプンパンチ!


で、


運悪く2回観ることになるのはギリシャ人ソプラノのAlexia Voulgaridou

2008年にROHのラ・ボエームでミミを歌ったということですが、それは私は観てません(Cガラルド・ドマスが出られない日の代役だったのかな?(→こちら ))。

全く聞いたこともない名前で、明らかにヨンチェヴァが出られない日だけ手当てしたってことでしょうが、一流オペラハウス出演相次ぐヨンチェヴァと比べたらうんと落ちる経歴の彼女、去年東京で蝶々さんだったそうですよ。どなたかお聴きになった方はいらっしゃいますでしょうか? Youtubeで見たらぱっとしない人でしたが。


ということで、昨日今日の残業でクタクタになって帰宅した私を迎えたがっかりなニュースでしたが、全滅じゃなくてよかった。そんなことになったら、ますますネトコを恨み倒すところだったわプンプン


これまでROHのファウストのマルガレーテ役でアンジェラ・ゲオルギュー以外に出たのは2011年11月のマリン・ビストロム(→こちら )ですが、こないだのドンジョヴァンニのドンナ・アンナで大評判だった彼女でもう一度聴きたいわ、彼女とヨンチェヴァがシェアしてくれたら最高だわと夢見てたのに、実現しなくて残念。




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English National Operaに二人で着物

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<7th Mar Fri>

日曜から月曜まで3連ちゃんでオペラとコンサート、一日おいて又オペラと慌しく、しかも仕事も忙しい週でしたが、やっと週末でゆっくりできそうなので(日曜はまたオペラだけど)、ブログに力を入れましょう。

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オランダ在住のブログ仲間レイネさんが3月1日(土)から3泊でオペラ遠征にいらして、我が家にお泊り頂きました。 到着なさった日は、遊びに来てたムスメも一緒にローストビーフで夕食。英語が堪能のお客様だと私も楽でいいわ。


オペラ二回とも二人で着物にしようという計画で、ユーロスターで着物二揃いの入った重いスーツケースを気合で運んでらしたレイネさん、まず3月2日(日)はロンドンは雨という予報で心配になり、訪問着の予定を急遽変更して白地にグレーの毘沙門亀甲柄の大島紬をご持参。



それに合わせて私は帯だけ変更し(金キンのオレンジ帯のつもりだった)、二人でカタモノとヤワラカモノという日本ではNGな組み合わせでしょうけど、少なくとも色のバランスは取れたのではないかしら。



   



予報通り時々小雨が舞ういやなお天気になりましたが、まずはレスタースクエア駅近くの「マハラジャ・オブ・インディア」というインド料理屋でランチ。決してお勧めはできないレストランですが、私たちには便利なロケーションだし、レイネさんと私の共通の知り合いの方々と5人でお喋りするのが目的ですから。


ランチの後はトラファルガー広場近くの、上に球体が乗ってる百年ちょっと前に建てられたロンドン・コリシアム劇場へ。


English National Operaロデリンダはまさにレイネさんがロンドンにいらした目的のヘンデルのオペラで、二人でご贔屓のイギリス人カウンターテナーのイエスティン・デイヴィスを愛でようと高い切符を奮発して、楽しみにしてたんですラブラブ


正面かぶりつきで贅沢に鑑賞したオペラについてはあらためて書きますが(レイネさんはすでにブログにお書きになってます→こちら )、今日は劇場内の様子をご覧頂きましょう。


    


客席はなかなかゴージャスで良い雰囲気なんですが、ロビーは華やかさに欠け、各階に狭いカフェとバーがあるだけなのがつまんないです。


    


                  


下の階は客席同様にクラシックな感じ、上に行くとガラス張りでモダンになり、最上階からはトラファルガー広場も見えます。

    


    

走る人走る人


     

オペラ終了後は正面玄関には向かわず、ほとんど誰も使わない劇場横の非常口からさっと出てDASH!、雨を避けるために近道でステージドアに早く着いたら、なんと間もなく信じられないスピードでイエスティン君が一人でまっさきに出てきました。

カツラを脱いで老けメイクを落とすだけでももっと時間が掛かる筈なのに、すごい早業時計手裏剣


今まで別々に何度か会ったことのある着物姿ファン二人がチーム組んで、しかもこんなに早く待ってたことに彼も驚いた表情してましたえっ


明るくて華やかさもあるROHと違ってENOのステージドアは暗いしまるで荷物置き場でがっかりしたけど、他にはほとんど待ってるファンもいなくてスリーショットもゆったり撮れました(雨ゴート脱げばよかった・・)。両親とおぼしきご夫婦や彼のガールフレンドに違いない小柄で可愛い女性もいて、ファミリー集合の雰囲気だったのであまり話ができなかったのは残念だけど、「二人で夏のグラインドボーンの切符も買ったから」と伝えたら嬉しそうな顔してくれました。


はい、8月のグラインドボーン・フェスティバルのリナルド(ヘンデル)のタイトルロールはイエスティン君なので、レイネさんと二人でまた大枚はたいてかぶりつき席に座ろうと、最前列ど真ん中を確保しましたDASH! この日のロデリンダの切符は94ポンドもして(2番目に高い値段)、こないだのROHのドン・ジョヴァンニ7回分合計よりも高かったし、グラインドボーンは当然もっと高いわけですから、いかに愛するイエスティン君のために財布の紐がゆるみっぱなしになってるのがおわかりでしょうがま口財布


カメラ後から出てきた他の出演者の写真も撮れました。

    

もう一人のCTクリストファー・エインズリーに「7月のウィグモア・ホールのリサイタル楽しみにしてるからね」、と言ったら、「新しい試みもするから楽しみにしててね」、だって。歌唱力ではイエスティン君と比べたらまだまだだけど、舞台映えする若い長身ハンサム君恋の矢


   

タイトルロールのレベッカ・エヴァンスと、敵役のテノールのジョン・マーク・エインズリー(CT君のお父さんではありません)という英国を代表するベテラン歌手二人。

足あと

翌日は二人で着物でROHに昼夜2度も行き、特にお昼は空いてていつもと違う写真がたくさん撮れたので、お楽しみに!



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再び二人着物でロイヤルオペラハウス、フローレスとのお宝写真も

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<8th Mar Sat>

ENOのロデリンダ生放映をさっきラジオで聴きましたが、やっぱり生の迫力には敵いませんね。すでに生で2回観ててできればもう一度行きたいと思っているのですが、当日に叩き売りされる切符狙いなので、どうかこれ以上切符が売れませんように・・・。ひどいプロダクションですからね、行かない方がいいですよ。・・・なんちゃってにひひ

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3月3日(月)もレイネさんと着物でお出掛けし、最後にサプライズもあった長い一日を過ごしました。



レイネさんは青み掛かったグリーン、私はピンクの花柄同士で春らしく。


  



まずは真昼間からROHへ行き、1時からのクラッシュ・ルームというシャンデリアの豪華なお部屋での無料コンサートを聴きましたが、下手くそなソプラノが更に体調悪かったみたいで最悪むっ。月曜のランチタイムのこのシリーズには滅多に行かないけど、まさかいつもこんな低いレベルじゃないよね?



    


ROHはパフォーマンスの3時間前までは誰でも入れることは徐々に知られてきたとは言え、がらーんとしてます。


     


コーヒー2階のカフェは細々と営業してて、サンドイッチ、ケーキ、コーヒー、お茶程度ですが、静かでゆったりお茶できるのでお勧め。実は翌日のお昼もここに来たのですが、最近は若いお母さんたちがこの広々としたスペースを発見したようで、何人かの赤ん坊がハイハイしてました。私も、孫ができたらここに通って床這わせておこうっと。
    


   



ガラス張りのポール・ハムリンを上から見下ろすのが一番良い眺めですが、夜はとても混んでて近寄れないので、今日は邪魔者なしで写真も撮れてハッピー。昨日行ったENO(→こちら )よりやっぱりこっちの方がうんとゴージャスだ宝石紫


アンフィのレストランでちゃんとしたランチも食べられるようです。一度ここで食事してみたいと思っているんですが、オペラの合間だと慌しいので、空いてる平日の昼が余裕があっていいかも。


夜は又ここに戻ってきてオペラを観るのですが、それまでの時間つぶしには案が2、3あった中で、お天気もあやしいので、結局ナショナル・ギャラリーで過ごしましたアート

オランダ在住で絵画にも詳しいレイネさんにオランダ画家の絵を説明して頂いて得した気分。ちょこちょこ行ってますが、いつかオーディオガイドを聴きながらここで一日中ここで過ごしてみたいものです。



ついでに隣のポートレート・ギャラリーもちょっとだけ見学してから近くのイタリアン・レストランでPrimroseさんも一緒に三人で早目の夕食ナイフとフォーク

お馴染みなので、「フローレスがオペラ終演後にここに来るから、後で又おいで」、とレストランのオヤジさんが教えてくれました。


ドニゼッティの喜劇オペラ「連隊の娘」、生フローレス王子を聴くのは初めてということで、昨日と違って安い切符でしたが、レイネさんには楽しんで頂けたようです。


で、終演後は又レストランに引き返し、デザートを頂きながら3人でお喋りしながらフローレス王子御一行を待ちました。

初日なのできっと内輪のドリンクとかしてて遅くなるのは覚悟してましたが、途中でもう来ないらしいという状況にもなったりして、結局、12時近くになって指揮者やマリー役のチョーフィも一緒に10人以上でワイワイとご到着。

フローレスはコンサートとかで何度も至近距離で見てるし、ステージドアで会ったこともあるけど、なんと歌いながらレストランに入って来た時には信じられない気持ちでした叫び



キラキラキラキラ 写真は全てクリックで拡大しますが、フローレス王子とのお宝スリーショットは最初から拡大しておきますね。

 

    

こんな時間に待ち構えているファンがいてびっくりしたことでしょうが、上機嫌のフローレスは着物姿に喜んでくれて、彼の携帯で一緒に写真まで撮ってもらっちゃって、ますます信じられない気持ちショック!(上の写真のカメラ目線は彼の携帯なのだ)。今日は迷ったのですが、よかった、面倒がらずに着物にしてグッド!。 


ばりっと素敵なジャケット姿のフローレスでしたが、マリー役のチョーフィも舞台のおてんば振りとはがらっと違ってしっとり大人の雰囲気でした。



というわけで、朝から着物であちこち回った長い一日、大事なのはイエスティン君目当ての前日でしたが、この日は最後のおまけサプライズのおかげでぐーんと印象が上がり、思い出に残る日になりましたクラッカー



    


晴れ

翌朝、オランダにお帰りになるレイネさんとお別れしてから、もう一人ブログ仲間がイタリアからいらしたので、又コベントガーデンに行き、ランチをご一緒しました。


オペラ歌手の方なので、そりゃお連れするのはROHに決まりです。残念乍らROHのオペラの切符は売り切れで買えなかったとのことですが、せめてロビーとかだけでもご案内できてよかったですニコニコ


   


お天気良かったので、かつての花市場を見下ろすテラスでサンドイッチ食べて気分良かった~。

    


普段は人がいて写真撮れない所も、今日は誰もいなかったので撮っちゃいましょうべーっだ!

特に、ROHで一番誇れるのはトイレの数の多さですから、是非ご覧に入れたかったんですトイレ




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