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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ロデリンダ by Handel 英語翻訳オペラは嫌いだけど

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<10th Mar Mon>

晴れ昨日の日曜日は20度近くにもなったバカ陽気。イギリスでは夏の涼しい日くらいの気温ですよ。そんな素晴らしいお天気なのに3時開演のオペラに行って暗い所で過ごしたなんて勿体なかったこと(連隊の娘)。で、また忙しい週が始って、毎日出勤なんですが、うわっ!それより遊びのスケジュールがすごいことになってて、明日からなんと5連ちゃんではないですかガーン ひとつは平日だけどマチネなのでなんとかなるでしょうけど、きついわあショック!  ブログ記事書いてるヒマないでしょうから、今日頑張って殴って書き溜めておこう。

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ENO(English National Opera)に3月2日と6日、ヘンデルのロデリンダを観に行きました。


1回目はオランダからこのオペラを観るためにいらしたブログ仲間のレイネさんとご一緒したのですが、レイネさんはすでに記事を書いてらっしゃるので、詳しいことはそちらをご覧下さい(→こちら )。


ロンバルディ王国(ミラノ)の権力争いと夫婦愛のお話ですが、この新プロダクションは1970年代~1980年代くらいに読み替えられていて、警察署らしいのですが、マフィアのアジトと思う方がぴったりの雰囲気と登場人物たちの振る舞い。

ストーリーのツボは、未亡人が横恋慕されて結婚を無理強いされるが、「目の前で私の息子を殺したら、アンタと結婚してあげるけど、まさかそんなことできないわよね」、という度胸の据わった姐御が主役なので、これを日本でやる時は任侠モノに設定したらぴったりではないかしらべーっだ!


ま、ヘンデルのオペラはストーリーはどうでもよくて、美しいバロック音楽に耽溺できればいいわけですが、大好きですからすっかり聴き惚れてしまい、1回目で94ポンドも大奮発したにも拘わらず、我慢できずに4日後にもう一度行き、ラジオ生放映にもかじりついてご贔屓歌手の部分は録音して何度も聴き、それでも足りず、こうなりゃもう一度行くぞ~走る人

ROHのような安くて舞台に近い席がないので、ENOは私にとっては金食い虫だけど、こんなことなら、ロデリンダの日は他の予定を入れなきゃよかった・・。

      



      


    


    


    


あれ、でも、いつも「ENOは全部英語にしちゃうから嫌いプンプン」、って言ってますよね?


はい、その通り。だって、歌詞とメロディは一体ですから、翻訳したら損なわれでしょ?


でも、このロデリンデもイタリア語なのを英語にされちゃってるんですが、馴染みのないのが幸いして、違和感がほとんどなかったどころか、何度も聴いてるうちにすっかりこれに慣れてしまいました。よく知ってるヴェルディやモーツァルトを英語で聴くのは嫌ですが(と言いながら、実はアイーダで唯一涙流したのは英語版・・)、ヘンデルは英語のオラトリオもたくさんあって英語が乗りやすいメロディ傾向なのかもしれないし、なんと言っても、今回は字幕を必死で読まなくても意味がわかるのがありがたいし、特にラジオ放送ではその威力を発揮しましたね。


知らないオペラで良い歌手が出てたら、今後はENOにももっと行くようになるかもしれないとまで思ってます。当日になれば高い切符の叩き売りがされるので上手くゲットすればお得だし(←おいおい、そんなことしたら、ますます忙しくなるだろうが)。



Rodelinda ..... Rebecca Evans (Soprano)
Bertarido ..... Iestyn Davies (Countertenor)
Grimoaldo ..... John Mark Ainsley (Tenor)
Edulge ..... Susan Bickley (Mezzo-soprano)
Unulfo ..... Christopher Ainslie (Countertenor)
Garibaldo ..... Richard Burkhard (Baritone)
English National Opera Orchestra
Christian Curnyn (Conductor)




    




お目当てのイエスティン・ディヴィースは本当に素晴らしかったクラッカー

上から下まで統一取れてまんべくなく出る美声がよくコントロールされ、CTにして立派な声量で、ファンの贔屓目ではなく、この日の主役はイエスティン君でした。


他の誰よりも一つ一つの言葉の意味を感情込めて丁寧に歌ってくれたのも、「英語でオペラを楽しむ」というENOのポリシーを理想的に表現して、翻訳オペラ嫌いな私ですらぐっと来て方針変わりそうなくらい。


イエスティン君の歌が上手なのは充分わかっているけど、演技も上手なのにはあらためて感心し、ますます俳優のジェームス・マカヴォイに見えてしまいました。この二人のおかげで、私はこういうタイプも好みなんだということに気付かされたし、演技が上手だと更にハンサムだわ~ラブラブラブラブ!


カメラ前から2列目の真ん中からだとカーテンコール写真がうまく撮れるのも嬉しいので、当然イエスティン君を中心にたくさん撮りました。(ROHはいつも横からだから難しいのよ)。クリックで拡大して下さいね。

    



    


二番手のCT,南アフリカ出身の若いクリストファー・エインズリー君はRoyal College of Music卒なのでイギリスのCTということにしてしまいますが、一本調子だしイエスティン先輩に比べたらまだまだ修行が足りないけど、舞台映えのする長身でハンサムな好青年なのは強味だし、誰かさんみたいに女の腐ったような声ではないので、7月24日にウィグモア・ホールのリサイタルで又聴くのが楽しみです。


もう一人のエインズリーは(綴りは違う)、イギリスでは立派な実績のあるテノールのジョン・マーク・エインズリーで、久し振りに見たらえらくおっさんになってて、声の張りも声量も以前ほどではなくなってたけど、ロデリンダに横恋慕して妙な行動に出る哀れな男を巧みに演じて、さすがベテランの実力。ラジオでは特に光ってましたね。


バリトンのリチャード・バッカードも地味ながら端正な歌唱でなかなか良かったです。

   


男性陣に比べると、女性二人は理想的とは言えなくて、同じイギリス人でもそりゃローズマリー・ジョシュアとサラ・コノリーが出てくれたら素晴らしいでしょうけど、ENOではそこまで贅沢は言えないですから、これで良しとしなくてはいけないでしょう。二人ともイギリスでは長年活躍してる知名度の高い歌手ですから。

二人とも何度も聴いたことがあり、レベッカ・エヴァンスのねっとりした声が好きではないので「うへーっ、彼女が主役でたくさん歌うのか・・・」、と心配でしたが、今回はこれまでの中では一番あっさりした声に聴こえ、「あら、美しい声じゃないの」、と思ったことも何度かあり、ほっとしたことでした。


スーザン・ビックリーの輪郭のはっきりした細いメゾソプラノ声は好きなんですが、今回は彼女の良さが充分発揮できる役ではなかったし、フルオペラで惚れた腫れたという若い女性を演じるにはかなり無理があるので損してましたね。


ENOオケはヨーロッパの古楽専門オケに比べたら色気がなくて味気ないというか、躍動感もメリハリも艶やかさも不足してるような気もしましたが、あっさり薄味で歌手の邪魔をしない演奏は私は結構好きです。


劇場の様子や、3月2日のレイネさんと着物で行った出待ちの写真は→こちら をご覧下さい。


というわけで、イエスティン君の期待以上の素晴らしさのおかげでヘンデル漬けになってる私ロボット。予想外の散財もしてますが、迷った末に今週結局行かなかったベルリンのクラウス君(ファウストの劫罰)の分を回したと思えば安いものです。


尚、3月8日にBBCラジオ3で生放映されたロデリンダはオンデマンドで1週間聴けます→こちら


    


     

上の写真4枚は、3月6日にドレス・サークルから観た時のものですが、一回目よりかなり遠い席だったにも拘わらず、イエスティン君の声はよく響き、抜きん出た実力の程があらためてわかりました。




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アンスネスのピアノリサイタルはベートーベン三昧

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<11th Mar Mon>

5連ちゃんの初日の今日、フィリアノーティのコンサート前の時間つぶしにデパートに行ったら、ちょっとしたファッションショーをやってました。同じ人間とは思えない体型のモデルさんに混じって、なぜか一人太目の女性が嬉々として登場ぶーぶー。一般募集のお客さんか?にひひ

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ご贔屓ピアニストのアンスネスは最近ベートーベンに凝ってるようで、もうしばらくベートーベンに専念すると宣言してるので、なぜかベートーベンはピンと来ない私にとっては残念な展開ですが、3月4日のバービカンでアンスネスのリサイタルは聴きに行きました。



Beethoven


Sonata No 11 in B flat major
Sonata No 28 in A major
Variations in F major
Sonata No 23 in F minor, Appassionata

Leif Ove Andsnes piano


前半のソナタ2曲は地味な曲でもあり、彼の魅力である澄んだ音色をもってしてもそんなに感動できず、やっぱりなあと淋しい気持ちでしたが、後半はわかりやすい華やかな曲で楽しめました。



軽快で洒落てるヴァリエーションもチャーミングでしたが、最後のハイライトである熱情は好きな曲だし、目の前で必死に弾く姿を見ながら聴くと更に興奮度が増します。


決して大袈裟アクションはなく彼らしい正確で丁寧で誠実な演奏でしたが、それでも熱情は難儀でスリルのある曲ですから、あのいつもは淡々としたアンスネスが終了後の数秒間数秒間、動けずにうずくまってしまった程です。


彼自身も感動したのでしょうか、素晴らしい演奏にたくさんの人がスタンディングオベーションしてましたクラッカー


カーテンコールも、いつもはあっさりし過ぎてそっけないんですが、今日は少し長かったし、嬉しそうな表情も見せてくれました。


アンコールは2曲で、ベートーベンのバガテルとシューベルト(はっきり聞き取れませんでしたが、マモンムジークとかなんとか)でしたが、「熱情でがんがん弾いて熱くなり過ぎてしまったかな」、と反省してるかのごとく、最後は地味で思慮深いシューベルトで謙虚に幕を閉じたのがアンスネスらしいというか。


   

BBCラジオで生放送されたので、その後一週間、オンデマンドで何度か聞くうちに最初のソナタ2曲の良さもわかってきて、アンスネスのおかげでベートーベンも敬遠せずに聴いてみようという気になりました。彼はおそらくこのプログラムでもうちょっとしたら日本にもコンサートをするようです。


そうでなくても、彼が弾くなら何でも聴きにいくわけですから、4月26日にロイヤル・フェスティバル・ホールでベートーベンのピアノ協奏曲5番「皇帝」を弾いてくれるのが楽しみラブラブ(→こちら )。


ところで、ピアノリサイタルと言えば、1週間前にサウスバンクのピアノシリーズの販売が始り(→こちら )、ポリーニ、内田光子さん等の大御所も来てくれる中、私が買ったのはロシア人若手二人(ダニール・トリフォノフとデニス・マツエフ)と、一度も生で聴いたことがないポゴレリッチ。


サウスバンクと言えば、長い間修復していたオルガンがついに完成してお披露目コンサートが今月いつくかあり、パイプオルガンが弾けるトーチャンの希望でふたつ行きます(3月21日と26日)。後者はアントナッチがキャンセルした代役がサラ・コノリー。



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午後のオペラに二人で着物

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<12th Mar Wed>

今日も又「連隊の娘」に。平日なのに2時半開演だったのは、フローレス王子が今夜のフライトでどこかに移動するからかしら? さすが大スター!星

今日は会社帰りだったので洋服でしたが、3日前にも行った時には着物でしたよ。又ヤワラカモノとカタモノでちぐはぐになっちゃいましたけど、仲間がいると楽しさ倍増。

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3月9日の日曜日、午後3時開演のオペラ「連隊の娘」に行きました。

このオペラも3回目で新鮮味も減ったし、最初不調だったソプラノのチョーフィも復活して他のソプラノで聴けるチャンスもなくなってしまったことだし、付加価値を付けるためにも、着物で行きましょう。幸い、着物でご一緒して下さる方がいたので、又楽しい二人着物です。


        


この日は20度くらいまで気温が上がったポカポカ陽気で、まるで夏のようでしたが、コーディネートのテーマは「春らしく」チューリップ紫


とくれば、この爽やかな若草色の紬はどうかしらん? 柄は菊ですが、色合いは春そのものですもんね。



   


花と蝶々が舞う白地の帯にしたら白っぽくなり過ぎて、ぼやけた感じになってしまったので、ポイントになるように七宝の帯留めをオヘソにしてみましょう。先月クラリッジスホテルのアフタヌーンティにご一緒した日本からの方がプレゼントして下さったもので、裏に帯締めを通す便利な金具が付いてます。


そう言えば、この着物も頂きもの。外国では着物関連を手に入れるのは難しいですから、皆様のご厚意に感謝です。
    



羽織なしでも全然寒くないし、たまにはオペラハウスの外で写真撮ってみましょう。


ご一緒して下さったsaruさんは、上品なブルーグレーの訪問着に、統一感のある銀色の帯という上品でシックな装い。


以前にも拝見したことがあるのですが、まるで春霞のような素敵な色柄、大好きです。こういうの、私も欲しい!


saruさん、しばらく着物で出掛けることが少なかったので、今日も着付けに随分時間が掛かってしまったわ、ということでしたが、「又着物熱が戻ってきたわ」、と嬉しいことを仰って下さってるので、また近いうちに着物でご一緒する機会を是非作りましょうね! 


季節も良いし、楽しくなってきました。今週末も(また連隊の娘なんですが)、また着物着ようっと! 


今度は私だけなんですが、どれにしようかな? 季節的には椿が良いのでしょうが、それは来月始るオペラ「椿姫」まで待とうかしら?


     


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フィリアノーティ(テノール )のリサイタル @Wigmore Hall

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<13th Mar Thus>

今日は、5連ちゃんになっても、ロデリンダ3回目の予定だったけど、良いレビューのせいで強気になったENO、今日は当日叩き売り切符を売ってくれませんでしたしょぼん。安い切符を額面で買うことはできたので迷ったけど、良い席で2回観た印象を大切にしたいので、諦めてトボトボ帰宅。

イエスティン君をもう一度聴けるのを楽しみにしてたのにがっかりだけど、泣いてても仕方ないので、ブログ記事でも書いてようっと。

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3月10日の月曜の夕方、BBCラジオ3からおそろしく下手くそなテノールの歌が聴こえてきたので、「ぎえーっ! 誰、これっ?! 格調高いBBC3でこんなの流すわけ?叫び」、とびっくりしたら、これがなんとイタリア人テノールのジョゼッペ・フィリアノーティ


録音ではなく(そりゃそうだ)、スタジオでの生歌唱らしく、高音はひっくり返るは、まったくひどいったらむっ


あと数日iPlayerで聴けますので、こわいもの聴きたさで是非どうぞ(→こちら )。27分あたりから一番凄い最後の歌がはじまります。


ガーンこれを聴いて私が真っ青になった理由は、その翌日に彼のリサイタルに行くことになってたからですが、「あ~、これだったらキャンセルしてくれればいいのに。そしたらENOのロデリンダに行ける・・」、と怒りの気持すら沸いて来てむかっ(ローゼンブラット氏もこれ聴いて暗澹たる気持ちになったに違いない汗)、翌日ウィグモア・ホールに向かう足取りの重かったこと。ダムラウと共演したROHの5年前の「愛の妙薬」ではとても素敵だったのにさ・・・(→こちら )。



Giuseppe Filianoti tenor

Iain Burnside piano


Cilea

Serenata – Mormorante di tenero desio
Bionda larva
Serenata – L'aere imbruna
Il mio canto
Lontananza!
Una mattina m'apriron nella stanza from L'Arlesiana
Serenata in E minor
Romanza in A

Boito
Giunto sul passo estremo from Mefistofele

Massnet
La dernière letter de Werther from Expressions lyriques No.5
Pourquoi me réveiller from Werther

Tosti
Seconda Mattinata
Tristezza
Non t'amo più
L'alba separa dalla luce l'ombra

Respighi
Sopra un' aria antica Nebbie

Cilea
È la solita storia del pastore from L'arlesiana

アンコールはNon ti scorda di me(忘れな草)


張り切って買った切符は最前列のほぼ真ん中でしたが、あまりに期待が低かったせいか、実際には怖れたほどはひどくなかったのはラジオのおかげで、ここぞという高音はことごとく無残に崩れたけど、中音低音は生で聞くと決して悪くなくて、野太い声はなかなか素敵。声量も立派だし、要するに、バリトンに転向すればいいのではないかと。 

これでは、高音が出てなんぼのテノールとしては全く使い物にならないから、7月のROHのラ・ボエームから降りた(降ろされた?)のは大正解(→こちら )。笑いものにならなくてよかった(代役が嫌いなチャールズ・カルトロノーヴォなので私はパス)。


曲目はローゼンブラット歌シリーズらしく、わかりやすい軽い曲が多く、フランス語のマスネの以外はイタリアの雰囲気がよく出てたし、私の好きな曲をたくさん歌ってくれました。
切符の売れ具合の悪いこのシリーズ、例の如くサクラとして駆り出された法律事務所で働くローゼンブラット氏の部下たちで溢れ、いつもの渋い客層とは全く違ってましたが、最後は盛大な拍手だったし、なによりもフィリアノーティ自身がとても嬉しそうだったのが印象的でした。そりゃ、そうよね、数年前に甲状腺ガンを克服し、以前のようには歌えなくても、こうしてリサイタルができるだけで幸せよね。ラジオでも病気のことを話してたし、私も胸が熱くなりましたメラメラ

アンコールの「忘れな草」は私の大好きな曲で、「私のことを忘れないでね」という美しいメロディですが、高音がないので上手くいったし、色んな意味で「忘れないとも!」、というコンサートでした。

    
さすがイタリアン、花束を渡したおばあちゃんに膝づいてほっぺにチュッキスマーク 




終了後はグリーンルームで写真を撮らせてもらいました。舞台で見上げるより小柄で貧弱だったけど、舞台では大きくてハンサムに見えるのも芸のうちってものです。



ところで、

癌から蘇ったテノールと言えば、ご存知、喉頭がんから復活したトビー・スペンスですが4月28日(ウィグモアのランチタイム→こちら )(一律12.5ポンド)と5月2日のミルトン・コート(→こちら )(一律15ポンド)でシューベルト等を歌いますので、おヒマな方は行ってあげて下さいませね(地元なのになぜか人気のないトビー君、少しでもお客さんの多い所で歌わせてあげたいという母心ラブラブ)。長年のご贔屓ですから、私はもちろんかぶりつき席を確保してありますDASH!

しかし、やっぱり病気後は不安定なのか、先月のミュンヘンでのティトー皇帝の慈悲では、ラジオで聴いた初日は耳を覆いたくなるほどグラグラだったし、数日後にネット生配信ではなんとかなったけど、出来については実は不安・・。でも、頑張れ!

ついでにもう一つ、ご贔屓テノールのリサイタルの宣伝をさせて頂きますが、4月2日にウィグモア・ホールでこないだドン・ジョヴァンニにも出たアントニオ・ポリ君がこれまたローゼンブラットシリーズに出演します(→こちら )。今ならまだ最前列が買えますので、私と一緒にかぶりつきましょう。


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フローレスの出ない連隊の娘

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<16th Mar Sun>

暖かくて良いお天気だったのに、土曜日はオペラ、日曜日はムスメが遊びに来ててDVD観てたりしてて、日向ぼっこできなかったのは残念だけど、実に気持ちの良い週末でした。

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3月15日の土曜日、連隊の娘に又行きました。当初フローレス王子が出る筈だったのにいつのまにかキャンセルしちゃった日で、私は切符を持ってなかったのですが、直前に友人から降ってきたので、もう一人のテノールがどんな奴なのかチェックするのに絶好の機会と喜んで観に行きました。


とは言っても、元々最後に一回だけ出る予定になってたフレデリック・アントゥーFrédéric Antounというフランス系カナダ人、名前すら聞いたこともないし、Youtubeでもまともな映像がほとんどないという有様で、そう若くもなさそうだし、期待はしない方がよさそうだけど、ま、メチャひどかったら、それはそれで面白いし、ブログねたになるからいいやという野次馬根性で、何度も聴いてるフローレスよりも実は楽しみ度はずっと大きかったんです。


そして、期待が低かったせいばかりではなく、なかなか上手だったのが嬉しい驚きでしたグッド!


個性はないけど正統派のノーブルな歌唱で、肝心なアリアのハイC以外はうっとり聴き惚れました。ま、フローレスと同じくらいスコーンと気持ちよく突き抜ける歌唱ができたら、今頃は人気テノールになってるわけで、そうじゃない人にそこまで期待するのは酷というもの。でも、そこだけちょっと弱っただけで決して悪くはなかったし、あそこまで声が出れば、フローレスの穴埋めとしては充分でしょう。フローレスのつもりで来た人も、「こんな下手くそが代役だなんて、ふざけんな、金返せ~っむかっ」、と怒った人はいないと思います。それどころか、「これで顔が良かったら、スター歌手になれるのに」、と誰しもが残念がったのではないかしら。

   


    


そう、顔がね、ちょっと残念なんですよね。いわゆるおサル顔むっ


でも、ハンサムでも寸足らずよりも、顔に少々問題あっても体格が立派なほうが舞台では映えるでしょうから(特に遠くからだと)、容貌の貧しい人が多いテノール界でこれで文句言ったらいけません。ダニエル・デイ・ルイス似で味があると思えなくもないし、トータルではなかなかチャーミングな好青年にもなり得そう。



   


軽やかさと超高音が必要とされるこのトニオ役では演技面でもフローレス王子には永久に敵わないと思うので、他の役で勝負した方がいいのではないかと思いますが、心地良い立派な声を持つフレデリック君の将来は明るくて、このROH出演が大きなステップになることは間違いないです。ROHも良い新人(年齢は不明)を引っ張ってきて、でかした、あっぱれクラッカー



ここ数年はマイナーなオペラハウスで魔笛、セヴィリアの理髪師、チェネレントラ、サンドリオン等を歌って、連隊の娘は初めてのようですが、フローレスより重い声で応用範囲も広そうなので、他のシリアスなオペラでも聴いてみたいです。


というわけで、フローレスが出なくてもとても楽しめたパフォーマンスでした。なーんて、もちろん、フローレスを嫌と言う程観たことがあるから言えることで、フローレスを初めて観る予定だった人にお気の毒。


尚、4回観たフローレスの連隊の娘は、たくさん写真も撮ったので、ざっとした感想を近いうちにまとめてみる予定です。一番時間の掛かる写真の準備はできてます。



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大島紬でオペラに

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<18th Mar Tue>

走る人今すご~く迷っているのは、スポーツジムのメンバーシップをまた一年更新すべきか、それともすっぱり辞めるべきか、ということで、パートタイム勤務になって時間に余裕ができたのでジムでゆっくり運動したりリラックスしたりできるのかと思いきや、その逆で、行く機会がうんと減ってしまったんです。夜オペラに行く日に泳ぐと、オペラの途中で寝ちゃうしね(は年のせいか・・)。これではお金も勿体ないし、それよりも、「あ~っ、折角高いお金払っているんだから行かなきゃっ!でも、他にやりたいことあるし・・」、というプレッシャーがね、結構辛いの・・むっ

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3月15日の土曜日、着物でお出掛けしました。



しばらく暖かいポカポカ陽気のイギリスはらっぱ水仙で溢れています黄色い花


我が家の庭にも少しだけ咲いてるので、出掛ける前に一緒に写真に納まりましょう。ついでにパンジーも。



            

    


    


この泥大島、着付けのA先生からお借りしてるもので、3年前には二人でほぼお揃いの大島シスターズでオペラハウスに行って楽しかったこと(→こちら )。

この日はオペラハウスに一人で来られるまでに回復したA先生とご一緒できたので、感謝の気持ちを表すために着てみました。


迷った挙句、一緒にロンドンのリサイクル着物屋さんで選んだ刺繍の袋帯にしました。合わせられる手持ちの何本かの帯の中では一番豪華な一本で、夜には少し光る方が映えるでしょうから、この量感のある刺繍はぴったり。帯揚げはあまり鮮やかなグリーン、うろこ柄の帯締めはオレンジにして、グリーンとオレンジ色でまとめてみました。


   


帯回りだけ華やかでも、黒い着物を夜着るのは地味過ぎるかなと思ったのですが、たくさんの方に褒めて頂いて、さすが大島! 


ついでに帯も褒めて頂いたのですが、ちょっと古めかしい感じがこのクラシックな柄の大島に合ってたようで、散々迷った末にこの帯を選んで正解でした。そして、着物がうんと褒められて、持ち主であるA先生もお喜びになって下さったのが、私には一番嬉しいことでした。


尚、観たオペラはドニゼッティの連隊の娘で、その時の様子は→こちら でご覧下さいですが、フローレス王子の代役も期待以上に上手で、ますます充実した夜となりました。


おそらく今月はこれが最後の着物お出掛けになるのですが、今年は早いペースで頑張ってて、これがすでに18回目ってなかなかでしょ?




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椿の花が咲きました

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<20th Mar Thus>


今日、日本から友人が到着。短い滞在期間だけどアテンドで忙しくなり、ブログ更新は滞るかもしれませんが、あちこちご案内して私も普段は行かない所に行けるのが嬉しいです。


でも、折角なるべく美しいロンドンをご覧頂きたかったのに、ここ数日のポカポカ陽気が終わってしまって、冬が舞い戻ってくるらしいのは残念。お天気によって街の印象も違いますもんね。


     


イギリスでは椿はあまり見かけないのですが、


「椿姫さんちの庭に椿の花がないなんておかしい」、と気付いた友人から60歳の誕生日プレゼントとして去年の秋に苗木を頂きました(誕生日は4月ですが、秋まで待たなければならなかったんです)。


それが、ほら、ご覧の通り、見事に美しく大輪の花を咲かせてくれました合格

クリックで写真は拡大しますので、迫力感じてください。



     


10センチはあって花びらも多いですから重みで下向き気味になってしまうわけですが、それでは可愛くないとトーチャンが細いワイヤーでサポートして、無理矢理に上を向かせてしまいました。


植物にはにも丸っきり無知な私にはよくわかりませんが、こんな大きな椿もあるんですね。日本の実家にも椿の木がありましたが、もっとうんと小さな花でしたよ。色んな種類があるのでしょうが、石楠花や牡丹、百合とかの大輪の花が大好きな私はとても嬉しくて、椿姫というハンドルネームにしてよかったと今更ながらホクホク。


因みに、デュマ原作の「椿姫」はパリのハイクラス娼婦で、いつも椿の花を身につけているんですが、白い椿の時は営業中のサイン、赤い椿は「オンナの子の周期なので閉店」というあからさまな商売用サインなんです。当時のパリでは椿は高級品だったので、ステイタスシンボルでもあったようですが。


などと言う余計をことをつい書いてしまってすみません。イメージ壊れるようなこと、知りたくなかったですよね。


    


ともあれ、我が家の椿はあといくつか蕾の状態なので、全部いっぺんに咲いたら綺麗でしょうね。 


今はまだ鉢植えですが、そのうち、トーチャンが日本風庭園を目指してる我が家のお庭のどこかにちゃんと植えて、大きく育ってもらおうと、今どかがベストなスポットが思案中。


    


ところで、着物でも椿は人気の柄で、たとえハンドルネームつながりがなくても大好きなんですが、椿姫を名乗っていたからこそ私の手元に届いた着物もあります。 「椿姫さんに椿柄のお着物を」と仰って、数年前にご自身のをプレゼントして下さった方がいたからです。


そしたら、椿柄といっても典型的なデザインだけでも多くある中で、頂いた着物の椿の意匠がなんと私が娘時代から持ってた帯のと同じで、着物と帯の運命の出会いを感じました。


オペラハウスに椿柄の着物や帯で行く場合、季節に合わせるのではなく、オペラ「ラ・トラヴィアータ」の時に着ることが多いのですが、折りしも来月、又トラヴィアータが上演されるので、機会を逃さず何度か着てみましょうDASH!


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実は麻薬や覚醒剤以上に危険なことを、あの福本伸行氏のマンガなどでご説明します。

連隊の娘 with フローレス x 4

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<23rd Mar Sun>

日本からの友人のアテンドが終わり、私も観光客になった気分でロンドンのあちこちを回れて楽しい3日間でした。そのことは又あらためて書きますが、まず書き掛けだった連隊の娘を完成させてから。

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連隊の娘は、全部で5回観て、2月28日のリハーサルと3月19日のフローレスの出ない日のことはすでに書いたのですが(→こちら と→こちら )、肝心のフローレス王子様の出た日のことも簡単にまとめておきます。2月28日、3月3日、9日、12日で、写真は4回分混じってます(以下の写真はクリックで拡大)。



La fille du régiment


Director Laurent Pelly

Dialogue Agathe Mélinand
Set designs Chantal Thomas
Costume designs Laurent Pelly
Lighting design Joël Adam
Choreography Laura Scozzi
Conductor Yves Abel
Marie Patrizia Ciofi/Anna Devin
Tonio Juan Diego Flórez/Frédéric Antoun
Sulpice Pietro Spagnoli
La Marquise de Berkenfeld Ewa Podles
La Duchesse de Crackentorp Kiri Te Kanawa
Hortensius Donald Maxwell




一体、これ以前にフローレスの出た連隊の娘を私はROHで生で何回観たのか勘定してみたら、2007年のプレミエで3回、2010年の初リバイバルで5回でした(いずれも共演はナタリー・デセイ)。


今回も入れると12回にもなり(フローレス以外のも入れると16回)、このオペラ以外にコンサートも含めたら、生で聴いてる有名テノールの中では彼がおそらく一番多いに違いなくて、特に例のハイC連発メザミアリアは、ほぼ毎回コンサートでもサビだけ歌ってくれてるし、このアリアだけに限ったら、軽く20回は越すでしょう。特に大ファンではなくても、とても恵まれていると感謝してます。


今回も絶好調のフローレス節を聴かせてくれましたが、やはり徐々に声が変わってきてるのはたしかで、以前の甘さが減り、輪郭がはっきりしてきて鋼のような強い芯のある声にシフトしています。私はどちかかと言うと甘い頃のフローレスの方が好きですが・・。


そして、強くなった声を生かそうと他の役にも意欲が沸いてきたようで、2年後にウェルテルをやるんだそうです(→こちら )。

へえ、ついに声質が全く異なるので違うカテゴリーでの超人気男のヨナス・カウフマンと同じ役で対決するのか・・・。重くて暗いカウフマンと軽くて明るいフローレスのウェルテル比べも面白いとは勿論思うし、新境地開拓に挑むフローレス王子の勇気には拍手を送りますが、正直なところ、あまり嬉しくないかも・・・。2008年にドレスデンに彼のリゴレットを聴いたときに感じたのですが(→こちら )、やはりは彼には他の追随を許さない軽やかな声転がしをいつまでもやって欲しいです。それを活かせるオペラがまだ他にたくさんあると思うのですけどね・・。第一、カウフマンにはできないコメディ演技だってあんなに上手なのに。


じゃあ、こうしましょうひらめき電球


他のオペラハウスではウェルテルでもなんでもやってみてカウフマンに勝負を挑み、重い役ばかりやっても声に負担が掛かるでしょうから、たまに息抜きにロンドンでお手の物のロッシーニやドニゼッティで休憩して頂くってのはいかがでしょう? 他ではにやったことあってもコベントガーデンではまだ歌ってないのもあるので、そういうのでお願いします。 オリー伯爵とか。


     




     


パトリツィア・チョーフィは、2年前の2回目のリバイバルでマリー役でしたが(トニオはコリン・リー→こちら )、その時は、「あ~あ、何も丸っきりナタリーと同じにしなくてもいいのに。このおてんば娘キャラでナタリーに勝てる筈ないんだから、彼女なりのおしとやかなマリー像を作り上げた方がいいのでないの?」、と必死で頑張るチョーフィをけなげにとは思いながらも痛々しい思いでした。

で、今回再び何も変わらないナタリー版での挑戦ですが、何度も観て慣れたせいだけではなく、演技がかなり板に付いてきたし、本人も楽しんでるようでなかなかの出来でした。特にリハーサルの後半は代役マリーだったので、演技面でチョーフィがいかに上手かよくわかり、ナタリーの名人芸表情にはまだ及びませんが、かなりそれに迫るところまで達したと思います。

但し、それは演技面でのことで、チョーフィーの声がこの役には全く不向きであることには変わりません。彼女を知らない人の何人かが言った「彼女、今日風邪ひいてるんだよね?カゼ」と思われてしまうかすれ気味の優しい声は、私は決して嫌いではないし、テクニックでなんとかなってますが、やっぱりもっと合う役があるだろうから、この役はもうやめた方がいいのではないでしょうかね?

まったく、フローレスもチョーフィも、自分がやりたい役が必ずしも良さを一番発揮できるものではないのは残念です。



ドキドキ今回、実は私が一番楽しんだのが、軍曹役のピエトロ・スパニューリ

2009年のセヴィリアの理髪師のフィガロは抜群に歌も上手で面白かったので(→こちら )、今回も期待は高かったのですが、主役ではないので大袈裟な演技はしなかったけど、それでも表情や間の取りかたの上手いことにひひ


そしてなによりも、バリトンにしては細めでクリアな美声が魅力的で、高い声も出そうだし、バリトンにしておくには勿体ないスパニューリ、テノール役に挑戦してくれないかしら。結構年食ってるし、今回は腹ボテ衣装にハゲかつらだったけど、とてもチャーミングだったから、二枚目役もまだできるんではないの?


さて、

今回の目玉の一つがキリ・テ・カナワの登場で、これまでこの役は台詞だけで歌がなかったんですが、プッチーニのエドガーからほんのちょっとだけ歌ってくれました。昔は歌うスタイルもあったらしいですが、ROHのこのプロダクションでは初めての試みで、ふた昔の花形ソプラノの(衰えたとは言え)歌が聴けたのは今回のボーナスでしょう(私は目撃できませんでしたが、70歳のお誕生日のパフォーマンスは舞台でお祝いもありましたケーキ)。


キリ女史のコメディ演技は、プレミエから2回のドーン・フレンチ(イギリスでは有名なコメディアン)と比べたら全然面白くないのですが、それでも、回を重ねるごとにリラックスしてきたのか、段々大胆に演技できるようになり、最後は「あら、なかなか面白いじゃないの」、と思わせるくらいまで上達したのはさすが。


    



    


逆に、コメディセンスがこれまでのこの役の中では一番光ってたのがマリーの母親役のイーワ・ポドルズEwa Podles。

ぶーぶーユーモラスなおデブさん体型を最大限に利用して身のこなしも表情も見事なコメディエンヌぶり。この役はこれまで、フェリシティ・パーマー、アン・マレーというイギリスでかつてトップ・メゾソプラノで今も充分歌えるおばさん二人だったんですが、今回のEwaおばさん、全く名前を聞いたこともない人だけど、ドスの利いた低音が迫力で、歌でも決してひけを取ってませんでした。


指揮者のイヴ・アベルの軽やかで始終嬉しくてたまらないという表情の指揮振りは彼がよく見える席の私にはビジュアル的にもさらにこの喜劇オペラを楽しくさせてくれました。


というわけで、何度も観てるけど、やっぱり面白い連隊の娘に又笑わせてもたいました。特に今回はちょっとだけだったけど主役二人を無名の代役で観られたのも嬉しかったし、これと交互にやってるオペラがシリアスで難解なリヒャルト・シュトラウスの「影のない女」だったのも極端に対照的で、「いやーっ、オペラって色々あって楽しいわん!」、と思えて興味深いことでした。




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ロンドンあちこち二日間

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<25th Mar Tue>

折角お花が咲いてるのに、又ぐんと冷えて真冬に逆戻りして残念なロンドン。

金曜日から日曜日まで、日本からの友人のアテンドし、私もロンドン観光気分が味わえて楽しかったので、手短かに観光記録をまとめておきます。

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                             カメラクリックで写真は拡大します

<3月21日(金)>


高校時代からの友人がお友達と二人でロンドンに4泊したのですが、お友達はロンドンは初めて、友人は数回来たことがあり、目的も違うし、美術館巡りを中心にということ以外、事前にほとんど希望の場所とか打ち合わせてなかったので、迷いながら行き当たりばったりの案内になってしまいましたが、お天気にも概ね恵まれ、楽しく過ごせて頂けたようです。


     



宿泊はサボイホテルの向かいにあるストランド・パレス・ホテル(好評でした)だったので、まずは一番近いコートールド・ギャラリーThe Courtauld Gallery(→こちら


出生死亡等の記録所としてアガサ・クリスティの探偵小説にもよく出てくるサマセット・ハウスの中にあり、コベントガーデンからも歩いてすぐ。


小ぶりながら趣のある建物に、印象派やルーベンス等の有名な絵画も展示されてて、私がどなたにもお勧めするギャラリーですが、ちょっと前まで無料の日もあったのに廃止されたようで、私の足は遠のきそうなのが残念。でも、お二人ともとても気に入って下さったようです。


ナイフとフォークワイン

ランチは、ホテルの向かいにある老舗イギリス料理のシンプソンズSimpson's in the Strandで(→こちら )。

観光客にはローストビーフで有名なお店ですが、ロンドンに住んでると行かないもので、実は私は今回が初めて。


     


おうし座ここに来たらまずやっぱりローフトビーフを食べてみなくちゃね。目の前でシェフがスライスしてくれて、私はミディアム・レア。でも、ビーフや野菜の取り合わせは美味しかったですが、でっかいヨークシャープディングが黒焦げじゃん・・・。 これでは、初めて召し上がる日本の方に誤解されてしまうではないか、と、大好物のヨークシャー・プディングの名誉に掛けて怒りすら感じる私むかっ

それとも、これが本来の姿であり、我が家でトーチャンが焼いてくれる(最近はスーパーで買ってるけど)たまご色のが出来損ないなんでしょうか? そうじゃなくて、シェフが 「あちゃ~っ、しまった、今日は焼き過ぎちゃって失敗」、と思ったら、作り直して下さいよね、お値段高いんだから(他のメニュもある中で、ローストビーフが最もお高くて、31ポンド+サービス12.5%)。


結構量があったので、今回は前菜もデザートもなしでこれだけでお腹一杯になってしまいましたが、他のお料理は20ポンド以下のものもあって、重厚なお店の雰囲気はとても素敵だし、思ったより敷居は高くないので、一番安いワインでも美味しかったし、今度は違うものでフルコースを頂いてみたいわ。


     


やっぱり赤い二階建てバスは経験して頂きたいので、グリーンパークまで乗ってみましょう。



     

            バッキンガム宮殿に至るグリーンパークは水仙が見ごろ

     



    

              桜隣のセント・ジェームス・パークには満開の桜

     

セント・ジェームス・パークは、小さいけど、花壇もきれいだし、水鳥がたくさんいて、お散歩には最適

    


    

ホース・ガード・パレードを抜けて官庁街に出る所には近衛兵もいて、今日は寒いので厚いコート着てるのね


     


ウエストミンスター寺院を見学しようと思ったらすでに閉まってたので(金曜は3時半までって早いな)、国会議事堂を眺めながらテムズ河を渡り、旧カウンティホールのパン屋カフェの奥に静かなカフェを発見したので、冷えた体を温めましょうコーヒー


6時近くになったらすでに薄暗いしロンドンアイに乗る時間はないので、ぶらぶらと河べりを歩いて、ロイヤル・フェスティバル・ホールへ。


トーチャンと合流して4人でパイプオルガンのリサイタルを聴きました。たくさん歩いた疲れたので、私はコンサートでウトウトぐぅぐぅしちゃいましたけどね。


修復された超大型パイプオルガンのコンサートには明日も行くので(有名なサンサーンスのシンフォニー3番)、コンサートのことはその後でまとめて書きます。


前夜に日本から到着したばかりで時差もあるでしょうに、私が張り切ってあちこち連れまわしてしまい、お疲れ様でした。すみません。


などと言ってはみても、全然反省してない私、翌日は更にハードな日になりましたねえ。

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<3月22日(土)>


晴れさあ、今日も快晴だ!(後から雷雨になりましたが) 元気に頑張ろうDASH!




写真は少ないですが、博物館、美術館のはしご、買い物、と精力的に回った忙しい一日でしたが、まずはこれもストランド・パレス・ホテルから歩いてすぐのナショナル・ギャラリーへ。

ここは最近写真撮影にえらく厳しいので写真ゼロですが、新館に行ったことがないという友人のためにセインズベリー棟へ。宗教画ばかりで人気がイマイチのせいか本館に比べて人が少ないので落ち着けて、最近私はここによく来ます、もっと頻繁にここで絵画鑑賞をするのを今年の目標にします。知識が増えれば理解も深まりますもんね。今日も、美術教師の友人に画法とか説明してもらって、退屈な宗教画もなるほどと面白かったです。



走る人走る人走る人

3人で、ピカデリー・サーカス、リージェント・ストリート、カーナビー・ストリート、リバティ、オックスフォード・ストリートで主に洋服の買い物をしながら歩き、大英博物館まで2時半過ぎに辿り着きました。


コーヒーケーキ大英博館でリーズナブルなお値段のアフタヌーン・ティを頂こうというつもりでしたが、ちょっと早くレストランに着き過ぎてしまい(アフタヌーン・ティは3時からだそうです)、腹ペコと疲労ですぐに座って休みたかったので、アフタヌーン・ティは諦めて普通のランチで妥協。



   


ここでお友達とは別れ、彼女は初めての大英博物館をゆっくり見学、友人と私はなに一つ見ずに地下鉄で再びナショナル・ギャラリーへ。


イタリア絵画に詳しい友人とヴェロネーゼ特別展に入りましたが、なかなかの大作揃いで楽しめました。60歳以上は割引がきくのも嬉しいがま口財布


    



さあ、お次は、バスでセント・ポール寺院まで行き、ミレニアム・ブリッジを渡ってテイト・モダンだ。土曜日は夜10時までオープンしてるから大丈夫。

全部は無理だけど、ざっと半分くらいは見たかしら。でも、16世紀にヴェニスで活躍したヴェロネーゼを観たすぐ後に見るモダン・アートはなんというか・・・ガーン


で、


ここのカフェで夕食の予定だったけど、夜は閉店ということで、それならホテルの近くでゆっくり食べよう。それならいっそサボイ・ホテルはどうよ!? お正月に行って大体様子はわかってるから、なんとかなるよ(→こちら )。


ってことで、えらくカジュアルないでたちだったけど、カスパーズ・シーフード・バー&グリルKasper's Seafood Bar & Grillに(→こちら )。

ここは、二人であれば、カウンターから突き出たテーブルに予約なしで座れることも多いのかもしれません。お客さんは二種類いて、お正月の私たちのように気張ってお洒落してるグループと、今日の私たちのように結構カジュアルなグループ。要するにどちらでもなんとかなり、お店の雰囲気は素敵だし、お値段も普通のレストランと大して変わらないので、これからも時々来るでしょう。(サボイ・グリルという別格の高級レストランは縁がなさそうですけど)。



その後、ホテル内の有名なアメリカン・バーへ。素敵な雰囲気でピアノと歌の生演奏付きでほとんどのカクテルが15ポンドですから、悪くないですよね(一番高いカクテルがなんと5千ポンド叫びってのがさすがサボイだけど)。気軽に寄っただけなので写真は撮らなかったけど、実は翌日もまたここに来て、その時は着物だったので写真撮りました。


また長い一日でしたが、自由時間も必要でしょうから、明日の日曜日は午後のオペラからご一緒するだけにしました。



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オペラとサボイホテルに着物で

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<28th Mar Fri>

今朝、出勤時に忘れ物に気付いたので、家に走って戻ったら走る人、家の前で派手に転んでしまいダウン、あちこち打っただけでなく、顔を地面でこすって引っかき傷だらけになっちゃいましたしょぼん 体もあちこち痛いし、顔はヒリヒリ。どこにも行かない週末でよかった。日曜日は母の日なのでムスメが来てくれますけどね。

仕事もアフターファイブも忙しい週だったので、オペラ、コンサート、バレエ、と記録しておきたいことがまた溜まってしまいました。

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すでに先週末のことになりますが、3月23日の日曜日は日本からのゲストをオペラハウスにご案内しました。


リヒャルト・シュトラウスの「影のない女」は、オペラ初心者の方には難解で前衛的で長いので心配でしたが、稀にみる素晴らしいパフォーマンスのおかげで、充分楽しんで頂けたのは幸いでした。オペラについてはあらためて書きますが、今日は着物記事です。



先日、一輪だけお見せした我が家の椿ですが(→こちら )、次から次へと蕾が開き、4輪になりました。


これに因んで椿の着物や帯にしようかなとも思ったのですが、それはオペラ「椿姫」に取っておくことにして、今日は桜のコーディネート。


桜満開の桜と競うのは野暮とされてますが、こんな美しい桜の季節には(日本とは違う種類でしょうけど)、「桜だらけの着物」を着てみたいものです。


でも、残念ながら持ってないので、ほんのちょっとだけ桜の花だけ散らばってる抹茶色の小紋に、これまたよ~く見ないとわからない桜の花びらの帯で、随分控え目な桜セットになっちゃいました。一面に桜が描かれた着物が欲しい!


     


車

オペラは午後3時開演でしたが、コベントガーデンの通りや広場に今日は20台以上の車が展示されてます。全て007ジェームスボンド映画に因んだアストン・マーティンで、この近くの小さな劇場博物館で特別展やってるらしいです。

    

白い建物がロイヤルオペラハウス

    




オペラハウスのバルコニーから見下ろしても、全ての車が見えるわけではないですが、こんな感じです。

暗いオペラハウスの中に長時間いるのは勿体ないような良いお天気でしたけどね。


     



     

昼間のポールハムリンホールは明るくて、夜とは雰囲気違うでしょ。



    


オペラ終了後は、ゲストお二人とサボイホテルへ。昨晩も来たのですが(→こちら )、今日は3人で。

また同じアメリカン・バーでしたが、今日は着物だし、バーやロビーの写真も撮っちゃお。


    


はっはっは、もうこれで、サボイホテルにはそんなに臆せずに入れるようになりましたね。トイレだけ借りる場合でも入っちゃうかもべーっだ!

えらくカジュアルな格好の人もうろうろしてるので、要するに、「私は宿泊客なのよ」という態度で振舞えばオッケーお金


    

    
    


コーヒーあら、ピアノと歌の生演奏もある素敵なバーなのに、コーヒー茶飲んでるの?


はい、今日はお茶一杯だけで失礼して、ロンドン最後の夜をお二人でゆっくり過ごして頂きます。因みにお茶やコーヒー(クッキー付き)は、サービスチャージ込みだと8ポンド足らずなので、夜でもカフェ代わりに使えますよ。



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眠れる森の美女、ナタリア・オシポワが怪我でドタキャン

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<29th Mar Sat>

寒さもおさまったぬくい土曜日ですが、転んですりむけた顔ではみっともなくてどこにも行けないので、家でおとなしくしてました。明日からは早くも夏時間。

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3月27日、眠れる森の美女The Sleeping Beautyを観に行きました。


バレエはオペラほど熱心ではなく、「ま、折角ROHのサポートフレンズになってるんだから、たまには観に行かなくちゃ勿体ないもんね」、というくらいの気持ちなんですが、そんな私でもこの日の眠れる森の美女はとても楽しみにしてたんです。


なのに、なのに、あちゃ~っ!あせる、お目当てだった主役のオーロラ姫のナタリア・オシポワがキャンセルしちゃいましたよ~~っしょぼん


それも当日の午後になって発表するんですもの、もうがっかりったらありゃしないあせる 前日のリハーサルで背中を痛めたとのことですが、降板を知らない人もたくさんいたみたいで、舞台でアナウンスされた時に「え~っ、そんな~叫び」、という集団落胆の溜息がもれ、「金返せ~っ爆弾」、と大声で叫んだおっさんもいました。誰なのか見えなかったんですが、あれは若い男性ではなくておっさんの声だと思いますが、アンフィシアター席から叫び声は聴こえたので、そんな高い席を買ってるわけじゃなし、そんなみっともないこと言うなよな~むかっ。(かく言う私は、「よかった、高い席買っておかなくて」、としみじみと思ったわけですけどね。実は少々高い席のリターンがあっても買う覚悟でウォッチしてたので、運良く(この場合は運悪く)ゲットできなくて本当によかった・・・チョキがま口財布


   


おっさんのように叫ばなくても、彼女目当てに来て苛立ってる人(ほとんでしょうけど)の前で踊らなきゃいけない代役は可哀相だし、緊張するに決まってますが、今夜の生贄は崔由姫さん。


コリアン・ジャパニーズである由姫ちゃんは先月この役を初めて踊ったんだそうですが、まだ慣れてない上に、入団したばかりでも今やロイヤルバレエの看板スターになってるオシポワの代わりというのは大変な役目で、そのせいか、いつもはしなやかで艶やかな笑顔がチャーミングなのに、体も表情も硬いように私には見えました。


頑張ってる由姫ちゃんには申し訳ないんですが、「うーん、オシポワだったら、もっと高くジャンプできるし、全てのポーズがシャキっと決まって、後ろ向きに背中を曲げるシーンは軟体動物だからすごい角度でのぞけられるだろうになあむっ」、とずっと不貞腐れて想像してました。


由姫ちゃんはもちろん下手ではなく、カーテンコールでも大きな拍手もらってたし、そろそろプリンシパルになってもおかしくないのにと思う人もたくさんいる程の実力はあるんだけど、やっぱりオシポワとは格が違いますもんね。


    

おとめ座ルックスは、由姫ちゃんの方が上でしょう。オシポワは研ナオコだから(この前のジゼルの写真ご覧下さい→こちら


ルックスと言えば、ロイヤルバレエでは新顔のマシュー・ゴールディング、私は初めて生で見るんですが、「バレエ界のブラピキラキラ」と呼ばれているくらいだからすっごいハンサムかと期待するじゃないですか?今日の目的のひとつは彼でした。

だけど、メイクが下手なのか(ダンサーは自分で化粧するそうです)、写真やレッスン場面を映像で見る程美形じゃなくてがっかりガックリ


プリンシパルだから踊りは上手なんでしょうが、王子様は出番少ないし、上横から見下ろすアッパースリップ席からではよくわかりませんでした。以前は舞台横の席も出てたはずなのに、急にオーケストラを増やしたのか、今回はその席は売ってもらえなかったのも失望の巻。

   

マシューは、ブラッド・ピットというよりは、口元とかがF1ドライバーのセバスチャン・フェテルに似てるように見えました。私はブラピよりはフェテルの方が好きなのでいいんですけどね。


ブルーバード役の高田茜ちゃんも光ってました。それもその筈、茜ちゃんも今回の眠り姫ランではオーロラ姫に抜擢されて、とても上手だったと評判です。


そんわけで、日本人ダンサー、特に女性陣が眠り姫では大活躍してるんですが、小林ひかるさんもオーロラ姫の一人で、しかも今回は初めてご主人のフェデリコ・ボネリとの主演としての初共演ですから、そりゃ行かなくちゃってことで、来週月曜日に行きます。近くで見たいので、立見席ですけどね。


って、なんだ、結局、バレエはついでと言いながら、結構行ってるじゃん。はい、困ったものです。



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母の日にムスメの手描きカード

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<30th Mar Sun>


イギリスでは今日が母の日なので、ムスメがカードを持って遊びに来てくれて、一日親子三人でランチと夕食、DVD観たりして、のんびり過ごしました。


仕事が忙しいムスメが、昨日、5時間掛けて描いてくれたお手製カード、葉っぱの「てり」を出すのが一番手間取ったそうです。


来月の誕生日と日にちが近すぎるので、今回はもらえないかも、と実は思ってたので、いつものカエル君シリーズで新鮮味はないですが、時間を割いてくれただけでもとても嬉しいカーチャンです音譜ニコニコ


仕事が半分になって少し時間に余裕ができたわけですから、このカエル君のように時にはのんびり昼寝なんかしてゆったり生きていきたいものです。昨日みたいに出勤途中に走って転んで怪我したなんてことは避けなければ。


  




絵のモデルになったのは、我が家の庭に咲いてる大輪の椿の花。


枯れる前に潔く首からぼたっと離れるのが椿の特徴ですが、落ちた2輪もまだ形を保ってるのでそのまま鉢に入れたら、これはこれで美しい飾りになりました。

  
   


ところで、椿は種類が多くて、色んな形や大きさがあるのですが、これはCamellia Japonica Adolphe Audussonという種類だそうです。60歳の誕生日祝いに友人から頂いた苗木ですが、日本風の椿を選んで下さったんですね。これも、椿姫というハンドルネームでブログをやっているからこそで、ありがたいことです。


成長すると高さ5メートルにもなるとのこと、いつまでも小さな鉢に閉じ込めておいては可哀相ですから、そろそろお庭のどこかに植えてあげないとね。今のところ引っ越す予定はないので、大きく育って華やかな大輪の花がたわわに咲くまで元気で長生きしたいものです。



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ROHの2014/2015シーズン発表

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<1st April Tue>

夏時間になって一気に日が長くなった上にポカポカ陽気も戻ってきたというのに、先週、今週、来週とフル出勤の私しょぼん 季節労働者だから仕方ないけど

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昨日、ロイヤルオペラハウスの新シーズンの演目がオンラインで発表されました(→ こちら )。


明後日(3日)行われるpreviewイベントがあるのだから、そこで初めて発表すれば「おぉ~っ、良いじゃないか、それ、楽しみアップ」、とか「え~っ、なんだよ、又それやんの? つまらな~いダウン」、という生の反応も見られて面白いだろうに、毎年それに先駆けて発表しちゃうんですよね。 


去年、一昨年と下記のようにまとめておいたら自分自身で結構役に立ったので(→こちら と→こちら )、今年も早速メモメモメモ



     


今回は、ひと様へのお勧め度で星の数を決めようかと思ったのですが、オペラ熟練者から初心者までいるわけで、どこに焦点絞っていいのかわからないので、やっぱり従来通り、私自身の楽しみの度合いを基準にしました。


良いプロダクションでもすでに何度も観てると減点だし、新プロダクションはそれだけで星がひとつ多くなる勘定です。


公演順に並んでますが、赤字は凄く楽しみにしてる歌手、青字はそこそこ楽しみにしてる歌手、緑字はできれば他の人に代わってもらえるよう呪いのワラ人形に針を打ち込みむつもりの歌手です。


むっ有名どころはいつもより少なくて、テノールはカウフマン、グリゴーロ、カレヤ、ポレンザーニ、ベチャワ、ソプラノはネトレプコ、シュテンメ、ヴォン・オッター、ウエストブルックくらいかな。バリトンは少しましでドミンゴ、クヴィエチェン、キーンリーサイド、フィンリー、ダルカンジェロ、ルチッチ、ブリン、ホロストフスキー等なんですが、なんだかいつも来る人が多くて、つまんない顔ぶれですしょぼん(贅沢言うなパンチ!って石が飛んできそうだけど)。


でも、これ以外で、世界的に有名じゃなくても楽しみにしてる人は結構いて、その方が切符も買い易いので、そこそこってとこですかね。それは誰かと言うと、カウンターテナーのフランコ・ファッジョーリ、テノールはパヴォル・ブレスリク、トビー・スペンス、サイミール・ピルグ、フランチェスコ・メリ、ディミトロ・ポポフ、ソプラノはソニア・ヨンチェバ、マリーナ・レベカ、アレクサンドラ・クルチャク、マリン・ビストロム、ピエチェンカ、ユリア・レジネヴァ、リュドミラ・モナスティルスカ。


演目はと言うと、「えっ、又これやるの~?」、というオペラが結構あるのは興ざめで、それでも上手な人が出てくれればまだしも、「こんなんじゃ、いくら切符代安くてもパスかも」、と思うのもあり、来シーズンはコベントガーデン通いも減るかも。



もみじAutumn Season



★★

Anna Nicole (Mark-Anthony Turnage)
Dir: Richard Jones/Cond: Antonio Pappano

Cast:Anna Nicole – Eva-Maria Westbroek/Virgie – Susan Bickley/The Lawyer Stern – Rodney Gilfry/Old Man Marshall – Alan Oke/Blossom – Allison Cook/Doctor – Andrew Rees/Larry King – Peter Hoare

11 | 16 | 18 | 20 | 24 September at 7.30pm; 13 September at 7pm

ポップでカラフルでビジュアル的には楽しい現代オペラだけど、プレミエで観たし、そう何度も聴きたい音楽ではない上に、歌手も同じだからつまらん



★★★★

Rigoletto Verdi)
Dir: David McVicar/Cond: Maurizio Benini (except 6 Oct) / Paul Griffiths (6 Oct)

Cast:Duke of Mantua – Saimir Pirgu (12, 15, 20 mat, 23, 27, 30 Sept; 3, 6 Oct) / Piero Pretti (17, 21 mat Sept)/Rigoletto – Simon Keenlyside (12, 15, 20 mat, 23, 27, 30 Sept; 3, 6 Oct) / Dimitri Platanias (17, 21 mat Sept)/Gilda – Aleksandra Kurzak (12, 15, 20 mat, 23, 27, 30 Sept; 3, 6 Oct) / Eri Nakamura (17, 21 mat Sept)/Sparafucile – Brindley Sherratt (12, 15, 20 mat, 23, 27, 30 Sept; 3, 6 Oct) / Alexander Tsymbalyuk (17, 21 mat Sept)/Maddalena – Justina Gringyte (12, 15, 20 mat, 23, 27, 30 Sept; 3, 6 Oct) / Nadezhda Karyazina

12 | 15 | 17† | 23 | 30 September at 7.30pm; 20 September at 12.30pm; 21 September at 2pm; 27 September at 7pm
3 | 6 October at 7.30pm

見飽きたリゴレットだけど新鮮な顔ぶれで、Aチームはレベルの高い歌手揃い。Bチームは中村恵理さんも出る



★★

Il barbiere di Siviglia (Rossini)
Dir: Moshe Leiser and Patrice Caurier/Cond: Mark Elder

Cast:Rosina – Serena Malfi/Count Almaviva – Michele Angelini/Figaro – Lucas Meachem/Doctor Bartolo – Alessandro Corbelli/Don Basilio – Maurizio Muraro/Berta – Janis Kelly/Fiorello – Wyn Pencarreg

19 | 22 | 25 | 29 September at 7pm
2 October at 7pm; 5 October at 6.30pm

「セヴィリアの理髪師」は大好きだけど、よくもまあこれだけ無名な人ばかり集めたものだ。コメディは難しいのに・・



★★★★★ 
I due Foscari  NEW (Verdi)
Dir: Thaddeus Strassberger/Cond: Antonio Pappano (14, 17, 20, 23, 27 Oct) / Renato Balsadonna (30 Oct, 2 Nov)

Cast:Francesco Foscari – Plácido Domingo/Jacopo Foscari – Francesco Meli/Lucrezia Contarini – Maria Agresta/Jacopo Loredano – Maurizio Muraro/Barbarigo – Samuel Sakker

14 | 17 | 20 | 23 | 27† | 30 October at 7.30pm
2 November at 3pm

Live cinema relay

初めて聴くヴェルディは楽しみ


★★★★★★ (6ツ星星

Idomeneo NEW (Mozart)
Dir: Martin Kušej/Cond: Marc Minkowski

Love and sacrifice vie in Mozart’s sublime early masterpiece, directed by Martin Kušej in his UK debut.

Cast:Idomeneo – Matthew Polenzani/Idamente – Franco Fagioli/Ilia – Sophie Bevan/Elettra – Malin Byström/Arbace – Stanislas de Barbeyrac/High Priest of Neptune – Krystian Adam

3 | 6 | 10 | 15 | 19 | 24 November at 6.30pm

カウンターテナー好きの私にとっては、これがシーズンの目玉クラッカー



★★★★

L’elisir d’amore (Donizetti)
Dir: Laurent Pelly/Cond: Daniele Rustioni

Laurent Pelly’s acclaimed production of Donizetti’s opera radiates tenderness, humour and southern sunshine.

Cast:Adina – Lucy Crowe/Nemorino – Vittorio Grigolo/Dulcamara – Bryn Terfel/Belcore – Levente Molnár/Giannetta – Kiandra Howarth

18 | 26† November at 7.30pm; 22 November at 3pm; 29 November at 7pm
4 | 9 December at 7.30pm; 13 December at 7pm

Live cinema relay

グリゴーロが出ればなんでもウエルカムだけど、この役ではROH初登場だからすごく楽しみ。でも、もう少し格上のソプラノ出さないと彼に失礼じゃないの? ブリンで穴埋め?



★★★★★
Orfeo NEW (Roundhouse, Camden)((Monteverdi)
Dir: Michael Boyd / Trans: Don Paterson/Cond: Christian Curnyn

Cast:Orfeo – Gyula Orendt/Euridice / Echo – Susanna Hurrell/Music / Nymph – Mary Bevan/Persephone – Rachel Kelly/Pluto – Callum Thorpe/Charon – James Platt/Messenger – Susan Bickley

13 | 14 | 16 | 17 | 20 | 21 | 23 | 24 January

初めての試みで、ラウンドハウスというロック・コンサートとかやる所での上演で、行ったことないので、それも楽しみだし、なによりもオルフェオを生で観たことがないのでワクワク



雪Winter Season



★★

Tristan und Isolde ( Wagner)
Dir: Christof Loy/Cond: Antonio Pappano

Cast:Tristan – Stephen Gould/King Marke – John Tomlinson/Isolde – Nina Stemme/Kurwenal – Iain Paterson/Brangäne – Sarah Connolly/Melot – Neal Cooper/Sailor – Ed Lyon/Shepherd – Luis Gomes

5 | 8 | 11 | 17 December at 5pm; 14 | 21 December at 3pm

先回のプレミエでは大不評だったプロダクションを又やるのか・・。シュテンメは上手だけど、前回聴いたし。あ~、うんと上手で魅力的なトリスタンはいないの?


★★★★★

Un ballo in maschera NEW (Verdi)
Dir: Katharina Thoma/Cond: Daniel Oren

Cast:Riccardo – Joseph Calleja/Amelia – Liudmyla Monastyrska/Renato – Dimitri Hvorostovsky/Ulrica – Marianne Cornetti/Oscar – Rosemary Joshua

18 | 22 | 30 December at 7.30pm
2 | 6 | 13 January at 7.30pm; 17 January at 7pm

「仮面舞踏会」、えっ?!早くも新プロダクションなの? 先回作ったばかりでほとんど使ってない上に悪くなかったのに・・ 捨てるならトリイゾにしろ!



★★★★★

Andrea Chénier NEW (Giordano)
Dir: David McVicar/Cond: Antonio Pappano

David McVicar directs a new production of Umberto Giordano’s passionate drama of liberty and love in the French Revolution.

Cast:Andrea Chénier – Jonas Kaufmann/Carlo Gérard – Željko Lučić/Maddalena de Coigny – Eva-Maria Westbroek/Bersi – Denyce Graves/Madelon – Elena Zilio/Countessa de Coigny – Rosalind Plowright/Roucher – Roland Wood/Pietro Fléville – Peter Coleman-Wright

20 | 23 | 26 | 29† | 31 January at 7.30pm
3 | 6 February at 7.30pm

Live cinema relay

カウフマンの出る新プロダクションというだけでシーズンの目玉なのに、ROHではずっとやってないから、大変な切符争奪戦になるぞ~っ


★★

Der fliegende Holländer ( Wagner)
Dir: Tim Albery/Cond: Andris Nelsons

Tim Albery’s acclaimed production is a darkly insightful account of Wagner’s early masterpiece, The Flying Dutchman.

Cast:The Dutchman – Bryn Terfel/Senta – Adrianne Pieczonka/Daland – Peter Rose/Steersman – Ed Lyon/Mary – Catherine Wyn-Rogers/Erik – Michael König

5 | 9 | 12 | 17 | 20 | 24† February at 7.30pm

Live cinema relay

またブリンが「さまよえるオランダ人」か・・。同じのやるなら、せめて違う人出せっ!



★★★★

Die Zauberflöte (Mozart)
Dir: David McVicar/Cond: Cornelius Meister

Comedy and philosophy unite in Mozart’s glorious The Magic Flute, brought enchantingly to life by David McVicar.

Cast:Tamino – Toby Spence (23, 26 Feb; 2, 6, 9, 11 Mar) / Pavol Breslik (28 Feb; 4, 7 March)/Pamina – Janai Brugger (23, 26 Feb; 2, 6, 9, 11 Mar) / Christiane Karg (28 Feb; 4, 7 March)/Queen of the Night – Anna Siminska/Papageno – Markus Werba/Sarastro – Georg Zeppenfeld/Monostatos – Colin Judson/Papagena – Rhian Lois (23, 26, 28 Feb; 2, 4, 6 Mar) / Lauren Fagan (7, 9, 11 Mar)/The Speaker – Benjamin Bevan (23, 26 Feb; 2, 6, 9, 11 Mar) / Robert Lloyd (28 Feb; 4, 7 March)

23 | 26 | 28 February at 7pm
2 | 4 | 6 | 7 | 9 | 11 March at 7pm

わーい、わーい、トビー君とブレスリ君がダブルキャストでタミーノ王子だ。でも、他は聞いたことない歌手ばっかりだから、彼らが降りたら悲惨・・




桜Spring Season



★★★★

Rise and Fall of the City of Mahagonny NEW (Kurt Weill)
Dir: John Fulljames/Cond: Mark Wigglesworth

Cast:Leocadia Begbick – Anne Sofie von Otter/Fatty – Peter Hoare/Trinity Moses – Willard W White/Jenny Smith – Christine Rice/Jimmy McIntyre – Kurt Streit/Jack O’Brien – Jeffrey Lloyd-Roberts/Bank Account Billy – Darren Jeffrey

10 | 12 | 14 | 24 March at 7.30pm; 28 March at 12.30pm
1† | 4 April at 7.30pm

Live cinema relay

ヴォン・オッターをROHで観るのは初めてかも。難解だろうけど。



Madama Butterfly (Puccini)
Dir: Moshe Leiser and Patrice Caurier/Cond: Nicola Luisotti

East meets West with devastating effect in Moshe Leiser and Patrice Caurier’s production of Puccini’s poignant opera.

Cast:Cio-Cio-San – Kristine Opolais (20, 23, 28, 31 Mar; 4 mat, 9 April) / Alexia Voulgaridou (6 April)/BF Pinkerton – Brian Jagde (20, 23, 28, 31 Mar; 4 mat, 9 April) / Noah Stewart (6 April)/Sharpless – Gabriele Viviani/Goro – Carlo Bosi/Suzuki – Enkelejda Shkosa

20 | 23 | 28 | 31 March at 7.30pm
4 April at 2.30pm; 6 April at 7.30pm; 9 April at 12.30pm

オポライスの蝶々さんは、今まででベストだけど、この死ぬほどつまらないプロダクション、早く新しいのに取り替えて下さい! 


★★★

Il turco in Italia (Rossini)
Dir: Moshe Leiser and Patrice Caurier/Cond: Evelino Pidò

Rossini’s irresistible comedy glows with Fellini-esque glamour in Moshe Leiser and Patrice Caurier’s sun-drenched production.

Cast:Selim – Ildebrando D’Arcangelo/Fiorilla – Aleksandra Kurzak/Don Geronio – Alessandro Corbelli/Don Narciso – Barry Banks/Prosdocimo – Thomas Allen/Zaida – Rachel Kelly

11 | 15 | 20 | 27 April at 7.30pm; 18 | 25 April at 7pm

ロッシーニの爆笑オペラ「イタリアのトルコ人」、久し振りだけど、また前回と同じ顔ぶれですかあ。上手だったからいいけどさ


★★★★★

Król Roger NEW (Szymanowski)
Dir: Kasper Holten/Cond: Antonio Pappano

Cast:Król Roger II: Mariusz Kwiecień/Shepherd – Saimir Pirgu/Roxana – Georgia Jarman/Edrisi – Kim Begley/Archbishop – Alan Ewing/Deaconess – Agnes Zwierko

1 | 6 | 12 | 19 May at 7.30pm; 9 | 16 May at 7pm

シマノフスキーの珍しいポーランド語のオペラ、英語に翻訳したりしないでね



★★★

Antonio Pappano Orchestral Concert
Cond: Antonio Pappano
Soprano: Anna Caterina Antonacci
Orchestra of the Royal Opera House

Antonio Pappano conducts a captivating programme that celebrates the award-winning Orchestra of the Royal Opera House.

4 May at 7.30pm

初めてだわ、オケのコンサートって。値段がうんと安いといいけど



★★★★

La traviata (Verdi)
Dir: Richard Eyre/Cond: Marc Minkowski (18 | 22 | 25 | 28 May; 3 | 19 | 24 | 27 | 30 June; 4 July) / Alexander Joel (6 | 9 | 11 | 13 | 15 | 17 June)

Cast:Violetta Valéry – Sonya Yoncheva (18, 22, 25, 28 May; 3, 19, 24, 27, 30 Jun; 4 Jul) / Marina Rebeka (6, 9, 11, 13, 15, 17 Jun)/Alfredo Germont – Ismael Jordi (18, 22, 25, 28 May; 3, 19, 24, 27, 30 Jun; 4 Jul) / Dmytro Popov (6, 9, 11, 13, 15, 17 Jun)/Giorgio Germont – Franco Vassallo (18, 22, 25 May; 19, 24, 27, 30 Jun; 4 July) / Plácido Domingo (28 May, 3 Jun) / George Petean (6, 9, 11, 13, 15, 17 Jun)/Flora Bervoix – Nadezhda Karyazina § (18, 22, 25, 28 May; 3, 19, 24, 27, 30 Jun; 4 Jul) / Rachel Kelly § (6, 9, 11, 13, 15, 17 Jun)

18 | 22 | 25 | 28 May at 7pm
3 | 6 | 9 | 11 | 13 | 15 | 17 | 19 | 24 | 27 | 30 June at 7pm
4 July at 7pm

うわ~っ、苦しい時の椿姫頼み、16回もやるんですか! ヨンチェバとレベカという素敵なダブルキャストだから何度も聴きたいけど、パパ役で2回だけドミンゴ先生が出るだけで枚数制限されてしまうのだろうか? そんなことになったら大迷惑で、ドミンゴ先生、恨むますからね! 



ヒマワリSummer Season



★★★★

La bohème (Puccini)
Dir: John Copley/Cond: Dan Ettinger (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Alexander Joel (9 mat, 11, 13, 16 July)

A lost key and an accidental touch of cold hands in the dark – so begins one of the greatest romances of all opera.

Cast:Mimì – Anna Netrebko (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Lianna Haroutounian (9 mat, 11, 13, 16 July)/Rodolfo – Joseph Calleja (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Piotr Beczala (9 mat, 11, 13, 16 July)/Marcello – Lucas Meachem (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Levente Molnár (9 mat, 11, 13, 16 July)/Musetta – Jennifer Rowley (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Ekaterina Bakanova (9 mat, 11, 13, 16 July)/Schaunard – Simone Del Savio (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Dionysios Sourbis (9 mat, 11, 13, 16 July)/Colline – Marco Vinco (23, 27, 30 May; 2, 5, 8, 10 June) / Nahuel Di Pierro (9 mat, 11, 13, 16 July)

23 | 27 | 30 May at 7.30pm
2 | 5 | 8 | 10† June at 7.30pm
9 July at 12.30pm; 11 | 13 | 16 July at 7.30pm

Live cinema relay

1974年から40年も使ってるドル箱プロダクションのラ・ボエームもついにこれを最後にオシャカになるそうで、最後を飾るのはネトレプコ。400回以上も登場した素晴らしいセットなのに、勿体無いこと。



★★★

Don Giovanni (Mozart)
Dir: Kasper Holten/Cond: Alain Altinoglu

ROH Director of Opera Kasper Holten directs a mesmerizing reading of Mozart’s tragicomedy.

Cast:Don Giovanni - Christopher Maltman/Leporello – Alex Esposito/Donna Anna – Albina Shagimuratova/Donna Elvira – Dorothea Röschmann/Don Ottavio – Rolando Villazón (12, 16, 18, 25 Jun; 1, 3 Jul) / Michele Angelini (20, 22 June)/Zerlina – Julia Lezhneva/Masetto – Nahuel Di Pierro/Commendatore – Eric Halfvarson

12 | 16 | 18 | 20 | 22 | 25 June at 7pm
1 | 3 July at 7pm

こないだやったばかりの上に7回も観たのでゲップ出そうだけど、マルトマンのドンジョバは初めてだし、レジネヴァもきっと素晴らしいでしょう。問題はヴィラソンで、彼のせいで星が一つ減ったな



★★★★★

Guillaume Tell NEW (Rossini)
Dir: Damiano Michieletto/Cond: Antonio Pappano

Damiano Michieletto makes his UK debut with a new production of Rossini’s final opera and greatest masterpiece.

Cast:Guillaume Tell – Gerald Finley/Arnold Melcthal – John Osborn/Mathilde – Malin Byström/Walter Furst – Alexander Vinogradov/Jemmy – Sofia Fomina/Gesler – Nicolas Courjal/Melchtal – Eric Halfvarson/Rodolphe – Michael Colvin/Ruodi – Mikeldi Atxalandabaso/Hedwige – Enkelejda Shkosa

29 June at 6pm
2 | 8 | 10 | 14 | 17 July at 6pm; 5† July at 3pm

Live cinema relay

ロッシーニ大好きだから、初めて聴く「ウィリアム・テル」がすごく楽しみ



Falstaff (Verdi)
Dir: Robert Carsen/Cond: Michael Schønwandt

Robert Carsen’s production of Verdi’s comic masterpiece is filled with wit, humour and joie de vivre.

Cast:Sir John Falstaff – Ambrogio Maestri/Alice Ford – Marina Poplavskaya/Nanetta – Anna Devin/Meg Page – Kai Rüütel/Mistress Quickly – Agnes Zwierko/Fenton – Paolo Fanale/Ford – Roland Wood/Dr Caius – Peter Hoare/Bardolfo – Alasdair Elliott/Pistol – Lukas Jakobski

6 | 9 | 15 | 18 July at 7.30pm; 12 July at 7pm

こないだ観たばっかりで、タイトルロールは同じだし、大嫌いなポポコがヒロインだなんて・・



★★★★

Plácido Domingo’s Operalia
Competition Final

The final of Plácido Domingo’s international singing competition comes to the Royal Opera House for the first time, in an extravaganza of operatic song.

19 July at 6pm

ドミンゴ先生の歌は特に聴きたくないけど、優れた人材をオペラ界に送り出してるこのコンテストは面白そうだ



★★★

Peter Pan NEW (Richard Ayres/Lib: Lavinia Greenlaw)
Dir: Keith Warner/Cond: TBC

24 | 25 July at 7.30pm

Welsh National Operaの引越公演は初めてかな?



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Preview of 2014/2015 @ROH

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<3rd Apr Thus>

サハラ砂漠の砂塵がイギリスまで飛んできてますが、ここ数日はほとんどインドアにいる私は大丈夫でしょう。

「影のない女」はどうした、オルガンコンサートも行ったでしょ?、ひかるさんの眠れる森の美女、ポリ君の今サートにも行った筈。はい、そうなんですが、記事は週末まで待って下さいね。あ、でも、週末になるとカウフマンのリサイタルもある・・・

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ロイヤルオペラハウスの来シーズンの演目は3日前に発表になりましたが(→こちら )、今日はパトロンとサポートフレンズが招待されて、オペラとバレエのプレビューがありました。


以前は地下の小劇場でやったり、去年はたしかメインホールだったけど、今年はずらっと椅子を並べたポール・ハムリン・ホール。



演目はすでにわかっているし、関係者の自賛コメントも面白くないですが、ゲストで救われた感じ。


なんと、サイモン・キーンリーサイドがひな壇に座ってましたもんね。カスパー・ホルテンのインタヴューに応えてリゴレットやヴォツェック等についてサイモンらしいコメントをしたり、観客からの「いつ演出家デビューするんですか?」という質問に対して「演出するつもりはないね。僕には向いてないから」、と言ったら、すかさずホルテンが「オネーギンの時は実質的に君が演出してたけどね」、と笑わせてくれましたにひひ サイモンのこだわる姿が目に見えるようです。


ほんの一瞬だけですが、サイモンの奥さんゼナイダと二人の子供が上の階でパパを見てるのを目撃しました。


余興もあって、Jette Parker若手アーチストでオーストラリア人のソプラノとバリトンが一曲づつ歌ってくれたんですが、声が響き過ぎて楽しめませんでした。ソプラノのキランドラ・ハワースは下手だったし。でも、バリトンのサミュエル・ジョンソンはハンサムなので舞台映えするでしょう。


そうだ、がっかりしたのは、オルフェオが英語上演なんだそうです。若者狙いだから仕方ないかもしれないけど、私の期待度の星を一つ減らしておきますむっ


バレエダンサーもプリンシパルが3人登場して少し話してくれました。サイモンは嫌と言うほど見たり話も聞いたりてるのでさほど感激もしませんが、初めて聞くダンサーたちのトークは面白かったです。


ダンサーとして華がないローラ・モレラ、素顔だともっと魅力なかったですが、ローラさん、人前に出る時はせめてお化粧しましょうね。美人じゃない上に年増なんだから。


でも、ローラがいくらお洒落しても、隣に座ってる二人の美青年の美しさには敵わないでしょう。
         


カナダ人のマシュー・ゴールディングは、こないだThe Sleeping Beautyでは期待したほどハンサムじゃなくてがっかりしたんですが(→こちら )、素顔だとほんとにブラッド・ピットみたい恋の矢  ベージュのスーツと水色のシャツも洒落てる~ラブラブ  マシューは自分がかっこ良いことを知ってる大人の男性ですが、


先月イングリっシュ・ナショナル・バレエから移籍したばかりの23歳のロシア人ヴァディム・ムンタギロフは、謙虚にはにかんだ様子がすっごく初々しくてて可愛いらしいったらないわラブラブ!  


バレエを観に行く目的が美青年鑑賞キラキラであるとすれば(踊りがある水準に達してるという前提でね)、私が入れ込むのはこの二人、マシューとヴァディムだ。 それに、そうだ、秋には久し振りにロベルト・ボッレも出るし、ROHのバレエ鑑賞は増えてしまいそうだわ・・汗


話をオペラに戻し、


サイモンがいたのは明日がファウストの初日だからで、ネトレプコ人気のせいで切符枚数が制限されて初日は買ってなかったんですが、ネトコがこの期に及んで「この役は私には向いてないわ」、とキャンセルした代役が明日はソニア・ヨンチェヴェということで、なんとか観たいものだと執念でリターン切符を狙ってたところ、ヤッホーっ、今日になって安い切符をキャッチしましたチョキ

立見席なのですが、すでに何度も観てるし、立つのはヨンチェヴァとカレヤが歌う時くらいにして、後は床に座ってればいいかな、と。だって、先週、眠れる森の美女をずっと立ち見したら、腰が痛くなりましたもんね。 


貧乏人が芸術を鑑賞したければ重要なのは体力だとあらためて感じてる今日この頃。よーし、これからは腰を鍛える運動を頑張ってしてみようDASH! ・・・折りたたみ椅子を持参するという手もあるが・・

 


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ファウスト by Gounod ネトレプコ降板騒動後の初日

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<5th Apr Sat>

フル出勤で夜もほとんど外出という忙しい週がやっと終わって一息つける週末。片っ端から溜まってる記事を片付けるつもりですが、いつものように順不同で、まずは昨夜のファウスト初日から。

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4月4日、超人気ソプラノのアンナ・ネトレプコ(以下ネトコ)が無責任にも放り出して騒然となったグノーのファウストの初日に急遽行くことができました。代役が二人いるうち、私が「こちらがベターなソプラノですよ」、と断言した手前、チェックしないといけないですもんね。それに、私が彼女が出る日の符を持ってる22日まで待てません。


悪魔に魂を売るゲーテのファウストは踊りもたくさん出てくる華やかで妖艶なフレンチ・グランド・オペラ、このマヴィッカー版はわかりやすいセットと素敵な衣装、ユニークなダンスの素晴らしいプロダクションです。


むっネトコ人気のせいでフレンズ予約で全部で4枚という制限付きだった上、私がいつも座るストールサークルの横の安い席は片側がブロックされていたので更に凄まじい争奪戦となり人気の初日は買えなかったので、リターン切符に頼るしかないわけですが、ネトコ降板で手放す人は結構いてもほとんどが私には手が届かない高い切符なので、根気よく安い切符を狙い続けました。

結局、前の晩になってupperslipの2列目とlowerslipの立見席が2枚現れ(いずれも10ポンド)、どっちにしようか目くそ鼻くそ的に迷ったのですが、少しでも近い方がよかろうとlowerslipの立見にしました。


舞台の縦半分しか見えないことは知ってたし、何度も観たプロダクションで、後日また(おそらく3回)行くのだから、どうでもいいところは床に座ってて、肝心なところだけ立ち上がればいいやというつもりでしたが、そんなことしたら回りの人に変に思われるかなとか遠慮しちゃって、結局ずっと立ってました。でも、幸い、この立見席は手すりが高い位置にあって腰を曲げなくても済むので、こないだ眠れる森の美女を観たストールサークルの立見よりは姿勢は楽なので(ビジュアル的にはストールサークルの方がうんとベターですけど)、全然オッケーでした。ストレッチ運動もできるので、座ってるより健康的だし。


ROHではステンディングオベーションはしないのに、すぐ下の席の人たちがカーテンコールで皆立ち上がってしまったので写真が撮りにくかったですが、なんとか隙間ショットが撮れました。



Director
/ David McVicar
Revival Director/ Bruno Ravella
Set designs/ Charles Edsards
Costume designs/Brigitte Reiffenstuel
Lighting design/Paule Constable
Choreography /Micheal Keegan-Dolan
Revival Choreographer/ Daphne Strotmann

Conductor /Mauriziio Benini
Faust / Joseph calleja
Marguerite / Sonya Yoncheva
Mephistopheles / Bryn Terfel
Valentin / Simono Keenlyside
Wagner / Jihoon Kim
Siébel / Renata Pokupic
Marthe Schwertlein / Diana Montague



    

ソニア・ヨンチェバは、ラ・ボエームのとても素敵なムゼッタだったので期待は高かったですが、ちょっと緊張だったのか演技が控え目でしたが(アンジェラ・ゲオルギューに比べれば誰だってそうだけど)、好感の持てるすっきりした容姿と歌唱で、ネトコの代役としては充分な役目を果たし、カーテンコールでも怒涛の拍手の感動シーンでしたクラッカー


   


でも、ヨンチェバの輪郭のはっきりした軽やかで清々しい歌声は大好きですが、ネトコと比べたら声に個性もないし全ての面でスケール小さくてカリスマ性にも欠けるので、どうしても、ネトコだったらどうだったんだろうと想像してしまい、ソニアの姿と歌にネトコが重なったのでした。



ネトコは「この役には向いてないわ」、と降りたわけですが、いえいえ、これほど貴女に向いた役もないと思いますよ、私は。ゲオルギューでも歌えるわけだからテクニック的に難しいわけはないし(あ、アンジェラの悪口言ってるわけではないですよ。私は彼女も好きですから)、ネトコちゃんの甘くてダークで妖艶な声にもぴったりで、軽いゲオルギューとは又違う味が出せる筈。何度も聴いてるので想像はついても、実際に聴いてみたかったな、とつくづく思い、恨みが増してしまったわプンプン



この席だと音が後ろに跳ね返ってしまい、私の好きなストレートな声が聴けたら又違う印象になるかもしれないので、それは22日まで待たないといけないですが、ソニアが私のお勧めにたがわないパフォーマンスをしてくれて嬉しかったですブーケ1 


    


ジョセフ・カレヤは、心配通り、ロマンチックヒーローには似合わないごつい風貌なだけでも先回のヴィットリオ・グリゴーロに大きく負けちゃいましたね、当然。それに、ソフトな声はストレートでは素晴らしいけど、フランス語だし変化球が投げられないので、この役には向いてないのでは?

    

悪魔役のブリン・ターフェルは、「オリジナルは俺だったのに、先回素晴らしかったルネ・パペから立場を奪回しなくちゃなんねえぜ!」、と頑張ったか、奇声ともいえる声色まで駆使して発大熱演。そう、この役は漫画チックだと楽しくていいわ。


お兄さん役は出番は少ないけど良いアリアや見せ場のある得な役ですが、以前もやったサイモン・キーンリーサイドは、「ブリンにばかり注目が集まって溜まるか!」、とライバル意識を燃やしたか(二人は仲良しでしょうけど)、これまた大乗りで、こちらはやたらシリアスに。ブリンより細やかな表現のできるサイモンですから歌の上手さが際立ったし、運動神経の良いサイモンが腕の力だけで床を這う姿にも感心。


というわけで、イギリスが世界に誇る地元バリトン二人がさすがの実力と貫禄を示してくれて、たとえこの二人が誰だか知らない人でも、「へえ~っ、二人とも脇役なのにすげ~っと」、と思ったことでしょう。見慣れた二人ですが、近くの席から観るのが楽しみです。

次は4月11日で、もう一人のソプラノの日ですが、そちらの彼女は全くの未知数。期待はしてませんが、案外ダークホースかもしれないしね。



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