<28th Apr Mon>
今夜9時から48時間の地下鉄ストライキに突入。どうせ又足並みの揃わなくてバラバラ動くんでしょうが、今日のコンサートはお昼でよかった・・。 明日から多少動いてもいつも通りには行けないでしょうから、明日も休んじゃいます。明後日は、会社は休むんですが、午後からオペラがあり、這ってでも行くんじゃ~ですけどね。どうか、それまでには解除になりますよう。
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今日はWigmore Hallのランチタイム・コンサートに行ってきました。
Toby Spence tenor
Julian Milford piano
Schubert
Schwanengesang
ご贔屓テノールのトビー・スペンスがシューベルトの白鳥の歌を歌ってくれたのですが、素晴らしいリサイタルだったので、他のを飛ばしてこれを先にアップします。
BBCラジオのオンデマンドで1週間聴けますので、是非どうぞ(→こちら )、ということが早く言いたいわけですが、これ書きながらまた聴いてうっとりしてます
絶好調のトビー君の明るくて軽やかで、時には重く暗さも感じさせる大好きな声を最前列でたっぷり浴びることができて、至福の一時間でした
シューベルト最後の歌曲集「白鳥の歌」は、詳しくはウィキでもご覧頂くとして(→こちら )、「美しき水車小屋の娘」や「冬の旅」とは違い、関連のない歌を死後に他人がまとめたものですが、4つ目の有名な「セレナーデ」は皆さんきっとご存知ですよ。
シューベルトの歌曲は菩提樹とか、典雅な日本語歌詞で広く親しまれてますが、その中でもこのセレナーデは子供のから大好きな曲。久し振りに日本語歌詞を(忠実な訳詩ではないですが)トビー君の歌に合わせて読んでみたら、懐かしくて涙が出そう・・・(いまだに意味のわからない言葉もあるけど、そこがまたミステリアスでありがたみが増すのかも)
秘めやかに 闇をぬう 我が調べ
静けさは 果てもなし 来よや君
ささやく木の間を もる月影 もる月影
ひとめもとどかじ たゆたいそ たゆたいそ
君聞くや 音にむせぶ夜の鳥
我が胸の秘め事を そは歌いつ
鳴く音に込めつや 愛の悩み 愛の悩み
わりなき思いの かの一節 かの一節
深き心をば 君や知る
我が心 騒げり
待てる我に 出で来よ君
出で来よ
で、
実は、スキン写真でご覧の通り、昨日もトビー君を聴きに行ったのです。
ヨハン・シュトラウスの喜劇オペレッタ「こうもり」で、今日のシューベルトのシリアスで暗い歌曲とは正反対のコメディ演技も楽しかったのですが、今日のまじめで精悍なトビー君の方がずっと素敵 衣装は昨夜のバリっとした燕尾服の方がチャーミングでしたけどね(「こうもり」のことは又あらためて書きますね)。
終了後はいつものように舞台裏のグリーンルームへ。楽屋にもなってるらしく、脱いだ服が置いてあったりしてまさに舞台裏。
いつもの濃いグレーのベルベットのジャケットではなくて、今日はやけにラフな異国風シャツのトビー君。元々グレーなのか、それとも黒いのを何度も洗ってるうちにこうなったのかはわかりませんが、不精ヒゲはないほうがいいと思うんですけどね。
何度も会ってる私のことは覚えてるみたいで、「やあ、又君か」って感じで微笑んでくれるのが嬉しいです。実はずっと前からFB友達で、彼は肝心なことをちっとも投稿しないので役に立たないのですが、昨夜の写真をFBアカウントに送ってあげたんです。返事がなかったのでまだ見てないのかと思ったら、私がそれについてはなにも言わなかったのに、「ありがとう」、って。
トビー君は上機嫌で愛想良かったんですが、地元なのになぜか人気のないトビー君、グリーンルームはひっそりしてました。
今日は一人だしツーショットは期待してなかったのでいい加減な格好の私、友人も来てたので写真撮ってもらいましたが、こんなことなら着物で行けばよかった。
そんなら切符2枚買っておけばいいのに、と仰るでしょうが、ウィグモアホールのフレンズ予約は席が選べないので、一枚の方が良い席が取れるだろうと思って、これぞと思うコンサートは一枚だけかぶりつき希望とリクエストするんですよ。今日もそのおかげか、最前列真ん中が取れましたしね。
喉頭ガンから回復したと言っても、ちょっと前のミュンヘンの皇帝ティトーの慈悲で声がひっくり返りっぱなしの日もあり心配してたんですが、調子の良い日はこれだけ歌えるんだもの、うちのトビ男は健在です。よかった、よかった。
そして、
なんと、長年のファンとしては嬉しいことに、
トビー君を今週は3回も聴けるんです
これで二つ終わったのですが、金曜日にミルトン・コート(バービカンの一部)でリサイタルがあり、もちろんかぶりつき席を押さえてありますとも。 詳細は→こちら ですが、小さいホールなのにまだ切符は充分余ってますので、是非いらして下さいませ。一律15ポンド。
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