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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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チャリティショップ巡りとバレエダンサーのトーク

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<28th May Wed>

毎日寒くてね。ムスメが持ってきてくれたDVD「アナと雪の女王」を3Dで観てたら、ますます冷えてしまったわ。

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5月26日のバンクホリデーの午後、ブログ仲間のアメリさん(→こちら )にバーンズBarnesを案内して頂きました。


バーンズは、ハマスミスやパットニーからちょっと行ったところで、都心からそんなに遠くないのにヴィレッジの雰囲気を残してるとても可愛い街ですが行くのは初めて。


   


   


     


     

あいにくの冷たい雨だったので、テムズ河畔のお散歩は又の機会にして、今日はチャリティ・ショップ巡りに専念し、お金持ちエリアにはチャリティショップがたくさんあるのですが、バーンズとお隣のイースト・シーンEast Sheenで軽く10軒は回ったでしょうか。


アメリさんは目的のモノをめでたくゲット。私はのべつ幕なしにだらだら見てたんですが、「モノを増やしたらいかん!」、と頭ではわかっていても、安い服とか見るとつい手が出てしまうというビョーキがまた出てガーン、結局コート、ブラウス、スカートを買ってしまいました。傘をさすのに片手がふさがってた上に夜はROHにバレエを観に行くので荷物を増やさないように我慢したんですけどね、これでも。



ワンピース戦利品の一つをお見せしましょう。


4ポンド弱だったこの薄手の白黒ブラウスは柄がポイントで、ぱっと見てもわからないでしょうけど、バレリーナなんですくつ


ブログ用ジョークに買ったようなものですが、今日、早速ちょうど良いバレエ関連イベントに行く時に着てみました。まずはイタリアンレストランDa Marioで腹ごしらえ。






ロイヤルバレエの24歳の若いダンサーJames Hay君のインタビューでしたが、ソロイストという真ん中のランクのジェームス君、しなやかで軽やかでキビキビとした動きと舞台映えのする爽やかな容姿で大ファンなんです。


教会での今日のインタビューでも可愛かった~ラブラブ!


一時間半喋りまくってくれたジェームス君、できればバレエ以外のことも聞きたかったですけどね。



     


       

客のほとんどはジジババでしたが、この少女にとっては憧れのお兄さんなんでしょうね恋の矢 兄妹みたいで微笑ましい。   

ジェームス君、3月に由姫さんと茜さんと3人で踊った眠れる森の美女で輝いてました(→こちら )。


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ルール破りの着物コーディネートでオペラに

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<30th May Fri>

夜5連ちゃんのお出掛けと言っても、この頃は会社に行かない日も多いので、どうってことないのですが、今夜のサッカー試合観戦が言わばハイライトサッカー。 そこらへんの草チームではなく、イングランド戦ですからね、どんな雰囲気なのか興味深深だし、珍しい体験にドキドキワクワクドキドキ。 ペルー相手の親善試合なので興奮し過ぎて血を見ることはないでしょうが、W杯直前の調整で、盛り上がるでしょう。ユニオンジャック柄の着物持ってたら着るかもしれませんが、着物はやはりおしとやかなイベント専用かも。ということで、先日オペラに行った時のことを。
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5月27日のトスカには着物で行きましたが、うっとおしい雨だったので、化繊の着物にしようとごそごそ探したら、持ってることすら忘れてた無地を発見。


エレガントとは言えない赤紫色に扇柄の地紋のこの着物は、かつて日本でお琴の演奏会で皆でお揃いで着た舞台ユニフォームでしたが、大勢がで照明に光ってなかなか壮観でしたよ。この日も「きれいな色ね」と褒めて頂いたし、単衣で軽いので、海外オペラ遠征に重宝かも。


同じ扇柄の帯はすっきりと銀色だけに。これは礼装用の袋帯でしょう、きっと。


安物ポリに礼装帯という組み合わせは日本ではあり得ないコーディネートですが、調子に乗ってついでに帯揚げも帯締めもルール違反してみようかな。

ってんで、まず帯揚げは黒地のスカーフで。


着物も帯も無地だとあまりにもシンプル過ぎますもんね。前日にバーンズでチャリティショップ巡りした時と同じスカーフですが(→こちら )、大判だと帯揚げにもなって便利。


          

ひらめき電球

初めての試みの帯締めの結び方にもご注目下さい。


赤と黄色の二色使いですが、色違いの丸組の帯締めを二本使用し、両方とも真ん中で輪にして絡み合わせ、後ろで縛ってあるんですが、遊び心もあって、なかなか良いでしょ?


普段はこれでも、(年齢無視の派手さは別として)なるべくオーソドックスを心掛けているつもりですが、たまには海外ならではの羽目外しもいいですよね?


5月は頑張って6回着物で出掛け、これで今年通算28回(まとめは→こちら )。





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イングランド対ペルーのサッカー親善試合観戦

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<1st June Sun>

久し振りの晴れ。こんな良いお天気に勿体ないとは思いつつ、トーチャンと映画X-Men Days of Future Pastを観ました。大好きなジェームス・マカヴォイも出てるし、面白かったです。来週、仕事が一段落したムスメとトーチャンはゴジラを観に行く予定ですが、私はパス。ハンサムな俳優出てないだけじゃなくて、子供の頃に大人気だったオリジナルのジャパニーズ・ゴジラのイメージ壊したくないですもんね。

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5月31日夜はサッカーの殿堂ウエンブリー・スタジアムWembley Stadiumでイングランド対ペルーの親善試合を観ました。


9万人収容のスタジアム中に入るのは、できたばかりの時の見学ツアー、一昨年のオリンピックの女子イングランド戦(→こちら )に続き3回目ですが、我が家からは地下鉄駅で一駅で歩いてでも行けるのだから、いつかここでイングランド戦を観ましょうねとずっと仰ってたた熱心なサッカーファンの方に誘って頂き、ご一緒しました。

そうでなければ、こんな大事な人気イベント、切符の買い方も知らない私には無理。ここはイングランド・ナショナル・チームのホーム競技場ですが、試合の数はうんと少なくて、ロック・コンサートに使われることの方がずっと多いに違いないです。


    

目

わーい、なでしこジャパンから名門アーセナル・レディスに移籍した大野忍さんと近賀ゆかりさんもいらしてて、ご一緒した方と親しいので、一緒に写真撮って頂いて、最高の記念になりました。


今日の午後に英国女子FA杯の決勝が行われ、彼女たちもフル出場したアーセナルがエバートンレディースを2-0で下して優勝したんですが、近賀さんが2点目のゴールを決めたんですよ!! テレビで観てたけど、カッコいい~ラブラブ!



    


寒い日だったので、寒がりの私はしっかり着込んで。


    


    

キックオフの一時間以上も前から座ってたら、サンバのバンドの演奏もあったし、選手のウォーミングアップも見られて、退屈しませんでした。


普段のリーグ戦は観ないので、選手には全く詳しくない私、今日の先発メンバーで知っているのはウエイン・ルーニーとスティーヴン・ジェラードだけでしたが、ゴールキーパーが私好みのハンサムなので、もうすぐ始まるW杯が楽しみ。 あ、でもブラジルとは時差があってテレビ観戦は難しそうだ・・


    

親善試合なので緊張感はないけど、W杯の壮行会ですから、これで負けたら一気に国民一同一気に消沈してわけで、ここは是非とも勝たなければいけませんDASH!

王冠1プリンス・ウィリアムも応援にいらしてましたしね。遠くからなのでピンボケ写真しか撮れなかったけど。


    


    

国歌斉唱の時には、席に置いてあったボール紙を皆で掲げて、赤白のイングランドの旗に。


   


何度もメキシカン・ウェーブをやったりしてたらあっという間で、3-0でめでたくイングランドの勝ち。 ゴールが入った瞬間に総立ちになって叫ぶのはスカッとしますよね~アップ

段々と日暮れていくのも良い雰囲気半月


今回の対戦相手ペルーに対しては敵愾心もないので始終穏やかな雰囲気で(対ドイツとかアルゼンチンだと殺気立つでしょう)、家族連れも多かったので下品な言葉も聞えてこず(そういう人が座るセクションもあるそうですが)、サッカーに詳しい方から色々興味深いお話も伺って、新鮮な体験でした。先月はその方を私のテリトリーであるオペラでご一緒したんですが、こうしてお互いの得意分野をシェアして行動範囲を広げられるのは嬉しいです。


   


このアーチは通勤途中に地下鉄からしょっちゅう見てるのですが、イベントのある時だけ照明がなされ、シンプルだけど美しいといつも思います。


入場者数83,578人ということで、帰りの大混乱は覚悟し、一人で家まで30,40分歩く覚悟でしたが、幸い大したことなくてバスでスムーズに帰れました。



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秋に4人で日本へ

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<5th June Wed>

今週はバレエが一回だけで夜はヒマな筈なのに、ムスメが遊びに来たり、久し振りにお琴のお稽古に行ったり、明日のROHの切符購入バトルメラメラの準備もしなくちゃいけないし等であたふたして、たくさん撮ったオペラやバレエのカーテンコール写真を選んでる時間もなくて観劇記事は書けず。なので、文章だけの記事を急いで書きましょう。この旅行のアイデアを頂けると助かります。

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昨年10月のブリュッセル以来(→こちら )、泊りがけの旅行には行ってないのですが、秋に大きな旅行が決まってます。


去年8月に3週間も私だけで日本に行ってすご~く楽しかったキラキラのですが(→こちら )、毎回一人でってわけにはいかなくて、トーチャンもムスメも日本が大好きなのに、最後に行ったのはなんと5年前だから、そろそろ連れてってあげないと可哀相だと優しいカーチャンは思ってて、去年の夏に一緒に連れてってあげようとしたら、「ゲッ、日本の夏は地獄だから嫌だ」、とぬかしたトーチャンなので(おかげで一人で行けたので、むしろ感謝ですが)、今度は涼しい季節にしてあげましょう。


時短勤務になってことだし何度もヨーロッパ小旅行をしようと私が提案してるのに乗り気にならないトーチャンだけど、秋の日本行きは大喜び。 特に高い所が大好きで5年前にスカイツリーの建設現場を見学してから進捗具合を毎日チェックしてたトーチャンなので、名古屋弁で言うとヒャーリャート(ハイライト)はなんと言ってもスカイツリーだがね。

日本が大好きなムスメも行きたがってるので誘ったところ、二つ返事で「うん、行きたい!」、と。 そして、先回初めて日本に行ったボーイフレンド君も是非また行きたいということで、結局また4人で行くことになりました(先回の旅行は→こちら )。


むっあ~あ、


そんなら又私はただのツアコンじゃん・・・、と言うのが正直な気持ちで、楽しみ度は先回と比べたらうんと低いけど、仕方ない、たまには家族サービスもしなきゃいけないですもんね。それに、普段は家庭を顧みずに遊び歩いてる勝手なカーチャンを見直してもらう良い機会だし、行くと決まったら「カーチャンのおかげでこんなに充実した旅行ができるんだもんね、ありがとう!」って感謝してもらえるようにしないと勿体ないですね。


美しい紅葉を愛でるためには11月中旬以降がベストなわけですが、ROHのフレンズ予約はあるし、見逃せないオペラもあるので(CTファジョーリのイドメネオと、グリゴーロの愛の妙薬)、結局10月中旬から2週間にして、往復600ポンド以下のお得なヴァージン航空直行便もとっくに予約済み船


どうせなら私自身も行ったことがない所に行けたら嬉しいし、できれば街と山と海とバランス良く回りたい、とか思ってるんだけど、要領よくまとまってるガイドブックなしだとこれがなかなか難しくてね。


成田往復なので、街は東京でいいとして、山は?海は?


特に日本の山並みの美しさには去年の夏に感激したので、ぺったんこのイングランドに住む皆に見せてあげたいわ。 紅葉も見られるかもしれないしね。登山するわけではなくて(ひ弱な私は登山には付き合えないわ)景色を眺めるだけで充分で、今のところ新穂高、上高地、立山辺りが候補なんですが、他にどこかお勧めがあれば教えて下さいませ。外国人向けJR乗り放題パスを買う予定なので、東京から遠くても構いません。富士山は何度も見てるけど、大いに興味ありです。富士五湖とか芦ノ湖でしょうかね?って、やっぱり行ったことのある所ばかりが思い浮かんでしまう・・。


ちょうど京都で時代祭やってるので、伝統的なものを見るのならそれかな?凄い人出だろうけど・・。


海は瀬戸内海のしまなみ海道が橋好きのトーチャンには嬉しいかもですが、誰か運転してくれるかしら? 長年ペーパードライバーである私には無理だよ~ん。


と、ガイドである私の弱点で行動が制限されちゃうのが問題なんだけどね。あ、そう言えば、前回は私が途中で食べ過ぎによる胃ケイレン(とその時は思った)で七転八倒して大変だったわ~ショック!(結局、胆石だということがわかって胆嚢摘出)。

先回は東京のホテルと京都のウィークリーマンションの2箇所だけに宿泊して、その中では行き当たりばったりでテキトーに行動してたけど、時間もできたことだし、この秋はもっと綿密に計画してあげて、3人が更に日本びいきになってくれるように頑張りましょうかねDASH!


(その前に、7月、8月と私だけでちょいとヨーロッパに行ってきますけどね。来年春のオペラ追っかけ遠征も2回手配済みだしチョキ




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ミックス・ビルのバレエ(セレナーデ他)

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<8th June Sun>

いやーっ、一昨日のROHサポートフレンズの秋シーズンの切符販売は大変でしたわダウン システム障害で3時間近くほとんどブッキングできなかったばかりでなく、途中で「明日出直して下さい!?」という誤ったメッセージも出たりして大混乱ガーン(明日というのが6月20木曜日というのが笑えて、すぐに「すみません、去年使ったメッセージを間違えて投稿しちゃいました」という訂正がTwitterでされたけど、去年はそんなことあったわけ?) パソコンに向かって悪態つきながらイライライライラしながらトライし続けドクロ、ランチのアポもキャンセルし、夜は着物でバレエに行く予定だったけど、ぐったり疲れてしまってやる気がなくなってしまい、散々な一日でしたむっ

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ロイヤルバレエ団のミックス・バレエが最近2セットあり、バレエは門外漢ながらも両方観に行きました。折角たくさん写真を撮ったので、無知なため技術的は全く書けないし、事前に調べてるヒマもないので説明もできませんが、写真アルバムとして記録に残しておきましょう。ダンサーは(オペラと違って)皆さん綺麗だから、絵になるしね。 (カメラ写真はクリックで拡大します)


まず1セット目を5月26日に。いつものストールサークル3列目はかなり見切れるのでバレエの場合はかなり悲しいものがありますが、6ポンド分は充分楽しめました。ミックスは色んなダンサーが少しづつ出てくれるのが楽しいし、この値段なので、バレエにはハマるまいと思っていてもつい行ってしまうんです。

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1セレナーデ Serenade


美しいけど新鮮味もなくどうってこともないお馴染みでわかりやすいチャイコフスキーとバランシンの伝統的な振り付けのグループダンスは、次に来るショッキングな新作バレエとの対比を示すためにやったのでしょうか?

バレエ界のブラピという触れ込みのマシュー・ゴールディングを狙ったのですけどね、なんか口元に締まりがなくて(踊ってる時もカーテンコールも)滅多に良い写真が撮れないわ、この人。ちょい役だけど、体型でもマシューに負けてない平野さんの方がいつもポーズも表情も安定してて撮りやすい。



Choreography George Balanchine

Composer Pyotr Il'yich Tchaikovsky
Costume designs Barbara Karinska
Lighting design John B. Read
Staging Patricia Neary
Conductor Pavel Sorokin
Principal Lauren Cuthbertson
Principal Matthew Golding
Principal Melissa Hamilton
Principal Ryoichi Hirano
Principal Marianela Nunez


     


        

     


     

     


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2スィート・ヴァイオレッツ Sweet Violets


踊りはぱっとしなくても振り付けで頭角を現してる若いリアム・スカーレットのこの作品、売春婦の喉を切る連続殺人というバレエらしからぬリアルでセクシーで暗い内容で、皆さん演技も踊りも上手だし、やってる方はいつもと違うスリルを味わえるんでしょうけど、これが好きだというバレエファンにお目に掛かったことがありません。

上半身脱ぐ売春婦もいて、先回のタマラは私の側からは見えませんでした。今回は逆側でよく見えたのですが、サラ・ラムはあまりのペチャパイ・・。などと言うどうでもいいことが印象に残ったのは、ストーリーも読まないで観たので、話の進行に直接関係ない人がたくさん出てきて理解できなかったせいかしら。踊り自体は斬新な動きが新鮮で素晴らしくて、一見難しそうで妙なポーズが多いのですが、ダンサーはスカーレット君の振り付けは踊りやすいと言ってるようです。


Choreography Liam Scarlett

Music Sergey Rachmaninoff
Designs John Macfarlane
Lighting design David Finn
Violin Vasko Vassilev
Cello Christopher Vanderspar
Piano Robert Clark
Emily Dimmock Meaghan Grace Hinkis
Mary-Jane Kelly Lauren Cuthbertson
Annie E. Crook Laura Morera
Marie Sarah Lamb
Robert Wood Thomas Whitehead
Walter Sickert Thiago Soares
Eddy Federico Bonelli
Jack Steven McRae

     



    

    


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3 DGV: Danse à grande vitesse


マイケル・ナイマンの乗りの良いポップ調の音楽に乗って、まるで新体操みたいになんですが、スピーディーで躍動感もあって、一番楽しめました。Sweet Violetsの後ではこういう何も考えなくても良いシンプルなのは救いだし。

女性ダンサーがタイツなしの生脚なのも色っぽいし、何組かが順番に踊るので比較するのも楽しくて。こういうのが得意でダイナミックなヤノウスキーも良かったけど、私の軍配はやはり予想通り軟体のナタリア・オシポワに。



Choreography Christopher Wheeldon

Composer Michael Nyman
Set Designer Jean-Marc Puissant
Costume Designer Jean-Marc Puissant
Lighting Designer Jennifer Tipton
Conductor Pavel Sorokin
Principal Valeri Hristov
Principal Laura Morera
Principal Marianela Nuñez
Principal Natalia Osipova
Principal Thiago Soares
Principal Eric Underwood
Principal Edward Watson
Principal Zenaida Yanowsky

     



     


        


     



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PR: 「食育」は大人にとっても重要な問題です-政府ITV

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成人を中心とした食生活の改善を、専門家のインタビューを交えながらご紹介します!

キーシンのピアノ・リサイタル @バービカン カタカタって何の音?

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昨夜(6月10日)はバービカンでエフゲニー・キーシンのリサイタルがありました。


天才キーシンだと言うのに、半分くらいしか切符が売れてなかったのは、まず切符代のあまりの高さによるものに違いなくて、3,4年前までの安かった時にはあっという間に売れ切れたのに、今回はたしか25ポンドから85ポンドという、ロンドンのクラシック音楽コンサートとしては破格の値段。

うんとリーズナブルだった時は10席以上も仕入れて、知り合いに売りさばいたこともありますが、こんなことになっては椿姫お節介エージェント(非営利)は廃業で、今回も自分の分だけ一枚、どうしてもというわけではなかったけど、ラッキーにもベストな席がゲットできたのでとりあえず買っておきました。こんな席が買えるのも最後かもしれないし、とも思って。


以前のように安くすればすぐ売り切れるのに、値下げなんてプライドが許さない? 客席が埋まってる方がキーシン自身も嬉しいだろうし、その方がプライドが満足すると思うんですけどね。第一、こんな凄いピアニストの演奏がこんなガラガラでは勿体なさ過ぎ。


    


    

ということで、関係者一同さすがに反省したのか、次回は前代未聞の値下げに踏み切り、15ポンドから65ポンドになったけど、しれでにまだ高いので激余り。来年3月20日(→こちら )ですが、私の察するところ、バルコニー席はおそらく今回そうしたようにクローズするので、ここを今買っておくと、もっと高い席にアップグレードしてもらえる可能性あるのではないかしら。 

あっ! 今見たら、プログラムも変わってるじゃないですか! バービカンの来シーズン発表になった時のお勧めコンサート記事(→こちら )だとラフマニノフのプレリュードだったのがショパンとリストになってて、これならお馴染みだし盛り上がりそうです。 特に彼のリストは素晴らしいですから、一気に楽しみ倍増。又良い席がキャッチできたのでつい手が出たのでした。 因みに、最前列の同じ席で、昨夜は65ポンド、来年は48ポンド。数年前は枚数割引もあって20ポンドちょっとだったんですけどね・・。補助が減ったのが理由らしくて、バービカンも苦しいのはわかるけど、まず満席になるような値段設定にするのが結局は得策でしょうに。

     


前置きが長くなりましたが、今回はどうだったでしょうか? 

まず、売れ行きが悪かったのは曲目の地味さもあるでしょうね。


クリップ

Evgeny Kissin piano


Schubert Sonata in D major
Scriabin Sonata No 2 in G sharp minor
Scriabin Selection of Etudes from Op 8


アンコールは3曲で、バッハのシシリアーナ (ヴィルヘルム・ケンプがピアノ曲にアレンジしたバッハのシシリアーナ、スクリャビンのエチュード、ショパンの英雄ポロネーズ。
クリップ


最初のシューベルトのソナタは、手の動きが複雑でテクニック的にはチャレンジなんでしょうが、ゴツゴツした曲でちっとも美しいとは思えませんでした。キーシンは静かな部分だと力が入り過ぎていつも唸ったりするのですが、今回は表情が更に苦しそうだっただけでなく、なんと歯をカタカタ鳴らせてドクロ、うるさかったこと! 何十回もよ。


至近距離で長年聴いてますが、こんなの初めてですよ。妙な癖がついたものです。うんと近くの人にしか聴こえないでしょうが、イライラしました。 40分位の曲でしたが、特に静かなパートがやたら長くて、聴いてて疲れました。 なにもそういう部分が嫌というほど続いて彼の欠点を強調するような曲を選ばなくてもいいのに、と腹立たしい気持ちさえ起こりましたが、苦しそうに見えてももしかしたら本人は楽しんでいるのかしら? 私はキーシンのそういう姿を何度も見てちょっとうんざりですけど・・。


     


不調なわけではなかったし(絶好調でもなかったけど)、後半は彼の良さがわかる曲目で楽しめました。


スクリャビンはあまり聴いたことがなかったけど、ショパンとリストにラフマニノフを振りかけたような感じで華やか。


最後は派手な英雄ポロネーズで盛り上がりました。ちょっと練習不足かなという気もしましたが、キーシンの左手の力強さは天下一品だし、目も眩むようなテクニックをまじかに感じることができて、65ポンドも払った価値はあったかな? いや、15ポンドで聴いたユジャ・ワン(→こちら )を4回聴くほうが得だな。彼女のリサイタルは満員だったよ。


でも、カーテンコールで良い写真が撮れなかったのは残念で、椅子の近くに立つと足元から見上げることになるし、ちょっと向こうに立つと横顔ばっかりな上、良い角度のは全てピンボケ


尚、これまでのキーシンのリサイタル記事は→こちら にまとめてあります。



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リージェンツ・パークのバラ園

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<12th June Fri>


今月に入って最初の一週間はヒマだったのに、なんだか急に予定が立て込んで来たので、6月の予定を勘定してみたら、 オペラ8回、コンサート6回、バレエ1回、となんと15回もあるじゃないの! 通りで忙しい筈だショック!


でも、じゃあ先月先々月はどれくらいだったんだろうとふと思って数えたら、4月は12回、5月は13回ビックリマーク


ふーん、大して変わらないってことは忙しいのは他のこともあるからか。たしかに、来月に備えてお琴の練習もしなくちゃならないし、ブログ仲間のレイネさんがオランダから2度イエスティン君詣でにいらして我が家にお泊り頂くことにもなってるのでオペラやコンサート以外も何かご案内できるかもしれないしってことなんでしょう。


チョキ

そして、一泊だけですが、明日から、シェイクスピアの誕生地ストラット・アポン・エイヴォン近くにある元貴族のお屋敷ホテルのスパ・ホリディカバンに行くことになってるんです。


2ケ月前にジムを辞めてから一度も泳いでないので、久し振りに泳げるのが楽しみ。 もちろんゴージャスなお屋敷でゆっくりワイン飲みながらディナー頂くのも滅多にできない体験なのでワクワクワクワインナイフとフォーク


こういうのをトーチャンは好まないので、女性4人グループで行くのですが、そうなれば当然お喋りが一番楽しみ。いわば日本で皆さんがなさる女性グループの1泊温泉旅行ってとこですね温泉


明日の夜はウィグモア・ホールのコンサートに行くので、一旦家に帰らずにその足で直行するかもしれず、変わりやすいお天気の中、支度に結構迷ってしまったわ。着物は着ませんが。




ブーケ2ブーケ2

今が盛りの美しいバラの花の写真をたくさんアップしておきますので、私が旅行に行ってる間、クリックで拡大して、美しいバラを愛でて下さいませね。 


4日前、会社とオペラの間の時間つぶしに有名なリージェンツ・パークthe Regent's Parkのローズ・ガーデンに一人で立ち寄ったんですブーケ1



曇ってたのが残念ですが、こんなたくさんのバラの花を一度に見るのは初めてで、有意義な時間つぶしになりました合格

我が家の庭のあちこちにも50本くらいのバラが咲いているんですが、やっぱりこれだけ本数があると壮観。


明日行くお屋敷にもきっとたくさん咲いてるでしょうね。日も長くてイギリスが一番美しい季節キラキラ明日もお天気良さそうです晴れ



    

   

             サークルでぐるりと囲むつるバラが良い感じ


   

     
                                   一人だからセルフィ~してみよっと


    



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カルメル派修道女の対話 by Poulenc ギロチンの音が・・

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<14th June Sat>

お天気も良く最高だった一泊スパ旅行から帰ってすぐにウィグモアホールに行きました。アンナ・プロハスカのリサイタルはとても感動的だったので、カウフマンのマノン・レスコーのリハーサルと重なってしまったのですが、カウフマンを蹴った価値はありました。そのプロハスカがROHに出たROHのオペラは旅行前に準備しておきました。

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余裕がないのでざっとした記録ですが、カルメル派修道女の対話Dialogues des Carmélitesというプーランクのフランス語オペラを5月29日(初日)と6月9日に2度観ました。


いつもの脇の席が出ないのでupperslipから見下ろしたのですが、フランス革命直後の恐怖政治時代に実際にあった修道尼たちのギロチン処刑ドクロがテーマですから、当然思いっ切り暗~くて、宗教は苦手なので共感はできませんが、最後の処刑シーンは音楽も演出もぐっと来ます。シュパ~~ッというギロチンの音が天井近くに座る私、まじかなスピーカーから大音響で何度も響く度にドキッとしました叫び もうちょっと音量下げても充分でしょうに。



ロバート・カーセン演出ですが、机や椅子以外には何もなくて、ほとんどのシーンはガラーンとして照明と人の動きだけで見せるのですが、時折、最大167人が舞台に立つというROH始まって以来の大人数の群集が出てくると迫力です。


いつものコーラス団にROHコミュニティ・アンサンブルという初めて聞くグループのボランティアの人たちが加わったそうです(ギャラ払ったら高くつきますもんね)。人の塊がセット代わりのシーンを作り出すのはユニークで、この演出を上から全体を見下ろすことができてラッキー。





Dialogues des Carmélites

Director Robert Carsen

Set designs Michael Levine
Costume designs Falk Bauer
Lighting design Jean Kalman
Movement Philippe Giraudeau
Conductor Simon Rattle
Blanche Sally Matthews
Constance Anna Prohaska
Madame Lidoine Emma Bell
Mère Marie Sophie Koch

Madame de Croissy Deborah Polaski
Marquis de la Force Thomas Allen
Chevalier de la Force Yann Beuron /Luis Gomes
Mother Jeanne Elizabeth Sikora
Sister Mathilde Catherine Carby
Father Confessor Alan Oke
First Commissary David Butt Philip
Second Commissary Michel de Souza
First Officer Ashley Riches
Gaoler Craig Smith
M. Javelinot John Bernays
Thierry Neil Gillespie

     


プーランクの音楽は、洒落たフランス歌曲とかをコンサートで結構聴く機会はあるのですが、これだけ大規模になるとちょっと冗長で、話の展開も遅く、もっとスピーティにして3分の2の長さだったらいいのにむっ

いくら長くても、歌手が皆さん揃って聞き惚れるくらい上手であればあっという間なのかもしれないけど、残念ながら主役の元貴族の娘で尼僧になるブランシュは私の苦手なサリー・マシューズガーン


指揮者サイモン・ラトル夫人のマグダレーナ・コジェナが出演の予定だったので大好きな彼女とROH初夫婦共演を楽しみにしてたのに妊娠してしまったのが残念でなりません。


     


イギリス人のマシューズは、ルックスは良いし真摯な演技で好演して評価も高かったけど、くぐもった声は私には不快だったばかりではなく、特に初日はほとんど音が外れっぱなしに聴こえました。2度目を躊躇したのは主にマシューズが理由です。


     


    


他の女性たちも皆奮闘して、まるで歌合戦でしたが、抑制が効いてベストな歌唱だと思ったのはお馴染みのソフィー・コッシュ(もしくはコッホ)。凛々しい姿もクールで素敵ラブラブ!

可憐な声がとても気に入ったのはROHデビューのアンナ・プロハスカ。ROHには滅多に出ないデボラ・ポラスキも立派だったし、エマ・ベルは時として叫び声になってしまったのが気になったけどユニークな声で存在感ありました。

     



    


女性が圧倒的なこのオペラで男性はほんのちょい役ばかり。下手なフランス語で歌うサー・トーマス・アレンは「爺ちゃん、まだ歌ってるんだ。ま、いいけど・・」と思っただけですが、テノール好きの私には司祭のアラン・オークとブランシュの兄のヤン・ブーロンが出るシーンが貴重で楽しめました。特にヤン・ブーロンは初日は不調で後半だけキャンセルしてしまい、彼を聴きたいから2度目も行かなきゃねと思ったわけです。アラン・オークはROHに脇役でよく出ますが、私はこのおっさん好きです。

    


指揮者サー・サイモン・ラトルはさすがのコントロールとメリハリで賞賛の嵐でしたが、下手くそな金管楽器が足を引っ張ったせいもあるでしょうが、期待ほど感動的にはならず。


退屈だった部分も多かったけど、両側から見ることができたし、こういうのは意外と2度目の方が少し音楽にも慣れて楽しめるもので、サリー・マシューズも2度目はそう音が外れなかったし、短く感じたことでした。しばらくは観なくてもいいかなと思いますけど。




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カエル君、ビーチに行く @父の日カード 

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<17th June Tue>


週末スパ旅行、連日のオペラやコンサート、お泊りのお客様等で超多忙のためパソコンにかじりつく時間がほとんどありませんが、父の日だった日曜日にムスメが持ってきてくれた手描きのカードをアップしておきます。



    



ロボット仕事や引越しで私よりももっと忙しいムスメが時間を割いて描いてくれたお馴染みのカエル君カエル


ビーチにワカメを敷いてレモンドリンクとアイスクリームソフトクリームを楽しんでいますが、あっビックリマーク 気をつけてね! でっかいカニ野郎がアイスクリームをかっさらおうと狙ってるよ~!



晴れ北国イギリスでも、サングラスで日光浴する日なんてあるの?


は~い、ありますよ~、たまには。 昨日は、遠出して海岸に行ったら震えるくらい寒かったけどね。


あんなに忙しくては果たしてカードなんか描いてるヒマはないかも・・と心配してたに違いないトーチャン、よかったねニコニコ


手裏剣怒涛の6月も無事半ばを過ぎ、書きたいことが山積みの中、今日からカウフマンのマノン・レスコーも始まってしまいましたが(もちろん行ったけど、演出は大ブーイングでしたパンチ!)、順番にぼちぼちとね。




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ベンヴェヌート・チェリーニ by Berlioz @ENO

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<18th June Wed>

昨日のマノン・レスコー(スキン写真ご覧下さい)でとても素敵だった美人のクリスティーン・オポライス嬢、Facebookでうっとり写真を眺めていたら、なんとtimeline photosに私のブログからのパクリ写真が2枚! ヨン様と共演した去年のROHのトスカのカーテンコールですが、へえ~、こんなマイナーな日本語ブログにまで検索するとは驚き叫び 気に入ってもらえたわけだからもちろん嬉しいし、また頑張ろうという励みにもなります。それならば、10日以上も前に観たENOのオペラなんて、誰も興味ないでしょうけど、これだって、写真がご贔屓テノール君の目に止まるかもしれないし、せっかく旅行前に準備しておいたのだから、今日はそれでいきましょう。

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6月7日の土曜日、English National Operaでベルリオーズのオペラ第一作というベンヴェヌート・チェリーニを観ました。



Benvenuto Cellini


Composer Hector Berlioz

Libretto Leon de Wailly /Auguste Barbier

English Translation Charles Hart


Director Terry Gilliam

Conductor Edward Gardner

Benvenuto Cellini Micheal Spyres

Giocomo Balducci Pavlo Hunka

Teresa Corinne Winters



私のお目当てはテノールのマイク・スパイヤーズだけ。無名のオペラには期待しないし、できれば人気がなくて当日にシニア割引でうんと良い席がうんと安く買えますようにと祈ってました。でも、今でも人気のモンティ・パイソンの一人であるテリー・ギリアムの新演出で話題になるに決まってるし、彼がやはり2、3年前にENOで演出したファウストの劫罰も評判上々だったので、切符の売れ行きはきっと良いんだろうなあ、とヤキモキしてたところ、当日電話してシニア割引をすると確認。3時間前から売り出すこの60歳以上のシニア割引、5分前に着いたらすでに15人ほどの元気なジジババが並んで待ってました。


元の最高額は125ポンドで、これを35ポンドまで下げてくれることもあると聞いていたのでそれを期待して行ったのに、「今日は半額」、と言われてちょっとがっかりでしたが、60ポンド以上も出す気はないので、結局アッパーサークルの72ポンドの最前列を36ポンドでゲット。


もっと近くで観たいけど、まあいいや、案の定4ツ星評価だった大掛かりなセットを観るためにはこの全体がよく見える席は決して悪くない。



お金ENO始まって以来最もお金を注ぎ込んだという言われるだけあり、セットも凄いし、人もやたらにたくさん出てきて、まるでサーカスを見てるみたい。凄く面白いんだけど、色んな人が色んなことしてるのをいっぺんに全部見られないし、目がくらくらするわ。第一、私はセットを見に来たわけじゃないし。



チェリーニは15世紀のイタリアの彫像家。このオペラは有名なペルセウスとメドゥサの像を作る際のでっちあげのラブロマンスなんですが、セミセリア(半分シリアス)という珍しいカテゴリーで、最初のオペラとあってベルリオーズが張り切ってあれこれ詰め込み過ぎて中途半端になってしまい、決して出来の良い作品ではないでしょう。駄作オペラにこれだけお金を掛ける価値があるのでしょうか? 映画監督としても有名なギリアムは、オペラというよりはお芝居の乗りで作ったんでしょうね。長過ぎるから削りたいとか言い出して、音楽監督と争ったそうです。オペラありきだったらそんなこと言うわけないのにね。


タイトルロールのマイク・スパイヤーズは、一年前のROHの湖上の美人でコリン・リーとロドリゴ役をシェアして互角に争い、その後バービカンのコンサート形式のファウストの劫罰(→こちら )(これもベルリオーズ)がすごく良かったのでファンになったアメリカ人テノールで(ギリアム演出のENOの同オペラも彼が主役だったとのことで、こんなに良いと知ってたら観に行ったのに、残念)、見る度に醜く太ってるのは問題ですが(ブスは仕方ないけど、デブは本人の責任)、なめらかな美声を聴かせてくれて、長い間待ってた私は満足ラブラブ これなら、もっと高い席を奮発して近くで聴けばよかったかしら。って、かぶりつき席が残ってたらそうしたんですけどね、隅っこしかなかったから。


他に上手だったのはライバル役のバリトンのPavlo Hunkaだけで、他に人はあまりぱっとしなかったのが残念。ヒロインのソプラノCorinne Wintersはとても可愛くて役にぴったりなんだけど、私の嫌いな濁った声むっ。エンターテイメントとしてビジュアル面を重視したってことかしら? オペラにはそれは邪道で、歌の実力で歌手を選んでくれなきゃ駄目ですよ。



     

    


ということで、初めて行使したENOのシニア割引、半額でもROHで払うよりはうんと高かったけど、あれだけの席であの値段ですからもちろんラッキーで、これからもたまには利用するかも。でも、どうか、私が聴きたい歌手が出る時はその人以外は下手くそで評判が最悪となって、仕方なく大幅叩き売りになりますように・・・がま口財布 今のところ狙ってるオペラはないですけど。


コロシアム劇場は、爺さん婆さんを優遇してくれるだけではなく、ジョ所ババトラファルガー広場のすぐそばでロケーションも抜群だし内装も美しい劇場なのに、全部英語にしてしまうのが勿体無くてたまりません。


    




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今日で35年

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<19th June Thus>


1979年6月19日、私はイギリスに到着し、今日でちょうど35年になります。


30年になった時のブログ記事にその時の写真を載せてありますので、当時のことはそちらでご覧頂くとして(→こちら )、今日は、3日前にクリスティーズで撮った写真をアップしてみましょう。


    


高さ57cmのこの大きな壷は、私が生まれ育った常滑焼ですが、さすが有名オークション・ハウス、なんと鎌倉時代のものだそうですよ。


オークション推定価格は1万~1万5千ポンド。

他の部屋でもの凄い絵画等を散々見た後だったので、「どえらいやっすいがね~」と思ってしまいました。 たしかに、これなら、私でも買おうと思えば買える値段だ。




   

このフェルメールの推定価格はたしか7~8百万ポンド。

もっと凄いのがジャコメッティの手。10~15百万ポンドですって(隣はアンディ・ウォーホールのジャッキー・オナシス、ドレスはAマックィーン)。はあ~~、手の届かない夢の世界だ・・ (クリックで拡大して下さいね)



しかし、

35年もいるとすっかりイギリスに慣れてしまい、例えば今やってるW杯でもしイングランド対日本の試合があったら、間違いなくイギリスを応援してしまうでしょう。


ま、

35年の間には色々ありましたが、家庭円満、子供も無事成長して、一年前からは運よく半リタイヤ生活に突入できて、恵まれてます。特にクラシック音楽やオペラが好きな私にとってロンドンは天国で、今夜もウィグモアホールでうんと安い値段で素晴らしい演奏を聴いたばかり(英国人ピアニストCharles Owen)。


5年後の40年目も、今よりは多少体力が衰えてるとしても、引き続き健康で文化を楽しむ生活ができる環境にいられますように・・・・


あ、

故国を遠く離れても日本の文化にも少し触れているのも大切ですね。だからこそ着物着たりお琴弾いたりしてるわけですが、明日は日本大使館で日本からの一流演奏家の琴のコンサートがあり、刺激を受けてきま~す。 




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一泊spa旅行その1 ホテル

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<21st June Sat>

ピッカピカの晴天なのに暗いオペラハウスで過ごして勿体ような気がするのに、セットの設置に問題であったナクソス島のアリアドネのリハーサルは予定より大幅に長引いてしまいました。安い値段で見せてもらうリハーサルなので文句は言えませんが。

しばらく忙しかったので、旅行に行ってから1週間も経ってしまいましたが、やっと先週末のスパ旅行の写真アルバムをアップできます。おそらく3回(ホテル編、ディナー編、観光編)に分けての備忘録になる予定ですが、まずはホテルから。

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                                      カメラ写真はクリックで拡大します


6月13日(金)、ウォリックシャーにあるウォルトン・ホールWalton Hallに泊りました。


女性4人の日本で言えば一泊温泉女子会みたいなものですが、あまりにもリーズナブルな値段なので、実は「部屋やロビーは古ぼけてて食事も手抜きなのではないかしら?」、と心配だったんです。だって、こんな凄い元貴族の館で、朝食と3コース・ディナー(2人でワイン1本付き)で74ポンドよ。


でも、そんなことは全くなくて、お天気に恵まれたこともあり、とても気持ちよくゴージャズで楽しく過ごせました。車があれば、ストラッドフォード観光の際には是非ご利用下さいませ。いつもこの値段かどうかはわかりませんが。

   

     入り口はこちら                       こちらはお庭から


シェイクスピアで有名なストラットフォード・アポン・エイヴォンの近くにあるWalton Hallは、貴族としては位が一番低いbaronet(準男爵とでも訳すのかしら?)ではあっても16世紀から続く由緒ある館で、現存の建物は18世紀半ばにクラシックなジョージアン様式で建てられ、その後19世紀にはロンドンで最も美しい建物の一つであるSt. Pancras駅ホテルやハイドパークにあるアルバート・メモリアルと同じ有名建築家Sir Gibert Scottによって増築され、今のちょっと仰々しいビクトリア朝風になったそうです。



では、まず玄関ホールにご案内しましょう。


ホテル内の調度品は1930年風シックにまとめられていて、重厚な建物とはちょっとミスマッチのところが可愛くて良い感じ。繊細なステンドグラスもあちこちにありました。



    



     

本館の隣にはこじんまりしたチャペルと墓地もあり、日曜日にはミサもあるようです。



   


ベル

ウエディングも売り物のようで、メインレストランは結婚式用に設えてあり、たくさんのウエディング・ゲストがホテル中に溢れてました。こう言っちゃなんですが、あまりおハイソな人たちではなかったので、これもきっとお値段控え目なんでしょうね。


私が泊ったお部屋は本館にある広いプレミアルーム。


渋い色調でまとまっていて、モダンなバスルームはスペースがふんだんにあり、窓からは玄関とお庭も見えました。


日本のツアーでも泊ることがあるらしいのですが、馬屋を改装した別館や新館利用になることが多いようです。


    



     


     

65エーカーのお庭はとても全部お散歩はできませんが、川も流れてて白鳥も泳いでます。

私の極彩色のワンピースはまるでビーチリゾートね、と言われましたが、ディナーには着替えますので。

     


     


小さなウォルトンの村のパブでランチ。レバーとオニオンとチップスにサイダー(アルコール入りのリンゴ酒)。


    


ヒツジヒツジ

田舎道を車で走っていたら、子羊の大群がいたのですが、この子たちがバ~~バ~(イギリスではメーメーではなくバーバー)と一斉に異様な大声で悲痛に泣いていたので何事かしらと思ってたところに羊飼いのお爺さんが来たので質問したところ、「ああ、あれは、親羊が毛を刈られるんで子供たちから離されたんじゃよ」、とのこと。そうなんだ、「ママ~、パパ~、どこ行っちゃったんだよ~」、という産まれて初めての悲しい経験だったのね。かわいそうにしょぼん



    

あ、毛を刈られてすっかりスリムになった親たちが何匹か帰ってきたようです。

「あたしも早く刈ってもらって、子供のところに帰りたいわん」


     
緑の中にポツンと建ってるとますます立派に見えるわ~



     


ホテルに帰ったら、はーい、スイミング・タイムよ~。私はこれが一番楽しみだったのよね。2月前にジム辞めるまでは週に2、3度プール行ってたのに、それ以来全く泳いでなかったから嬉しくて、随分長い間必死で泳いだわ。最初はこんなに空いてたのに、村の子供たちのスイミングレッスンも始まって段々混んできちゃったけど。


    


プールから出て、またお庭を散歩。曇ってきちゃったのは残念だけど、川に掛かってる美しい橋も見えるでしょうか?


    

これからディナーですが、それは次回に。



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一泊spa旅行その2 ディナー

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前回はホテルや羊の写真をご覧頂きましたが(→こちら )、


散々泳いだ後は、いよいよ1泊旅行のハイライトと言うべきディナー・タイムでございますナイフとフォーク


カメラクリックでほとんどの写真は拡大します。


ワインお値段にはワインボトルが2人に一本付いてくるので、まずレストランに入る前にお喋りしながら飲み始めましょう。仲良し3人組に私が追加で参加させて頂いたのですが、お仲間に入れて頂けて楽しくお話できたのがこの旅行の一番の収穫。


     

あ、また、ウエイターに一緒に撮ってねとか言いながら、若いイケメンにひっついたりして・・・べーっだ!


しかし、お昼に着てたどぎつい色のワンピースから着替えたのはいいけど、又こんな鮮やかな色って・・



たしかに、こんなお庭が広い緑ばかりの所にグリーンだけの洋服はは合わない色かも、と今になって思いますが、中にいる分にはいいでしょ。


さっきまでウエディング仕様だったお部屋がレストランに早変わりして、歴史的な建物らしい重厚な雰囲気を醸し出しています。私はゴージャスなシャンデリアが大好きだし。


   



    

でっかいお皿の真ん中に沈んでいる前菜はスコッチエッグですが、衣はシカ肉、赤いソースはビーツbeetroot。


    


メインはポークや海老に色んなソースが付いて見掛けもカラフルな一皿でしょ。 おかずだけって感じで量が少なかったのがナンでしたが・・。

全てとても美味しかったんですが、その中でも最高だったのはデザートのスフレ。写真を見ると思い出してヨダレが出るぅ得意げ  


宿泊客でなくても食事はできるようで、たしか3コースで35、6ポンド。 シャンデリアと美しい天井の下でこれだけの質の食事ができてこのお値段はとてもリーズナブルだと思います。


                  



窓際のテーブルで、段々と黄昏ていく広大なお庭を眺めながら美味しいお食事を頂きながらお喋りするのは実に良い気分。


外のテーブルにはおそらく結婚式のグループでしょう、長い夏の夜を最高の景色の中で皆さん楽しんでました。


イギリスでこんな暖かい日は珍しいですから、ラッキーな御一行様です。飲み過ぎた人もいたようで、夜中の3時頃に大声で騒いでいたのは迷惑でしたが。




    

他の方が召し上がったものも写真撮りましたが、緑の前菜はなんだったかしら?黒いお皿のメインは温泉卵です。


昼とは違うほの暗いエントランスホールも良い感じ。


     


三日月夜のお散歩も雰囲気あって素敵。 全然寒くなかったし。


この幻想的な照明の夜のプールで泳げなかったのは残念だけど、お部屋で又4人で話し込んで、長い楽しい一日が終わりました。 ワインのせいか、あんなに泳いで疲れてる筈なのによく眠れなくて更に長~い一日になってしまったのは辛かったけど・・


翌日は、シェイクスピア生誕の町、Stratford-upon-Avon観光です。


一泊spa旅行その3 ちょっと観光

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<23rd June Mon>

明日からまた忙しくなるし(主に遊びで)、来週は海外旅行にも行くので、その前に大急ぎで先週末のスパホリディだけ片付けようDASH! 

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6月13日と14日のスパホテル一泊女子会の最終回、ホテル(→こちら )、ディナー(→こちら )に続き、今日は観光編です。カメラクリックで写真は拡大します。


観光が目当てではなかったので、行き当たりばったりでちょっとだけですけど、折角近くにストラットフォード・アポン・エイヴォンStratford-upon-Avonというイギリスを代表する観光地があるのだから、ちょっとだけ寄ってみないとね。

    

ナイフとフォークコーヒー

まずはホテルでイングリッシュ・ブレックファスト。写真は第一弾で、この後何度もビュッフェを襲ってたらふく頂きましたブタ

    

ストラットフォード・アポン・エイヴォンにはこんな感じのチューダー時代の可愛い建物がたくさん残ってます。

    

「ポリス」と書いてある標識がありますが、これが警察なのではなく(そうだったらいいのにね)、すぐ後ろに無粋な警察署がありました。

    


この街は演劇のメッカで、有名な劇場が2軒隣り合って建ってます。古くて小さいスワン座と大きくてモダンなロイヤル・シェイクスピア・カンパニー。

私だけでなくご一緒した方のうちお二人がこの街には何度も来てるけど劇場はまだということで、ここが第一候補だったんですが、時間とかろくに調べなかったのでタッチの差でガイド付き見学ツアーを逃してしまいました。残念。「ヘンリー2世」を昼夜2部で上演してましたが、長いシェークスピアの芝居を観る気は毛頭ないわけで・・・


    

劇場が駄目なら、街の中心ではここしか行く所がないわ、ってことで、今更ながら定番のシェークスピアの生家へ。

     

私はシェークスピアと同じ誕生日だし、今年は生誕450年ということで、何度も入ったことはありますが、久し振りに高い入場料(16ポンド弱)払って入ってみましょかね。


     

シェークスピアの親父さんは皮で大儲けしてこれだけの家を建てました。息子は跡を継いでくれず、ロンドンにトンズラしちゃいましたが、劇作家として成功して帰郷し、もっと立派な家を購入。残念ながらその家は観光客が押し寄せるのに嫌気が差した所有者が壊してしまったそうですが、故郷に錦を飾った大文豪はそこで60歳の誕生日に死去・・。

     

ここが彼が産まれてであろうという部屋。


     



ロンドンに帰る途中、遅めのランチを兼ねてビスター・ヴィレッジBicester Villageというデザイナー・アウトレットに寄っていきましょう。

私は初めて行ったのですが、高級品には縁がないのでもちろん何も買わず。でも見るだけでも贅沢な気分になれて、これも立派な観光。


夕方帰宅後、私は一人でウィグモア・ホールのアンナ・プロハスカ(ソプラノ)のリサイタルへ。


素晴らしいコンサートだったし、実に充実した一日だったわ~チョキ



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アンナ・プロハスカ@Wigmore Hall 戦争がテーマのリサイタル

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<25th June Wed>

質量共に素晴らしかったTate Modernの特別展アンリ・マチスの切り絵展を午前中に観てから午後は出勤。テニス一昨日からウィンブルドン・テニスも始まってますが、テレビで観る機会もほとんどないうちにもうすぐ6月が終わりそう・・。男子シングルス優勝という長年の悲願を昨年達成してしまったし、まさか又優勝できるとは誰も思ってないので、今年はのんびり観戦できそうなのに。

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6月14日の土曜日、スパ一泊旅行から帰った夜にウィグモア・ホールのリサイタルに行きました。


アンナ・プロハスカは、最近やっと初めてROHで聴くことができたドイツ生まれのオーストリア人で、カルメル派修道女の対話(→こちら )の並み居る実力派女性の中で私が一番気に入った1983年生まれのソプラノ。


バロックを歌うことが多いらしいですが、この日は戦争が主題或いは背景の歌ばかりで、色んな時代の色んな作曲家の色んな言語でしたが、一貫したテーマでユニークな統一感がありました。


Anna Prohaska soprano 

Eric Schneider piano 


Traditional (German) Dunkle Wolken 

Beethoven Die Trommel gerühret 

Eisler Kriegslied eines Kindes 

Wolf Der Tambour/Der Soldat II 

Rachmaninov I have Grown Fond of Sorrow (The Soldier’s Wife)/Traill/My Luve's in Germanie 

Ives In Flanders Fields/‘1, 2, 3’/Tom Sails Away 

Eisler From Hollywood Liederbook:/Panzerschlacht/Die letzte Elegie/Die Heimkehr

Cavendish Wandring in this place

Schubert Kriegers Ahnung/Ellens Gesang I 

Rihm Untergang 

Liszt Jeanne d'Arc au bûcher

Schumann Die beiden Grenadiere

Poulenc Le retour du sergent from Chansons villageoises 

Quilter Fear no more the heat o' the sun 

Schumann Der Soldat

Mahler Wo die schönen Trompeten blasen from Des Knaben Wunderhorn

Weill Beat! Beat! Drums!/Dirge for two veterans


明るい曲調であってももちろん悲しい内容ばかりなのですがしょぼん、プロハスカ嬢の温かみのある若々しい美声と、細やかだけど感傷的になり過ぎない素晴らしい歌唱で、とても感動的なコンサートになりました。原語歌詞と英語訳を追いながら聴いていたら美しさと切なさでぐっと来て、何度も涙が出てしまったのは私だけではないでしょうあせる 



今年は第一次世界大戦勃発百年であり、ノルマンディ上陸作戦70周年セレモニーもあったばかりで戦争が話題がなることが多いのでとてもタイムリーなこのプログラム、凝ったミリタリー調のズボンスーツ姿のプロハスカ嬢はきっとヨーロッパを何箇所か巡業するのでしょうが、どこでも静かな感動を与えてくれるに違いないです。


        



訛りのない英語もとてもきれいで、美人ではないけど、チャーミングなアンナちゃんに会いたくて、終了後はいつものように舞台裏のグリーンルームに行ってみました。


カルメル派~では他の女性たちと比べて一番小柄で少女みたいだったプロハスカ嬢ですが、ハイヒールを履くとそこそこの背丈だし、しっとりとした大人の雰囲気でファンに接してたのですが、




列の中で私のすぐ後ろにいた若い男性を見つけるや、「きゃーッ! ティム、来てくれたのね~。嬉しい~~キスマーク」、と抱き合って大喜び。 


誰かというと、イギリス人カウンターテナーのティム・ミードで、きっとバロックオペラで共演したことがあるのでしょう、彼女の表情ががらっと変わって本当に嬉しそうな笑顔になりました。


コンサートの前にTim Meadとは話をしたし、私が「はーい、じゃあ二人一緒の写真撮らせてね~」、とカメラ向けたら、興奮状態のままポーズしてくれて、楽しい写真が撮れました。 FB経由で二人に写真を送ってあげたら喜んでくれましたよ。




一人で来てたティム君を見つけたのでコンサートの前に声掛けて写真撮らせてもらいました。FB友達だしね。夏に彼の出るグラインドボーンのリナルドを聴きに行くのですが(第一目的はイエスティン君だけど、最近躍進目覚しいティム君も楽しみ)、もうすぐリハーサルが始るんだよと言ってました。でも、「明日はここでイエスティン君のリサイタルあるけど、また来る?」、と聞いたら、素っ気無く「No」ですって・・



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6月の着物お出掛け

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<27th June Fri>

先週のクリスティズに続き、今日はもう一つの有名オークションハウスであるサザビーズの内覧会に突入。客より職員がずっと多い会場でコンポラリー・アートを無料で鑑賞させて頂きましたが、推定値段が一番高いのはフランシス・ベーコンのちっちゃな油絵で2千万ポンド叫びがま口財布

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5月まですでに28回とペースの早かった着物お出掛けですが、6月に入って一気にスローダウンしてしまい、今月は2回のみとなりそうですしょぼん

オペラやコンサートにうんと行ったので機会はもっと多くあったのですが、あれこれ忙しくて・・・。やっぱり時間と心に余裕がないと着物にまで手が回らないってわけだ汗



16月15日のウィグモア・ホールのイエスティン君のリサイタルには、オランダからいらして我が家にお泊り頂いたレイネさん(→こちら )と二人で着物で行きました。


結構暑かったので二人とも単衣で、白と水色とピンクで爽快感が出たかしら。



    


    


コンサート終了後はいつものように舞台裏のグリーンルームへ直行し、イエスティン君とスリーショット。


最近は私よりも熱心なイエスティン君ファンであちこち追っ掛け遠征なさってるレイネさん、なんと今回は前日にギリシャ旅行からお戻りになったばかりというのに又すぐロンドンまで会いにいらしたという熱心さ。その上着物もご持参とあれば、イエスティン君も嬉しかったでしょうね。


   


私の大好きなきれいな水色の無地のお着物に映える白地の帯がなんと言っても素晴らしくて、お太鼓の柄がオランダ船なのは、オランダ在住の彼女にはぴったりですね。そして、前帯には小さな赤いマーメイドが波間に浮かんでて可愛いのうお座

この人魚ちゃんを引き立てるためにはどの帯締めがいいかしらと、父の日で遊びに来てたムスメも交えて3人であれこれ迷った結果、私のからし色の帯締めを使って頂きました。






26月17日の夜は又レイネさんとご一緒で、ヨナス・カウフマンのマノン・レスコーの初日に行きました。


日中はアスコット競馬にいらしてたレイネさん、ご自作の素敵なお帽子でオペラハウスに直行されました。


朝慌ててらしたようで、アメジストのネックレスを付け忘れたのは残念でしたが、アスコット・ファッションのレイネさんと着物姿の私はユニークなコンビだったかも。

     


光沢のある小豆色の江戸小紋風の単衣には銀の刺繍と施した袋帯はどうかしら。ちょっと前の黒の大島紬の時と同じ帯ですが(→こちら )、リバーシブルで裏表が違う柄になってるお得な帯。先回は桜でしたが、今回は秋の方にしましょう。


これで今年の着物お出掛けはちょうど30回(まとめは→こちら )。

7月はどうでしょうか? と思ってスケジュールをチェックしたら、うわーっ!、ぎっしり予定が詰まってる~! 余裕ゼロですが、なんとか夏モノを総動員して頑張ってみましょう。




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イエスティン・デイヴィース(カウンターテナー)のコンサート2回

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<28th June Sat>

2回目のマノン・レスコー、今日はトーチャンも一緒でしたが、元々買った17ポンドの席のセクションが閉鎖になったために80ポンドの席に移してもらえて、初日は見切れたシーンもかなりよく見えてホクホク。

来週の旅行の前に片付けたいネタが溜まっているのですが、今日はイエスティン君のコンサートを二つまとめてアップ。

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6月はご贔屓カウンターテナーのイエスティン・デイヴィスが2回もウィグモア・ホールに出演。


16月15日はイエスティン君のピアノ伴奏だけのリサイタル。


彼を追っ掛けて3月、4月に続きまたオランダからいらしたレイネさんのブログに知的なレポートが載ってますので曲について等はそちらをご覧頂くとして(→こちら )、私のはほんの手短な備忘録。


Iestyn Davies countertenor

Malcolm Martineau piano


Howard The Painted Rose/ So by my singing /I am comforted Before sleep/David's Lament for Jonathan

Purcell Full Fathom Five (realised by Thomas Adès)

Croft A Hymn on Divine Musick (realised by Britten)

Byrd Ye sacred muses

Clarke A Divine Hymn (realised by Britten)

Howells Goddess of Night/ The little boy lost/ When the dew is falling/ King David

Stanford La Belle Dame sans merci

Rootham Everyone Sang Idyll A Supplication

Jackson From a railway carriage/Moore Summer Nights Cradle Song

Jackson Tree at my window

Dunhill The Cloths of Heaven

Walford Davies I Love the Jocund Dance

Gurney The Apple Orchard

Novello Fly Home Little Heart


作曲家や曲目リストからは一体どういう繋がりがあるのかさっぱりわからないでしょうが、それのその筈、「教会のオルガにストが作った世俗的な曲」、というユニークなコンセプトで組まれたプログラムなんです。


子供の頃から教会の聖歌隊で歌ってオルガニストと接することの多かったイエスティン君らしい着眼点で、彼自身の選曲だそうですが、活躍目覚しいイエスティン君、特にウィグモア・ホールではちょっと前にレジデントとして何度も出演してファンが増えたのでこういう風変わりなこともやらせてもらえるんでしょう。なにをやっても切符が売れるアーチストにとって、知られてない曲を紹介するのは使命ですから、どんどん未知の曲に挑戦してもらいたいものです。


     



知ってる曲はほとんどありませんでしたが、私を含め絶好調のイエスティン君を聴けるだけで幸せという観客にとっては、軽めで心地良く英語なのでわかりやすい曲を歌ってくれて嬉しかったです。

アンコールは、元祖オルガにスト兼作曲家の元祖で今日のプログラムにも入ってるパーセルで、An Evening Hymnと、アンコールの代表曲とも言えるお馴染みのMusic for a whileの有名2曲。


イエスティン君の裏声だけど芯のある美声を前から2列目の真ん中の席でうっとり聴き惚れ、至福の時を過ごしましたラブラブ!ラブラブ



    


終了後はレイネさんと二人で恒例の舞台裏のグリーンルームへ行き、イエスティン君とスリーショット。

私たちがセットで押し掛けるのにもすっかり慣れたイエスティン君でしょうが、着物だとハロー!って迎えてくれるときの表情がより嬉しそうな気がするの。


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26月24日は室内楽オケとの共演でバッハのカンタータを3曲歌ってくれました。


Dunedin Consort 

John Butt director 

Iestyn Davies countertenor 

Cecilia Bernardini violin 


Johann Christoph Bach

Ach, dass ich Wassers gnug hätte (Lamento)

Johann Sebastian Bach 

Brandenburg Concerto No. 6 in Bb BWV1051

Cantata BWV54 ‘Widerstehe doch der Sünde’

Concerto in A minor for violin BWV1041

Cantata BWV170 ‘Vergnügte Ruh’, beliebte Seelenlust’



     


バッハと言っても、かの有名はヨハン・セバスチャン・バッハだけでなく、音楽一家であったバッハ一族の他の人の曲もあり、どうしても15日のリサイタルと比べてしまうわけですが、いやー、やっぱりバッハ(得のヨハン・セバスチャン)の美しさは、オルガニストのシンプルなアルバイト曲とは比べ物にならないくらい複雑で深い! 

特に‘Widerstehe doch der Sünde’ は大好きなので、これをイエスティン君で聴けて幸せ~ドキドキ


ブランデンブルグ協奏曲やヴァイオリン曲で水増しもされたにも拘わらず、こちらのコンサートの方が素晴らしいと思いました。切符の売れ行きもこのバッハの方がうんと良くて、値段も高いのにすぐに売り切れたのも納得。



このためにレイネさんが再びオランダから駆けつけて下さったのですが、この日は二人とも洋服だったし、オケと一緒の時はグリーンルームが着替え室になってしまうため、9日前に会ったばかりでもあり、イエスティン君に挨拶に行くのはどうしようかと思ったのですが、しばらく待てば入れてもらえそうだったので数分待ちました。


そしたら、イエスティン君も着替えが済んでて、なんと、これが又、えらくカジュアルな半ズボン姿だったのよね目


最近では会ったらすぐにハグしてくれるし、写真も撮らせもらうんだけど、こんな格好なのに撮ってもいいのかしらんとビビッてしまうじゃないの。


でも、彼は全然気にしてないみたいで、ツーショットも快く応じてくれました。


     


さて、次のイエスティン君詣では8月のグラインドボーン・フェスティバルで、長年待ちに待ったヘンデルのリナルドのタイトルロールがイエスティン君です。 折角のグラインドボーンで、しかも大枚はたいて最前列の席が買ってあるんですから、レイネさんと二人で華やかな着物で行きたいものです。 



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