<28th June Sat>
2回目のマノン・レスコー、今日はトーチャンも一緒でしたが、元々買った17ポンドの席のセクションが閉鎖になったために80ポンドの席に移してもらえて、初日は見切れたシーンもかなりよく見えてホクホク。
来週の旅行の前に片付けたいネタが溜まっているのですが、今日はイエスティン君のコンサートを二つまとめてアップ。
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6月はご贔屓カウンターテナーのイエスティン・デイヴィスが2回もウィグモア・ホールに出演。
6月15日はイエスティン君のピアノ伴奏だけのリサイタル。
彼を追っ掛けて3月、4月に続きまたオランダからいらしたレイネさんのブログに知的なレポートが載ってますので曲について等はそちらをご覧頂くとして(→こちら
)、私のはほんの手短な備忘録。
Iestyn Davies countertenor
Malcolm Martineau piano
Howard The Painted Rose/ So by my singing /I am comforted Before sleep/David's Lament for Jonathan
Purcell Full Fathom Five (realised by Thomas Adès)
Croft A Hymn on Divine Musick (realised by Britten)
Byrd Ye sacred muses
Clarke A Divine Hymn (realised by Britten)
Howells Goddess of Night/ The little boy lost/ When the dew is falling/ King David
Stanford La Belle Dame sans merci
Rootham Everyone Sang Idyll A Supplication
Jackson From a railway carriage/Moore Summer Nights Cradle Song
Jackson Tree at my window
Dunhill The Cloths of Heaven
Walford Davies I Love the Jocund Dance
Gurney The Apple Orchard
Novello Fly Home Little Heart
作曲家や曲目リストからは一体どういう繋がりがあるのかさっぱりわからないでしょうが、それのその筈、「教会のオルガにストが作った世俗的な曲」、というユニークなコンセプトで組まれたプログラムなんです。
子供の頃から教会の聖歌隊で歌ってオルガニストと接することの多かったイエスティン君らしい着眼点で、彼自身の選曲だそうですが、活躍目覚しいイエスティン君、特にウィグモア・ホールではちょっと前にレジデントとして何度も出演してファンが増えたのでこういう風変わりなこともやらせてもらえるんでしょう。なにをやっても切符が売れるアーチストにとって、知られてない曲を紹介するのは使命ですから、どんどん未知の曲に挑戦してもらいたいものです。
知ってる曲はほとんどありませんでしたが、私を含め絶好調のイエスティン君を聴けるだけで幸せという観客にとっては、軽めで心地良く英語なのでわかりやすい曲を歌ってくれて嬉しかったです。
アンコールは、元祖オルガにスト兼作曲家の元祖で今日のプログラムにも入ってるパーセルで、An Evening Hymnと、アンコールの代表曲とも言えるお馴染みのMusic for a whileの有名2曲。
イエスティン君の裏声だけど芯のある美声を前から2列目の真ん中の席でうっとり聴き惚れ、至福の時を過ごしました
終了後はレイネさんと二人で恒例の舞台裏のグリーンルームへ行き、イエスティン君とスリーショット。
私たちがセットで押し掛けるのにもすっかり慣れたイエスティン君でしょうが、着物だとハロー!って迎えてくれるときの表情がより嬉しそうな気がするの。
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6月24日は室内楽オケとの共演でバッハのカンタータを3曲歌ってくれました。
Dunedin Consort
John Butt director
Iestyn Davies countertenor
Cecilia Bernardini violin
Johann Christoph Bach
Ach, dass ich Wassers gnug hätte (Lamento)
Johann Sebastian Bach
Brandenburg Concerto No. 6 in Bb BWV1051
Cantata BWV54 ‘Widerstehe doch der Sünde’
Concerto in A minor for violin BWV1041
Cantata BWV170 ‘Vergnügte Ruh’, beliebte Seelenlust’
バッハと言っても、かの有名はヨハン・セバスチャン・バッハだけでなく、音楽一家であったバッハ一族の他の人の曲もあり、どうしても15日のリサイタルと比べてしまうわけですが、いやー、やっぱりバッハ(得のヨハン・セバスチャン)の美しさは、オルガニストのシンプルなアルバイト曲とは比べ物にならないくらい複雑で深い!
特に‘Widerstehe doch der Sünde’ は大好きなので、これをイエスティン君で聴けて幸せ~
ブランデンブルグ協奏曲やヴァイオリン曲で水増しもされたにも拘わらず、こちらのコンサートの方が素晴らしいと思いました。切符の売れ行きもこのバッハの方がうんと良くて、値段も高いのにすぐに売り切れたのも納得。
このためにレイネさんが再びオランダから駆けつけて下さったのですが、この日は二人とも洋服だったし、オケと一緒の時はグリーンルームが着替え室になってしまうため、9日前に会ったばかりでもあり、イエスティン君に挨拶に行くのはどうしようかと思ったのですが、しばらく待てば入れてもらえそうだったので数分待ちました。
そしたら、イエスティン君も着替えが済んでて、なんと、これが又、えらくカジュアルな半ズボン姿だったのよね
最近では会ったらすぐにハグしてくれるし、写真も撮らせもらうんだけど、こんな格好なのに撮ってもいいのかしらんとビビッてしまうじゃないの。
でも、彼は全然気にしてないみたいで、ツーショットも快く応じてくれました。
さて、次のイエスティン君詣では8月のグラインドボーン・フェスティバルで、長年待ちに待ったヘンデルのリナルドのタイトルロールがイエスティン君です。 折角のグラインドボーンで、しかも大枚はたいて最前列の席が買ってあるんですから、レイネさんと二人で華やかな着物で行きたいものです。
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