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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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今夜のラ・ボエームは少々顔ぶれ変更

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<14th May Mon>


来年3月までに10回行くラ・ボエーム、今日はカレヤ組の3回目に行ってきました。


カレヤと指揮者以外は全員風邪で倒れて違う人になってたらいいなあ、と秘かに願っていたんですが、それがちょっとだけ叶い、2人が最初の2回とは違う歌手でした。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
まず、私の望み通り風邪で倒れたベテラン・ソプラノのヌッチア・フォッチーレに代わり、今日のムゼッタはMadeleine Pierard。ニュージーランド出身でROHの若手アーチストの一人なのでちょい役で嫌というほど出てるマドレーヌ嬢にとってはこれが一番の大役ですが、声もよく出て出来もベスト。でも、すごく緊張して顔がこわばってたのが残念。大柄な美人だから、婉然と微笑んでくれたら人目を集める華やかなムゼッタにぴったりなのに。


もう一人はコリーネ役のYuri Borobiefで、これは元々彼のはずだったのに体調悪くて、少なくとも私が観た2回はマシュー・ローズがやってたのを、やっと治ったユリ君が歌ったわけですが、声は小さいし、良いところが何もないのでがっかり。これなら聴き飽きたけどマシューの方がずっと良いわ。

   
       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


唯一のお目当てであるカレヤは今日もやわらかいテノール声が気持ちよく伸びやかで素晴らしかったラブラブ


ミミのカルメンちゃんも、今日が一番声がよく出たんじゃないかしら。でも、歌う時に口を思い切り大きく開けるのがちょっと品がないわね。


次は17日ですが、これはトラファルガー広場で同時生中継があるので、お天気良ければちょっと様子を見に行こうかと思ってます。でも、おそらく今日みたいに寒くて雨なんだろうな。そしたらうんと人が少ないだろうから、賑やかし駆けつけなくちゃ、かしら。


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Falstaff 初日のカーテンコール

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<15th May Tue>


今夜はヴェルディのファルスタッフの初日。


すでに土曜日にリハーサルを観てるのですが、新プロダクションはやはり初日に行くのが面白いです。

演出チームもこの日だけカーテンコールに登場しますから。




とり急ぎ、演出家ロバート・カーセンらの創作チームのカーテンコールだけアップしますが、大きな歓声とちょっとしたブーイングが入り混じってました。


私は結構気に入ったので、ブーイングは意外でしたが、まあ、万人向けではないほうが話題性があって良いってことでしょう。



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祝ダイヤモンド・ジュビリーの着物

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<16th May Thus>

昨日は更に寒くて、雨も降ったけど、めげずに着物でオペラハウスに行きました。

ヴェルディのファルスタッフの初日だったんですが、新プロダクションの初日はわくわくして雰囲気も華やかですから、やっぱり着物で行きたくなりますアップ


はるか昔の娘時代、きっと実家の母が近所の呉服屋さんに「奥さん、椿ちゃんの嫁入り支度にはやっぱりの着物も箪笥に入れとかなかんでね」、と名古屋弁で言われたに違いなくて、お琴の演奏会とお茶会にしか着物を着ない私には紬など不要とわかっていながら押し切られたとしか思えないこの着物。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ほら、言わんこっちゃない、日本では一度も袖を通さなかったばかりか、こんなの持ってることすら私は知りませんでしたよ。でもそれでは勿体ないのでロンドンではじめて着てるわけですが、嫁入り後も長く着られるようにもうちょっと地味な色にすればいいのにこんなド派手な赤白なので、なにか言い訳がないと、超若作り路線まっしぐらの私ですら気恥ずかしくて着られません。

  
     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
 

昨日この着物を着る勇気が出たのは、こじつけと言うかジョークと言うか、英国の国旗であるユニオン・ジャックに因んだ色にしたかったからです。

来月の女王様のダイアモンド・ジュビリーを控えてイギリス中ユニオン・ジャックで溢れているんですが、ユニオン・ジャック柄の着物は残念ながら持ってないので(持ってる人なんている? いたら即イギリスに来て下さい!)、せめて赤白青の組み合わせで妥協しましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

なぜユニオン・ジャックかと言うと、今日のハイライトは、こんなこともあろうかと最近買った王冠のブローチ王冠1だからです。小さいので気付く人はいないでしょうけど、安物でも私としては精一杯のダイアモンド・ジュビリー仕立てのコーディネートなんでございますよ宝石ブルー


シェークスピアのウィンザーの陽気な女房たちに
基づいたヴェルディのオペラで、今でも王室に縁の深いウィンザーが舞台。しかも、このプロダクションは全てがとてもブリティッシュなので、女王様のお祝いにユニオン・ジャックするのにこれ程良い機会はないですしねDASH!

ひらめき電球

そして、もう一つ、これは後で気付いたのですが、なんと着物の格子柄が偶然オペラのセットの中心的存在で嫌というほど壁として登場するオーク・パネルとそっくり!!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


と言うわけで、「また椿姫さんが海外だから大丈夫!と思ってど派手な着物でアホしてる~にひひ」、と呆れてらっしゃるでしょうが、ま、着物はコスプレですから。

でも、このオペラの演出家ロバート・カーセンがホールで近くを過ぎる時に嬉しそうに微笑み掛けてくれましたよ。カメラの準備ができてたらきっとツーショットしてもらえたのに、残念。


尚、これが今年20回目の着物お出掛けでした。→こちら でメモ代わりにまとめてあります。


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ホランド・パークの天皇陛下と、トラファルガー広場のオペラ中継

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<17th May Thus>

天皇皇后両陛下は昨日ロンドン にご到着されましたが、知り合いからのメールにより、1週間前に下記情報をキャッチしました。


クリップ(抜粋)

天皇皇后両陛下の英国ご来訪(5月16日-19日)が正式発表されましたが、公式行事とは別に、17日(木)午前中、非公式なご日程として、両陛下は、ホーランド・パークでのご散策をされるご予定です(多少の雨でも決行の由)。
その際、在留邦人の方々による奉迎があれば、お応えになるとのことです。当日10時過ぎに「京都庭園」までお越しになれば、お近くで奉迎できる機会があるそうです。公園ですので、小さいお子様連れでも大丈夫です。特に正式な発表は行われないそうですが、お知り合い、お友達にお声をかけていただければと思います。

クリップ


嗚呼、しかし、悲しいかな、今日はどうしても仕事の都合で休暇は取れない私しょぼんあせる


フルタイムで会社員していると自由がきかなくて口惜しい思いをすることはしょっちゅうですが、これもタイミング悪いったら・・・ダウン


実際に行った知り合いたちの話の報告によると、公園には日本人学校の生徒をはじめたくさんの日本人が待機してたそうで、天皇陛下は長旅でお疲れでしょうにお元気そうだったとのことで、日本じゃ考えられないでしょうが、至近距離から皆さんバシャバシャ写真を撮ってたみたい。



報道写真ですが(クリックで拡大)、そう言えばキョート・ガーデンにはムスメが小さい時に行ったっきり

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

今回の表敬訪問は陛下の強いご希望によって実現したと伺ってますが、ちょっと前に手術をなさったというのにこんな遠くまで来てくださって嬉しいです。明日ランチをご一緒なさるエリザベス女王陛下からも大いに歓待されることでしょう。それがどれほどのニュースになるかわかりませんが、昭和天皇に対しては戦争のことでイギリス国民の感情は必ずしも良いものではなかったですが、エンペラー・アキヒトは大丈夫ですから、女王様との素敵なツーショット写真が大きく扱われるといいですね。


で、


仕事のせいで今日は参加できないなんて・・・むっとがっくりする私に渡されたのは、サラリーマンには一番の励みである給料明細お金



「そうよ、働いてるからこそできることでもしないと口惜しいじゃないの」、と背中を押され、しばらくグダグダ迷ってたWigmore Hallのサポート・フレンズになってしまいました。年間100ポンド叫び


来シーズンは、ダムラウは妊娠でキャンセルだし、大した人は出ないので、もう一つ下のレベルでも充分なんでしょうけど、つい腹いせで弾みがついてしまい・・・(こういうのは腹いせとは言わないでしょうけど、そんな気分なのよ)。


こうなったら、Wigmore Hallの来シーズンに4回も出てくれる愛しのイエスティン君にかぶりついてヨダレ垂らそうっとラブラブ



さて、


ここからが今日の本題なのですが、今夜はトラファルガー広場でROHのラ・ボエーム生中継。良いお天気だったら飲み食いしながらのオペラ鑑賞も楽しいんでしょうが、生憎グレーで寒いロンドン。まあ、最近よく雨が降るのに今日は曇ってるだけだからラッキーと思わなくては、ですね。


私はこのチームですでに3回観てるのでオペラ自体はパスして雰囲気をたしかめるだけにちょっと寄っただけですが。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)




     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)





開演30分前の様子ですが、オレンジ色の椅子席はきっと有料なんでしょうね。


でも、石段や床に座る無料席の人にもプログラムとベースボールキャップ(こんな日でも日除け用の)と空気で膨らませるビニールのクッションが配布され、私ももらいました。



この他、たくさん置いてある無料のプラスチックの大きなジャッグはなにかと思ったら、持参したワインをガラス瓶から移せということらしいですワイン。オペラの観客がサッカーのフーリガンみたいに乱闘騒ぎを起こすってのか?ドクロ



宝石赤宝石紫宝石緑

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プロの音楽家のブログが多い中で私のが1位になるなんておこがましくて・・、と思ってる割には、太字にしてサイズも大きくしましたね。はい、クリックしやすいようにってことですが、引き続きよろしくお願い申し上げます。

ベッカム選手と聖火、女王様のランチ会

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<18th May Fri>
この週末はずっと家に閉じこもる予定。ムスメも遊びに来てくれるし、来週人前でお琴を弾くので練習もしなくちゃならないので。
オペラ記事も溜まってますが、今日はイギリス話題を。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
ベッカム選手がSirの称号を与えられたニュースにはびっくり目 しかも、こんな中途半端な時に・・


サッカー関係者でサーになるにはイングランド・チームの監督にならなきゃってのが相場なのに、37歳の若さで、しかもしばらく外国暮らしのベッカムのこの超特別待遇はもちろんオリンピックのPR係としての貢献の賜物。オリンピックで一番得してるのはベッカムだ。・・・これで下着モデルはしににくなるだろうから稼ぎは減るかもしれないけどにひひ (すみません、ベッカムがSirになったというのは誤報でした。聖火がタッチダウンした時にアナウンサーが「newly knighted Beckham」と言ったのを真に受けたんですが、冗談で言ったわけではないものの、間違いだったようですので、お詫びします)。


でも、大したことはしなくても、絵になる彼の存在自体が価値あるわけでキラキラ、今日もオリンピック聖火をイギリスに運ぶ飛行機に乗って華を添えてましたもんね。折角だから本業のサッカーでイングランド・チームに入れてもらえるといいんだけど。たとえお飾りであっても参加させる意義はある筈では?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

カクテルグラス王冠1

さて、今日の日本の天皇皇后両陛下、多くの国のロイヤルメンバーと一緒に昼はウィンザー城でエリザベス女王様のご招待によるランチ、夜はバッキンガム宮殿でチャールズ皇太子主催の晩餐会とご多忙でしたが、きっと日本では両陛下のお姿はテレビで放映されたんでしょうね。


イギリスでは、残念ながら、ほとんど報道されませんでした。アフリカや中東のけしからん王様たちばかりが話題となってしまい、彼らを招待した女王様への抗議デモが一番のニュースという有様でしたしねむっ  (エンペラー・ヒロヒトだったら、戦争責任でなにか言われたかもしれないですよ)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

              指輪アクセサリー(ご亭主)は、ケイトの勝ちかしらべーっだ!


カジュアルな服装でのランチで注目されたのはやはり若くて美しい女性たちで、ピンクのワンピース(Emilia Wicksteadというデザイナーで1200ポンドだそうです)の我らがプリンセスのケイト(ケンブリッジ公爵夫人と呼ばれてます)と、結婚直前トンズラに失敗した可哀相なモナコのシャーリーン王女が注目の的。すらっとした金髪美人シャーリーンは何を着ても素敵な上にいつもすっきり趣味も良く、このパウダー・ブルーも光沢もあってゴージャス合格


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

他の参加者の沢山の写真は→こちら でご覧下さいですが、美智子皇后の上品な着物姿がもっと注目を浴びて欲しかったですよね~。

でも、両陛下とも素敵なスマイルニコニコ


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

晩餐会の写真は明日じっくり見てみましょう。



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バッキンガム宮殿の晩餐会

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<19th May Sat>


船テレビでタイタニックの映画をやってたので、ついしっかり観てしまいました。久し振りだけど、若くてほっそりしてた頃のデカプリオが可愛いのなんのってラブラブ! 

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) 王冠1
昨夜のチャールズ皇太子主催のバッキンガム宮殿での晩餐会、あれだけたくさんの王様が世界中から集まると、静かで上品な人は影が薄くて報道されなくて、日本の天皇皇后両陛下のお写真をイギリスの報道で見つけることができませんでした。

仕方ないので日本のネットから探しましたが、タキシードとイヴニングドレス着用の場合、和服は外れてしまうんでしょうね。残念。


短い日程でしたが、両陛下にとっても思い出に残る訪英になったことと思います。遠くまでいらして頂けて嬉しいです。

    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
カメラ又カメラに一番愛されたのはモナコのシャーリーン王女。薄いピーチのドレスがとてもチャーミングですもんねキラキラ


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



ワンピースいや、カミラの水色のドレスだって素敵なのに、美しく見えるかどうかって、やはり体型によるところが大きいってことが、これでよくわかりますよね。

私もダイエットに励まねば! と決意をあらたにしましたDASH!


        ・・・・決意は簡単、実行は困難・・・・ですけどぶーぶー



オペラの記事がもうちょっとでできるとこだけど、これ以上起きてるとお腹が空いて夜食を食べてしまうから、もう寝よっぐぅぐぅ


明日はムスメが遊びに来てくれるので楽しみ。


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連隊の娘 by Donizetti 前回と比べちゃ駄目ですよ

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<20th May Sun>

そろそろ気温が上がるって予報だったんですけど、週末もグレーで寒かったですねえ。お琴の練習したりムスメが遊びに来たりして、家にずっといたからいいんですけど。来週は暖かくなるって言ってますけど、果たしてどうだか・・・

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

4月30日と5月10日の2回、ドニゼッティの連隊の娘La Fille du Regimentを観にいきました。


プロダクションについては2007年1月のプレミエ(→こちら )をご覧下さいですが、私は初日に行ったので、可愛い舞台セットや面白い演出に観客は沸きました。


お話は文章ひとつで書けちゃうくらい他愛なくて単純。

赤ん坊の時に戦場で拾われたマリーは、連隊全員の娘として育てられ幸せに暮らしていて、トニオという恋人もいましたが、実は貴族の娘とわかったので館に連れて行かれ、公爵の息子と結婚させられそうになったけど、連隊の助けで結局恋人との結婚を許されてめでたしめでたし。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン) London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
オリジナルは1810年のナポレオン時代という設定ですが、今回は第一次世界大戦時に読み替えてあり、戦車も登場。いつもスタイリッシュなローラン・ペリーの演出で、一幕目は床は一面大きなヨーロッパ地図が3枚敷いてあり、折り目も付いているのでセットとして様々に利用可でき、その上洒落てて大好き。

でも、フローレス王子とナタリー・デセイの共演(2007年のプレミエと2010年)を観てる人にとっては今回はレベルがぐんと落ちるので、切符も売れ行きも悪く、ダンピングまでされ、屈辱の公演となってしまいました。私なんぞ10回近く観てますから、嫌と言うほど差がわかります・・・しょぼん


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Laurent Pelly
Revival Director Christian Räth
Dialogue Agathe Mélinand
Set designs Chantal Thomas
Costume designs Laurent Pelly
Lighting designs Joël Adam
Choreography Laura Scozzi
Revival Director Christian Räth

Conductor Yves Abel
Marie Patrizia Ciofi
Tonio Colin Lee
Sulpice Alan Opie
La Marquise de Berkenfeld Ann Murray
Hortensius Donald Maxwell
La Duchesse de Crackentorp Ann Widdecombe


レベルが落ちるのは承知に上でしたが、予想通りのお粗末な出来の中で、一人気を吐いていたのはテノールのコリン・リー!!
細かい部分は名人フローレスほどきっちりできないけど、一番盛り上がるアリア、というよりオペラ自体の存在価値とすらいえる有名はハイC連発アリアを楽々とこなしたばかりでなく、フローレスよりも骨太な声なので男らしい逞しさがあって上出来。フローレスとは全く違うキャラを作り上げて自然体で演じ、当然カーテンコールの喝采も彼が一番。私も大ファンですキスマーク


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

マリー役のパトリツィア・チョーフィも、ナタリーとは違う役作りで挑戦すればよかったのに、全てナタリーと同じようにやらなくちゃ!という強迫観念に囚われてたようで、身振り手振りまでそのまま真似したのは失策むっ  歌も演技も軽やかなナタリーのこれも名人芸に敵う筈ないですもん。全ての面でシャープさが不足して、何度もナタリーで観てる私には「違う、違う、そうじゃないってば!ショック!」、と苛々し通し。
でも、優しい雰囲気が売りのチョーフィには向かない演出で損してますが、出ずっぱりで痛々しいくらいの大熱演で、時折美しい声で素敵だと思う瞬間もあり、なによりもチャレンジ精神は偉い。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
でも、思い切り足を引っ張った人もいましたガーン

ブタ主役二人は歌える人は限られているわけだし、できれば出て欲しい人は売れっ子だったり妊娠中だったりして(ダムラウさん、貴女よ)諦めるしかないけど、台詞だけのちょい役であるクラーケントルプ公爵夫人の選択肢は多い筈なのに、なぜアン・ウィドカムなんだパンチ! 

元政治家の彼女はコメディセンスは全くゼロで、つまんないったらありゃしない。それまでずっとこの役で出てたドーン・フレンチはおデブちゃん体型だけじゃなくてコメディのタイミングが抜群だったので何度観ても爆笑だったのとは月のスッポン。
テレビのダンス競技番組のあまりのひどさが受けて有名になった彼女の話題性だけで切符が売れるとでも思ったんでしょうか? それに乗ったウィドカム女子も、不得手なことばかりしたがるリタイヤ後の身の振り方のまずさにこれで気付けよな~むかっ 折角頭は良いんだから、本業の延長線上である時事論評とかしてた方が世の中に迷惑掛けないでしょうがプンプン


指輪前回と同じなのでベルケンフィールド侯爵夫人のアン・マレーは見飽きたけど、代わりの人がこれまた下手だったら困るので、手堅い彼女が安心でしょう。かつての花形メゾは歌も芝居もまだ上手で、年齢に相応しい上品さもあり、特に今回はウィドカムと一緒だと芝居の上手さで引き立ちました。
手堅いと言えばアラン・オーピーも充分そうなのですが、折角だからもっと大袈裟に演じて、声も張り上げて欲しかったです。

というわけで、ぱっとしないパフォーマンスでしたが、前回と比べさえしなければ、ウィドカム女史以外は充分なレベルだったので、それなりに楽しめた筈。

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陽気回復! 単衣の着物でコンサート

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<22nd May Wed>


イギリスでは5月末までは真冬のコートを仕舞っちゃいけないと言われてて、今年はまさにそれを実感してたところ、今日の午後、3月以来の夏が戻ってきました晴れ


夜はサウスバンクのコンサートに行ったのですが、ロイヤル・フェスティバル・ホールの外のテラスにはたくさんの人が「夏だ~!」とばかりにわいわいドリンクしてましたビールワイン



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
昨日までは誰もいなかったに違いないテムズ河を見下ろすこのバー、日本のビアホールみたいな雰囲気でしょ。この写真を撮ったのはコンサートのインターバルの8時半頃ですが、徐々に黄昏れる河畔でのドリンクは美味しいでしょうね。ロンドンアイも見えるし。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
今日の着物は週末に準備しなくてはならなかったのですが、暑くなる筈だという予報だったので単衣にしました。


日本の着物仲間の方から頂いたものですが、先週は超若作りのユニオンジャックカラーの着物だったので(→こちら )、今日は対照的にぐっと落ち着いた色合いで年齢相応に。


紬に合わせるカジュアルな帯の手持ちが少ない私、以前何回か着たときとは違う帯にしようと、ちょっと暑苦しい組み合わせですが、実家の母のお下がりのこれはどうかしら?


帯締めは白の方が夏向きかなとは思ったのですが、すでに帯に結構白があるので、結局おさまりの良い濃い色にしました。


今月はこれで4回目の着物。我ながら頑張ってますが、更にぐんぐん暑くなるらしいので、一気に夏の薄物にしないと冷房の効いてないロンドンの地下鉄で生き残れないかもガーン


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ヴォロドスのピアノ・リサイタル 優しく強く美しく

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<23rd May Wed>

新月1999年8月にイギリスでも金環日食があったんですよ。イギリス南西部のコーンウォールがベストで、ロンドンでは80%の欠け方だったんですが、天文学オタクのトーチャンは30年以上もその日を楽しみにしてたんだそうです。幸い良いお天気だったので、日が暮れるのとは全く違う暗さの不思議な現象を親子3人で自宅の庭で経験したのを覚えています。

しかし、今日は暑くて、地下鉄メトロポリタン線の新車両は冷房付きなんですが、そのありがたさをはじめて実感。明日はもっと暑くなるらしいのは構わないけど、金曜は着物を着なくちゃならないから涼しくなりますように・・・

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       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


昨日の5月22日、ロイヤル・フェスティバル・ホールのピアノ・リサイタルに行きました。


40歳のロシア人ピアニストのアルカーディ・ヴォロドスを聴くのは久し振りで、ブログをはじめてからは一度も聴いてないので、少なくとも7年は経ってるわけですが、ラフマニノフ3番のコンサートとリサイタルに行ったことがあり、ヴォロドスは超技巧派で迫力もあるけど細かい所はあまり気にしない荒っぽいワイルドなピアニストという印象だったのですが、私の記憶が間違っているのか、或いは彼が変ったのか、今回聴いて、丁寧で端正で優しい演奏ぶりに驚きました。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Arcadi Volodos
piano


Franz Schubert: Piano Sonata in A minor, D.784
Johannes Brahms: 3 Intermezzi, Op.117
   Interval
Franz Liszt: Sonata in B minor


前半のシューベルトとブラームスは、音色も美しいしとても上手なのは充分わかるものの、音楽通の集まる落ち着いた雰囲気のウィグモア・ホールならいいけど、なんせ曲が地味過ぎて、この大きなホールでは盛り上がれずダウン

元々楽しみだったのは後半の有名なリストのソナタですから我慢できますが、ひとつくらい華やかなのをやって欲しかったような。対照的な後半の炸裂を引き立てるための静けさだとはわかっていても・・・。 


で、その、今宵のメインイベントであるリストは、期待以上に素晴らしくて大いに感動クラッカー

キーシン等で聴いたこともあり、普通はガンガン弾く部分がハイライトなんでしょうが、ヴォロドスの演奏では静かな部分の音色があまりにも優しくて美しいので(温かみのあるソフトさ)、この曲に対するイメージまで変ってしまいました。


そして、もちろん、相撲取り並の体重ブタを生かして体当たりで叩きつける迫力は凄いので、とてもメリハリのある曲作りとなり、前半は居眠りしてた人もこのリストには全神経を集中したことでしょう目


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


アンコールは4曲で、軽やかな3つは曲名がわからないのですが、3曲目に弾いたリストのお馴染みのハンガリア狂詩曲でまた更に盛り上がり、観客は総立ちでヤンヤの喝采クラッカー


狂気じみたリストですら大袈裟なアクションもなく淡々とした演奏ぶりと、カーテンコールのスター気取りしない謙虚な態度も好感が持てました。


しかし、それが裏目に出てカリスマ性に欠けるせいか、空席がかなり目立ち、コーラス席の私にはそれがよく見えるだけに、勿体ない気持ちで一杯。このピアノ・シリーズはピアニストの人気度によって大きなロイヤル・フェスティバル・ホールとうんと小さい隣のクィーン・エリザベス・ホールでやるのですが、これではヴォロドス君、次回は後者に格下げ間違いないでしょう。でも、会場がどこであれ、次にロンドンでリサイタルやってくれる時は絶対行きますとも! 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


サウスバンクで素晴らしいコンサートを聴いた後は橋を渡って駅まで歩くテムズ河の夜景に一段と感激星空 特に9ポンドでこんな素晴らしいピアニストを、手さばきもばっちり見える席で聴けるなんてニコニコ



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祝 女王陛下からお言葉を授かったイエスティン君

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<24th May Thus>晴れ

本当に29度まで気温が上がったようですが、私は涼し過ぎるオフィスで冷えてました。

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DASH!女王様はダイアモンド・ジュビリーのお祝いで連日色んな所でイベントやセレモニーに出席されて大忙しですが、昨夜はロイヤル・アカデミー・オブ・アーツという美術館で、芸能人、音楽家を集めてのパーティがありましたカクテルグラス


パーティの様子や有名人の写真は→こちら でご覧下さいですが、俳優やポップ歌手に混じってクラシック音楽家も招かれていたようで、その中にはなんと我が愛するカウンターテナーのイエスティン君(Iestyn Davies)もいたんですって。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
華やかな有名人たちの中で目立たない地味なクラシック音楽家がニュースや写真に出てくるわけはなく、イエスティン君自身がFacebookに投稿してるのを信じるしかないのですが、イエスティン君は女王陛下にお言葉も掛けて頂いたそうです。

劇場にも音楽にもご興味なさそうな女王様がカウンターテナーの存在をご存知とも思えないので奇妙な会話になったのではと心配になりますが、彼の次はサー・ポール・マッカトニー夫妻とお話なさったそうです。


   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


マッカトニー写真はあちこちで報道されてるのですが、折角その隣にイエスティン君もまだいるだろうにチラっとも登場しなくて残念。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
イエスティン君ってば、女王様とマッカートニーのツーショットを嬉々としてFacebookにアップしてる場合じゃなくて、こういう時は誰かに頼んで後姿でもいいから女王様と同席してる証拠写真を撮ってもらわなきゃ!


しゃーないから、私が撮ったイエスティン君の写真貼っとくね。イエスティンって誰だ?と思う人がほとんどだろうから。(俳優のジェームス・マカヴォイ似だと思うんですが、彼ら二人のお陰で、こういう小柄で童顔の男性も私は結構好みなんだということを今更ながら発見)。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)   
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

目招待客の中で一番注目浴びたのはこの人でしょう。


女王様に合わせてゲストも膝丈のカクテルドレスがほとんどの中、長いイヴニングドレス着てるだけでも目立つのに、なんとティアラ宝石白まで付けてる人はモデルのリリー・コール嬢。女王様はお帽子すら被ってらっしゃらないのに・・・ガーン


日本での知名度は知りませんが、あどけない童顔とすらっとしたボディのアンバランスが魅力のリリー嬢はイギリスでは十代の頃から有名で、モデルと女優しながらケンブリッジ大学を優秀な成績で卒業した才色兼備。いつもはTPOを弁えた趣味の良い服着てるのに、今回は一体どうしたの? 


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
でも、たとえ場違いでもミッドナイトブルーのこのドレスが凄く素敵なリリー嬢より、いくらカジュアルでいいとは言ってもズック靴履いてるマッカートニーの方が失礼に当たるんではないでしょうかねえ?にひひ


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ところで、長身のリリー嬢が自分より背の高い男性を見つけるのは難しいでしょうが、いっそ好感度高い夫婦であるモデル仲間ソフィー・ダールとジャズ歌手のジェイミー・カラムのようなアンバランス・カップルでもサマになるでしょうから、たとえば小柄なイエスティン君なんかお相手として案外良いかも。ケンブリッジ大学の同窓生なんだし、知的レベルも釣り合う筈。


な~んて、可愛いガールフレンドがいるイエスティン君にそんなこと勧めちゃいけないけど、でも万が一リリー嬢とカップルになって注目されたらカウンターテナーも陽の当たるメジャーな存在になれるだろうし、素晴らしいクラシック音楽を広めるという点で貢献できるかも、ですよね。


いや、こんなダイアモンド・ジュビリーのような重要でお目出度いイベントに招待されたイエスティン君は自力で順調に階段を昇ってるわけで、ファンとしては嬉しい限りです。よかったね、イエスティン君、快挙、快挙クラッカー


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浴衣でお琴

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<26th May Sat>朝

週末も暑さが続き、相変わらずの眩しいピッカピカ陽気晴れ 午後はROHでバレエ、夜はテレビでユーロビジョン・ソング・コンテストを観る予定なんですが、折角の好天気なのにインドアばかりにいて勿体ないこと。でも、今月の公私に渡る緊張イベントが全て無事終わったので、今夜は冷たいビールをしこたま飲みながらでれ~っとテレビ観るのが楽しみビール

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昨夜、さる日本人婦人グループの集まりでお琴を弾かせて頂きました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
寒くて震えた先週はこの日は袷の訪問着でと思って自分でも楽しみにしてましたが、この暑さでは無理なので、結局、極端ですが、浴衣に変更。

手持ちの浴衣の中でも一番薄地のユニクロ浴衣は古典柄が着物風なのでよく襦袢を合わせて綿の着物として着るのですが、今日は浴衣用下着だけなのでコットンのワンピースを着るのと大して変りません。


それでも、夕方、エアコンがずっと故障中(そんなの必要な日はほとんどないので)の我が家の車で1時間以上掛かって暑さでめげましたが、幸い演奏させて頂いたところは冷房付きだったので快適。


夏は暑くないという前提のイギリスではレストランとかもエアコンない場合も多いのが着物お出掛けのネックになってます。暑いとは言っても日本と比べれば大したことはないので、外を歩く分には問題ないですが、屋外、特に地下鉄は辛いですよおショック!  来週はA先生と着物お出掛けを計画してるんですが、このお天気はしばらく続くらしいので、夏の薄物の出番でしょう。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
さて、

昨夜演奏させて頂いたのは、グループの方が経営なさる日本食ケータリングの作業場ですが、床の材質のお陰か音がとても美しく響き、とても気分良かったです。


15名ほどの方にお琴や曲の説明をしながら、定番の六段の調べの後は坂本勉作曲を3曲(雨、四季の超学唱歌、幻想的ソナタ)を一人で弾いたのですが、六段以外は私にとってはかなりチャレンジングな難しい曲でした。誰かと合奏する場合は自分のパートは簡単でもサマになりますが、独奏となるとそうはいきませんもんね。


お話を頂いたのは半年も前で、その時は「よーし、折角の機会だからレパートリーも増やしたいし、頑張るべーDASH!」、と張り切った割には、目の前のことに追われて半年近くお琴に触ることすらせず、今月中旬になってお尻に火がついてから焦り、結局いつもと同じような曲目になってしまったんですが、緊張感と練習不足のせいで上手には弾けなかったものの、人前で弾く機会を頂えられないと全く練習しない私にはありがたい機会で、これからもこんなのがいいなとつくづく思ったことでした。

和太鼓グループも出るようなチャリティ・イベントとかでマイクロフォン付きでやるより、こうして少人数の方に生の音色を聴いて頂く方がお琴の良さがわかるわけですから、小規模イベントの方がベターですし。


ひらめき電球そこで、お願いがあります。


リタイア後は平日の学校巡りとかなさってるグループに入れてもらえるかもしれませんが、それまでは一人で主に週末か夜に細々とやるしかなくて、でも今の私にとっては人前で弾くというニンジンが目の前にぶら下がってないと練習しないでしょうから、皆様、例えば自宅での数人のディナーの余興とかでも結構ですので、機会を与えて下さい。私自身のモチベーションだけでなく、ささやかながら日本文化紹介は私のボランティア活動ですので、出演料は不要です。


尚、日本文化紹介の対象には日本人も含みます。日本にいてもお琴など聴く機会はないでしょうし、マイナーではあっても日本の伝統的な音楽にも触れて頂きたいです。例えば、定番の六段の調べは、作曲した八橋検校が死んだ年(1685年)にバッハやヘンデルが生まれた程古いんですよ。


カチンコデモ用に短い動画を作成してYoutubeに投稿しようと考えてますので、ちょっとお待ちくださいね。


 

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ファルスタッフ by Verdi カーセンの新プロダクション

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<27th May Sun>

晴れ素晴らしいお天気の週末でしたが、うまくいかないもので、好天気到来は1週間早過ぎたみたい。来週末が女王様のダイアモンド・ジュビリーの行事が色々あって大切なんだからこんなピッカピカな天気になって欲しいのに、もうすぐ又寒くなるみたい。ったく、イギリスのお天気ってやつは・・・。夏服を引っ張り出したけど、果たして着るチャンスがあるのかしら?

カラオケ昨夜のユーロビジョン・コンテスト、イギリス代表には76歳の往年のスター歌手エンゲルベルト・フンパーディンクが出たのに、やっぱり票は取れず、かろうじてドベから2番目。零点国としていつもあざ笑われてるノルウェーよりましだったのがせめてもの救いだけど、はなから歌のコンテストなんかじゃなくて隣国同士が投票し合うこんな政治イベント、海に囲まれててお隣さんがいない上に高慢ちきだから誰も親近感持ってもらえないイギリスは撤退すべきでしょう。他の国ではノルウェーと並び称されてバカにされるんだろうし。あ、でも、ジャンルを問わず生パフォーマンスを観るのが好きな私は毎年楽しみにしてるので、撤退してもTV放映だけはしてね。

しょぼんやっぱりカウフマンは来月のLes Troyensから降板。代役はブライアン・ハイメル、まあまあかな。カウフマンは当然ウィグモア・ホールとアルバート・ホールのコンサートもキャンセルするんでしょうね? 切符持ってないからいいけど。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

5月12日のリハーサルと15日の初日にヴェルディのFalstaffを観に行きました。


エリザベス一世時代のウィンザー。サーの称号はあるものの素寒貧(すかんぴんって漢字だとこうなるの?変換したらこうなったけど)で下層階級のごろつき共とつるんでる騎士ファルスタッフは中産階級の奥方たちを金づるにしようと、ぶーぶー百貫デブの我が身も省みず、アリーチェとメグの二人に同じ文面の恋文を送り、呆れた彼女たちがファルスタッフを懲らしめようとするヴェルディには珍しいドタバタ喜劇オペラで、マクベス、オテロに続くシェイクスピアものの3作目で晩年の作品。


わざと違うスタイルにしたんでしょうが、ヴェルディらしい重厚で美しい旋律も有名アリアもなく、アンサンブル歌唱中心のこの作品、ヴェルディ最後のオペラですが、名作とは言い難く、私も何度も聴きたいとは思わないので、今回も話題の新プロダクションながら、2回で充分。


家プロダクションワンピース

1999年から2003年まで使った前回プロダクション(グレアム・ヴィック演出)は時代には忠実だけど極彩色のセットや衣装が可愛くて結構好きだったんですが、今回のロバート・カーセン版は1950年に読み替えてあり、人気があり過ぎていわば手垢のついた1950年はありきたりで新鮮味なしむっ

カーセンの最近のプロダクションで私が気に入った去年のグランドボーンのリナルドも時代の読み替えは同じでも、あちらはそこに中世の要素を散りばめて洒落てたし演出も爆笑場面がたくさんあって凄く面白かったのに、カーセン版はただストレートに時代を移しただけ。セットや小道具、衣装はとても素敵で、最初しばらくオークパネルに囲まれた伝統的な部屋の暗い場面が続いた後に突然パーっと明るいモダンなキッチンになった時、リハーサルでは拍手が沸いた程クラッカー


リハーサルのカーテンコールでは大歓声だったのに、初日はそれほど受けなかったどころか、なんと少しブーイングも出たりして、評価は分かれたようですが、セット、衣装、演技は(◎ではなく)、パフォーマンスはというのが私の採点で、ブーイングに値する要素はなかった思います。ブーイングした人たちはきっと期待が高過ぎたんでしょうが、私は直前にinsight eveningというトークイベントにも行って大体どんな演出か予想はついたし、歌手陣ははなから期待できない顔ぶれだったので、初日には期待度がかなり下がっていたとも言えます。


尚、これはスカラ座との合同プロダクションなので、来年秋にスカラ座引越し公演で日本でも観られるようですよ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Director Robert Carsen

Set designs Paul Steinberg
Costume designs Brigitte Reiffenstuel
Lighting design Robert Carsen/Peter van Praet
Conductor Daniele Gatti
Sir John Falstaff Ambrogio Maestri
Alice Ford Ana Martínez
Ford Dalibor Jenis
Meg Page Kai Rüütel
Mistress Quickly Marie-Nicole Lemieux
Nannetta Amanda Forsythe
Fenton Joel Prieto
Dr Caius Carlo Bosi
Bardolph Alasdair Elliott
Pistol Lukas Jakobski


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
カラオケパフォーマンス

これほど役柄と歌手の容貌が皆さんぴったりのオペラを観られる機会は滅多にないでしょう。ミュージカルと違い、そこは観る側が百パーセント譲らないと成り立たない世界なんですが、芝居面が大切なこのオペラではその効果は大きくて、皆さん演技も上手で、コメディとしてはとても楽しめましたにひひ


太っちょ騎士ファルスタッフにはタテヨコ巨大(身長2メートルくらいで大デブ)のアンブロージョ・マエストリはルックス的にはパーフェクトで、前回のブリン・ターフェルは詰め物してたけど、マエストリには不要なので身のこなしが自然なのは高得点。もうちょっと大袈裟にやらないとブリンのようなカリスマ性は出せないけど、そうすると不自然になるし、どう頑張っても存在自体がブリンのキャラには敵わないので、このくらいののほほんさが彼には丁度いいかも。


体型重視でこの役に選ばれたんでしょうけど、歌唱力は超一流とは言いかねますが、私は年にパリのリゴレットで彼を聴いたことがあり(→こちら )、その時は図体ばかりでかいけど声はふにゃふにゃで立ってるだけのでくの坊だったのでペケ印。又あれを聴くのかと暗澹たる気持ちだたってけど、当たり役に違いないファルスタッフは歌もそう悪くなかったので(他に誰も上手な歌手がいなかったせいもあり)評価がちょっと改善しました。


暗澹ということではアリーチェ役のアンナ・マリア・マルチネスはもっとそうでガーン、一番嫌いなソプラノは誰かと聞かれたらマルチネスと答えるくらい。特にトラヴィアータでひどかったので、2006年時点でROHのヴィオレッタを比較した時は断トツ最下位(→こちら )。

だけど、仕切り屋のアリーチェは女性陣の中心的存在だけどしっとり歌うアリアもないので、不快な歌唱を聴くこともなく、演技はそつなくこなしたので、文句は無し。先回プロダクションでブリンの相手役だったバーバラ・ フリットリに比べたら全ての面で魅力はうんと落ちるけど、そりゃ最初から比べるのが無理。因みに、スカラ座本公演も日本引越し公演もフリットリとイヴェりだそうで、なぜ最初にやるロンドンのアリーチェが最低ランクなんだよおむかっ


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アリアらしい美しいメロディがあるとすれば、ファルスタッフの娘ナンネッタとフェントンの恋人カップルの場面だけなんですが、アマンダ・フォーサイスジョエル・プリエトの二人は演技も歌もフレッシュでなかなかよろしい。但し、ジョエル君はルックスが良くて声もまあまあだけど声量不足だし迫るものが感じられないので、来シーズンのローゼンブラットのリサイタルシリーズに出演する彼を絶対聴きに行きたいかと言われたら、見逃しても大してがっかりはしないわね。


一番笑いが取れる得な役は、フォルスタッフに「アリーチェもメグも貴方にメロメロだから」と罠を掛けに行くクイックリー夫人。太目で愛嬌のあるマリー・ニコール・レミューが出てくる場面はいつも爆笑にひひ バービカンでバロック・オペラのズボン役で何度か観た彼女とは全く違う女らしさには感心しかけど、ドスのきいた声だけどあまり響かない低い声はそのままなので、なにをやってもキャラとしては面白いけど歌唱力はあまり評価してません。


指揮者はROHでは初めて聴く(と思う)ダニエル・ガッティでしたが、セットや演技は字幕を見るのに忙しくて、彼がよく見える席だったにも拘わらずあまり目が行かず、オケは特に上手だとも下手だとも思いませんでした。ってことは、そつなくこなしたってことでしょう。


というわけで、ビジュアル的にもお芝居としても楽しいので一度は見る価値があるのではないかしら?私もリハーサルはすごく楽しめました。だけど、同じことをやってる筈なのに初日は全く面白くなかったのは、それだけのものだったということでしょう。ご存知のように、私は同じオペラに続けて何度も行くのが当たり前で、素晴らしい歌は何度聴いても感動するんですけどね。


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 初日のブーイング



シルフィード他 ロイヤルバレエ2本立てミックスビル

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<29th May Tue>

そろそろバカ陽気も終わると言われてますが、今日はまだなんとか保ちました。明日もまだ夏服が着られるかしらん?

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バレエにまで何度も行きだしたひにゃ、ROHにほとんど毎日行かなくちゃならなくなるので、ぐっと我慢してるわけですが、でも、折角高いお金出してサポートフレンズになってるんだから、バレエ予約にも利用しなくちゃ勿体ないと思ってしまうセコイ私。


それなら、一応有名なバレエくらいはカバーしておこうと、5月21日と26日の2回、シルフィードを含む二本立てに行きました。


しかし、写真は動画は撮ったものの、さてレポートを書こうとすると、バレエには疎い私のこと、困ってしまうばかりで、また書かず終いになってしまうのかな、と思っていたら、強力な助っ人が走る人


以前も代わりに記事を書いて下さったバレエに詳しい会社の同僚が2回とも同じ日にご覧になったので、今回も図々しくお願いしたら、私とは格段に違う知識とバレエに対する愛情に満ちたレポートを素晴らしい文章でさっと作ってくれました。感謝しつつ、以下、そっくりそのまま使わせて頂いたいちゃいましょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

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メモ メモ メモ メモ メモ メモ

シーズンもいよいよ終盤に差し掛かったロイヤルバレエ団は、ジョージ・バランシンの小品Ballo Della
Reginaと三大バレエブラン(白いバレエ)のひとつであるブルノンビルのLa Sylphideを上演しました。(白いバレエのあと二つは白鳥の湖とジゼル)
シーズンも後半である為、例年のごとくプリンシパルの故障者が続出。加えてバレエ団は、今シーズン前半に突然退団したセルゲイ・ポルーニンの穴埋めもしなければならず、プリンシパルキャストは幕開け寸前まですったもんだしましたが、私たちが見に行った初日と週末のマチネ公演は、とりあえずお目当てのアリーナ・コジョカル(初日)とタマラ・ロホ(マチネ)は無事に登板でほっとしました。

Ballo Della Reginaはわずか18分の小品です。
水の中をイメージした振付は、バランシンの作品の中でも最も難しいと言われており、特に女性リードはかなり高度なテクニックを持ち合わせていないとこの役は踊れません。それになにしろスピードが速い!!よくシャンパンに例えられます。弾けるように軽やかに踊る、と。
初日(ファーストキャスト)は女性リードをマリアネラ・ニュヌス、男性リードをネマイヤ・キッシュが踊りました。

マリアネラは、もう全てが素晴らしい!!!この一言に尽きます。
ステップの正確性、18分間最後まで落ちないスピード、踊りこんでいくうちにこれらはむしろどんどんパワーアップするくらい!!!
ポワントでジャンプしてポワントで着地なんていう凄いことも可愛い笑顔で難なくこなしてしまって本当に凄い!!!

反面、相手のネマイヤ・キッシュはというと・・・・・うーん、なんなんでしょうか、この人は。
どのステップも大雑把でキレはないし、軽やかに、からは程遠く、なんだかもっさりした感じ。
唯一彼のセールスポイントである安定したサポートも、この日はいまいちだったし・・・・。
前回はマリアネラの相手はセルゲイ・ポルーニンが務めたのですが、他人(キッシュ)の舞台を見ながら、こんなにもセルゲイを懐かしく思い出したことは未だかつてありませんでした。
それほどまでに前回踊ったセルゲイは強烈で素晴らしく、今回代役で登板となったキッシュは残念ながら情けなかった、と言うことです。

マチネ(セカンドキャスト)は女性リードをラウラ・モレラ、男性リードをフェデリコ・ボネリが踊りました。
もともと女性リードはローレン・カスバートソンでしたが、彼女は足の故障の為残念ながら降板。ピンチヒッターとなったラウラは、技術的にはロイヤルのプリンシパルでも異議は無いのですが、こういったモダンバレエの、身体の線をあらわにさらしてさらにそれを強調するようなコスチュームを身に着けると、やや見栄えが悪く、よってそのビジュアル的不利な面が踊りにまで影響してしまって残念な結果に。
相手のフェデリコは、お昼の公演だったからなのか、まだ半分寝てるの???と、ちょっと疑いたくなるような、普段のフェデリコを思えば信じられないようなちょっとしたミスを連発。ダンサーはみんな夜型だから仕方ないかな~。

ファーストキャストに比べ、ややパワーダウンの感あるセカンドキャストのリード2人に反し、この日は群舞の中の4人のリードを踊ったメリッサ・ハミルトン、ヘレン・クロフォード、イッツァール・メンディザバル、小林ひかるちゃんがそれぞれソロを踊っても4人で踊ってもバランシンのバレエを体現していて素晴らしかったです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

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La Sylphideはロイヤルバレエ団で上演されるブルノンビル振付の数少ない作品のひとつで、2幕構成の1幕目は、主役シルフィード以外の舞台に上がるキャストのほとんどがスコットランソの民族衣装であるキルト着用という珍しいバレエです。ま、これは物語がスコットランドの農村、ということだからなのですが。赤系、青系、黄色系と微妙に色調の違うキルトの衣装は男性女性共にとても可愛らしく、私がこのバレエが大好きな理由のひとつでもあります。子供のカップルが3組出てくるのですが、子供のキルト姿もこれまためちゃくちゃ可愛い!

21日の初日はシルフィードをアリーナ・コジョカル、ジェームスをスティーブン・マクレー、エフィをエマ・マグワイアー、ガーンをバレンチーノ・ズチェッティ、マッジをクリスティン・マクナリーが踊りました。
シルフィードはアリーナの18番のひとつ。怪我で長期休養を余儀なくされる前は、小枝のように細くて小さくって今にも折れてしまいそうな華奢な容姿が妖精そのものだったアリーナですが、大きな怪我から復帰後は、心なしか身体が一回りくらい大きくなって(と言っても、一般人のレベルからしたら充分に細いのは変わりませんが)、久々のシルフィードはどうだろう?と思いきや、こんな思いは杞憂でして、アリーナは踊っても、演技しても、佇んでいても、とにかく存在そのものがシルフィードでした。

2幕目でシルフィードはエフィを捨てて彼女を捕まえようとするジェームスを散々翻弄するのですが、その

時の表情がコロコロと可愛らしく7変化し、こんなに可愛い妖精が目の前に現れて自分に誘いを掛けたなら、大抵の男性はコロッと自分を見失うだろうな~と、同性の私でも思ったほど。
終盤ジェームスが持っている魔法のショールをシルフィードが欲しがる場面があるのですが、その時のおねだりポーズもアリーナでなければあんなに可愛らしく出来ません!

アリーナの相手ジェームスを踊ったスティーブンはこの日がこの役のデビュー。
今でも日々上達しているんじゃないかな?と思わせるほどの技術と、バレエ団で一番と評される音楽性を持ち合わせたスティーブンが踊るジェームスは、期待が大きすぎたせいか、うーん、あと一歩!ブルノンビルスタイルと呼ばれるフットワークは完璧で、踊りの部分では失点付けがたかったけれども、演技の部分でもうちょっとメリハリがあっても良かったかなー。特に2幕目はシルフィードの虜になって、ただただでれでれするだけに見えてしまったんだもの・・・。
とは言っても、セルゲイ無き今、ロイヤルバレエの看板男性プリンシパルはスティーブンだから、来シーズンもどんどん新しい役に挑戦して欲しい!!!

初日は、準主役のエマ(エフィ)とバレンチーノ(ガーン)も好キャストでした。
エマはソリストになってからますます成長著しい若手のホープ。可愛い顔立ちと容姿にも恵まれているので、これからの成長が楽しみ。
バレンチーノはファーストアーチストというソリストよりもひとつ下のランクに在籍ながらこのところソリスト、いや時にはそれ以上の役をもらっているこちらも期待のホープ。1幕目でジェームス役のスティーブンと掛け合いのように踊る場面があるけれど、スティーブンのオーラに押されること無く、彼の舞台での存在感もばっちり。跳躍はもしかしたらバレンチーノの方が高かったんじゃない?
最近は踊りと平行して振付にも興味があるみたいだけれど、間違っても振付一辺倒になって欲しくないなー。もしそうなったらあまりにももったいない!

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26日のマチネの方はシルフィードをタマラ・ロホ、ジェームスをダヴィード・Trzensimiech(←読めません)、エフィをロマニー・パダック、ガーンをヨハネス・ステパネク、マッジをギャリー・エイビスが踊りました。
この日はタマラのシルフィードも目当てでしたが、それよりもルパート・ペネファーザーのジェームスが見たくてチケットを予約していたのですが、ルパートは怪我の為降板。残念。
一体誰が代わりに踊るのかしら?とやきもきしていたところ、シーズン当初にこの役にキャストされていたセルゲイの代役で抜擢されたダヴィードが、ルパートの分もカバーするということが土壇場で発表になり、うーん、やや複雑な気持ちで見に行きました。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
彼ダヴィードは決して嫌いじゃないけれど、まだ彼目当てでオペラハウスに通うほど見たいダンサーではないし、第一タマラとのペアって合うのかな???と、猜疑心の方が強く、でもそんな気持ちで望んだせいか、舞台を見た後の感想は、案外悪くはないんじゃないの?!?

彼がロイヤルで主役を踊ったのはこれが初めてではなく、去年上演されたくるみ割り人形では高田茜ちゃんの相手を務め、この時の印象は非常に控えめで好感の持てる青年。
今回のジェームスも印象はまあ同じ。踊ればそれなりにフォームは綺麗だし、正統派のダンスールノーブルなんでしょうが、うーん、残念なことにいまいち華がないのです。

まあ、生まれながらのスターというのはなかなかいないので、ダヴィードもただ標準的なだけかと思いますが・・・。
で、その彼が演じたジェームスなんですが、結婚式の当日に可愛い花嫁を捨てて妖精シルフィードに心変わりする浮気なジェームスを演じるには真面目すぎる!!!しっかり踊れても、微妙な心の動きを演じるまでには到底至らず、彼も次回に期待!


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一方タマラはアリーナが演じた真の妖精とは違い、ずっと生身の人間っぽい。だけど子悪魔のような魅力に満ちたタマラはそれはそれでとても可愛く、最後に呪いのショールに巻かれて息絶えるシーンでは、女優バレリーナそのもので、観客を完全に舞台に引き込んでしまいました。その力はやっぱり凄い。
来シーズンタマラがいなくなっちゃって寂しいな、としみじみ思いました。


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ロンドン和太鼓グループ&オケによる東北震災チャリティ・コンサート in Japan

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<30th May Thus>

今週末はストックホルムでマラソン大会があるそうなんですが、なんと最高気温は8度の予報。その一週間後に私たちが行くときはもうちょっと暖かくなってくれないと辛いんですけど・・・

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3月10日の東北震災1周年イヴにロンドンの教会で和太鼓奏者の廣田丈自(ヒロタジョージ)さん他の出演によるチャリティ・コンサートが盛会だったことは以前書きましたが(→こちら )、その時に廣田さんが予告なさった東京と東北3県でのコンサートについてご案内させて下さい。


詳細はポスターをクリックで拡大してご覧下さいなのですが、皮切りとなる東京でのコンサートの概要は以下です。


  日時: 6月5日(火)  昼の部13時 & 夜の部19時

  場所: 東京FMホール(千代田区麹町)

  チケット: 8,000円 (自由席)

  出演: 廣田丈自/ロンドン・メトロポリタン・オーケストラの十数名他


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今回はテノール歌手の方も出演なさるということで、私がいたく感激した廣田さんの東北民謡を聴かせて頂けるのかどうかわかりませんが、ロンドンでも披露された東北の方々による珍しい二頭の虎舞(獅子舞よりも動きがダイナミックでシャープでとても素敵でしたよ)はプログラムに入ってます。


ロンドンでも本当に沢山の方が日本のために義援金を募って下さったことに私たちは感動したのですが、今回十数名のロンドンをベースとするオーケストラの方が更にチャリティのために遠い日本までいらして下さるわけですから、イギリス人の優しさに御礼の気持ちを表わすためにも、是非このコンサートにお出かけ下さいませ。


プロデューサーはユーミンの義兄の松任谷さんだそうですし、廣田さん率いる和太鼓グループのパフォーマンス等、西洋文化と融合した日本文化の興味深い逆輸入であり、このユニークなイベントで楽しみながら世界は一つということを実感して下さい。
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 2枚の写真はセント・ジョンズウッド教会でのカーテンコールです


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ユニオンジャックの正しい掲げ方

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<29th May Tue>

さきほどサロメの初日から帰ってきましたが、終演後になんと楽屋に入ることができて、まだ興奮気味ドキドキ

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ダイアモンド・ジュビリーの歴史的週末を目の前にして、イギリス中お祝いムードが漂い、ユニオンジャックがはためいてます。


写真はバレエを観に行った土曜日のコベント・ガーデンとオックスフォード・ストリートの飾りですが、他にもユニオンジャック・グッズが巷に溢れてて、子供の時からなぜかユニオンジャック柄が好きだった上、英国滞在も30年を越えた今では、日本よりイギリスに親しみを感じてる私はウハウハと買い込んでますが、それは又あらためてご披露することにして、今日はユニオンジャックに関してトーチャンがむかつくことが多いあることについて書きますむかっ


道を歩いているとあちこちでユニオンジャックが掲揚されているのを見るのですが、これがしょっちゅう上下逆さまになってるので、

「あ~、またupside downじゃないか!けしからん!パンチ!」、


と普段は温厚なトーチャンが怒るんです(ボーイスカウトで厳しく言われたのを肝に命じてるらしい)。


間違ってるのがこんなに多いってことは、気にする人はほとんどいないということなんだから、いいじゃんどっちでも、大して変らないだからさ~、と実は私は思ってるんだけど、良い機会なので、受け売りのウンチクを垂れていいかしら?


 まず、ポールと傍についての正しい位置関係はこちら。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

左が正しいのですが、何か違うかおわかりでしょうか? 斜めの赤いラインの位置をしっかり見てくださいね。


実際にはポールがなく、国旗だけ(例えばウェブサイトででも)表わす場合でも、ポールは左側にあるとみなすべきだそうです。但し、上のコベントガーデンのようにロープにいつくも下げる時はどちらがポール側か決定できないので、気にしなくてもいいとのこと。



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連合王国の国旗であるユニオンジャックはイングランド、スコットランド、アイルランドの国旗をガッチャンコさせたものですが、最後に加わったアイルランドの斜めの赤いラインをそのまま真ん中にして直線にしておけばシメトリーになって上下など考えなくてもいいのに、真ん中を堺にずらしてあるのは何故かというと、


アイルランドより先に参加してるスコットランドに敬意を示すためなんだそうで、スコットランドの白い斜めのラインを強調すると同時に最も重要な左上の部分でスコットランドの白がアイルランドの赤よりも上にくるようにデザインされてるんです。という、わかったようなわからないような説を信じてるトーチャンです。


理由はなんであれ、斜めのラインがまっすぐじゃないことで、ユニオンジャックに深みが増してますよね~? 世界一カッコいい国旗だと思います王冠1


しかし、ずっと取りざたされてるスコットランドの独立が実現したら、ユニオンジャックも変えなきゃいけないのでしょうか? ブルーが消えちゃったら間の抜けたつまんない赤白になっちゃうよ~むっ


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ダイアモンド・ジュビリー連休初日にバッキンガム宮殿に行ってみたら

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<2nd June Sat>

6月6日のロイヤル・アルバート・ホールのネトレプコ夫妻との3人コンサート、一番安い切符(天井桟敷の立見で25ポンド)で行こうかしらとちょっと思ってたけど、降板したカウフマンの代役はラモン・ヴァルガスってことで、全くその気が失せました。2百ポンド近い切符を買った人はお気の毒。

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カメラクリックで写真は拡大します)


ユニオンジャックが上下逆さまに掲揚されてることはちょくちょくあることは前に記事(→こちら )で書きましたが、マークス&スペンサーで売ってるお菓子のパッケージで間違ってるのを見つけたので、時に食べたいわけではないけど、証拠写真用に買ってしまいました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


ユニオンジャック便乗でたくさん置いてあるうち、大体は正しかったけど、左の写真のティー・ケーキ(マシュマロとスポンジがチョコレートでコーティングされてる)とビスケットの箱の2種類の絵が間違ってました(全部見たわけではないので、他にもあるかもですが)。

どちらもいい加減なイラストなので目くじら立てるようなことではないけど、英国を代表する天下のM&Sが情けないったら。

右の写真は最近買ったユニオンジャック商品の一部ですが(真ん中はお財布)、よかった、このキャンディーの箱は正しく描かれてて。

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さて、


今日から、楽しみにしてたダイモンド・ジュビリーの4連休開始。


来週金曜からのストックホルム旅行の準備もしなくちゃだし、ムスメも遊びに来るし、溜まってるブログ記事も旅行前に片付けたいので、そんなにのんびりはしてられませんが、まず今日はトーチャンとROHにパゴダの王子というバレエのリハーサルを観に行きました。


その前にちょっとバッキンガム宮殿に寄ってみましょう。


宮殿のすぐ前に、イギリスの老若人気歌手総出の明後日のロック・コンサートの仮設舞台や客席もすでに出来てます。女王陛下ご臨席のコンサートは無料ですが切符の抽選は凄い倍率だったに違いなくて、私も申し込みこんだけど、もちろん外れ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


まあ、やけに人が多いこと。

あら、セレモニー用のユニフォーム着て馬に乗った兵隊さんたちがたくさんいる目


来週土曜に行なわれるTrooping the Colour(軍旗敬礼分列式)という毎年恒例の女王陛下の公式誕生日パレードのリハーサルのようです。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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 セレモニーが行なわれる広場であるHorse Guards Paradeは遠くから眺めただけですが、お馴染みの可愛い歩兵さんたちがすでに到着して練習開始してました。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

毎年あることなんですが、もちろん今年は特にこれだけでも盛り上がってて、外国人観光客がやたら多いし、お揃いのユニオンジャックのジャケットでやる気満々DASH!のおばさんグループが注目浴びてました。


私も一応それらしくしようと、上の写真で出てるユニオンジャックのスカーフしてったんだけど、この4人には負けたわにひひ

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レスター・スクエアからオペラハウスに向かう道もユニオンジャックだらけ~宝石赤




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女王陛下は今日どこにいらしたかというと、ダービー競馬馬。馬がなによりもお好きな女王様はこれがいつも最優先だそうです。劇場には全くご興味なさそうでオペラなんぞは必要以外は全く来て頂けないのは残念ですけど。


で、女王陛下の目の前で国歌を歌ったのがオペラには出ないオペラ歌手キャサリン・ジェンキンス嬢だったのですが、カラダが売り物だと、寒い日でもこんな格好しないといけないわよね、そりゃ。もう一枚の写真も彼女ですが、天気予報を見なかったんですね、可哀相に・・・


明日の日曜日は、数あるお祝いイベントの中でもハイライトであるテムズ河パジェントで、千隻の船/舟が水上パレードするんですが、お天気は思い切り悪そうです・・・雨

  

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祝賀行事のハイライト、千隻の水上パレード

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

<3rd June Sun>


カメラ以下の写真はクリックで拡大します。他の写真も→こちら にたくさん載ってますのでどうぞ。
      


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
王冠1 エリザベス女王様、


一連のダイアモンド・ジュビリーの祝賀行事のハイライトである350年ぶりの大規模な水上パレードの成功、おめでとうございます。百万人の人出と言われる歴史的なテムズ河畔で皆と一緒に喜びを分かち合うのも素晴らしいことでしょうが、女王様の一挙一動を生中継でじっくり拝見するほうを臨場感が味わえると思い、家でトーチャンと二人で画面に釘付けになってました。


途中で予想通り激しい雨となり航空ショーが中止になったのは残念でしたが、悪天候にも拘わらず凄い人出で、折角のお祝いを雨にスポイルされて溜まるか、というイギリスらしい一体感で更に盛り上がったとも言えますね。イベント会場ではまだ雨が降りはじめていないうちから郊外の我が家の辺りでは雨になってしまったので、ああ、もうすぐテムズ河でも・・、とハラハラしましたしね。


冷たい雨と風の中で86歳の女王様と90歳のフィリップ殿下が4時間以上ずっと立ち続ける姿は驚異的であり、60年の長きに渡っての精力的で献身的な奉仕に感謝すると共に、お二人揃って更に末永く楽しんで頂きたいと願うばかりです。


33年近くイギリスに住む私は60年の在位期間の半分以上をウォッチさせて頂いているわけですが、まじめで義務感に溢れた温厚な女王様に持つことができたことはイギリスにとって本当にラッキーなことと、尊敬申し上げます。もしも享楽的で情熱的な妹君のマーガレット王女が先に産まれていたら、今頃どうなっていたことやら。共和国にはなっていなくとも、カナダやオースタラリアなどはとっくにイギリスとの絆を断ち切っていたのではないでしょうか。
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千隻の水上パレード、お馴染みのテムズ河が広く見えたし、様々の種類の船やボートで埋まって壮観でしたビックリマーク

一番絵になる大型帆船が高さがあり過ぎて橋の下を通れないために停泊したままだったのは残念ですが、オールで漕ぐ小さな舟がまるでカナレットの絵そのままで美しかったです。


パレードのスペクタクルだけでなく、長時間ロイヤルファミリーの様子を拝見するのも興味深いことでした。

女王様ご自身は時々感慨に耽ってるらっしゃるようで、見てるこちらも胸が熱くなりましたが、フィリップ殿下はずっと微笑みを絶やさずに嬉しそうでしたね。海軍男の血が騒いだのでしょうか? 

前回のダイアモンド・ジュビリーとして比較されることの多いヴィクトリア女王ですが、最愛の細君アルバート王子が若くして病死した後は失意から長い間立ち直れず君主としての義務も果たせなかったヴィクトリア女王とは対照的に、時々口が滑ってマスコミに叩かれるけど、海軍将校の地位を犠牲にして女王様を公私共に支えるご主人の存在には恵まれましたね。90歳にしてかくしゃくとしてダンディなエジンバラ公、とても素敵です。


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カミラに対する女王様の優しい態度にも深く感じ入るものがありました。かつては彼女のことをthat womanと呼んで忌み嫌ってらしたそうで、スキャンダルの原因だったわけですから当然で、私はまだ彼女の関しては複雑な気持ちですが、女王様が過去のことは水に流してカミラを王室の一員として暖かく迎え入れた寛容さと寛大さは見習うべきでしょうね。


ケイトの一歩下がった振る舞いも完璧でした。若さを強調する鮮やかな色でドレス自体素敵だけど、アレクサンダー・マックィーンの赤いワンピースは舟の内装と同じ色だったのは残念。


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女王様がお召しだったAngela Kellyデザインのグレーな空にも映えるアイヴィリーホワイトのコートドレスはダイアモンドのイメージでしょうか、最初ちょっとゴテゴテし過ぎかなと思いましたが、こういう大イベントではあれくらい主張する方がいいんでしょうね。


祝賀行事は半分終わったばかりで、明日の夜はバッキンガム宮殿のロック・コンサート、明後日はセント・ポール寺院でのセレモニーとパレードがありますが、今日のお疲れが出ませんように。


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